医療

内科認定医

ようやく内科認定医の申し込みが完了しました。そもそも内科認定医というのはどういう仕組みかといいますと、日本内科学会(公式サイト)という団体が認定している資格で、もう少し専門的な専門医(これも各学会が認定)を取得するのに必要なものです。多くの場合、専門医試験を受けるためには内科認定医取得後数年が必要なので、専門医を取得したい人はなるべく早めに取っておいたほうがいい資格でもあります。
本当は2年位前に取得可能だったんですが、すっかりサボっててようやく今年申請をするにいたりました。必要なものは、指定された疾患の受け持ち症例病歴(レポート)が20数例分です。この症例をまとめるのが億劫で、遅れてたわけです。今年こそは!と意気込んで、ファイルメーカーで作ってある入院サマリー(入院患者さんの経過を簡単にまとめた書類)を内科認定医用の書式に変換するスクリプトを組んだりして用意は万全のはずでした。

あとは前述のとおりなんですが、直前になって風邪をひいて寝込んでしまったんで、すっかり時間が不足してしまいました。最後の数日はかなり追い込んだんですが、病み上がりで徹夜する根性もなく、結局締め切り当日に上司の先生にかなり手伝ってもらって、期限5分前に何とか提出できました。何とも情けない限りです。

専門医を取得するときはもう少し体調管理もしっかりしたいものです。

白衣のモバイラー

すっかりPalm好きになってしまい、仕事場でも手放せない有り様の今日この頃です。仕事中もPalm関連の小物を大量に持ち歩いているわけですが、病院で支給されている白衣はポケットが少なく必要な小物をとても持ちきれません。せいぜい財布とレジデントマニュアルを入れる程度で、聴診器は首にかけて持ち歩いていたりします。ここにディバイダや打腱器、メジャーや止血用のテープを持ち歩きたいんですが、入れる場所がないわけです。

研修医の頃からずっと悩んでいたんですが、これを解決するにはウェストバッグが良いみたいです。妻の職場の看護士さんは結構使っている人が多いみたいですし、最近palm(CLIE)をが流行って来せいかうちの病院でも使っている人が増えているみたいです。
ところが白衣に合うデザインのものはなかなか見つかりません。だいたい白色のポーチ自体めったに売っていないんですよ。これはかなり頑張って探しました。

結局去年のクリスマスのプレゼントという事で、TAKEO KIKUCHIのウェストバッグ(白)を妻に買ってもらいました。新宿の丸井で購入したんですが、白は丸井限定色らしく何か特した気分でした。
今入れている内容は下の写真を参照で、財布、打腱器、ハサミ、止血テープ、アルコール綿(個別包装)、ペンライト、舌圧子等々。実際これだけ持っていると非常に便利です。特に私の所属する高齢医学は内科一般の混合疾患を診るので、診察一つするのにいろいろ器具が必要になってきます。また病棟も大学内に分散しているので、病棟常備の器具でなくてもどこでも必要な診察ができるわけです。
ウェストバッグ外観ウェストバッグ中身

ついでにTungstenC用のキーボードを持ち運びしたりできるので、どこでもWeb更新…じゃなくて患者さんのサマリーを書いたりできるわけです。いろいろ持ち歩くのが好きな人にはおすすめな方法です。

スーパーローテーター

2年程前から研修医制度が変わり、いわゆるスーパーローテーションになりました。具体的に何が変わったかと言うと、今までは大学を卒業すると各臓器別の科に入局しそこで初期研修をするというパターンが一般的でした。教育施設によっては初期研修は所属科で行ない、その後2年間は各内科+いわゆるマイナー科(眼科や耳鼻科等)や外科等を選択しローテーションするシステムをとっている所もありました(我が大学とかはそう)。それが新しい制度では卒後すぐには医局には所属せず施設お抱えの研修医という身分になるわけです。
この制度の良い所は、今までのように研修医の給料が月数万円という事はなく研修医として施設からまとまった給料が出るところです。その代わりアルバイトは禁止で、未熟な技術で危険なアルバイトをしないで済むという仕組になっています。
うちの医局は新制度では2年目のローテーターが回る科になっており、今年初めてローテーターが研修をしにきたというわけです。長い前置きでしたが、今回はそのローテーターについて書いてみようと思っています。

自分の2年目の時の事を思い出すに、初期研修を自分の科で終り初めて他の臓器科に出る頃でした。点滴ルートの確保と採血はできるようになっていましたが、オツムの方はてんで空っぽという感じでした。そんな自分と比べて今年のローテーターを見ていると、一番気になったのは能力の個人差が著しいという点です。今までで「コイツできる」と思ったローテーターは、独りでCVルートを任せても十分にやれる位の手技と循環器だけ言えば初期対応は十分やれる知識を持っていました。正直コイツに教える事は既にない、と思うレベルでした。それと比べて「これはちょっとダメだな」というローテーターは、例えばCVカテはちらっとしか見た事がない、薬はほとんど覚えていない、そもそも自分で診断しようとしないという具合です。
まだローテーターが我が科を回り始めてから数ヶ月ですが、実に様々でした。

彼らの言い分としては、今までと異なり公式にローテーターの医療行為に制限がついており動き難い、指導医も新しい制度でどうやって教育したら良いのか迷っておりイマイチ指導に力が入ってないというわけです。まぁ実際自分が指導医に近い立場になって、どこまでやって良いものか悩ましいのも事実です。

