映画

映画プールを観た

映画プール
最近映画づいていてやたらに映画館に行ってます。しかし収穫の方はイマイチで、この間はしんぼるで大コケしました。なので今回はもう少し当たりそうなユル系映画、プール(公式サイト)を観てきました。ユル系だけにストーリーを書くとほぼ全編ネタバレになってしまいますが、公式サイトに書いてある内容が全てとも言えるので、読んでから観ても良いかもしれません。

お話はタイの空港に主人公のさよ(伽奈)が降り立ったところから始まります。頼りない青年市尾(加瀬亮)に連れられ、さよの母(小林聡美)のゲストハウスに向かいます。そこで共同生活している菊子(もたいまさこ)、タイ人の少年ビーと出会い、しばらく一緒に時間を過ごしそして帰国する、書いてしまえばそれだけの話です。
もちろんそれぞれそれなりの問題を抱えていて、ビーは(おそらく自分を捨てて)行方不明になった母親を探し、市尾はそれを手伝い、さよは自分を祖母に預けてタイに行ってしまった京子への想いを打ち明け、そして菊子は余命宣告受けたにもかかわらずそれを大きく超過して生きています。これらはゆるやかに語られるだけで、ダイナミックに展開することはありません。
演出的にはナレーションもBGMもなく(小林聡美が歌う歌はありますが…)、どのシーンも十分なな間をとって撮影されているため、あたかもその場に自分が居合わせているような感じを受けました。ゆるやかな展開もすごく日常的で身近なので、一つ一つの事件が自分の友人や知人におきている等身大の事件として心に染み入ります。なのでストーリー的にはユルかったし大きな事件もなかったなぁ〜と思うんですが、その反面「なんでこんなに心を揺すられるんだろう??」と感じるところもありました。

そんなわけで、展開の突飛さはありませんでしたが、意外にずっしりくる話でした。何か面白い事件が起こることで感動させるんじゃなくて、関係性の暗示だけで感情移入させられる映画ってのもなかなか面白いものです。比べるのもアレですが、しんぼるよりは全然面白かったです。

松本人志のしんぼるを観た。

しんぼる
松本人志プロデュースの映画第2弾、「しんぼる」を観てきました。松本人志の映画というと、ちょっと前に大日本人のDVDを借りて「確かに松本人志っぽいけど、これでは興業的にコケるわな…」という感想を持っていたんですが、第2弾になったらもう少し面白くなるんじゃないかなと思い、ついつい観にいってしまいました。
なおプロモーションが事前情報を出さない方向だったせいか、公式サイトはありますが、内容についての大した情報は載っていません。その代わり各界著名人のレビューってのがあってやたら褒めちぎっているので、ちょっと嫌な気分になってしまうかもしれません。

んでネタバレ覚悟でストーリーを書いてくと、メキシコのとある一家の朝から映画は始まります。この家のお父さんはルチャリブレのエスカルゴマンというレスラーで、この日は試合があって朝からマスクをかぶっています。娘に試合会場に送ってもらったり、息子がお父さんのことでからかわれたりしながら徐々に試合に向かってお話は進んでいきます。このメキシコパートと対に始まるのが、真っ白な四角い部屋で目覚める松本人志のパートです。部屋の壁一面にはボタン状のアレがあり、それを押すと壁から何がしか道具が出てくるという仕組みになっており、アイデア的にはCUBEという映画のグロくない版みたいな感じです。CUBEと同じくこの仕掛けを利用して脱出を試みるという方向に話は進んでいきます。
この2つの世界が交互に描かれ、そして物語の中盤にシンクロします。メキシコパートは比較的淡々と進みますが、松本人志パートとシンクロ部は笑いがあって、結構楽しめました。

ただこの後がいただけなかった。何とか白い部屋を脱出した松本人志は、別の部屋で壁にあるアレを伝って登り上を目指しますが、ここから後の演出の陳腐なこと!。髪や髭の伸びた姿が麻原彰晃に似てる事もあり、へたくそな新興宗教の勧誘ビデオのような間の悪い展開でした。そして何かが明らかにされることもなく、アレについてのあやふやな暗喩を残して物語は終わります。エンドロールの後の何かを期待して映画館のお客さんは誰も席を立ちませんでしたが、結局何もなくて微妙な空気が流れてました。

