特別企画・第18回、芝居の里バスツアー
           こんぴら歌舞伎観劇バスツアー
                 江戸情緒たっぷりの芝居小屋

                  
平成19年4月21日(土)〜22日(日)

        恒例になった、こんぴら歌舞伎大芝居のバスツアーを、4月21日(土)〜22日(日)
       に実施し、22名の方が参加されました。昨年のアンケートの結果を生かし、21日(土)
       に第二部を、22日(日)に第一部を観劇いただきました。23回を迎えた今年の公演は、
       坂田藤十郎さんの17年ぶりの出演の他、中村翫雀さん、中村扇雀さん、片岡孝太郎
       さん、片岡愛之助さん、坂東竹三郎さん、中村亀鶴さん、坂東薪車さんが出演されま
       した。
         金丸座は、現存する芝居小屋として日本最古のものであり、172年前(天保6年・
       1835)に大阪の大西芝居の劇場を模して建てられ重要文化財に指定されています。
       平成16年に大改修が行われた時、宙乗りに使用した「かけすじ」と桜吹雪などを観客
       席の上から降らした「ブドウ棚」が発見され再現されました。芝居小屋は730席の升席
       となっており、江戸時代の雰囲気を今に伝える芝居小屋で、2日間歌舞伎の楽しさを
       堪能しました。
        第二部の観劇後、こんぴら歌舞伎の西岡敏事務局長と高畠豊主任が、劇場内と奈
       落を丁重にご案内下さいました。人力で回した回り舞台、せり、スッポン、空井戸など、
       お客さんを楽しませる先人の工夫に、参加者は感心しきりでした。
        翌日の第一部、『葛の葉』では、宙乗りと回り舞台が使用されましたが、前日に奈落
       などを見学した余韻が冷めやらぬときでもありましたので、感慨もひとしおでした。
        また、山下正臣琴平町長にもご挨拶ができるなど、充実したバスツアーとなりました。




       

          全員で観劇記念写真                  人力で動かした回り舞台を見学              青田組席で楽しく観劇


                 金丸座初見参! 藤十郎丈
                                       鈴木恵美子(東大阪市)

       部、二部共観れるツアーなので胸踊らせて参加。上は80才から下は20代。坂田藤
      十郎丈の襲名後、初お目見得を祝って、白藤が満開。劇場の玄関や道路に竹の花入
      れに白藤をいけた心憎い演出ありで、恍惚、至福の二日間となった。先ず、二部からの
      観劇は「傾城反魂香」又平は翫雀丈、夫婦というより親子の印象は、まだやむを得ない。
      そして初お目見得のご挨拶。若々しくて、ユーモアたっぷり。話芸も変幻自在で場内は
      大爆笑。いよいよ大好きな「男女道成寺」は松嶋屋の若手二人。音楽良く、美しく、一生
      懸命、躍動感あってすごい盛り上がり、去り難い余韻を残し乍ら幕。終演後、枡席や花
      道、空井戸、人力で動かす奈落、すっぽん、近年改修された天井の「ぶどう棚」、宙吊り
      の「かけすじ」等手作りの劇場の説明を受け一部の「葛の葉」で使うと聞いて、否でも応
      でも期待いっぱいになった。ホテルへ帰るとロビーで愛之助丈とバッタリ。にこやかに挨
      拶され大興奮。食事の席へは孝太郎丈七月松竹座の宣伝に来られ、浴場の入口では
      一巴太夫さんにお会いし、数々のサプライズに夢心地。
       翌日一部、やはり「葛の葉」は期待通りで、信田の森へ帰る時、「ぶどう棚」から落葉
      舞い散る中、「かけすじ」を使って宙吊りの引込みは感動的。「英執着獅子」前シテの美
      しさ、後シテの33回の毛振りには脱帽。あやかりたいもの


                  こんぴら歌舞伎に参加して
                               
佐藤孔亮(東京都)

       東京で、いつも歌舞伎座にご一緒している三人で初参加した。東京出発は一日前。
      大阪で一泊してから二十一日朝のバスに乗り込んだ。四国が初めてだった私はまず、
      明石海峡や瀬戸内の景色の美しさを堪能した。金丸座は、二十三回という歴史を持つ
      せいだろう、想像以上にきれいで、趣きのある外観とは別に現代の劇場として機能し
      ている、という感じがした。奈落で自分の手でじかに触った回り舞台の装置も現役で、
       実にたのもしい。
        一日目も二日目も、芝居を見ていて、ウグイスの声が聞こえた。ここで「毛谷村」
      など見たら、もっと雰囲気が出るだろう。「男女道成寺」は同月歌舞伎座で仁左衛門
      と勘三郎で見たばかり。それを一世代若い孝太郎と愛之助で見たが、道成寺フリーク
      の私でも、この二人のは初めてだった。「葛の葉」では扇雀の宙乗りの際、すのこ天
      井から葉っぱが降ってきた。私たちの席「青田組」からも天井を歩くお兄さんが見えた
      が、ここならではだろう。
       二日目の朝にはこんぴらさんの七百八十五段の石段を登った。盆地に低く降りた霧
      の中、讃岐富士がきれいだった。二日間だったが楽しい思い出がたくさんできた。ま
      た参加したいと思っている