No.400の記事

認知症と髄液と

初めから認知症を専門にしようと思ってたわけではないんですが、気がついたら認知症の臨床研究をするようになっていました。医師になりたての頃は循環器や救急みたいな比較的ダイナミックな分野に興味がありましたが、もともと脳の仕組みや心理学に興味があった事もあり、結局今の道に満足している自分がいたりします(救急や循環器もいまだに大好きなんですけどね)。
あとなぜか髄液にからむことが多く、初めての症例報告は高齢Fisher症候群のGQ1b抗体陽性例でしたし、外の先生に経験させてもらった特発性正常圧水頭症に至っては、結局タップテスト担当みたいな形になってしまいました。そうなると髄液そのものにも興味が出てくるわけで、認知症の早期診断のためのτ蛋白/Aβ測定や、髄液循環について詳しく知りたくなったりします。
大学生の頃までは能動的にやりたい事を見つけて行くのがサイコーだと思っていましたが、仕事を始めると意外とそうではなく、環境に適応していくだけでもやりたい事は結構見つかるもんだと思えてきました。

まぁ認知症の臨床研究をしているといえば聞こえは良いですが、実際は外来の患者さんに対応するのが精一杯で、データの整理は遅々として進まないのが現状です。しかも全くの経験不足から研究のデザインから参照すべき論文の検索→通読にいたるまで手探り状態で、いまだにピンと来ない有様です。本当はもう少しカッコ良くスマートに研究するってのが理想なんですが、そこまではなかなか届きそうにありません。

そろそろいい年(そういや先日33歳になってたんだ…)なので、ライフワーク的に研究をしていくならテーマを少し絞らなきゃいけないなぁと思ってはいるんですが、なかなか進まないもんですね。