ということで、大日本人よりタチが悪い映画でした。前半の展開は面白いなと思うところもあったんですが、後半のグダグダぶりがどうしても痛く、やっぱり松本人志はショートコント向けの人なんだなと思った次第。

ウサビッチにはまる

ウサビッチDVD
The World of GOLDEN EGGSに続く変なアニメ?ウサビッチに最近はまってます。もともと2006年くらいからMTVで放映されてたみたいなんですが、実際に知ったのはここ半年くらいで、義弟君にDVDをもらって見始めたのがきっかけです。MTVの公式サイトはここで製作会社はKANABAN GRAPHICSというところです。
キレネンコとプーチンというウサギ2羽、というより2人?が旧ソビエトで織り成す妙ちきりんな脱獄生活…というお話で、1話10分くらいのショートCGアニメです。一応ストーリー性はありますが、基本的には一話完結な構成になってます。プーチンの緊張感のない表情と、キレネンコの切れっぷりが笑えます。あと妙にリズミカルなのも良いですね。The World of GOLDEN EGGSがじわじわくる笑いだったのに対して、これは見てすぐ笑える感じです。

プーチンのほ!
特に気に入っているのがプーチンの「ほ!」という驚きリアクション(+ほっぺの揺れっぷり)です。これはものすごい中毒性があって、出てくるたびに笑えます。最近シーズン3のDVDが発売されて一応完結したみたいですが、自分的には続編を激しく希望ですね。DVDの発売にあわせて吉祥寺のヴィレッジヴァンガードでキャラクターグッズを売り始めてるし、ちょっとしたブームが来るかもしれません。
とりあえずちょっと気になる方はMTVの公式サイトやyoutubeで動画を見ることができるので、試してみてくださいな。

映画ディアドクター

ディアドクター公式サイトの絵
今年も夏休み映画の季節がやってきました。今年劇場で観ようと心に決めた映画のひとつ、ディアドクター(公式サイト)を観れたので感想を述べてみたいと思います。

まず、まだ観ていない人がいたら、なるべく事前情報はない方が良いと思います。というのも、ただひたすら2つの嘘を巡るお話なので、その内容や顛末についてのヒントはは知らない方が楽しめると思うんですよね。ただ公式サイトやテレビの番宣でその内容を匂わす情報がモレモレなので、かく言う自分もおおよそ予想から外れていませんでした。今回の感想もほぼネタバレになるので、これから観ようと思っている人は読まない方が良いと思います。

で前置きは終了。本題です。
物語は山奥の小さな村の唯一の医者、伊野(鶴瓶)が失踪したところから始まります。夜中に村人達が大騒ぎしている中、刑事が伊野についていろいろ調べ始めたところで回想が始まります。
まず失踪の数ヶ月前に研修医の相馬(瑛太)が村にやってきます。この村では伊野が1人で僻地医療を支えており、彼に付いて研修をするうち相馬は研修が終わっても伊野とともに働きたいと思い始めます。そこで伊野は新しい患者、鳥飼かづ子(八千草薫)に出会います。どうも状態は良くないんですが、娘の鳥飼りつ子(井川遥)に迷惑をかけたくないかづ子は、伊野にとあるお願い事をします。伊野はそれを実行しようとしますが…というところで回想は終了。結局それぞれの嘘は伊野と警察により明かされ、後半は刑事(松重豊)によるインタビュームービーと化します。
面白いのは登場人物の心の声の描写が全くなく、伊野がいなくなった後のいかにも表面的なセリフでしか人の気持ちを推し量れないという所です。それぞれの過去にさかのぼる描写もないので、発言や行動にいたる心理を直接知ることはできません。現実世界で他人の行動心理を知る事ができないのは当たり前なんですが、いざ映画でそれをやられるとなかなかもどかしいです。ただそのおかげで観ている人は想像力を働かせなくてはいけないし、セリフ一つ一つに重みがありました。そういう意味では伊野失踪を巡る周囲のリアクションを観る映画って感じでした。
失踪後の伊野に対してひどい言い草が多くて悶々としますが、その裏の心理過程を想像するとなかなか複雑で薄っぺらでないんですね。この悶々感については刑事さんが最後に代弁してくれるんで、ちょっとすっきりします。

