■2月10日

DataSlimを買ってしまいました。と言ってもそれが何だか分からない人が大半だと思うので簡単に説明しますと、要するにPCカード大(と言うかそのものなんですが…)のPDA(Personal Digital Assistantの略らしいです。いわゆる電子手帳みたいな物の事)です。PDAと言うとSHARPのZAURUSや最近話題のPalmシリーズなんかが有名ですが、DataSlimはそれらのように通信等はできません。しかし、いわゆるToDo機能やスケジュール機能、メモ機能などの基本的な機能は一応入っています。まあ詳しい事はDataSlimの公式サイトでも見て頂く事にしておきましょう。

では何でZAURUSとかを選ばずに、DataSlimを選んだかと言いますと、

  1. とにかく軽くて小さい
    →重さ33gで名刺のような大きさと厚さですから、国内最薄(大きさ的にはRaputerの方が小さいので…)のPDAといえるでしょう。
  2. パソコンとの同期が簡単。
    →PCカードなので、ノートパソコンに直差ししてデータの同期が取れます。

って所ですね。しかし何でたかだか大学生がこんな物を購入する必要があるのかと言いますと、来年から始まるポリクリにアンチョコとして使おうかななんてもくろんでいるからです。医療関係の方は知っていると思いますが、僕らはこの実習中白衣を着て患者さんに接しなければなりません。したがって当然教科書なんかを持ち歩く事はできないわけです。しかし現場では量、質とともに教科書レベルを超える知識が要求される事がままあります。そこで、教科書に記載のある事のうち覚えるのが面倒な検査値や怪しい所見を、DataSlimのメモ機能に入れて適時参照しようと考えたわけです。また、実習で気づいた事や調べなければならない項目、調べた結果のうち覚えきれないような数値等も入れて一元管理してしまおうと考えたわけです。
そういうわけもあって、図体の大きなZAURUSやその他のPDAではなく、軽量でかつ液晶が大きく読みやすいDataSlimを選んだわけです。今の所は試験中ですし、ポリクリまではだいぶ時間があるので、ひとまず機能を把握するためにいろいろいじくってみようと思っています。実際の使用レポートに関してはまた後日ここで公開しようかと思っていますので、興味を持った方はご期待ください。

■1月30日

Lynxというテキストブラウザを先日導入しました。
なんでまた今時にテキストブラウザを導入したのかといいますと、【割烹よしを】がどんなふうに見えるか気になってたからです。この【割烹よしを】を作るときにあちこちのホームページ作成指南サイトを見たのですが、僕の知る限りだと「閲覧者の環境(OSやブラウザなんか)に依存するようなサイトは作るべからず」というような考えのサイトが、当時多かったみたいです。そんなわけで、我が【割烹よしを】もフレーム無しのテキスト主体で作ってきました。ただ問題は表示確認用のブラウザがインターネットエクスプローラとネットスケープナビゲータしかないのでそれ以外のブラウザではどんなふうに見えるのか分からなかった事です。それで、【割烹よしを】の表示確認のために導入しようと思い立ったわけです。
実は前々からテキストブラウザには興味があったのですが、まずWindows95版かつ日本語版が見つからなかった事や、環境変数というものの設定が難しそうだったので、なかなか踏ん切りがつきませんでした。ところが先日FreshEyeでLynxを検索してみた所、詳しい解説のあるサイトと日本語版Windows95対応のLynxを配布しているサイトを同時に見つけたので、早速導入を試みました。実際に導入してみると、インストールは特に複雑な作業もなく解凍するだけだし、環境変数の設定もAutoexec.batにパスを幾つか書き込むくらいしかやる事はないので、思ったよりは簡単でした。
で、実際Lynxで【割烹よしを】確認してみると、テキスト主体だけに致命的な表示の乱れはなかったみたいです。しかし細かい所では意図した表示と異なる箇所があり、まだまだ改良の余地があるなぁと感じました。

