4.辞書がひけない!
 マレー語ってどんな言葉?と聞かれる事があります。読み方がローマ字的、過去形が無い、など

比較的易しい言語だと言われていますが、ネックが一つあります。それは、文章を見て動詞をすぐ辞書

で引く事が出来ないことです。殆どの動詞がmで始まるのです!(bで始まるのものも少しあります。)

ルートワード(語根)と呼ばれる、動詞の原形は、a〜zまであるのですが、この動詞を原形のままで使う

ことはあまり無くて、me,meng,mem,men,menyの5つの接頭辞が動詞の原形に着きます。

おまけにいくつかの単語は接頭辞が着く時に初めの文字が、落ちてしまったりします。
辞書をひく

時はこの接頭辞をひいた残りの単語、つまりルートワードで引かなければなりません。

 ルール表を見ながらでも慣れるまでは、なかなか原形の動詞が引けないのです。

たとえば、membaca(メンバチャ・読む)と言う単語はme−mbacaなのか、mem−bacaなのか、

mem−(p)aca なのか何通りも考えられるのですから大変でした。でも、やっとその文字が引けて、意

味が通じた時やったあ。と思います。謎が解けた時の気分はなかなか楽しいものです。

まったく無意味な文字の羅列から、いろんなお話が立ち上がって歩き出していくような気がします。

学生時代には辞書がぼろぼろになるまでなんて引いた事が無かったのですが、今の辞書はぼろぼろ

で愛着もひとしおです。いくつか辞書を持っているのですが、この辞書はマレー語の勉強を始めた頃、

知り合いに頼んでマレー大学の生協?で買ってもらったもので、とても引きやすく、こればかり使ってい

ます。先日、新しいのが欲しいと思って聞いたところ出版社がつぶれてしまったとか、、とっても残念で

す。でも、こういう時代ですから、マレー語の辞書のCDが出来てくることを待つ事にしましょう。

                                                (01/5/20)

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