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THE有頂天ホテルは凄かった。

有頂天ホテルタイトル
三谷幸喜というと映画では、テレビドラマだと古畑任三郎シリーズなんかがデキが良くて結構好きなんですが、あの微妙な笑いのツボが捕みにくい作品もあり全くダメな作品もあります。そんな三谷作品の最新作、THE有頂天ホテルを見たので感想を書いてみます。以後ネタばれありなのでまだ見ていない方は見ないほうが良いかもしれません。

物語は年の瀬を迎えイベントやらトラブルが盛沢山の都内老舗ホテルで、副支配人の本庄さん(役所広司)を中心とした悲喜こもごもという感じです。一応主人公は役所広司なんですが、登場人物が非常に多くかつ個性的です。それに各登場人物にそれぞれストーリーがあり、それが複雑に絡みあいながら全体的な時間軸が進行します。この緻密かつ複雑さ加減が尋常じゃないんですね。伏線も山のように埋め込まれており、2回目に見て初めて気が付く所が沢山ありました。正直今まで見たどんな映画よりも精巧に組み上げられていると思いました。

最終的には「他人に何と言われようが自分に行きたいように生きる」というキーワードに従い主要人物がそれぞれの行動を選択し、支配人と芸能プロダクションの社長以外はそこそこ幸せな新年を迎えるという終局を迎えます。いわゆる大きな感動はありませんが、登場人物それぞれの小さな喜びや幸せを感じてなんだかホッとするお話でした。

元々コメディというジャンルはあまり好きではなかったんですが、この作品は非常に楽しめました。本当に良く練り込まれており、また変な毒気もないので安心してみることができます。週末に脱力して楽しめる作品でした。