まあ普通にWindows95/98でネットサーフィンをする分にはほとんど必要ないブラウザではありますが、テキストを主に見たい場合なんかは動作が全然速いLynxも結構良いのではという気もします。そんなわけで、興味を持った方は導入してみましょう。

■1月24日

風邪が最近流行っているようで、試験中の僕としてはかなり恐い所です。私は風邪をしょっちゅう引くタイプではないのですが、引くときは一気に高熱が出て意識が飛ぶような症状になる事が多いので、試験中は気を抜く事ができないでいます。特に気をつけている事はないのですが、衛生学で聞いた話によると手洗い、うがいは思いのほか効果絶大だそうです。そんなわけで、年度末は忙しくて一日も休む事ができないと言う方は、手洗いとうがいを励行しましょう。

で話は変わるのですが、最近よく近所のケンタッキーフライドチキン(以下ケンタ)で勉強をします。ケンタが特に好きと言うわけではないのですが、その近所のケンタにはドリンクバーがある事や、肉好きの僕としては他のファーストフードだと肉だけを食べるメニューがない事などから、勉強に食事によく利用します。そんなわけで、ケンタのメニューに関してはそこそこの権威であると自負していたのですが、甘かったですね。そんな自負は先ほどあっけなく崩れてしまいました。それは昨夜某サイトのニュースを覗いていた時の事です。何気なく字を追っていると、ななんと『ケンタ丼』なるものが存在するらしいではありませんか。しかも詳しい話を調べると、去年の冬から導入が始まっていたらしいとの事で、ケンタ通を気取っていた僕としては何だかとっても悔しいです。詳しくはBizTechへ(もうリンク切れしているかもしれませんが…。)を訪れれば分かると思います。それ程美味しそうではないのですが、何だか悔しいのでぜひ食べてみたいところです。それから、もし食べた事のある方がいましたら、どんな物か教えて頂けるととってもありがたいです。

そんなわけで、試験が終わったらやる事が一つ増えた週末でした。

■1月18日

乾物が最近僕の中で流行っています。どうして突然乾物なのかといいますと、以前から愛読していた魚柄仁の助という人の書いた本に、「乾物ほど安くて手間のかからない素材はない」と書いてあったのでいつかは挑戦してやろうと思ってたからです。
しかしながら今までは、乾物の最大のネックである戻しの行程がいまいち分からなかったので、なかなか踏ん切りがつかないまま伸ばし伸ばしになっていました。しかしごく最近、試験のせいでまとめ買いした素材の下ごしらえが面倒になってきたので、乾物でなんとかならんだろうかと思い立ったわけです。幸い試験中の生活というのはまとめて使える時間が少ない事と引き換えに、講義がない分自分の好きなように時間を割り振れるのが良いところなので、時間をうまく配分すれば乾物を戻す時間も有効利用できるんじゃないかと思って挑戦してみました。
それで結果なんですが、今のところはうまくいってるみたいです。実際の食事のメニューには、切干大根や乾し椎茸、乾しワカメに麩、高野豆腐なんかが軒を連ねており、また素材の下ごしらえは大幅に省力化されました。実際に乾物を使ってみた感想としては、戻しにかかる時間を無駄にしないようにうまく配分すれば、特に面倒でもなくまた長期保存ができるうえに単価が安いので良い事ずくめです。
そんなわけですっかり乾物にはまってしまった僕としては、試験中に限らず普段の生活にも乾物をふんだんに取り入れていきたいともくろんでる所存です。もちろんその詳細な研究内容は【おすすめ料理】に掲載しようと考えていますので、興味のある方は乞うご期待です。

