医療

ドクターコールの寝過しと中年病

今はだいたい週2回くらいの当直勤務をしていますが、大学当直は後輩(時に初期研修医)とペアですし外勤先は慢性期病棟勤務なので昔に比べると寝る時間を確保できる事が多くなりました。とは言っても時々眠れない当直があり、そんな日の翌日の夕方にはほぼ思考停止状態になってしまいます。これはこれで仕方がないと思うんですが、最近はさらにその翌日に疲れを持ち越してしまうことがあり、ちょっといただけません。隔日当直の2日目の深夜に他部門からかかってきた相談の電話に気がつかず、ペアの後輩の先生に電話が回って迷惑をかけてしまう事があったりして、さすがにヤキが回ってきたなぁなんて思ってしまいました。研究で関わってる他科の先輩医師も似たようなこと言っているのでまぁ仕方が無い事なんでしょうけど、歳はとりたくないもんです。

そんなわけで体力のピークを過ぎつつある事を自覚するにつれ、現場を走りまわるより上司として振舞うべき年代になってしまったんだなぁと思い始めてきました。改めて考えてみると若い頃は見えなかった業務の非効率が気になるので、そういうところを何とかしたいなぁという気持ちが出てきました。それに独りで出来ることの限界を感じる言が多いので、科としての臨床力を上げるため後輩を優秀な臨床医に仕立てる方法論にも興味が出てきました。当然臨床で実践できる知恵を作るための臨床研究にも興味がありますし、臨床医としての自分の資質を磨きたい(特にEBM的なアプローチの補強をしたい)気持ちも相変わらずあったりします。
ただもう好きな事ばかりやってていい年頃でもないんで力を注ぎ込む先を絞らなければならないんでしょうけど、いろいろある中で優先順位をつけようとすると、それぞれの欲を諦めきれずついつい思考が堂々巡りになってしまいます。中年になるってのはこう言うことなんですかねぇ…。

やりたい事とやらなければいけない事の齟齬ってのは陳腐過ぎて面白くもない話ですが、それだけに永遠について回る課題なんでしょうね。うーん、困った困った。

Suicaペンギングッズは製薬会社のプロモーショングッズを駆逐する

Suicaペンギングッズがここ数年自分以内で流行中なので、JRの駅で見かけるたびについつい買ってしまいます。基本的ににはボールペンなどの文房具が中心ですが、中には仕事で使いやすいグッズもあったりして、かつて製薬会社のプロモーショングッズが占めていた物品を置き換えつつあります。具体的な品揃えはえきねっとの紹介ページをみてくださいな。
自分の内科医の仕事を振り返ってみても、処置をしてる時間はほとんどなくて、大部分が患者さんの話を聴いたり体を触ったり(=診察の事)してるか、カルテや処方箋や指示簿などの書類書きをしてる(かパソコンに向かってる)ことが多いです。なので書き味の良いボールペンは欠かせないですし、書類や論文を持ち歩くファイル、処方箋に押す印鑑、オーダー端末認証カード用のケースなんかも持ち歩く事になります。かつて病棟や救急外来勤務していた時は打鍵器やペンライトなどの診察道具をウェストバッグに詰め込んで持ち歩いていましたが、今は外来が多いので主に書類やiPadを小さな手提げカバンに入れて持ち歩くようになったわけです。

という事で持ち歩きグッズをこそっと自慢してみようと思います。
SuicaボールペンDr.GRIPタイプ
まずSuicaボールペンです。これは幾つかのタイプがありますが、僕はDr.GRIPタイプが書き味が良くて使っています。普通のDr.GRIPのBRFN-10Fという替え芯を使えるので、長く使えるのが特にお気に入りです。
Suicaクリップリール
次はクリップ付きのリールです。もともとズボンやバッグにつけってキーホルダーなんかを吊るして使うものなんですが、ケーシー白衣のポケットに付けてシャチハタのプチネームというミニ印鑑や院内PHSを吊るすと便利なので使っています。ただ耐久性はあんまりなく、以前GOJOの速乾性手指消毒ジェルの携帯を義務付けられたときにその容器を吊るすために使っていたところ1ヶ月程度でリールが破損してしまった事があったので、重いものはぶら下げないほうが良さそうです。

