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マンガ「罪と罰」

罪と罰
随分前にWebのニュースでドフトエフスキーの「罪と罰」がマンガ化されるというニュースを見て「マンガ業界のネタ切れもここまで来たか…」と感慨深く思った気がしたんですが、そのまま忘れ去っていました。
で最近吉祥寺のLIBROでその「罪と罰」を見かけたんですが、絵柄に見覚えがあったので作者を見ると最近さっぱり見なかった落合尚之が書いていました。この作者は「黒い羊は眠らない」と「ダンデライオン」くらいしか書いてない寡作の人なんですが、やたら心的に濃い話ばっかり書くんですね。なので人のダークサイド話が大好きな僕は、この人の過去の作品は全て持っていたりします。ただ最近はさっぱり新作が出ていなかったので、もう断筆したんだと思っていました(と思ったら実は公式ブログまであったみたいです)。
そんなわけで店頭でえらく興味を惹かれたので、とりあえず1巻と2巻を買って読み始めいてみました。するとついつい続きが読みたくなってしまい、結局最新の4巻まで買って読みきってしまいました…ってこれ書いてる当直の間に5巻が発売されてますね。帰りに吉祥寺に寄って買ってかなきゃ。

以下ネタバレ注意

1〜2巻は主人公の裁弥勒(たちみろく)が女子高生売春組織のボス馬場光(ばばひかる:現役女子高生)を殺してしまう過程なので、ひたすら鬱屈していてちょっと読みづらいです。しかし3巻に入ると落合作品には欠かせない欲望の体現者、須藤魁(すどうかい)が出てくると、落合ワールドが展開されて俄然面白くなってきます。キーワードは「欲望と自己欺瞞」そして「この世界は地獄そのものだ」、依存的弱者であるミサの存在といい、まるで「黒い羊は眠らない」みたいです。
今後の展開がすごく気になるのでドフトエフスキーの原作を読んでみようかと思いましたが、結局マンガ版が完結するまで読まずにおく事にしました。無教養ってのも時にも役に立つ事があるようです。

最近マンガが面白くなってやまないbukkonでした。