気分は大統領!泣いて笑ってダンスして
さぁ、今日は観光最終日である。今日は一日バスの旅である。
水筒には冷たい日本茶、柿の種、ウォークマン、準備整えバスに
乗り込む。今日はA、Bと一緒に行動である。エジプトでは
道路は観光バスが優先である上、パトカーが先導してくれる。
この国の一番の収入源が観光であるため、客を大切にという
考えらしい。交通渋滞のなかをスイスイとパトカーお付きの
観光バスは進んでいく。なんとなく申し訳なく思えてくる。
現地の人は腹立たしく思わないのか?とGブリさんに聞くと
逆だそうで、「ようこそエジプトへ!」と歓迎しているらしい。
(言葉が悪いが、「ようこそエジプトへ。いっぱい外貨落して
いってね」という感じであろうか)
パトカーに先導されていると「住民への後ろめたさ」と
「なんか悪いことしてつれていかれる」ような気になってしまう。
しかし、これも慣れてくると今度はド偉い人になった気分になる。
カイロの街を離れ、メイドォームへと向かう。ギザのピラミッドの
前を通ったあたりから緑はなくなり、民家もなくなる。これぞ砂漠。
砂(石?)一面である。旅行に来る前に読んだエジプト旅行記には
「砂漠の道なき道を走る。太陽が登ると車内が暑くなるので
窓を開けると、車が引き起こす砂ほこりが入ってくる。仕方がなく
窓を閉め車内60度で走っていく。もちろん車にクーラーはない」
とあった。15年ほど前の旅行記であるが、エジプトの生活事情を
聞いていると15年でさほど変わっていないであろうと思っていた。
しかし、バスは日本で走っている観光バスと同じだし、ホテルも
クーラー付き。あなどってはいけなかった。この二つは非常に
ありがたかったのだが、砂漠の道がアスファルトの整備された
道になっていたのは残念だった。360度砂漠という中を砂を
まきちらして走りたかった。
まったくなんにもない砂漠が広がっているのかと思ったが、
小高い山があったり、なにやら施設がある。軍事施設のような気も
するが、何だろう?ふと窓の外をみると列車が走っている。
エジプトで電車を見たのはこれ一度きりであった。客車ではなく
貨物車であった。砂漠の中にただ2本の線路があるだけなので
列車が通るまでまったく気がつかなかった。
さぁ、メイドォームの「偽りのピラミッド」に到着。このピラミッドは
昔はきちんと四角垂で作られたのだが、角度が鋭角であったため
年月とともに崩れてしまった。そのためエジプシャンたちの
「こんなものはピラミッドとは言わない!偽もののピラミッドだ」という
言葉から「偽りのピラミッド」という名称になった。このピラミッドは
中に入れるようだ。しかし、すれ違うことができないほど通路が狭いので
一団体が入って、出てから次、という形である。まずBチームが入った。
私たちAチームはワイワイ騒ぎながら入口で待っていた。ツアーはじめの
ころとは違いお互いのペアでかたまっている状態でなくなっていた。
ここは少し小高いところにあるので見晴らしがとてもいい。
ふと下をみるとGブリさんが手を振っている。お、Bチームが出てきた。
しかし、みんなフーフー言っている。中はとても大変らしい。
さて、気合いを入れて中へと挑む。急な下り坂である。
ところどころに明りがあるのだが、前の人と自分の影で足元が暗くなってしまうので手擦
りをしっかりとつかんで進む。歩く速度が坂のため加速していく。
あぁ、ここで転んだら怪我するぞ!と思ったところで道の途中に
エジプシャンがいて一人ずつに手をかしてくれた。かなり進んだ奥に
玄室があった。そこには二人のエジプシャンがいた。ここの中で写真を
とる場合は入る時に別料金を払うのだが、我チームはだれも撮影する気は
なかったのでチケットを買わなかった。ところがこのエジプシャンが
「写真とっていいぞ」と言っている。えぇ〜黙認してくれるの〜と思いがちだが、
きっと撮影した途端「MONEY!」とくるのであろう。そしてそのお金は彼らの
ポケットマネーになるのだろう。そんな言葉に耳をかさず、今来た道を戻ることにした。
今度は急な登りである。足元は暗いし、ペースを落すと後ろの人に迷惑が
かかるので頑張って登る。入る時に手を貸してくれたエジプシャンが帰りも
手を貸してくれる?ん?なんか変だぞ?腕を掴むのでなくて胸を触られた気が
するのだが?????頭に???をいっぱいつけながら出口へと向かう。
外に出てからN尾妹さんに聞いてみると彼女も同じであったようだ。
まったく失礼である!
