No.485の記事

久しぶりの3D体験〜ヒックとドラゴンは案外深かった。

ヒックとドラゴンポスター
3Dテレビとか3D映画とかが話題になっている今日この頃ですが、小さい頃に観た赤青の3D映画の印象が良くなかった事もあって、何となく放置していました。 昔の3D映画と比べてどこが進化しているか気になるものの、アバター以来面白そうな3D映画がなかなか出現せず、このまま3Dブームが終わっちゃうかもな…と思っていたところ、「ヒックとドラゴン(公式サイト)」がなかなか面白いという話を聞きつけました。製作元のドリームワークスは同じCGアニメでもピクサーに比べるとちょっと硬派なイメージがあり自分の嗜好とも合いそうだったので、吉祥寺のバウスシアターで観てきた感想でも書いてみようと思います。ちなみにかなりネタバレ入るので、観てない方はここから下を読まないようにしましょう。

シャッター式の3D眼鏡3D眼鏡on眼鏡
とある週末の夕刻。やたらガラガラなバウスシアターの入口で3D眼鏡を渡されて席についていると、「上手く3Dに観えない人は入り口で眼鏡を交換しまーす」と映画館のお姉さんが叫んでいます。そんな事言われても映画の途中で故障に気がついて外に出るのはイヤだなぁなんて思っていたところ、映画が始まる前の予告(映画泥棒のCMを除く)が3D対応になっており、映画が始まる前に3D眼鏡の故障をチェックすることができました。うーん、なかなか気が効いてるじゃないの。
ちなみに渡された3D眼鏡は緑のレンズで眉間にセンサーがあり、右こめかみ部にはボタン電池の蓋が見えたので、高速シャッターで3Dを表現するタイプのものだったようです。眼鏡自体ががかなり大きいので、自分のように眼鏡の上に3D眼鏡をかける人でも後頭部あたりで紐を締めて固定すれば問題なく観れました。基本技術に大きな進化はなさそうですが、なかなか使い勝手は悪くありません。

3D眼鏡の感想はそんな感じだったので、次は映画自体のお話を書きます。舞台は北欧あたりの村で、ドラゴンが家畜を襲いそれに村人(バイキング)が対抗する場面からお話が始まります。主人公のヒックは体が貧弱なためドラゴンとの抗争に直接参加する事を許されず、戦いで使った武器を直す鍛冶屋で働いています。そんな彼がまぐれで最強のドラゴン(トゥースと命名)を撃ち落としてしまうんですが、いざドラゴンを目の前にしてもどうしてもトドメがさせず、落ちた窪地に匿って欠けた尾びれを修復したりエサをやったりして仲良くなってしまいます。
ところが彼を含めたバイキングの少年たちは一人前の戦士になるためにドラゴンと戦う訓練をしなければならず、トゥースと触れ合ううちに戦わずしてドラゴンを手懐ける方法を身につけた彼は訓練で優秀な成績を残し、一人前の戦士になるための最終試験でドラゴンを殺すことを命じられます。この語ドラゴンを匿っていることが村人にバレたり、偶然見つけたドラゴンの巣を父親に知られてそこを襲撃することになったりとすったもんだあるんですが、ヒックは大事なモノを失いつつ一応のハッピーエンドを迎えます。

観ていて何となく思ったのは、ドラゴンを狼に置き換えても、害獣だった狼が人間に慣れて共に暮らす犬になって行くストーリーとして成立するなぁという事です。当然狼を飼いならす過程で狼に食べられたりする人間もいるので、現実的には人間も狼も全員納得で仲良しというわけにはいきません。本作でもヒックの師匠にあたる鍛冶屋の親父さんがドラゴンとの戦いで足と腕を一本づつ失ってたり、(ドラゴンのせいではないにせよ)ヒックも最後に大事なモノを失ったりと、王道なストーリーにもかかわらず魚の骨が喉に引っかかるような要素がちょこちょこあって、なかなか深かったですね。
3D映画としてはヒックとトゥースの飛行シーンや最終局面のドラゴンとの戦いなどの魅せ場がたくさんありましたが、過剰に期待していたせいか自分としてはあんまり目新しい感じはしませんでした。むしろガンガン動くシーンだと注視できる範囲が狭くて字幕が追えないので、吹き替え版ばかり公開している理由がわかった気がしました。

とまぁいろんな意味で久々に面白く見た映画でした。今年は3D以外でも面白そうな映画がまだまだ公開されるようなので、また映画観に行ってレビューでも書いてみようかなぁと思います。