■1月10日

試験中だというのに最近ダイアルアップによる自己サーバーに凝ってます。具体的にはどういう事かというと、他の人のパソコンと自分のパソコンのファイルを電話回線を通して共有しようという話です。
なぜそんな事に凝り始めたかというと、先日Macユーザーの友人とICQでファイルの転送を行っていたときに、「Macだと自分でWebサーバーを立ててファイルとか外から見れるようにできるけど、Winはできないの?」と言われ、確かにそうだなぁと思い立って調べてみたところ、Windows95にはダイアルアップを使ってWWWサーバーを構築する機能や、リモートアクセスと言う電話回線を介して外部からパソコンを操作できる機能がある事に気づいたからです。幸運な事に、ダイアルアップを使ったWebサーバーはWindows95のCDのなかに入っている機能なので、それをインストールするだけで使用可能になります。ただ、セキュリティー関係が異常にヘボいらしいので一般に公開するようなサーバーは構築する気にはなりませんでした。そういうわけで、ごく限られた範囲での使用なら問題ないだろうと判断して、今は試験的に運用しているところです。
ちなみにリモートアクセス機能の方は、Windows98には標準でついてくる機能なんですが残念ながらWindows95ではPlus!を買ってこないと導入できないそうです。それでちょっと躊躇しているのですが、将来的には今もっているMebiusノートに加えて、家にもう一つパソコンを置いてそれを対象に使ってみようかなとは思っています。
あー、本当は勉強しなきゃいけないんですけどね。

■1999年1月2日

新年あけましておめでとうございます。今年のお正月は皆様どのようにお過ごしでしょうか。
わたくしの方は正月あけに試験があるので、今年は東京で年を越す事になってしまいました。実を言うと年末年始を東京で過ごすのは初めなので、「お金がおろせないんじゃないか?」とか、「お店が営業していないので食糧が手に入らないんじゃないか?」とかいろいろと心配でしたが、思いのほかいつも通りの生活のままでした。ただやっぱり人が少ないみたいで、近所のスーパーなんかでは生鮮食品が大量に売れ残って値引きになってました。おかげで食糧に関しては手に入らないどころか、いつもより安く入手できたのでちょっと得した気分です。こういうちょっとしたお買い物Tipsみたいなのも、お得な自炊(?)生活をする上では重要だなぁなんて思った今年のお正月でした。
そんなわけで、今年も【割烹よしを】をよろしくお願いします。

■12月25日

ようやくメビウスが直ったので、【割烹よしを】の営業も再開できるようになりました。休業中に【割烹よしを】来て頂いた方には本当に申し訳ありませんでした。メビウスの方は、どうもマザーボード内のHDDとの接続が良くなかったみたいなので、マザーボードの交換(もちろん無料)で何とか動くようになりました。実は割と早く直っていたのですが、修理に出す前に再インストールを行っていたため、もとの環境に戻すのに手間取っていて結局遅くなってしまいました。まあ何はともあれひと段落ついたのでホッとした所です。
主人の近況をお話しますと、定期試験まであと2週間を切ってしまい本腰入れて勉強をしなくてはならないなぁという状況であります。困った事に今年は年に一回しか試験がないため、異常とも思える範囲を一気にやらなくてはなりません。普段から勉強していなかった我が身としては、とにかく量をこなさなければならないのが現実です。そんなわけで、これからの更新はかなり間隔が開いてしまうと思います。実際のところ【おすすめ料理】の更新は不可能になると思います。試験が終わり次第また書き始めようとは思っていますので、それまでしばらくの間ご辛抱ください。

■12月11日

愛機メビウスが故障してしまったので、ここ【割烹よしを】の更新がしばらくできなくなりました。したがって現在は暫定的に弟のメビウスで文章を書いております。2週間後に修理が完了する予定なのですが、その頃は既に期末テストの真っ最中という事もあり、特に【おすすめの料理】に関しては試験が終るまで新しい内容を追加できなさそうです。
その代わりと言ってはなんですが【主人のお造り】くらいは少しづつ更新しようと思っていますので、ここを訪れてくださった方々には、そこを読んでいただいてしばらく辛抱していただきたいところでございます。
それでは、パソコンが復活するまで今しばらくお待ちください。