さて、またバスに乗り込み次なるはオアシス「ファイユーム」である。
緑のまったくない砂漠をバスは走り抜けていく。どこまでも続くかと
思われる砂漠に突如、緑のおい茂るオアシスが出現。今日は金曜日。
イスラムでは休日である。私たちの日曜日に当たるのである。
町の広場では人々が集まりマーケットが開かれている。いままで
あまり目にしなかった女性が集まっている。みな手足を隠し、顔を隠し。
それが逆に神秘的に感じられた。バスは町中を通り抜け近くのナセル湖へ到着。
ここはリゾート地らしい。湖のはずなのだが、対岸が見えないうえ、波が
あるので海と思えてしまう。エジプトというイメージとは程遠い地中海的な
場所で、つい嬉しくなって写真を撮る。もう観光最終日である、ツアーの人
とも仲良くなり、いろんなところに乱入!一箇所でこんなに写真が送られて
くるということはこれだけ乱入していたということ。う〜ん、やり過ぎたかな?
「こういうところってファッション雑誌で使われそうだよね」という誰か(たぶん
Kよみちゃん)言葉からちょっとポーズをつけて湖に突き出た橋で一枚。
バスは今来た道を戻りファイユームへ。向日葵畑が何箇所もあり、向日葵みんなが
太陽に向かっている姿になんとも言えぬ感動をして、カメラにおさめようとする
のだが、うまくいかなかった。エジプトで向日葵が見れるとは思いもしなかった。
ファイユームではトイレ休憩。トイレから出て昔からある今でも動いている水車を
見ているとN本ちゃんが半べそ状態で戻ってきた。Tシャツが濡れている。
どうしたの?と聞くと、流すところがわからなくてあれかなこれかなと
さがしていたらビデのボタンだったらしくいきなり水が飛び出し、Tシャツに
かかってしまったとのこと。汚い水ではないけど、やっぱり、嫌だよね。
「乾けば大丈夫だよ」という慰めにならない慰めに「乾いても気持ちわるいの」と
言っていたが、着替えはホテル。しょうがないのだ。笑っちゃいけないけど、
笑いたくなってしまうエピソードであった。そのあとビデにまつわるK渕ちゃんの
エピソードがあったが、本人の許可を得てから載せることとしよう。
今日のお昼は名物鳩料理である。食べられない人もいるであろうということだろうか、
鳥肉か鳩肉と選べるのであった。そこでK沼さんが鳩、私が鳥でお願いした。
はじめて食べた鳩はぱさぱさしていて硬かった。あんまりおいしくない。
お店を出ると屋台のお土産屋が店を広げていた。なにかおもしろいもの
あるかなと覗いてみるとピアスとネックレスが売っている。これが
クレオパトラ風というものだろうか。昨日買ったガラベーヤに合いそうだ。
お店のオジサンにいくらか尋ねると5$だという。さてさて値切らなければ。
結局4$に決定。ピアスとネックレスで400円である。安いなぁ。よし、今夜は
これをつけていくのだ!
かつてエジプトの中心であったメンフィスへ。現在では廃虚となっている。
ここにはラムセス2世の大きな像がある。どこへいってもラムセス2世だが、
さすがにこの像はみごたえがある。膝から下がないのだが、それでも30Mは
あるのではないだろうか。Gブリさんがみんなのカメラ一台ずつこの像全体が
入るようにシャッターを押してくれた。この像のために建物が作られている。
外にでるとスフィンクスがどーんとかまえている。正面から見ると何となく
微笑んでいるようなやさしい顔をしている。
次は最初に建てられたといわれているジョセル王の階段ピラミッドである。
バスで緑豊かな道を走っていると正面に階段ピラミッドが見えてきた。
左には遠くのほうに屈折ピラミッドが見える。バスを降り、階段ピラミッドへ
と向かう。ピラミッドへと続く列柱の神殿の中で説明を聞く。ふっと当時の人
が出てきそうな雰囲気である。神殿を抜けピラミッドへ。
ギザのピラミッドと違って荒々しいが、人間が作り上げたという素朴な感じが
する。数年前の地震によりピラミッドの中が危険になったらしく現在では
立ち入り禁止である。ピラミッドコンプレックスから出て、サハラ砂漠を
眺めると右前方にギザのピラミッドがかすかに見える。左にはバスのなかから
見た屈折ピラミッド。本当になんにもないんだなぁ。
バスに戻ると添乗員のY和さんがなんだかあわてている。
話をきくと先ほど寄ったメンフィスに日本人観光客二人が
置いていかれてしまったらしく警察から連絡がはいったようだ。
メンフィスには私たちAチームとBチームと他の旅行会社の3グループが
寄ったのでそれのどれかだと言う。Y和さんは何度も何度も人数を
数えて「うちじゃなかった。よかった〜」と安心。少しすると
Bチームのバスとすれ違った。カラッポのバスである。と、思ったら
人が二人乗っていたらしい。Bチームだったの?と思ったら、
他の旅行会社のツアーの人だったらしい。Bチームのバスが
向かえに行ったということであった。交通機関の発達していない
エジプトに置き去りにされてしまうととっても不安だなぁ。
何があっても集合時間は守ろうと思った一件だ。
絨毯屋に到着。まずは絨毯を実際に織っているところを見学。