あとは職業柄か、ついつい医療行為に目が向いてしまいました。冒頭で入れ歯を詰まらせたお爺さんに対する伊野の診察を見てて、ん?って思ったりしたんですが、これはこれである意味伏線になっているというところが侮れないです。気胸の処置はすっかり入れ込んでしまい猛烈手に汗握ってしまったし、その後出てくる基幹病院の救急医(中村勘三郎)に「こういう先生居るわ〜」と思ってしまったりしてました。技術面だけでなく人柄も含め医療監修は完璧といえましょう…多分。

ちなみに観てきた劇場は新宿武蔵野館でした。ここはいつもミニシアター系の映画を扱っており、今回もどマイナーな岸辺の二人の上映をしてたりしました。ディアドクターも公開している劇場が少なく、ミニシアター系に分類されちゃう感じみたいです。自分的には人間ドラマ部門第1位くらいの大ヒット作品なんですけど、やっぱりマイナーな嗜好なんでしょうかねぇ。

映画「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」

アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン
今度「ノルウェイの森」を監督するトラン・アン・ユンの最新作品「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン(公式サイト)」を早速観てきたんでその感想を書いてみます。
でいきなり余談になりますが、今回は外勤の合間に新潟の万代シティで観てきました。この万代シティは新潟一栄えている場所なので多少は混んでるかなと思っていたんですが、平日の夕食時だったせいか全く人がいませんでした。チケットを買ってから上映開始後10分くらいしまで映画館を完全独占状態で、お客さんのいないデパートに入ってしまったような気マズさでした。まぁ鑑賞する上では極上の環境だったので映画自体は十分楽しめたんですけどね。

でそろそろ内容を言及しますと、前宣伝で「男性アイドルの夢の共演」みたいなキャッチコピーを使っている通り、木村拓哉、イ・ビョンホン、ジョシュ・ハートネット、ショーン・ユーとカッコ良い男性ばかり出演している映画でした。お話は行方不明の製薬会社の御曹司シタオ(木村拓哉)を探す元刑事の探偵(ジョシュ・ハートネット)とその友人刑事(ショーン・ユー)、愛人をさらわれその過程でシタオを探す事になったマフィア(イ・ビョンホン)が絡んでくるという感じです。ただキャッチコピーの印象とは異なり、アイドルが活躍する要素は全くありませんでした。監督の嗜好を知っていればこれは想定できたんですが、暴力描写がどぎついのは想定外でしたね。前述のイケメン俳優達は例外なく裸で血だらけになり、またバットや金槌で殴る、手に釘を打つなど、監督はイケメン悶絶フェチなの?と思うくらい強烈な描写の連続でした。
そんな辛い映像には多分深遠なメッセージがあるんでしょうけど、ちゃんと理解できた気は全然しませんでした。他人の苦痛を引き受け続けるシタオのひたむきな姿に、関わった人達が影響を受けてはいくんですが、それが大きな救いに繋がる事はなく、正直消化不良でしたね。現実とはそういうものだというメッセージなのかもしれません。しかしこれでノルウェイの森は大丈夫なのか??と思ってしまいました。

あと最近MR.BRAIN(公式サイト…相変わらずジャニーズの写真はWebだと絵になっているのはすごいですね…)の木村拓哉が余りにもイタい感じなのでそれほど期待はしていなかったんですが、この作品に限って言えばそれほど悪くなかったです。ただイ・ビョンホンと比べると体の引き締まり度や演技面で低く見られているのか、明らかにセリフも脱衣シーンも少なかったですね。もう少し活躍シーンがあっても良いんじゃないかなとは思いました。

とりあえず絶対万人受けはしない映画でした。覚悟を決めて観にいかないと辛いですよ。