■6月24日

もうだいぶ治ってきましたが、実はしばらく病気になってしまいました。というのも約2ヶ月ほど前の朝、目覚めたら右手が麻痺していたんです。症状としては手関節の背屈ができない、いわゆる下垂手(下垂手の図)になっており、親指と人差し指の背中側の感覚がビリビリしている状態でした。
国家試験の知識を動員して考えたところどうも橈骨神経の麻痺のようで、その日の朝にうちの大学の整形外科を受診しました。X線を撮ったりした結果おそらく寝相が悪くて橈骨神経を圧迫したせいではないかという診断になりました(いわゆるSaturday night palsy…と言っても自分の頭で圧迫していたんでしょうけど)。治療はというとメチコバールというビタミンB12製剤を飲み、手の関節を装具で固定するだけでした。 そんな感じで経過を見ていたんですが、最初の1ヶ月は全然治らずこのまま医者廃業か?などと胃を痛める始末でした。感覚の方は若干の改善がみられたんですがこの時点で運動の方は全くダメで、下垂した手を1ミリも上向きに動かすことはできませんでした。かなりマズイなぁ医者辞めたら何しようかなぁと思いながらもメチコバールを飲み続け2ヶ月目になったんですが、幸いな事に右手は若干動くようになり採血や点滴ルートの確保くらいはできるようになってきました。整形外科の先生の話では3ヶ月くらいはかかるだろうとの事なのでまだしばらくは続きそうですが、ひとまず医者を辞める必要はなくなりそうです。

と言うことで、教科書で読んだSaturday night palsyを実際に経験するハメになってしまったんですが、これはかなり不便です。大量飲酒後や睡眠薬服薬後、もしくはものすごく眠いときに寝るとなりやすいとの事なので、みなさんの気をつけましょう。

■5月27日

気がつくとまた1歳歳をとってしまいました。今年で26歳。何だか大台にのってしまった気分です。そして誕生日と言えば免許の更新です(強引な展開ですいません)。

免許をとってはや6年になり2回目の免許更新をしなくてはならなかったんですが、日曜日も仕事がある救命救急センターで研修中のためなかなか手続きできずにいたんですね。しかし期限の誕生日は容赦なく迫ってくるわけで、運良く昼で仕事が終わった先週のの日曜に府中の運転免許試験場に行ってきました。
お昼の試験場は妙に人がおらず、手続き自体は2時間ほどであっさり終わってしまいました。しかし僕は違反を幾つかやっているため2時間に渡る講習がその後に付いてきました。まぁ内容は運転時に気をつけるべき事項についてのお話なんですが、その中で30分ほど見せられた映画が実はかなり面白かったんですよ。まぁ講習で放映する映画なので当然事故の恐ろしさをアピールする内容だっんですが、演出からカメラワークまで結構凝った作りになっていて非常に楽しめたのでその概略と感想を書き記してみたりします。
冒頭「新生映画」というなぐり書きのロゴが出て映画は始まります。主人公永井一男(結構有名な俳優だけど名前失念)は西新宿の高層ビル街に事務所を置く商社のサラリーマン。服装や車のセンスからして80年代後半〜90年代前半の微妙なバブリー感ただよう好青年です。若くして係長への昇進が決まり同僚とそれぞれのフィアンセと4人でお祝い旅行に行きます。しかし旅行先でドライブ中に赤いセリカ(のカブリオレ)に煽られ、1回は道を譲るが2回目はアクセルを踏んで猛然と加速。カーブで曲がりきれず事故を起こしてしまいます。結果同僚は死亡し、そのフィアンセも意識不明の状態、自分のフィアンセは幸い顔に小さな傷を残しただけで退院できますが、私一人が幸せになることはできないと言い残して田舎に帰ってしまいます(つまり婚約破棄)。主人公は軽傷で済みましたが、会社は左遷されいずらくなって退社。補償金を払うために年老いた母は家を売ってパートを始めます。そして主人公は交通刑務所に収監され、そこで映画は終わりになります。
この映画、とにかく見ている人に交通事故の恐ろしさを伝える事が目的のため前半の幸せっぷりと後半の不幸っぷりの落差が激しく、そのためにこれでもかとコテコテの演出がありかなり面白いです。例えば幸せの描写として、主人公とフィアンセが会社の休み時間にデートしたりマイホームを見に行くシーンが入っているかと思えば、事故後は補償金のために売らなくてはならない家が父の形見である事が発覚したり、同僚のフィアンセが実はかなりのおばあちゃん子でおばあちゃんに泣かせるセリフをかましていた事が回想されたり、とにかく演出が濃いです。また事故直前にシートベルト着用を渋った同僚とそのフィアンセが重傷で、そうでない主人公とそのフィアンセが軽傷だったり、任意保険の同乗者無制限で同乗者に利益がある場合すんなり適応されない事があったりと、さすが免許更新という面もあり見ている方も気が抜けない作りになっています。

