■10月23日

随分前の話ですが、夏休みに千と千尋の神隠しをDVDで見る機会があったので感想なぞを書いてみようと思います。
そもそも宮崎駿の映画が昔から好きで、映画で言うと「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」、「ルパン三世カリオストロの城」、テレビでは「名探偵ホームズ(登場人物が全部動物の方)」なんかを夢中になって見ていたクチなんですね。宮崎駿というと「耳を澄ませば」や「となりのトトロ」なんかもあるんですが、宮崎駿の独特の世界観(油の臭いや蒸気が立ちこめる世界)が強く出ている作品の方が好きだったりします。そういう意味では「もののけ姫」も精錬所が出てきますし、今回の作品も温泉宿のボイラー室が出てくるあたり期待がもてそうな感じでした。
それで早速買いに出てみたんですが近所のTSUTAYAで買うと\4980なのにFamilyMartで買うと\4790なんですね。しかも謎のおにぎりフィギュア付きで。謎のおにぎりフィギュアが気になるし安いんで近所のFamilyMartで購入したのが写真のような感じのパッケージです。おにぎりフィギュアは宮崎駿氏の手作りおにぎりから型をとったものらしく、塩化ビニール製でどういうわけか半分に割れる構造になっており中に物を入れることができます。しかしヒンジに当たる部分が見るからにもろく、あんまり開け閉めしていると二度と閉まらなくなりそうで怖いです。

肝心の映画の方はと言うと、宮崎駿な感じが随所にありとても楽しめました。特にいつの間にか不思議な世界に入り込んでしまう導入部は秀逸で、見ている方もいつの間にかのめり込んでいってしまいます。またハクと千尋の関わりみたいに次第に明かされる謎みたいなものもあって、見ている人を飽きさせないです。謎と言っても難解ではなく、龍の姿のハクに乗ったときに千尋の頭に流れ込んでくるイメージや汚れた川の神を千尋が助けると水龍になるエピソードから次第に伏線が明かされていくため、安心してみることができます。このあたり完全に子供向きのファンタジーで終わらないところがこの作品の面白いところだったりします。
この作品では油臭い宮崎ワールドは強く出ていないですが、定番の熟年キャラクター(釜爺)は出てきますし、ストーリーは結構ひねってあるしそこそこ宮崎駿の色が出ているのでもとよりファンの人でも結構楽しめるんじゃないでしょうか。最近の宮崎駿ってあんまりだなと思っていた方も見て欲しい作品です。

■8月27日

再び内科をローテーションし始めたせいか現場でPalmを使う事が多くなってきたんですが、結構困っているのが日本語入力です。純製の折り畳みキーボードはコンパクトで打鍵の感触もいいんですが、ある程度の広さがある平らな机がないと、キーボードを広げることができないんですね。実際ナースステーションでそんな広い空間を見つけるのは非常に困難で、せっかくのキーボードも活躍することができないんですね。
という事で広い場所がなくても文字を入力できる機器はないかと物色を始めました。イメージとしてはSHARPのZAURUS(MEシリーズ)のように本体にミニキーボードが付く感じが使い勝手がよさそうだったので、本体に装着できる物を探してみました。
秋葉原のイケショップや秋葉館PDAを巡回しWebの情報を検索した結果、日本トラストテクノロジーのSnapNTypeという製品が候補に挙がってきました。\4980と純製ポータブルキーボードに比べると安価ですが、実機を触った感触ではキーが固く以前より気にはなっていたんですが買って失敗したらイヤだなぁと購入を躊躇しておりました。しかし先日ふと立ち寄った川越のコンプマートで投げ売りされているのを発見しあっさり購入してしまいました。そんなわけで今回はそいつの使い勝手なんかをレビューしてみようかと思っております。

まず外観はこんな感じで、本体下部に装着しグラフィティエリアが隠れる形になります。駆動には本体から電源をとるんで電池等は不要です。思ったより厚みがあり持ち運びは若干不便ですが、純製のポータブルキーボードよりはかなりコンパクトな印象です。それで早速ドライバをインストールしてみたんですが、なぜか付属していたのは英語版のドライバで日本語の変換や切り替えがうまく行きません。説明書を読むと本来は日本語版のドライバが添付されているはずのようです。そこで日本トラストテクノロジーのサポートににメールを出してみたところ、メールを出した日の昼には日本語ドライバが添付されたメールが届いていました。かなり早い対応のお陰ですぐに使用ができました。ありがとうございました>日本トラストテクノロジーのサポートの方。
で肝心の使い勝手ですが、当初の予想通りキートップは固かったんですが思いの他入力は簡単で、おそらくグラフィティで入力するより早く確実に日本語を入力する事ができます。そのポイントはキーがほぼQWERTY配列のため慣れていればブラインドに近い入力ができ、またFnキーにあたるキーがや日本語変換に使うスペースキーが真ん中にあって使いやすいせいかなという気がしました。それと装着するとドライバが自動的に有効になるのが良かったですね。
難を言えばやはりクリック感が固く時々入力抜けが出る事が挙げられます。それからこれは正確に調べたわけではないんですが、消費電力が大きいせいなのか純製キーボードよりも本体電池の消耗が早い印象を受けた事も事実ですね。

