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松本人志のしんぼるを観た。

しんぼる
松本人志プロデュースの映画第2弾、「しんぼる」を観てきました。松本人志の映画というと、ちょっと前に大日本人のDVDを借りて「確かに松本人志っぽいけど、これでは興業的にコケるわな…」という感想を持っていたんですが、第2弾になったらもう少し面白くなるんじゃないかなと思い、ついつい観にいってしまいました。
なおプロモーションが事前情報を出さない方向だったせいか、公式サイトはありますが、内容についての大した情報は載っていません。その代わり各界著名人のレビューってのがあってやたら褒めちぎっているので、ちょっと嫌な気分になってしまうかもしれません。

んでネタバレ覚悟でストーリーを書いてくと、メキシコのとある一家の朝から映画は始まります。この家のお父さんはルチャリブレのエスカルゴマンというレスラーで、この日は試合があって朝からマスクをかぶっています。娘に試合会場に送ってもらったり、息子がお父さんのことでからかわれたりしながら徐々に試合に向かってお話は進んでいきます。このメキシコパートと対に始まるのが、真っ白な四角い部屋で目覚める松本人志のパートです。部屋の壁一面にはボタン状のアレがあり、それを押すと壁から何がしか道具が出てくるという仕組みになっており、アイデア的にはCUBEという映画のグロくない版みたいな感じです。CUBEと同じくこの仕掛けを利用して脱出を試みるという方向に話は進んでいきます。
この2つの世界が交互に描かれ、そして物語の中盤にシンクロします。メキシコパートは比較的淡々と進みますが、松本人志パートとシンクロ部は笑いがあって、結構楽しめました。

ただこの後がいただけなかった。何とか白い部屋を脱出した松本人志は、別の部屋で壁にあるアレを伝って登り上を目指しますが、ここから後の演出の陳腐なこと!。髪や髭の伸びた姿が麻原彰晃に似てる事もあり、へたくそな新興宗教の勧誘ビデオのような間の悪い展開でした。そして何かが明らかにされることもなく、アレについてのあやふやな暗喩を残して物語は終わります。エンドロールの後の何かを期待して映画館のお客さんは誰も席を立ちませんでしたが、結局何もなくて微妙な空気が流れてました。

ということで、大日本人よりタチが悪い映画でした。前半の展開は面白いなと思うところもあったんですが、後半のグダグダぶりがどうしても痛く、やっぱり松本人志はショートコント向けの人なんだなと思った次第。