という感じで意外に面白い思いができました。免許更新の映画とは言え、侮れない事を知った週末でした。

■3月10日

お久しぶりに更新します。いきなり言い訳になりますが、やっぱり研修医は忙しいです。仕事の段取りが下手な上に何をするにも本を調べないと自信がないため、普通の仕事をするにも先輩医師の何倍もの時間がかかります。時間がかかるのは仕方ないとしても、患者さんも看護婦さんも医者として接してくれるわけで、早く仕事の速度を上げなきゃいけないなぁとおもうわけです。
そんな焦りとプレッシャーに満ちた研修医生活も、始めてからはや1年がたってしまいました。自分がどれだけ成長したのかと思うと何だか気が重たいです。あと1年は出身大学の中で研修できるのでまだ良いのですが、その後は外の病院で仕事をする事になっているので、しっかり仕事ができるのか今から既に心配です。まぁ先の事なんで今から心配しても仕方ないし、結局日々勉強するしかないんですけどね。
どうしてまたこんな事を書き始めたかというと、ちょうど今頃は医師国家試験の季節でそろそろ新入局員の勧誘なんかの話題が出てくるからなんですよ。で、自分の下に研修医が入ってくるとなると、あんまり適当な事もやってられず、自分の成長具合が心配になってきたわけです。

なんかしょうもない事をだらだら書いてしまいましたが、こうも忙しいと趣味の自炊もちょっと手が出せず、ややグチっぽい今日この頃。駄文をお許しくださいな。

■2月24日

500円硬貨に最近はまっています。なぜ今更500円硬貨なのかと言いますと、2つ理由があります。
1つ目は、最近コインパーキングを利用することが多く、硬貨だけで駐車料金を払う機会が増えたからなんですね。というのも大抵のコインパーキングは硬貨のみでしか精算ができず、3〜4時間程度の駐車の場合1000〜2000円の料金を硬貨で払わなければならないことが多いんですよ。そうすると500円硬貨が沢山あると便利なわけです。そんなわけで車には500円硬貨が常時20枚ほど積んであったりします。
2つ目の理由。それは仕事中の飲食代のためです。特に当直中のわずかに空いた時間に自動販売機で缶ジュースを買うことが多いんですが、時折1000円札が使えない自動販売機があるんですね。短い休憩時間中に他の自動販売機を探すのは時間がもったいないので、硬貨で買ってしまいたいわけです。しかし100円以下の硬貨を大量に持ち歩くのは、ただでさえ物の入らない白衣のポケットを更に圧迫する事になります(結構重いし)。そこで持ち歩ける硬貨の中で最も価値/重量&体積比の大きい500円硬貨が出てくるわけで、仕事中に携帯する小銭入れの中には500円硬貨が充満していたりします。

まぁ色々な理由で最近500円硬貨を愛用しているわけですが、使い始めてみると他にも便利な使い方が幾つか見えてきました。例えばプールや海水浴など水分に晒される場所ではやはりお札より硬貨の方が使いやすいですし、枚数を数えたりするのもお札より簡易なため乗車したまま精算をする有料道路や自動洗車機、ドライブスルーなどの料金支払いにも便利です。
と、使い始めると便利な500円硬貨ですが弱点もあります。というのも新旧の500円硬貨が現在流通しているんですが、実は新しい硬貨もしくは古い硬貨しか使えない場所って結構あるんですよ。特に駐車料金の精算機や缶ジュースの自動販売機などは地域によって偏りがあり、旧硬貨しか使えないところに行くとかなり苦労します。これに関しては機械の方の改善を期待するしかなく、それまでは新旧の500円硬貨を併せて持っているしかないんですね。
普段何気なく使っている硬貨ですが、ちょびっとこだわって使ってみるのも案外面白いものです。

