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映画ペルセポリス

ペルセポリスのポスター
もう既に公開終了してしまいましたが、終了直前な事を知ってあわてて吉祥寺のバウスシアターで見てきました。公式サイトはこちら。フランスのアニメ作品ですが、舞台は30年程前のイランで、とある一家にいるマルジャン(愛称はマルジ)と言う女の子の半生を描いたものです。イランというあまり知らない国を舞台にイスラム伝統文化と西欧文化の齟齬が面白いという前評判と、かわいらしい絵柄に引かれて妻と見に行くことになりました。

最初に心配していたのが、イランという国の文化や歴史をほとんど知らない僕がみても大丈夫かと言うことでした。しかし序盤から必要な知識を解説してくれるので、困ることはありませんでした。
お話はイランがイラン革命によってイランイスラム共和国になったあたりから始まります。革命当初は無邪気に革命の成功に喜んでいましたが、やがて極端なイスラム化が起こり、マルジはオーストリアへ留学することになります。思春期をオーストリアで過ごし、いろいろあってイランに帰ったりします。
演出は若干オーバー気味でヨーロッパ映画的下品さもあり慣れない印象を受けましたが、逆にマルジのおばあちゃんのお説教が子供向き映画でない感じで新鮮でした。すごい感動って事はないかもしれませんが、ジワっとくる含蓄深さを感じましたね。

残念だったのは、元々フランス語の作品なのに英語の吹き替え+日本語字幕になっており、原作の雰囲気とはちょっと違うんだろうなと感じたところでした。あと山あり谷ありの人生の奇跡をトレースする作品でしたが、最後のオチは特に無くもう少し劇的なエピソードがあると分かりやすいかなという印象でした。
ただ、バウスシアターで1000円で見られたことを考えると、お買い得感の高い作品だと思いました。