■12月3日

デジカメを友人から借用する事に成功したので、今日は一日中写真をと撮りまくっていました。これでようやく【割烹よしを】も、他の料理系サイトのように画像を掲載する事ができるようになるのかと思うと、結構嬉しかったりします。現在いろいろと構想を練っている所ですが、実際に調理をする際に理解の助けになるような画像を主体に掲載していこうと思っています。ただ、あまりに画像が多くて読み込むのに時間がかかるページになるのも嫌なので、その辺のバランスやサイト自体の再構成も考えております。とは言っても地獄の期末試験が近づいている今となっては、それほど
【割烹よしを】の更新に時間をかける事もできずなかなか苦しい所でありますが…。

ひとまず実験的に撮った画像がいくつかありますので、下記のリンクをたどっていってみてください。

  1. 愛機 SHARP Mebius PC-PJ1
    →全ての趣味、仕事はこれがやってくれます。早くモバイラーになりたいっす。
  2. 【割烹よしを】の調理場
    →実はチープなアパートのキッチンです。掃除したのでとってもキレイです。
  3. 今晩の献立(材料調理中完成)
    →撮影しながら作ったので40分くらいかかってしまいました。いつもなら30分で作れる量です。

■11月30日

野菜が高騰している今日この頃、自炊をしている方々は苦労していると思います。【割烹よしを】でも野菜の高騰が家計を苦しめています。そんなわけで、今回は家計の中の野菜費用を安く済ませる方法について考えていきたいと思います。

まず始めに野菜の使用量そのものを減らそうと考えたのですが、いくら野菜が高くなったといっても肉や魚よりも高くなったという事はないので、野菜の代わりに肉や魚で済まそうというのは無理でした。まあこれには僕が野菜自体好きなので、それを減らすのが嫌だったという個人的な事情もあったりします。で具体的にどんな野菜が高いのかいろいろ見た所、全ての野菜が高騰しているわけではない事に気付きました。そこで、それほど高騰していない野菜を中心に献立を組み立てていく方向で、家計における野菜の費用を減らす事に決めました。つまり、今まで使っていた定番の素材が高騰したため、その素材をはずして別の素材で献立を組み立てていこうという方法を採ったわけです。

具体的に言うと我が家の家計では、キャベツや白菜などの葉っぱ物の高騰と、今の時期で言う所のキュウリやトマトなどの夏野菜の高騰が問題になっていました。したがってそれらの素材の代用となる安価な新しい素材に何を採用するかを考えました。そこで選ばれたのが、まず根菜類です。この素材の良い所は、他の野菜と比較してそれほど高騰していない上に、もともとの単価も安い事です。また、柔道の試合が終わり試験期間が近づいてきた僕としては、ちょうど食事におけるエネルギー源を蛋白質から炭水化物主体にシフトする所だったのも選んだポイントの一つでした。実際にはサツマイモ、ジャガイモ等を使う事にしました。
次に選ばれたのが、練り物関係です。上にも書きましたがおかずに根菜類が多くなると、必然的に炭水化物が増えてその分だけ摂取蛋白質が減る事になります。さすがに蛋白質の量が激減してしまっては筋肉がなくなってしまうので、それを防ぐために比較的価格の安定している練り物(はんぺん、ちくわ等)をおかずに入れる事にしました。
他には、安定して安い素材の定番のもやしや玉ねぎに、冬が旬の野菜の小松菜、ホウレンソウ等を主体に献立を作っています。

一応上のような方法を取ってからは、素材の高騰による食費の増加は何とか防げているみたいです。この「食費を減らすための素材選び」については、もっと突き詰めていって【おすすめ料理】に載せていきたいと思っていますので、興味を持った方はご期待ください。

■11月25日

満身創痍という言葉がありますが、この所の僕はまさにそんな状態でした。なぜそんなふうになってしまったかというと、実は、先日柔道の大会がありまして、柔道歴10年目の集大成として(かつ部長生活最後の大会として)挑んだにもかかわらず、その結果が散々だったからです。団体戦の予選リーグで4回試合をしたのですが、まずその成績が2敗2引き分けに終わってしまいました。今までこの試合では少なくとも負ける事はなく、勝率は5割程度残りは引き分けというパターンが常だったのですが、今年に限ってはこのようなひどい結果になってしまいました。試合自体の内容も散々で、かろうじて一本負けは防いだもののポンポンと投げられまくり、プライドはズタズタになるわ手の小指は曲がるわ全身擦り傷だらけになってしまうわで、まさに満身創痍でした。
部長としての大会でこんな結果になってしまったというのは何とも後味が悪いのですが、柔道の大会に出られるのはこれが最後というわけでもないので、また5年生で頑張ってみるしかないかなぁ〜と、半分諦めつつあります。
ちなみにこの大会の打ち上げで、ヤケ酒を飲んだのは言うまでもありません…。

