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最終更新日:2002年05月01日JAL v.s. ANAで火花を散らすマイレージ戦争。どちらを選べばよいの?という声にお答えし、両者の比較分析を行います。マイレージ選びの参考にされてはいかがでしょうか?1. 基本情報
マイレージサービスとは正確には、FFP(Frequent Flyer Program)といい「よく利用する顧客向けサービス」です。昨今はポイントカードが隆盛ですが、マイレージは航空会社のポイント制度というところです。
企業としては、頻繁に利用してくれる利用者に、より上質のサービス・特典の供与を行うことで顧客を自社に囲い込もうという戦略があります。利用する路線に複数の航空会社の便がある場合、運賃が同一ならマイルの貯まる航空会社の方を選びますから。
マイルとは飛行区間の距離マイルのことです。実際の飛行距離ではなくあらかじめ決められており、天候回復待ちの旋回で余分に加算されることはありません。また大阪発着路線の場合、発着が大阪(伊丹)空港か関西空港かで実飛行距離は違ってきますが、同じに扱われます。2. 各社プログラムの比較(貯める編)
日系航空会社のFFPを項目ごとに比較してみます。他国との比較対象として米国ノースウェスト航空(NWA)の情報も参考として掲示します。一概に同列の比較が難しいものですのであくまで参考です。2.1. 提携航空会社数
FFP主催の航空会社はもちろんのこと、各社提携航空会社に搭乗した際にもマイルを加算することができます。今日では、世界の航空会社同士のアライアンス(提携)が進んでいます。自社で世界中の路線をカバーするより各地域ごとに有力な航空会社と組んでコードシェアリングすれば顧客に世界レベルのネットワークを提供できる上、互いの航空会社の収益にも貢献します。
下記に国内大手3社のマイレージ提携状況を召します。。
(*1)SQ, MH, MXはパッケージツアーは対象外.
プログラム名 対象航空会社コード JAL MILEAGE BANK JAL系&JAS系,AA,AF,BA,CX,EK,KA ANA MILEAGE CLUB ANA系,FW,[STAR ALLIANCE](*1),MH(*1) Air do 自社のみ NWA World Perks NW,KL
その他、プログラムや提携先によって、加算対象となる便に制限がある場合有り。各社とも系列子会社のマイルが加算できるほか、世界の大手航空会社との提携を行っています。中でもStar Alliance加盟のANAのネットワークは強みです。国内でも、ANAグループのネットワークは強大です。
2.2. 加算運賃マイル換算率
一口に飛行機に乗るといっても、実際に払っている運賃はお客によって違います。搭乗クラス(ファーストクラス・ビジネスクラス・エコノミークラス)の差のほか、正規料金か割引運賃か、団体旅行かなど様々な要素により千差万別です。
航空会社は、そのような差に応じて加算マイルにも差を付けています。以下に各社の状況を示します。*包括旅行割引運賃のマイル加算対象は航空会社により異なる。
プログラム名 国際換算率
F | C | Y |正割|個包*国内換算率
普通|正割|包旅|スーパーJAL MILEAGE BANK 1.5|1.25|1.0|0.7|0.5 1.0|0.75|0.5|1.25 ANA MILEAGE CLUB 1.5|1.25|1.0|0.7|0.5 1.0|0.75|0.5|+100M Air do - 搭乗半券8枚で片道無料 NWA World Perks 最低500Mか実際の飛行マイル(F/Cクラスは+0.5)
**JASは国内幹線では表示の比率の1.2倍
***JASはスーパーシート レインボーシートの順に記載。国際線については各社とも横一線です。料金から考えてファーストクラスやビジネスクラスはもっと多くてもいいと思います。
国内線に関しては、スーパーシートに違いが見られます。JALが区間マイルに25%増しするのに対し、ANAは一律ボーナスマイルを加算する方式です。スーパーシートの利用は一般的に長距離だとJAL、短距離だとANAがお得です。2.3. 有効期限
獲得したマイルには有効期限があります。使わずに放っておくと消滅してしまいます。以下に、有効期限を比較します。*但し3年間加算なき場合は抹消