かく言うこの文章もそのキーボードで入力したんですが、考えながら入力しても1時間程度で書き上げることができたし意外に手も疲れなかったんでかなり重宝しそうです。特に電車の中とかで立ちながら日本語入力をしたい時に便利な製品でした。

■8月12日

ちょっと前の話なんですが、久しぶりに吉祥寺に行く機会があり、買い逃していたHanakoの吉祥寺特集(吉祥寺の本屋では時期がずれていても吉祥寺特集のバックナンバーが手に入るんです)を買いにルーエという本屋に行きました。ここ半年ばかり小説も読んでないことに気が付き、ついでに小説コーナーに立ち寄ったところ「冷静と情熱の間」が置いてあることに気がつきました。
そういやこの小説を読もうかなと思ってはや1年ほど経っていたなぁ〜という事を思い出し、借りて一気に読んでみたのでその感想を書き記してみたいと思います。

ストーリーは有名なんであんまり詳しく書きませんが要約すると「過去に愛し合った阿形順正とあおいが過去を精算する話」という感じになります。
この小説の面白いところはbluとrossoの2冊があり、前者が阿形順正の物語で後者があおいの物語という構成になっています。したがって時系列で読むには2冊の小説を交互に読まなければなりません。でも本当に交互に読むのは2冊の著者が違う(文体が違う)こともあってあんまりお勧めできないと思います。今はレンタルビデオでも公開されている映画版が時系列にそってストーリー構成しているようなので、そういう楽しみは映画を見る時にとっておくことにして、ひとまずあおい編であるrossoから読んでみることにしました。
物語のドラマチックさにおいては、bluの方がイベントが多くて読みごたえはある感じでしたが、rossoも淡々と語られるストーリーのなかに結構大きな心理的変化があり、ちょっとマニアックな面白さがありました。今までの僕の印象では、江國香織の文章は淡々とし過ぎてのめり込めない印象が強かったんですが、ちょっと辛抱して読んでいるとけだるい日常の中に埋もれない強い思いを感じることができたので、なかなか面白かったです。
ただrossoはかなりゆっくり話が進行するので最初にbluの方を読んでしまうと、rossoは展開が遅くbluにとってつけたような印象になってしまうんじゃないかなという感じがしました。というわけで小説読むならrossoが先の方がいいですね。bluの方が最後のオチが分かりますし。作風が結構違う著者が書いているだけあって、2つの物語は2人の異なる主観が強く感じられているのが面白かったです。同じ著者が2人の人物を描くと似たような考え方の2人になったり、もしくは片方が典型的で無個性な人になったりするのが多いのですが、この2冊の本に登場する2人はとても生き生きしていてリアルでした。
こういう試みは新鮮で、特に恋愛については成功しているのかなというふうに感じました。

小説が元にあって映画化されるとイメージが変わったりするので少し怖いですが今度は映画版を見てやろうと思ったりする小説でした。

■7月14日

トレジャーファクトリーというリサイクルショップが近所にできて久しいんですが、ちょうど完成したのが就職になってからということもあって最近まで行った事が無かったんですね。しかし引っ越してから家具をまともに揃えていなかった事もあり少し時間のある精神科をまわっているうちに少し模様替えをする事にしました。
そこでそれまで近所にあったリサイクルショップに加えてトレジャーファクトリーにも家具探し行ってみたんですが、これが今まであったリサイクルショップと違って何だか楽しいんですね。というのも、今まで近所にあった個人経営のリサイクルショップが微妙な煩雑さといかがわしさを放っていたのに比べて、その新しいお店は商品やそのレイアウトがあか抜けていて従来になく立ち寄りやすいんですよ。それに営業時間が比較的長くまた在庫の回転が早いので、思いついたときに行けて尚且つしょっちゅう行っても飽きないんですね。実際客層もカップルや若い家族連れが多く、休日は結構にぎわってる事が多いです。

そんなトレジャーファクトリーですが、学生の頃から見たことがなかったのでいったいどんな会社かとWebで検索してみると、あっさり見つけてしまいました公式サイトを。どうも埼玉と東京中心に展開しているようで、社長が大学生から起業して急に大きくなった会社みたいです。この公式サイトは特価情報も掲載されており、実際に店舗に出向かなくても最寄りのお店で何がやすいかを調べることができたりと結構便利なんですね。
ここで品揃えを見ていると、ブランド品や高級マウンテンバイクなど普段は買うのに躊躇するものがかなり安くなっていたりしてお買い得感高いです。しかも通信販売までできるようで、Web振込みを利用すれば家にいながらにして掘り出し物探索ができ、結構楽しめます。今後また忙しくなるので、Webから掘り出し物探しを続けてみようかと思います。