と、そんな感じでここ数日は弱り果てておりました。おかげで更新が遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした。そのうち定期試験がやってくるのですが、それまでは何とか更新を続けられるように頑張らなければイカンと思う今日この頃でございました。

■11月16日

JavaScriptとHTMLを最近になってようやく本格的に学習し始めました。
本格的に成書を読んで分かったのですが、HTMLの文法っていうのはもともと論理構造を重視した物だとの事です。で、自分のサイトを見ると全くもって誤用だらけで、何とも恥ずかしい限りです。そんなわけで現在論理構造を重視した作りに修正中です。
JavaScritpの方は、以前見かけた「小さなウィンドウを出して、メニューとしての機能を持たせる」っていう機能に興味があったので、それを実現するため学び始めました。はじめの頃はWWW上でいろいろリンクをたどり、ようやく見つけたJavaScriptのフリーサンプルを自分のサイトにコピーして満足していただけでしたが、これでは自分のしたい事を正確に実現できないと感じ、本格的に始めようと思ったわけです。
とはいっても、もともとプログラムなんて物はBASIC以外ほとんどやった事無い僕なので、すぐには正しく理解できないと思います。使いやすいサイトにするためにちょこっとやる程度が限界かなというのが正直な所です。

そんなわけで、これからもこのサイト中のJavaScriptやHTMLに関してもかなりのバグ、誤用等が出てくると思いますが、なにか都合の悪い事があったら、どんどん教えて頂きたいと思っています。このサイトを見て頂いた方のフィードバックをもとにより便利で見やすいサイトを作っていければいいななんて思っております。

■11月11日

アジア映画を最近よく見る僕なのですが、それに比べて邦画の方はあまり見ていません。それでも昔はゴールデンタイムにテレビ放映していた邦画(故クロサワ監督もの等)は欠かさず見ていたのですが、このところ面白い映画が無くてすっかりアジアものやハリウッド映画にばかり興味が向いていたのでした。ところが先日「日本の映画といえば『Swallowtail Butterfly by 岩井俊二』って面白いよ。」と勧められ、そういえばサウンドトラックと映画に登場するバンド「YEN TOWN BAND」のCDアルバムは購入したにもかかわらず、映画そのものは見てないやぁと思い早速レンタルしてきてみました。

実はそのサントラを購入した頃、「日本の若手監督は演出などにこだわり過ぎて映画そのものは面白くないのでは?」という偏見があり、映画そのものの方はあまり興味が無く結局見過ごしてしまったのですが、実際に見てみるとその完成度は予想以上でした。
最初はやはり演出の話になってしまうのですが、とにかく物語の舞台である架空の日本の描写が緻密でした。フィクションの世界を舞台とする場合、その設定と描写がいい加減だとリアリティがなくなって途中で飽きてしまうのですが、この映画では本物の日本を使った映像とフィクションである日本の映像がわりとうまく融合した感じを受けました。最近の日本映画もそうですが大手の映画の場合、そのような世界観を観客に伝えるためには大きなセットを組んで俯瞰的なカメラアングルを多用する事が多いと感じていました。それに比べてこの『Swallowtail Butterfly』では、本物の日本の映像と細かいセットや小道具を使った架空の日本の生活感を組み合わせることで、その世界観をうまく表現していました。これはアジアやインディーズ系の映画(要するに予算がそれほど無い映画)に良く見られる手法なのですが、その中でもかなり完成度の高い部類に入るのではと思いました。