プログラム名 有効期限 JAL MILEAGE BANK 搭乗日から2年後の年の年末 ANA MILEAGE CLUB 搭乗日から2年後の年の年末 Air do 18ヶ月前の半券まで NWA World Perks 無期限* 日系の航空会社ではJASが一年お得。最大4年間有効ということになります。海外では有効期限のないプログラムもあるので日本企業も再考を願いたいところです。
3. マイレージ比較(使う編)
3.1. 特典引換率
国際線に関しては、JASの飛んでいる区間が超限定されているのでソウルにしましたが、あまり格差はないと思います。
国内線に関しては、JASがお得。JAL、ANAは国内線の引換は一律15,000マイルですが、JASは路線によって10,000か15,000マイルと2段階の設定があります。
基本的には、国内線よりも国際線の特典航空券への交換のほうが"マイルパフォーマンス"は良いようです。
*ハワイ線を除く。アラスカ線、カナダ線は含む。
プログラム名 国内線交換必要マイル 国際線交換必要マイル
例:東京-ソウル往復JAL MILEAGE BANK 15,000 15,000 ANA MILEAGE CLUB 15,000 15,000 JASマイレッジサービス 10,000 or 15,000 15,000 NWA World Perks 米国本土*内 20,000 アジア内 20,000 数値で見る限り、最も有利なのは『JASマイレッジサービス』という結果となりました。大手3社中一番基盤が弱い分、サービス面で対抗しようとの意図が窺えます。
4. 表面上以外の選び方
上記の情報以外にも選択の基準はあります。それは、自分に合った会社を選ぶことです。各航空会社には飛行路線に特徴があります。規制緩和によってその構図は崩れつつありますがそれでも以下のような特徴があります。基本的に地方が多い人ならJASが貯めやすく、海外が多い人ならJALということになります。しかし、JASの場合はノースウェスト、KLMのマイルが加算可能ですし、ANAにいたっては自社便の他STAR ALLIANCEのメンバーですので加盟各社のマイルが加算可能です。
- JAL:広範囲の国際線と国内幹線が中心。
- ANA:中範囲の国際線と広範囲の国内線が中心。
- JAS:一部の国際線と国内ローカル線が中心。
FFPの選び方の一例は、皆さんのここ3年程の利用状況を元に選択することです。どの航空会社の利用が多かったかによってどのプログラムに参加するべきかが分かると思います。
5. マイルの貯め方
今では、何も飛行機に乗るだけがマイルをためる方法ではありません。各社ともいろいろな異業種と提携しそこでの利用でマイルが貯まるようになります。提携先の企業もマイレージプログラムに参加することで新たな顧客網を獲得できるという利点があるためです。代表例をあげると以下の物があります。その他にも、航空会社毎に様々な特徴があります。電話料金から家賃やコンタクトレンズ、エステまで会社により色々と変わってきます。詳細は各会社のホームページに記載されている情報を参考にしてください。
- レンタカーの利用
- 提携ホテルの宿泊料
- クレジットカード機能付きマイレージカードでの支払い
6. FFPの弊害
最初にも書きましたが、FFPは顧客の囲い込みがねらいですので弊害がないとは言えません。
- 消費傾向や行動パターンなどがデータとして残る。個人情報がでる。
航空会社はデータを集め分析を行ない(データマイニング)、マーケティングに活用します。それに基づいて、ダイレクトメールが届いたりします。- 他社の便が使いづらくなる。
潜在的にマイルの貯まらない会社の便には乗らない訳で、スケジュールがスムーズでなくなることもあります。- マイルをためるために無理な出費をする。
あと少しで特典と交換できるが有効期限が近付いている場合、無理な出費でマイルを貯めようとする心理が働きますね。7. 終わりに
どのプログラムが有利かは利用者によって異なってくることがお分かり頂けたと思います。貯まりそうで貯まらない、貯まらなさそうで貯まる、のがマイレージ。海外へ行かれる時には騙されたと思って一度参加してみればいかがでしょうか。東京・ニューヨークをビジネスクラスで往復すればソウルにタダで行けたりするんです。今では団体旅行にも適用されますのでマイルを貯まる機会は増えています。この機会を最大限に活用しましょう。備考 マイレージの申し込み先
JAL Mileage Bank by日本航空
ANA Mileage Club by全日空
JAS Mileage Service by日本エアシステム
World Perks by Northwest Airlines