それについて我々の科の上司も色々考えているようで、今試しに実施しているのが「5年目位の若い医師が研修医に講義をする」というシステムです。何故こんな事を思いたったかというと、ローテーターと話をしていてとにかく基礎知識が全く無いんですね。抗生物質にしても輸液にしても自分が選択する機会がないせいかどんな製品があるのかすらよく分かっていない。
講義の内容の正確さはともかく、簡単なガイドラインなりを教えてあげないとマズイし、そういう知識にこそ需要があると思ったわけです(僕じゃなくて上司がですけどね)。需要の確認のため終了後アンケートをとって不人気な講義をボツにする事にもなっており、講義する方(僕とか)は結構ドキドキだったりします。

まぁしかし始めてみると結構需要が分かって面白いです。自分の知識の整理にもなるし、実際個別に指導するよりも効率が良いのも事実です。好評だと講義する方も嬉しいので、それが動機になってクオリティも上がるわけです。面白そうなのでもう少し続けてあそこで研修して良かったと言われる科になりたいと思ったりしたわけです。

新オーダリングシステム

今年の春に我が大学は新オーダリングシステムを導入しました。もともとうちの病院は日立のWindowsNTベースの端末を4年前から導入しており、検査や外来の予約、病名とレセプト管理をパソコンで行なっていました。2年前に注射と指示簿の電子化を行なったのですが、現場の職員及び日立にノウハウが全くなかったせいか現状に全くあわず、僕が外病院に行っている間にまた紙運用に戻ってしまいました。

そんなわけで外病院から帰って来てからはしばらく使い慣れた端末を使っていたんですが、最近は厚生労働省もカルテの電子化に積極的なようで、その潮流に乗ってか我大学はシステムのまるごと入れ替えをやってくれたというわけです。新しく導入されたのは富士通のWindows2000ベースのシステムで、ぱっと見は以前の病院で使っていたIBM社のシステムに似ている印象でした。
新しい端末に移行してみると、予想通りデータの移行は中途半端で印刷された紙の運用に関して混乱が見られました。まさに歴史はまた繰り返すといった所です。

前回外病院で新端末を導入した時と一緒なんですが、オーダリングシステムを提供する会社はシステム自体の使い方はレクチャーしますが印刷された紙の運用や指示の伝達経路などにはタッチしません(ローカルルールが多いため)。これは現場の管理者が現状と照らしあわせて運用を考えるんですが、管理者は実際の運用に疎く、オーダリングシステム自体への理解が悪くパソコンに弱いため、結局末端レベルでの解決を迫られるわけです。仮運用は往々にして不十分のため、運用が始まると指示伝達のルールを末端の職員がその場で構築しはじめるわけです。すると結局部署毎に異なったルールができてしまうため仕事の能率が思うように上がらず、オーダリングシステムを導入したメリットを最終的に打ち消してしまうわけです。これはかなり問題なんじゃないかと思いました。

流石に最初の導入時よりは混乱が少なく、今は使えるようになってきました。特に若い世代はキーボードアレルギーも少ないでしょうから、どんどん普及していくんでしょう。今後看護記録も同じオーダリングシステムに入力する事になるそうなので、本格的な電子カルテ化が進むんだなぁとちょっと感慨深かったりします。ここで散々管理側の悪態をついたので、自分がそっち側にならないように頑張ろうと思った次第です。

医局パワーアップ計画

大学病院で病棟患者さんを受け持ちしていると必ず作成しなければならないのがサマリーです。医局によってはこれを全てデジタル化して管理しているところもあり、我が高齢医学もなんとかデジタル化を進めているところだったりします。しかし最近は情報管理流出事件がが多く、その管理には最新の注意が必要だったりします。
っていろいろ理由をつけてRAIDサーバーを導入してみました。我が医局はWindowsとMacintoshの混在環境なので両方のOSから接続できる事が必須条件です。なのでそれを安価に実現できる方法としてCDブートのLinux(のsambaサーバ)を採用してみました。幸いファイルサーバーを簡単に構築できる既製品がいくつかあるようなのでgoogleで調べてみると、キララ21の「だいこん」が29800円でソフトウェアRAID付きと安価なんですね。単機能であればヤノ電器のYFS-CDの方が26800円と安価ですが、こっちはRAID機能がないし実は前述の製品のOEMのようなのでサポートも考えて「だいこん」で構築することにしました。
ちなみにハードウェアの方は医局の上の先生からほとんど使われなくなったCerelon300AのデスクトップPCを入手し、早速組んでみました。
ハードディスクだけ新調してあとはもらったままでCDブートしてみたんですが、これがあっさり構築できました。WindowsからもMacintoshからもちゃんと共有フォルダが見えており、非力なCPUでソフトウェアRAIDを組むのは転送速度が心配だったんですが、体感では遅い感じはしませんでした。。
これに気をよくして、患者データベースの入ったファイルメーカーファイルを置いて動作実験してみたところ、一応開けるんですがマクロが上手く動作しないんですね。マクロの中に絶対パスを指定してほかのファイルにデータを送る記述があるんですが、WindowsとMacintoshでは共有ファイルの絶対パスは異なるわけで、マクロはどっちかからしか動かないことになります。
相対パスで書けば動作するんでしょうけどあいにくファイルメーカーにはとんと疎く、マクロを書いてくれた医局秘書さんにお願いするしかないんですね。それにしても膨大な仕事量になるので、おいそれとは頼めません。
回避策として他の端末でファイルメーカーを起動しっぱなしにして、ファイルメーカー自体のファイル共有機能を使う手もありますが、常時起動端末が増えるのであまり効率がいいとは思えません。なんか良い方法ないかなぁと知恵を絞っております。