それからストーリーの話になるのですが、全体としては(おそらく)主人公であるAGEHAを中心に話が展開していきます。しかし、AGEHAを囲むYENTOWNの住人達の視点で描かれるところも結構多く、AGEHAを主人公として捉えるとやや絞り切れていない感じを受けます。これは好みが別れるところですが、よくあるビジュアル中心の映画のように誰が主人公だか分からないというような散漫さはないので、YENTOWNの住人達が主人公だと捉えて見れば、わりに安心してストーリーを追っていく事ができます。まあ確かに具体的な話も、AGEHAと彼女を囲むYENTOWNの住人達の成功と挫折というような内容でかなりしっかりと話を追っているので、特に主人公を気にして見る事必要もないと思います。

全体的な感想としては、インディーズ的な要素を残しつつも完成された感じのある映画でした。これだけの映画を撮れる日本人がいるという事に、今まで気付かず見過ごしていたかと思うと結構悔しいです。そんなわけで今後は、レンタルビデオのアジア映画コーナーだけではなく、邦画コーナーの方もちょこっと見てみようかと思いました。

■11月4日

秋といえば恒例の学園祭が、31日、1日とありました。うちは6年制の学部ではありますが、5年生以上はいわゆるポリクリや国家試験の勉強があり実質4年生が学祭を仕切らなくてはならないので、4年生の僕もたいした役職に就いていないにもかかわらずいろいろと忙しい日々でした。ちなみに学祭では、僕の入っているスキー部は毎年お好み焼きの屋台を出しており、今年も同じ様にお好み焼きを作る事になっていました。そこで今年は自分が幹部学年になったという事もあり、例年の反省を生かして高額な原材料費を減らし、どかっと増益してみようともくろんでみました。

原料費を安く上げるのにはじめに考えた点は、高価な材料と高価でなくとも大量に使う物を切りつめると効果が大きいのではないかという事です。うちの部活で作ったお好み焼きは、キャベツ、小麦粉、大和芋、切りイカ、子えびをタネとしてそこに豚肉と卵を落とし、鰹節、青海苔、ソース、マヨネーズで味付した比較的に豪華な物です。そこで最初に最も多く使う小麦粉、キャベツを安く上げることにしました。まず小麦粉は、スーパーで買うと1kg150円くらいする所を100円で売っている所を探し出して購入しました。キャベツの方は今年は異常に価格が高騰しており、普通のスーパーで買うと400円くらいするので、近くの市場で購入して300円くらいに収めてみました。実は近所の無人販売所で1個200円で販売していたのですが、無人販売の場合どうしても在庫が少ないのですぐ売り切れになってしまい、屋台で使うほどの大量のキャベツを安定して供給する事ができなかったのでそこで買う事はあまりありませんでした。他にも、今まで高価だった豚肉を100g140円くらいの物から90円程度の物に変えてみたりとか、グラム単位で販売されている卵を今まではMだった所をSに変えて、お好み焼き1つあたりの卵単価を下げてみたりしました。
また、ソース、マヨネーズのみならず調味料としての鰹節、切りイカ、青海苔も切りつめる事を考えたのですが、お好み焼きという食べ物は一種のジャンクフードであり、素材そのものの味よりあのコッテリした味わいと乾物の風味が美味さのバロメータになる事を考えて見送りました。実際売れ行きや味の評判の方は前年度とあまり変らなかったので、この方針で良かったのではないかと考えています。

最終的には前年度の80%程度の原材料費でお好み焼きを作る事ができました。今年度は前年度より売り上げがやや多かったので、前年度に比べてだいたい1万〜2万程度の増益がでたと思います。結局この売り上げも打ち上げパーティーの酒代に消えてしまうのですが、物を作って売るという事が好きな僕としては、結構楽しかった週末でした。

