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映画「笑う警官」は悲惨だった

笑う警官ポスター
妻が大森南朋のファンで彼の出ている「笑う警官」という映画を観たいという話になり、先日近所のシネコンに観に行ってきました。原作は佐々木譲の小説で、北海道警察の裏金事件にからんだ殺人事件の真相をめぐり、冤罪に問われている警察官を救うために警官が警察組織を敵に回す、というお話です。配役などの詳しい情報は公式サイトを参照のこと。
実は以前シネコンでプロモーション用のチラシをみつけ、今時珍しい硬派な警察ドラマだったので観る前まで結構期待してたんですね。ところが実際観てみると、どうにもアレな出来でした。これはネタにせにゃいかんと思い立ち、ここに感想を書いてみることにしました。ちなみにネタバレしますんで、映画を観たい方はここから下を読まないようにしましょう。

最初札幌大通署の管轄内で殺人事件が起こるところからお話が始まります。刑事課の面々が現場に着いた途端道警本部に捜査権を横取りされ、その情報の早さに佐伯宏一(大森南朋)を始めとした主人公達が違和感を感じていたところ、佐伯の元同僚の津久井(宮迫博之)がその犯人として追われていることが発覚。津久井からの電話を機に、この事件の真相を暴くため佐伯とその同僚たちは警察組織を相手に独自の調査を始めます。ここまでは結構良かった。
しかしBlackBirdというジャズバーで作戦を練って行動を始めるあたりから段々怪しい雰囲気が出てきます。とにかく演出が鼻につくんです。妙に遠いカメラワーク、違和感のある会話の間、観てる人には響かない(おそらく洒落たつもりの)セリフわまし…何だか痛い自主制作の映画を観ているような甘酸っぱさを感じさせてくれました。
意外な裏切りやどんでん返し的展開もあってサスペンスとしてはなかなか面白いですし、役者が豪華なこともあって演技も悪くはなかったです。それだけに、ただひたすら見せ方が引っかかり続けました。そしてエンドロール前に、登場人物全員がウィスキーを飲みながらBlackBirdで佐伯の演奏を聴くというラストシーン。アイデアとしては洒落てるかもしれません…ただ僕にはどう見ても痛いシーンにしか見えなかった…。

観終わった後、妻も「南朋くん可哀想…」とあきれてました。Webによると角川春樹氏は「150万人動員できなかったら映画をやめると映画界から引退する覚悟を明かした」(記事)らしいので、個人的には引退した方が良いんじゃないか?って思える作品でした。とにかく台無し感を味わえる作品でしたね。