No.206の記事

上級医のあるべき姿って?

大学病院は研修医を含めて医師が沢山おり、また多くの場合少ない給料を補うために外勤を掛け持ちしているため、病棟の診療は複数の医師からなるチームで管理する事になります。自分も入局したての頃は研修医だったため、そのチームのヒエラルキーの最下層から仕事を始めたんですが、最近はやっと病院からそこそこの給料をもらえるようになったので、ヒエラルキーの上に登ってきたわけです。

研修医時代は判断能力が全く無い代わりに患者さんには最も近い所にいられたわけで、医局の雑用も当てがわれず(というか能力的にこなせない)ので純粋に医療をしていれば済みました。そのためか身体的に辛い事もありましたがあまり悩んだ事はありませんでした。ところがヒエラルキーを登るにつれ研究や教育など診療以外の仕事が増えてきます。これが結構ストレスなんですね。というのも、診療以外の仕事が増えるとどうしても診療に対して綿密な思考を保てなくなります。ふとした折りに以前より迅速な判断ができなくなっている自分に気がついて、かなりショックを受けたりするわけです。かと言って臨床にどっぷり浸かる事もできず、イライラが募るばかりなわけです。

大学病院に勤める以上必ず通り道なんでしょうけど、思考が拡散するのはやっぱり面白くありません。雑用に追われるとモチベーションも下がってしまいますし、大学にいる目的も見失いがちです。自分がしたい事やしないといけない事をもう少し明確にして、自覚的に仕事を選んでいかないといけない時期なのかぁと思いました。それに医局の後輩から見てもモデルになるような先輩にならないと、後が続かないですしね。

これは今年度の目標になりそうです。