■2月10日

現在PalmIIIc+PoscheTailA+C409CAでこのサイトの更新を再会し始めた所なんですが、参考にされる方もあるかと思ったので、PalmでいかにしてWeb更新を行うかを簡単に書いてみたいと思います。
まずハードウェアとしては通信環境が必要です。機種によって使える機器が異なりますが、速度的にはDocomo携帯の9600bpsでも何とかなると思うので通信用機器やキャリアの種類は特に問わないと思います。で問題はソフトウェアです。まずHTMLを書くエディタ、それをアップロードするFTPソフト、できれば確認用のブラウザが必要です。
HTMLエディタとしては標準のメモ帳でも良いんですが、アップロードする際にテキストファイルとして認識されなければならず、またメモ帳では4kbのサイズ制限もあって実用的ではないので、Palmで事実上標準であるDOC形式を扱えるソフトが良いです。ちなみにわが家の環境ではPenDoc(公式サイト)というフリーソフトを使っています。こちらは日本の方が作っておりマニュアルも充実していて使いやすいです。またフリーウェアなのも良い所です。
次のFTPソフトは、これも日本のソフトでDataDive(シェアウェア\1,000,紹介サイト)というものです。基本的には専用サーバーに接続してPalmwareをダウンロードするソフトですが、設定をすることでFTPサーバに接続しファイル操作をすることができます。またDOCファイルをテキスト形式に変換してアップ/ダウンロードする機能もあり、DOCファイルを使ったWeb更新には最適な仕様になっています。あとはブラウザです。Palmで日本語が通るといえばXiino(旧Palmscape,公式サイト)が有名です。新しくなってからシェアウェア(\3,000)になっていますが、高機能で速度も早く安定性も増しているため更新したWebページを確認する程度なら十分な機能をもっています。
あとオマケとしては、HTML編集をする際にGraffitiで入力するのはしんどいので純正の折り畳みキーボードを使っています。そんな3つのソフト+1つのハードを使って時間が空いた時にWebの更新を行っています。

この環境の現在の問題点としては、システム標準のクリップボードのサイズが小さく、またMultiClip DAというクリップボード拡張DAソフトを使うとやや不安定になる所です。またm505などDragonBall33MHz搭載機では問題ないのかもしれませんが、IIIcでは全体的な実行速度が遅く、ややイライラさせられる時があります。
と、とりあえず今現在のWeb更新環境を解説してみました。実はCGIで更新環境を構築してみた事もあったんですが、当時のブラウザ'Palmscape'の限界(テキストボックスの入力文字数に制限があった)もあって挫折していた事もあり、PalmだけでWeb更新ができてちょっと嬉しかったりします。せっかく構築した環境ですんで、PalmでWeb更新してみようと思っている方の参考になれば幸いです。

■1月27日

とある休日、長い時間がとれたのでバニラスカイ(公式サイト)という映画を見に行ってきました。
映画の内容としては、主演のトムクルーズがスポーツカーを乗り回す大雑誌社の御曹司役で出演しています。この御曹司がかなりの遊び人で、結局女性関係の問題から不意に自動車事故(というか無理心中)に会い顔を整形する羽目になる所から話が始まります。
そんなわけでカッコイイ容姿を失った主人公を取り巻く女性を中心にラブストーリーが始まるのかと思いきや、何か事件があった後の主人公が拘置所で精神分析をされているシーンが時折挿入されサイコスリラー風な展開(一部SF調)になってきます。スリラー風なだけに随所に伏線となる演出が無く散りばめられており、最後に謎が明かされる時になって全てがつながる、という構成でした。この伏線の散りばめ方は結構意外感があって面白かった印象です。

しかし特に映像や選曲についてイマイチ場面にあった感じがせず過剰に派手な印象を受けたのがちょっと残念でした(この辺はプロデューサを兼ねるトムクルーズの趣味っぽいし、タイトル曲であるバニラスカイbyポールマッカートニーにこだわり過ぎたかなという印象もあり…)。また後半の謎明かしの展開に十分な説明が足りない印象もあり、スタイリッシュな割に全体的に何となくチグハグな感じを受けました。
そんなバニラスカイですが、トムクルーズにキャメロンディアスとペネロペクルスと美男美女が競演しており、謎解きの要素もあるのでわりと気軽に楽しめる映画かと思えます。

■2002年1月20日

約半年の間更新を全くできませんでした。言い訳をさせてもらうと、さすがに研修医の生活は忙しく日々仕事で手いっぱいだったわけです。しかし忙しいことに負けて更新をしないのは何だか悔しくて、隙をみては更新してやろうと常に携帯しているPalmにネタを書き貯めてはいたんですが、それをWeb上にアップロードするには一度PCとHotsyncしてDoc形式のデータをHTML形式になおしてFTPソフトで転送して…と何だか面倒くさくて挫折してしまうんですね。
実のところPalmから直接FTPサーバへのアップロードはできるんですが、必要なソフトが有料だったりして躊躇しているうちにこんなに月日が経ってしまったというわけです。
そんなわけで今回はそのWebへのアップロード環境が整ったため試験的にPalmから更新してみました。画像の扱いはできないもののひとまずテキストだけの更新はできそうです。遅いペースながら今後更新ができたら良いなと思っています。