■10月26日

南京的基督(原題:THE CHRIST OF NANJING)という映画を見ました。富田靖子が初めてオールヌードになったというので、一時期大変話題になった作品です。
それでその感想なんですが、全体的な印象としては、いわゆるアジアっぽい映画であり日本的な映画でもあるなぁといったところでした。冒頭部でスローモーションを多用していたりしたので、何だか陳腐な演出が多くそういう意味ではかなりアジア映画的な印象を受けました。しかし、そのわりにはカメラワークが邦画的で過剰な動きやアップが少なく、何だか安心してみる事ができました。
キャスティングは、香港のレオン=カーフェイ(梁家輝)が日本人作家である岡川を演じ、富田靖子は南京の幼い娼婦、金花を演じてました。この"逆国籍"キャスティングに違和感を覚える人は多いと思いますが、実際見てみるとレオン=カーフェイのゴツイ顔立ちは妙に昔の日本人っぽく、富田靖子は流暢な広東語(?)と実際の年齢を感じさせない幼さがリアルで、僕個人としてはあまり違和感は感じませんでした。
肝心のストーリーですが、日本人作家の岡川がふと訪れた南京で娼婦の金花と出会うのだが、岡川は日本にいる家族の都合で帰国してしまう…、という内容でした。これ以上は詳しく書かないので、興味を持った方はぜひレンタルビデオ店で探してみて下さい。特にアジア映画に興味を持っている方は、この映画に独特なアジアらしくもありそうでもないという感覚を味わってみることをお勧めします。

■10月19日

ようやく構成ファイルの分割が終わりまして、【割烹よしを】を営業できるようになりました。
いや全く今回は、テキストエディタには扱えるファイルサイズの制限があるという事を初めて思い知らされました。そして、パソコンに関してはまだまだ初心者だという事を感じました。考えてみたら、Windowsに付属しているNotePadも開いたファイルが大きすぎると自動的にWardPadに切り替わっているという事実をすっかり忘れていました。HTMLエディタのヘルプにもファイルサイズの制限については記述してありましたし、本当に自分のうっかりさには悲しくなってしまいます。まあそんな事ばかり書いた所で読んでる方も面白くないと思うので、この辺にしておきます。これを教訓にすればいい事ですからね。

休業中も【主人のお造り】、【おすすめ料理】を書き続けていたので校正が済み次第こまめに更新していこうと思います。首を長くして待っていた方は存分に読んで下さいね。

■10月12日

最近【おすすめ料理】がゴチャゴチャしてきた感があります。特に【中級者編】ばかりが大きくなってしまい、私の使っているHTMLエディタでは、扱える1個のファイルサイズが限界に来てしまいました。そんな訳でここら辺で構成を一新して、各内容に付いてファイルを分けようと思っています。そういった訳でしばらくは新しい内容が登場しないかもしれません。改変が済み次第新しい内容の執筆にかかろうと思っていますので、それまではお許し下さい。

■10月5日

乙女の祈り(元題:HEVENLY CREATURERS)っていう映画をレンタルビデオで見ました。最近公開された映画「タイタニック」に出演していた女優の「ケイト=ウィンスレット」が出ているという事で、わりと知ってる人も多いと思います。まあ僕も、その「ケイト=ウィンスレット」がどんな演技してるのか?と思って借りてみたわけです。で、これが意外に面白かったです。ケイト=ウィンスレットや他の俳優の演技もかなりレベル高いと思うのですが、それと同時に演出なども良い感じでなされていて、作品としてまとまった感じを受けました。
個人的に気になる点は、ストーリー展開が中だるみしている感じを受けた部分がある事と、主役の2人の妄想場面がやや演出がチャチであると言う事です。しかし全体としてみれば、ストーリーは一部を除けばテンポよく進んでるし、演出のチャチさ加減がまた良い味出してる(派手なSFXとか使われても多分面白くないと思う)とも言えるので、かなりの秀作だったと言う印象を受けました。特にケイト=ウィンスレットの演技に関しては、タイタニックよりもこっちの作の方がいいとも思いました。
そんなわけで、まだ見ていない人のためにストーリーなどに関しては触れませんので、気が向いた方は見てみて下さいね。最近見たビデオの中では1番のおすすめです。一応、ストーリーは「露骨でないホラー」って感じの作りなんで、そんな感じのが好みの方はどうぞ。