No.487の記事

iPadで自炊の成果を活用してみる

地道にScanSnap S1500で書籍のスキャンを続けること約1ヶ月、自宅と職場の本棚をだいぶ整理することができました。大量に作成したPDFファイルはdropboxに入れて各パソコンで閲覧していますが、B5〜A4サイズの雑誌やムック本をノートパソコンの狭い画面で見るのはどうにも辛く、外出時などはどうしても画面の大きな端末が欲しくなります。今のところ容易に手に入るまともなタブレット端末はiPadくらいしかないので、とりあえず買って使ってみる事にしました。今回はその感想を書いてみようと思います。

アップルの公式サイトでラインナップを見ると通信環境と内蔵ストレージのサイズを選べるようになっており、通信はWi-FiのみかWi-Fi+3G回線か、容量は16GB、32GB、64GBのどれか決めないといけません。今のところデスクワーク中の文献参照やベッドやソファでリラックスしながらWebや動画の閲覧に使う事を考えていたので3G通信はほとんど必要なく、さらにURoad-7000(WiMAXモバイルルータ)を既に買ってしまっていたので、Wi-Fiのみで十分と判断しました。
次に容量です。今までダウンロードした論文やスキャン済みの教科書などのPDFファイルの総容量を調べたところおおよそ4GB程度なので、今のところ16GBモデルでも十分足りそうな感じでした。ただ今使っているiPhone3GS(32GBモデル)と同じようにMP3ファイルや映画ファイルを入れようとすると、やっぱり32GBは必要な感じです。うーん、ここは少し悩みましたが、初モデルなので近いうちに買い替えを検討する可能性もありますし、その頃にはAndroidタブレット端末に乗り換える事も考慮するつもりなので、初期投資を抑えてWi-Fi+16GBモデルを選ぶことにしました。

ipad到着
という事で注文してから待つこと約1ヶ月、某大型電気店でiPadを入手して現在使いこなしている最中です。通りいっぺんのレビューは巷に溢れているので、ごく個人的な使い方や感想を書いてみようかと思います。
まず比較対象がiPhone3GSなのでアレですが、画面がとにかく広い!。これで論文や雑誌をスキャンしたPDFファイルを閲覧しはじめると、もはやiPhone3GSで同じことをする気になりません。小さめの文庫や新書サイズのファイルもiPadを横持ちにして見開き2ページで表示できるので、まるで紙媒体の本を読んでいるような閲覧性を確保できます。この快適さのせいで、実際PDFの閲覧はiPadに移行してしまいました。アプリとしてはGood Readerを論文用、i文庫HDを漫画や新書用として使っていますが、両アプリともWi-Fiを使ってDropBox経由でファイルを読み込む事ができるので、iTuneに縛られずに読みたいファイルを本体にインストールすることができます(もちろんiTune経由でまとめてインストールすることも可)。さすがに500ページ超の教科書だと300MBくらいのサイズになってしまい、一気に何ページもめくると表示が追いつかないこともありますが、逆に言うとそれくらい重いファイルでなければかなりサクサク読めてしまいます。かつてLifedriveを使って鈍重で不安定で日本語対応不完全なアプリでPDFファイルを読もうとしていた時代がまるで遠い昔のようです(涙)。
それとカラー表示なのが災いしてkindleよりバッテリーが持たないということになっていますが、自分の場合比較対象がiPhone3GSという事もあり、バッテリーはべらぼうに長持ちする印象です。常時通信していなければ、1日2〜4時間くらいの読書とRSS閲覧をしても2〜3日は無充電でやっていけます。下手なノートパソコンよりずっとスタミナがある感じで、VAIO P+Lバッテリーと一緒に持っていけば最強のモバイル環境を構築できます。

一応不満点を挙げると、多くのレビューで書かれているように結構重い事があります。Wi-Fiモデルは680gとVAIO P+Lバッテリーの約770gと比べて90g位軽いはずなんですが、密度が高いせいか随分重く感じます。実際1時間程度の読書を片手で持ち続けるのはかなりしんどいので、電車の中で立ち読みなんて事はまず考えない方が良さそうです。基本的に座って両手で持つか、膝や机の上に置いて読むのが良いんでしょうね。
それと日本語変換辞書がイマイチでメモやオフィス系アプリがまだ充実していないって点も自分的にはちょっと不満でした。せっかくbluetoothキーボードに対応しているのに、現状ではiPhone3GS+iOS4に到底かないそうにありません。ただこれはOSのアップデートやアプリの充実で改善されていく可能性が高いので、そうなるとVAIO Pの存在意義がかなり侵食されるんだろうな〜と思ってしまいました。

いろいろ文句も書きましたが、昔から可搬性のある電子端末に膨大な情報を入れて持ち歩く事を夢見ていた自分にとって、iPadは一つのブレイクスルーになる端末でした。初めてPalmを手にした時を思い出す感じでしたね。