No.318の記事

Go to DMC!

デトロイトメタルシティ
ほぼ連載開始時からずっと読んでいたコミック「デトロイトメタルシティ(公式サイト)」がついに映画化されました。当然今夏注目の映画の一つに入っていたので、公開して早々に見に行ってきました。

かなり有名になってしまったので大筋のみ書くと、渋谷系ポップミュージシャンを目指していた根岸崇一が何を間違ったのかデスメタルバンド「デトロイトメタルシティ」のギターボーカル「クラウザーII世」にさせられ、しかもすごく売れてしまって当惑、というギャグ漫画です。その昔ベルセルク目当てにヤングアニマルを読んでた時に見つけ、「あ、これ面白い」と思って読んでいたらどんどん人気が出てきて、ついに映画化の運びになったようです。
映画化の話が出たとき、あの「SATSUGAIせよ」をどうやって歌にするんだ?とか、そもそも原作を忠実に再現するとR指定になるんじゃないか?などの不安が沸いてきましたが、心配をよそに予告編はなかなかの完成度だったので、劇場まで観に行くことになりました(以下ネタばれあり)。しかし誰が映画化なんて思いついたんでしょうね…。


まずストーリーは、微妙な順番の入れ替えはありますが、おおよそ1巻の内容を完全再現していました。細かい点では、グリとグラが人間でなくて犬とかその乱入シーンの大家さんが違うとかがありますが、映画公開で無茶できないところをちょこっといじってただけのような印象でした。ただそのいじり方が実にうまく、あとでコミックを見直してみて、「なるほど」と思うくらい違和感がありませんでした。あとDMCを読んでいて欠かせないのがコアなDMCファンの奇抜な行動ですが、これも実にうまく料理されており、素直に笑えました。
根岸=クラウザーさんが凹んで実家に帰ってしまうくだりや、その後のジャックイルダークとの対決までギャグをいれつつ盛り上がりもあり、結局全くダレることなく最後まで観ることができました。

そしてもう一つすごいと思ったのは歌です。甘い恋人にしろSATSUGAIにせよ、ちゃんとそれっぽい曲に仕上がってました。ここまでちゃんと作っていると漫画を超えたんじゃないかとさえ思えましたね。渋谷系もスラッシュメタルも大学生時代に人に勧められ聴いていた時期があり、リアルで懐かしい気分になりました。

劇場に来ていた客層も様々で笑い声がしょっちゅう聞こえてた事を考えると、原作を観ていない人でも充分楽しめるつくりだったと思います。過去の漫画を実写映画化した作品の中では、最高の出来なんじゃないかと思いました。って20世紀少年も見なきゃですね。