シルクの絨毯は指の細い子供が作っているようだ。目にも止まらぬ
早さで織っていく。案内人に「あなたもやってみますか?」と
言われチャレンジ。子供の隣に座って糸をかけてみた。ちょっと複雑
なかけかただ。これをあの早さでやっているとは。一目織って
立ち上がろうとしたら隣にいた子供が「MONEY,MONEY」と言う。
ちょっとびっくりした。次は2階へ。2階では絨毯を販売している。
とても綺麗なので、見ていると店員さんがきてずっと離れない。
値段をきくと20×20cmで3万、4万。どう考えたって買えないし、
買う気にもならない。いろいろ説明してくれるので聞いていたら
「あなた本当に日本人?エジプト人のようだ」という。
エジプト人といわれたのはこれで2回目。う〜ん、嬉しいような
嬉しくないような。なんとか「買って買って」攻撃をかわし、
店を後にする。これで今日の観光は終り。ホテルに戻って
少し休憩してからナイル川クルーズである。
ホテルでは3時間ほど時間があった。まずは今夜の衣装ガラベーヤに
着替えてみる。なかなか似合うじゃん。さて、これからどうしようかな
と思っているとK沼さんはお土産を買いに行ってくるという。
外にでるほど気力のない私は隣の部屋に遊びに行くことにした。
隣はK渕ちゃんとN本ちゃんである。たあいのない話をしている間に
時間は過ぎ、K沼さんが戻ってきた。K沼さんはTシャツを買いに
行っていたのだが、そのお店のお兄ちゃんとのやりとりを
話してくれた。そのお兄ちゃんはK沼さんに「これからちょっとつき合わないか」
という。ツアーで来ているし、友達もいるからというと「その友達を
夜何時間か出せないか」という。ちょっとまって〜。それって、それって。
もちろんK沼さんは断ったそうだが、一歩まちがえたら.......。
それを聞いてK渕ちゃんとN本ちゃんは大笑い。私、笑えないよ〜。
こういうことを言うというのはひょこひょこついていく人が
いるということなのだろうか?
さてバスに乗ってナイル川ディナークルーズ、ベリーダンスショーへ。
3/4の人がガラベーヤを着ている。船について席に案内される。
席は舞台のまん前。ブッフェでお腹を満たした頃ベリーダンスショーが
始まった。目の前でのベリーダンス。なかなか刺激的である。
と、お決まりのように観客を舞台へ引き上げる。K沼さんにお声がかかり
それにくっついてガラベーヤ軍団舞台にあがる。ベリーダンスを踊っていた
お姉さんに踊りを教わるのだが、これがなかなか難しい。みんなでトライして
みるのだが、全く出来ない。それでもなんとか真似をして踊っていると
K渕ちゃんがGブリさんから教わったダンスを踊りはじめた。これは
つき合わねばと一緒にN尾妹さんと踊った。踊り終りふとまわりをみると
一緒に8人で舞台に上がったはずなのにGブリダンスを踊った3人しか
いないではないか!一緒に舞台にいた人みんな席に戻って笑っている。
しかもベリーダンスのお姉さんも客席で笑っている。やられた!
後ろで演奏していたバックバンドのお兄さんたちが大笑いしている。
3人一目散に舞台をおり席へ戻った。う〜ん日本じゃ絶対こんなこと
しないのに。
ダンスの宴も終り、甲板へ。ツアーのみんなと大騒ぎ状態で写真大会!
みんな結構キレテいて(私だけか?)ちょっとしたことで大笑い。
Gブリダンス3人娘で写真を取ったり、ガラベーヤ軍団で取ったり。
同じツアーなのに同じようにガラベーヤを着ているのにちょっと
遠巻きにA元さんN田さんが見ている。二人を引き摺り込む!
これで二人とも怪しい日本人の仲間入り!お、H谷さんI出さんも
遠巻きに見ているのを発見。すかさず引き摺り込む。なんだか
わけもわからない状態でのクルージングを楽しみ下船。船から
降りると結婚式を終えたエジプシャンのカップルがいた。
クルージングでキレテしまっているので「congraturation!」
「Be happy!」など声をかけて写真を一枚。(日本じゃ絶対やらないよな)
これでこのツアーのすべてのスケジュールが終了。あとは明日日本へ
帰るだけとなった。これでおわっては淋しい。ホテルに戻り
最上階のラウンジで宴会をしようということになった。
ホテルに到着して30分後にラウンジに集合として部屋に一旦戻る。
ラウンジに向かう前に向かい部屋のN尾姉妹の部屋を尋ねる。
部屋の内装が全然違う!いろいろと部屋を見せてもらい、
せっかく(?)だからとガラベーヤのまま4人で写真をとる。
(あれ?いつの間にK渕ちゃんが乱入したんだろう?記憶がない)
最上階のラウンジへ。
添乗員のY和さんを含め13人が集まった。K渕さんやY和さんと
語りあってしまった。ふと見ると舞台で生演奏が始まった。
歌っているお姉さんがbeautiful。こう思ったのは私だけでは
ないらしく子供が電車で外の景色をみるように椅子にのっかって
舞台を見ている人も(さてこれは誰でしょう?)。なんだかよくわからないうちに3時間
が
過ぎてしまったようで手元の時計をみると1時半であった。
それぞれ部屋に戻り最後のエジプトの夜にお休みなさい。