■7月2日

仕事の合間の息抜きに文庫本を読むのが好きでして、今さらながら村上春樹の世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドなんぞを読んでしまいました。その昔書店でこの奇妙なタイトルを見かけた時は、題名から話の筋がさっぱり想像できず買うのを諦めた事がありました。それがどうも先日古本屋で何気なく立ち読みしてみたところ、確かにストーリーは奇妙だったんですが、結構面白そうだったので買ってしまいました。

奇妙というのはどの辺かというと、この本では2つのストーリー「世界の終わり」「ハードボイルド・ワンダーランド」が同時進行的に書かれているんですね。読み進めて行くうちにこの2つのストーリーが関わりを持って来るんですが、そのあたりから色々な伏線が明かされていくのでかなり引き込まれます。というか当初の仕事の息抜きという目的を忘れて読みふけってしまいました。
具体的にはどういう話かと言いますと、「世界の終わり」はファンタジックな作りで、壁に囲まれた街で夢読みをする主人公の話です。「ハードボイルド・ワンダーランド」の方は名前の通り(ややパラレルワールドな)現代風ハードボイルドなお話で、暗号を生成する計算士が主人公のお話です。
どちらの主人公も内証的な性格で、他の作品ほどくどい言い回しはないものの終板に近付くにつれて村上春樹的なセリフまわしと世界観が強くなっていくので、村上春樹が苦手な人にはきついかもしれません。まぁ普通に読める小説なので、特に冒険ものやファンタジックものが好きな人にはお勧めですね。

外科系の研修医と比べたらそれほど忙しい生活をしているわけではないのですが、仕事でいっぱいいっぱいな生活が続いていたのでうまくリフレッシュできました。たまには小説に読みふけるのもいいものです。

■6月25日

先月末に書いたインターネットバンキングなんですが、1ヶ月ほど使ってみた感触は「かなり便利」でした。仕事中に病院外に出れない事もあって、こまごまとした日常的な振込作業の全てを24時間好きな場所(殆ど医局と自宅のPCからですが…)からできるというのはかなり画期的で、はじめてみるとやめられない便利さがあります。
そして使っている最中にもう一つ良い点に気が付きました。それはWeb上の通信販売と親和性が高い事です。というのもこの間Web通販を利用した時、品物の注文と一緒に銀行振込ができたので、あとは品物が届くのを待っているだけで良かったんですね。まさに自動販売機でものを買っているような感覚で通信販売ができるようになったわけです。また一般的にWeb上の通信販売はクレジットカード決済や代金引き替え郵送が多いですが、お店によっては銀行振込のみというお店もあり、そういう場合にもこのインターネットバンキングが役に立つ事になります。

ただやはり気になるのはセキュリティですね。SSLが普及してきたとはいえただでさえ信頼性が低いといわれている通信販売に対して、こんなに簡単に銀行振込やカード決済ができるようになるとやっぱり不安です。実際この間聴診器を購入したパネシアンという通信販売サイトでは代金引換のみの選択になっており、高額なものに関してはやはり実際に料金を払う形の方が安心できるのかもしれません。

そんなわけで、インターネットバンキングはもう少し使い込んでみたいと思います。

■6月18日

今週末は日曜当直でして、結構まとまった時間が取れるので所属している高齢医学教室の公式Webサイトを作成しているところだったりします。依頼された当初は帰宅してから作ろうかと思っていたんですが、帰宅することには頭がヘロヘロになっているため良いデザインやHTML構文がうまく浮かんでこないんですね。そんなわけで弟の家で死蔵されていたノートPCであるMebius PC-PJ1を医局に持ち込んで、Webサイト更新に使っているところです。