SuicaカードケースぬいぐるみタイプSuicaボールペンカードケース普通タイプ
あと最近特に気に入っているのはSuica用のリール付きカードホルダーです。一見Suicaペンギン型お手玉のような形をしていますが、裏にカードを入れるスリットがついており、非接触タイプのログインカードを使っている自分には好都合です。うちの大学のオーダー端末はセンサーにカードを置きっぱなしにする必要があるので、リールの先にフックがついていてすぐ取り外しできるのも嬉しいポイントですめ。もともと普通の形のカードケース(右)を使っていましたが、この見た目にやられて速攻購入してしまいました。
他には論文を入れるためのファイルをA4サイズとA5サイズで持ってたり、当直グッズを入れる巾着なんかも持ってたりします。

Suicaグッズ
という事で今持ってるSuicaグッズを机の上に並べてみたろこと、製薬会社のプロモーショングッズが全くなくなってしまいました。恐るべしSuicaグッズ。ただ改めて見ると、ちょっとJRに貢ぎ過ぎたかも…とも思ってしまう風景ですね。うーん。これはこれで問題かもな。

老年病専門医試験とズボンの穴

今年の資格取りまくり計画の最後の一つ、老年病専門医試験を受けてきました。会場は都市センターホテルという聞き慣れない場所で、赤坂見付と市ヶ谷の間、紀尾井町とか麹町の近くにあります。ロクに試験勉強をしていなかったので、直前に近所のモスバーガーで老年医学テキストのまとめ部分をさらっと読んでました。
モスバーガーと老年医学テキスト

試験問題は、5つの選択枝から正解を1〜2つ選ぶ選択式で全150問を3時間以内に解くという感じでした。臨床問題は程良い難しさで、まさに総合内科の経験がないとできない感じでした。需要に即した作りなのか認知症や心不全、慢性呼吸不全、膠原病の症例問題が目立ちました。自分は認知症担当なので神経疾患は何とかなりましたが、血液系は正直なところ全滅な感じでした。
老年医学テキストの読み込みが不十分だったせいか知識問題に自信がありませんが、多分六割くらいはいったんじゃないかなぁという手応えでした。合格率は結構高いみたいなので、程良く期待しながら合格発表を待ってみようと思います。

で今回のもう一つ事件についてです。さっき書いたとおり試験直前にモスバーガーで予習していたんですが、この時それは発生しました。物を拾おうとしてちょっとしゃがんだ時、腰の辺りからビリって音が聞こえた気がしました。手でお尻のあたりを触る分には全く問題はなく気のせいだと思っていたんですが、どうしても気になります。なので試験直前に会場のトイレでズボンをぬいで見ると…あ、大事なところに穴が…俺、そんなに太ったっけ?…でもこのズボン、はくのは今日が初めてだしな…。あまりの事態に思考が堂々巡りになってしまいましたが、とりあえずギリギリ下着は見えないことを確認し、そのまま会場に戻って試験を受けました。しかしちょっと動く度にビリとかブチって音がするので気になって仕方がありません。一刻も早く新しいズボンを調達したいという誘惑に負けて、結局試験を途中退出し、打ち上げ会をやる渋谷に行って新しいズボンを調達する事にしました(一応問題は全部解いた後ですよ)。
渋谷PARCOや西武に行ってみるとちょうど夏物セール中で、値段はかなり安かったんですがサイズがありません。自分は太股が太いので、普段買わないお店のズボンは大抵ウェストがユルユルになってしまうんですよね。今回穴のあいたズボンのブランド(HIGH STREET)が一番体に合うんですがサイズが全くなく、かと言って買わないという選択枝もあり得ないので、散々悩んでいつもと違うお店でウェストユルユルのズボンを買う事にしました。
これでやっと冷静に打ち上げ会に参加することができました。しかし試験前にズボンに穴があくなんて、まるでできの悪いマンガみたいです。普通こんなことあり得ないですよ。仕事でもこんなに焦ったことはないってくらい焦りましたし、何だか異常に疲れました。ふぅぅ。

