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ゲド戦記はかなりの駄作でした。

ゲド戦記
スタジオジブリの新作、ゲド戦記(公式サイト)を見てきました。場所は六本木ヒルズのTOHOシネマズのオールナイトで、日曜日だったせいか人もまばらでのんびり楽しめました。
そもそもゲド戦記といえば、長編ファンタジー小説の代表作です。同じような存在でトールキンの指輪物語なんかは読んだ事がありますが、このゲド戦記に関していえば全く原作を知らずに見ることになります。ジブリの作品だとハウルの動く城なんかも原作を知らずに見て楽しめたわけですから、大丈夫に違いないと踏んでみてみました。以下ネタばれありです。

まず、ストーリー。父親を刺し国を出た王子アレンと世界の災厄の原因を探索するハイタカ(この人がゲド)が出会い旅を始めます。ハイタカは世界の災厄の原因に関係する魔法使いクモと出会い、アレンは自分の心の闇と対決するというお話。Web情報では原作の中盤から後半を映画化したような話のようです。絵柄は相変わらずジブリな感じであんまり違和感がありません。

それで感想です。全体的な印象としては展開が冗長で、ストーリーは説明不足で消化不良でした。久しぶりに手厳しい感想です。過去のジブリ作品と比べるのは厳しいんでしょうけど、正直駄作でした。
まず展開が単調でした。前半は特にそうですが必要性の薄いシーンが多い。そして後半の山場の盛り上げが不十分で展開も意外性がありませんでした。そして終局の納得のいかなさといったらない。世界の均衡が問題になっているとハイタカが散々言っておきながら、それに対する結論は出ず、ただクモをやっつけて終わり。さらにテルーが実は竜だったりする展開に全く何の伏線もなし。だいたい竜が人間の世界に出現したこと自体が問題だったようなのに、テルーが人間と共存していけるのか?という疑問が残ります。それにアレンが魔法で鍛えられた剣をやっと抜いたのに、その後剣は大して活躍せず抜けたことの意義が不明のままです。さらに何で父親を刺したかも不明です。

こんなにワケが分からない話にするくらいなら、指輪物語やナルニア国物語の映画化のように原作を忠実に再現したほうが良かったのでは?と思ってしまいました。原作者のサイトにも批判とも取れるコメントが掲載されており、今後のジブリに不安が残る作品でした。