それでまぁ数年ぶりにノートPCを使ってみたんですが、使うソフトはHTMLエディタに加えてサマリ用のMS-Wordとデジカメ(WS30)用のTWAINローダくらいなのでMMX233MHzにRAM64MBというスペックでもほとんど不自由は感じないんですね。実際これにOutlookExpress4.0とInternetExplorer4.0を動かしてみても、まったく安定して動作しています。
そこで思ったんですが、どうにも今の市販のパソコンというのはオーバースペックな気がするんですね。MebiusではWindows98を動かしているので、WindowsMEやWindows2000乗せている最新のPCとは単純に比較できないんですが、それにしても無駄に高機能な気がするんですよ。用途をしぼってチューンアップすれば、中古パソコンでもまったく問題なく仕事ができそうな気がするんですが、皆さんどうお感じでしょうか。

そんなわけで研修医よしを何とか生きております。最近自炊からすっかり遠ざかっていますが、いわゆる料理のみににこだわらないで果実酒の作り方とか皿の洗い方なんかについていろいろ書いていけたら良いかななんて思っています。

■6月9日

研修医としての生活にようやく慣れて来たかなぁと思う今日このごろです。最初は仕事の流れ自体が全く把握できず、ただ先輩医師する様子を真似していただけなんですが、ようやく全体の大きな流れのようなものが掴めてきた感じです。もちろん必要な書類が書けていなかったり、ちょっとした手技の手順が全く分からなかったりと落度ばかりの日々ですが、それでもなんとかやっていけそうな感じがしてきたわけです。

なんでこんなふうなわずかばかりの自信を感じられるのかというと、先日内科系の1&2次救急当直(通称本直)があって、たくさんの採血と点滴とりをすることができたからなんですね。
今までは病棟でビクビクしながら採血をしていたんですが、救急当直でただひたすら無心に注射筒を刺し続ける事ができたので、少し自信がついたみたいです。そんなわけで社会人1年目の宿命である5月病にはどうもかかりそうにない今日この頃です。

ちなみに今回の更新は当直先の医局でしてみました。家でじっくり文章を書く時間がとれないので、CGIをつかってブラウザから更新できるようにしてみた次第です。今はできないんですが、今後はデジカメの写真を医局などからアップしたりしてみようかと思っています。

■5月27日

社会人成り立てってのは仕事を覚えるのに必死でとにかく自分の時間がとれないものです。医者という職業もその例に漏れず、帰宅するのが遅いため自分の時間がとれません。そうすると日常的な掃除や洗濯、銀行振込や買物なんかはどうしても深夜や週末に集中してしまいます。これは仕方が無いと言ってしまえばそれまでなんですが、だからと言って自分の時間が無くなっていくのを諦めるのはなんか悔しい気がするんですよね。という事で今回は無い時間をひねり出す方法をいろいろ模索してみる事にしました。

まず最初に思い立ったのがインターネットバンキングです。iモード等を利用すればいつでもどこでも銀行振込ができるアレです。これができれば近くにATMが無い場合や営業時間外の場合でも、パソコンや携帯電話から口座操作ができてしまうわけです。残念ながら携帯電話はauに代えてしまったのでいわゆるiモードを使ったモバイルバンキングはできませんが、まぁ当直があったとしても2日に1度くらいは家に帰れるので、家のパソコンで口座操作できるインターネットバンキングについてちょいと調べてみることにしました。
そこで早速今口座のある第四銀行のインターネットバンキング対応状況をあたってみたんですが、iモードのみサポートしてはいるものの営業時間が昼に限られているので使いものにならない事が判明しました。これでは全く使い物にならないので仕方ないので新しく口座を作る事にし、インターネットバンキングをやっている銀行をWebで調べてみました。幸い近所のファミリーマートに24時間使えるATMがあったので、そこで扱っている銀行の中で探してみると、東京三菱、さくら、第一勧銀の3行が候補にあがりました。それぞれ24時間営業で手数料も同じような感じでしたが、年間使用料をみると10万円以上の預金があれば無料になる東京三菱が一番良さそうなので、そこに決定しました。

そんなこんなで東京三菱Directというインターネットバンキングサービスに加入したわけですが、先日その利用者カードが郵送されてきました。今のところは定期の駐車場代を1度振り込んだくらいなので何とも言えませんが、もう少し使いこんだら使い勝手などについて書いてみようかと思っています。興味を持った方はご期待くださいね。

■5月16日

前回書いたとおり、今回は新しく購入したCASIOの携帯電話G'zOne(以下G'zOne)の実際についていろいろ書いてみたいと思います。

まず外見(握ってみた写真)。金属製のベゼルやネジ止めの衝撃緩衝パッドがついたかなりゴツいデザインで、最近の携帯電話にしてはかなり大きく重いです(NM502iとの比較の写真)。その為ポケットに入れて気軽に持ち歩くというわけにはいかず、やや不便です。ただその欠点を補うためか、ベルトやリングに固定するための器具(3種類)が標準で附属しており、鞄やベルトにぶらさげて使う事が可能です。
続いて液晶なんですが、発色が悪く青白いのがかなり気になりました。特に見づらい事はないんですが、初めてのカラー機種なだけに、少し期待ハズレでした。これは店頭のモックでは確認できないので購入を考えている方は要チェックだと思います。まぁその点を除けば、バックライトはかなり明るく使いやすい液晶ではあります。