こんな事があっても試験合格できると良いんですけどねぇ…。

日本老年医学会学術総会@横浜

第51回日本老年医学会学術集会が横浜で開催されました。最近は研究らしきものも少しできるようになってきたので、今年は演題を出してみました。なのでその顛末でも少々書いてみようと思います。

会場は横浜のみなとみらい地区にあるパシフィコ横浜で、自宅から通いで参加するのはほぼ不可能なので泊まりで行ってきました。今回も日本老年学会総会の一部として開催されたので、併せるとかなり大きい学会になります。パシフィコ横浜の中の会議室をほぼ使い切るくらい大規模だったんですが、明らかに狭すぎる会議室とかも使われていてちょっと居心地は悪かったです。本当は自分の勉強のために脳血管性認知症や特発性正常圧水頭症についての演題を聴くつもりだったんですが、自分と後輩の2つの演題を掛け持ちしていた事もあり、結局他の演題を聴く余裕はありませんでした。
でその自分の演題発表はどうだったのかと言うと、たいしたツッコミはなくわりとあっさり終れました。ただ他の演題に比べると記載すべき対象のプロフィールや統計手法についての抜けが多く、後からその素人くさい書き方に気がついて恥ずかしくなりました(呆れてツッコミが少なかったのかもね…)。今回の演題は論文化したいので、むしろもう少しツッコミをもらって修正したかったったんですけどね。後輩の演題についても、有用性のアピールが足りなかったせいで「当然の結果ですね」みたいな感想しか言われず、後輩に申し訳ない事をしてしまいました。過去の論文で検証されていない判断基準について、その有効性を多変量解析で示したものなんですが、こういうのってやっぱりアピールしないと伝わらないみたいです。そういう意味で収穫はあったかもしれません。

余談ですが、学会の打ち上げは当然横浜中華街!って事でがっつり食べて呑んできました。2日間打ち上げがあったので同系列の珠江飯店菜香新館を食べ比べる形になったんですが、味が全然違うんでびっくりしました。コースの方向性の違いもあるんでしょうけど、すごく美味しいほうとそうでない方があったとだけ書いておきましょうかね。あんまり美味しくない中華料理って食べたことなかったんですが、これはちょっと意外でした。

さて論文作りに精を出しますかね…。

産業医の講習会が終わりました〜完結編

先週末に自治医大で講習を受け、ようやく産業医の研修が終わりました。毎回講習の度に貰っていたハンコとシールもこれで最後で、それらを貼った手帳が研修終了の証明になるわけです。う〜ん長かった。

最後の講義もワークショップ的な進行で、知識の伝達よりも実感や動機付けのための話がメインでした。手が抜けない分疲れましたが、内容はなかなか充実していました。
今回特に面白かったのは、禁煙対策の自験例を紹介した講義です。これを話している講師の先生の主旨は、結局のところ「組織を変えるためには自分がまず変わらなければならない。そしてその原動力となるのはより良くあって欲しいという情熱なんだ」という事のようで、これは産業医活動に限らず有用なんじゃないかなと思わせられましたね。んでそれを今の自分の置き換えてみるとどうかというと…うーん、最近情熱が枯れてるなぁ。どうも気配り不足だし考えも短視眼的になりがちなので、周囲の人にも悪影響を与えてるんだろうなぁ…と反省することひとしきりです。

それともう一つ気になったことが。講習初日に「日本医師会の認定産業医」の申請用紙を渡されるのでそれを医師会に送付しようと思ったんですが、伝え聞いたところによると「日本医師会の認定産業医」は5年毎の更新が必要なんですが、「産業医」としての資格は一度取ってしまえば一生使えるみたいなのです。はて?よく意味わからないぞ?、という事でもう少し調べてみたところ、法律上の産業医資格さえあれば医師会の認定産業医は必要ないようなのです。
なんともややこしいんですが、実際は医師会に産業医として登録しないと仕事が来ない事もあり、なかなかグレーな話のようです。まだ具体的な産業医業務に就く予定がないので、医師会の認定産業医の件はとりあえず放っておこうと思っています。

宇都宮でギョーザを食す
という事で最後の晩餐はギョーザです。相変わらずみんみんとは相性が悪いようで、激混みのみんみんをよそに近くの別のお店で食べました。ビールとの組み合わせは最高でしたね。ふぅ。