そして肝心の防水&対衝撃機能についてです。さすがに対衝撃機能を検証するのは嫌なので、ここでは防水機能について実験してみました。
まず水を入れたコップの中に立てて着信させてみました(水中着信の写真)。問題無く着信する事はするんですが、水中や水中から出した直後は着信音がくぐもってしまうのが少し気になりました。次に浴槽での通話を試みてみました。これも全然問題なしです。調子に乗って水中に漬けたままで通話ができるか試してみようかと思ったんですが、着信音がくぐもることから推測すると水中での会話はほぼ不可能そうなので、一応あきらめることにしました。まぁ実際プールや風呂で検証する暇と人手がなかっただけなので、機会があったらやってみたいと思います。

それと購入動機になっていた通信についてですが、一緒に購入したPocheTail Aを継いでやってPacketOne用の設定をしてやると問題なくつながります(接続の写真)。通信速度はばっちり64k出ており、かなり快適にWebを閲覧する事ができます。ただ僕はPalmscape(Palm用のブラウザソフト)のプロキシ設定を誤っていたため最初の1時間ほどはうまく接続できず、hi-hoの電話サポートにお世話になってしまいました。またたいていのプロバイダではPacketOneの設定が特殊で、結構間違いやすいので挑戦する方は気をつけて設定した方が良いと思います。

そんなわけでG'zOne、結構イカしてます。ハードな環境で高速通信を望むのであれば、華奢な端末の多いPHSよりもこのG'zOneの方が向いているかもしれません。

■5月9日

近頃の携帯電話は、メール機能がついていないものが無いくらいになってきています。そんな世の中になったにもかかわらず、僕は携帯電話でメール送信なんて事はほとんどした事が無く、NM502iで使えるiモードメールとショートメールに互換性が無い事もわりと最近まで知りませんでした。というのもDocomoの携帯電話のメール機能は最大送受信文字数が少なく(iモードメールの場合1byte文字換算で250文字)複数宛先の一括送信もできないので、連絡手段としての利用価値をあんまり感じなかったわけなんですね。
そんな感じでせっかくiモードメール機能を供えていたNM502iも、購入当初から考えていたPC用メールの転送先くらいにしか使っていなかったわけですが、前述したようにiモードメールは送受信文字数の制限がきつく、結局実用に堪えずメインでバリバリ使うには至りませんでした。まぁDocomo以外のキャリア端末ならメール機能はそこそこなんですが、NM502iの様に赤外線接続可能な外部モデムとして使える端末は全く存在せず、新たに外部モデムを買う気力も無かったので半ば諦め気味だったというのが本音だったりします。

ところが最近PocheTailというPalm用携帯電話コネクタにcdmaone端末用H"端末用が発売されました。これらの携帯端末は最高通信速度が64kbpsと従来PDC端末の9600bps(Dopaで28800bps)より高速(約7倍程度)で、NM502iでの赤外線接続をやめて有線接続に変更しても良いんではないかと思ってしまいました。もともとDocomoのiモードにそれほど必要性を感じていなかったし、どうしても必要であればPalmのブラウザで見てしまえば全く問題ないと思ったわけです。

そこでキャリアの乗り換えをふまえて実際の端末を眺めてみることにしました。まずハイブリッド携帯をうたっているH"は、実際はPHSなのでサポートエリアが狭く心許ないので除外されました。それでcdmaoneの携帯を見てみたんですが、どうも個性のある端末がありません。DocomoやJ-PHONEの端末と比べてデザインや色が通りいっぺんでイマイチ魅力を感じないんですね。ところがです。ついこの間発売されたばっかりのCASIOのG-SHOCK携帯 C409CA(CASIOの公式サイト)は違いました。男気溢れるデザインと防水&対衝撃性能を持ち、Docomoの携帯電話にもない個性を放っていました。
で、結局C409CAの男気に惚れキャリアをauに変更してしまいました。一緒にPocheTail Aも購入したのでm100との接続に挑戦してみたいと思います。詳細は次回にでもレポートしたいと思います。