☆ 2003年ちさちゃん日記☆
11月 〜 

 11月25日 ☆ ちぢみ屋さん♪

 今日は実家に用事があって、お昼すぎに明石へ帰った。家に帰る前に弟に頼まれたトイレ掃除の 用具を買いにダイエーの上にあるダイソーへ。
 ずっと住んでたころよりも、たまに帰る明石は、今の住んでるとこよりも買い物しやすい感じがしてる。 たとえば、ダイエーの上の100キン屋さん。お客さんが少なくても店員さんは3人ぐらいは店内に居るように思える。 その店員さんは必ず声を出してるのね。「何でも100円ですよおー」って。だから、お店の人、 見つけやすいの。
 今日は買い物手伝ってもらおうとレジを目指して行こうとしたら「いらっしゃいませー」って、 通りすぎる店員さんがいたので呼び止めて、買い物のお手伝いをお願いした。ホント店員さんを 見つけやすいのは助かります。
 そういえば、まだ明石に在住してる頃もよくダイエーの上の100キンには行ってて、店員さんたちは 覚えてくれてるらしく、一人でボーッとポーチを見てたら、「それは黒い炉なんですよー」とか、 いつのまにかお店の女の子が横に居て教えてくれたりしてた。ある時は呼びとめなくても、やってきてくれて 手伝ってくれてたっけ。あはっ、あたしって、よっぽど通ってたのかも?
 さて、頼まれた買い物も済まし、実家に向かおうとしたのだけど、お腹がへったー♪お昼食べてないじゃん。 どーしようかなあー?って歩いてると、ダイエーの専門店街の前で何人かが佇んでる。あー、そうだー、 以前、ここにからあげ屋さんがあったのね。でも、いつのまにか、なくなってて。でも、こないだ 通ったら油の匂いしてたから、もしかして、また始めてるのかしらん?
 立ち止まって少し考えてたら「何かお手伝いしましょうか?」というおばさんの声。 「えと、この左側って何のお店がありますか?」「ああ、ちぢみ屋さんがありますね」とおばさん。 「え?そんなのができたんですか?ちなみにどんなのがありますか?」「そうね、チーズちぢみとか、 キムチちぢみとか、包みちぢみとか・・」と、おばさんはメニューと値段を読んでくれた。「んと、 じゃあ買うことにします」って言ったら、おばさんはお店の近くへ連れて行ってくれた。「ちぢみこの方が買われるんですけど」 「今から焼きますけど良いですか?」とお店の男の子。「はいっ」とあたし。 「すみません、目が不自由な人なんでお願いしますね」とおばさんはお店の人に頼んでくれて「じゃあね」って去って行きました。 おばさん、ありがとうっ☆
 ちぢみ屋さんに「えと、何がお勧めですか?」と聞いてみると、「辛いのが大丈夫なら、キムチのが 美味しいですよ」「あ、えと、韓国のキムチなら大丈夫なんですけど、日本のだと喉に来るからちょっと苦手」と、 あたしが答えると「韓国の人が作ってるから」とのこと。「じゃあ、キムチので」「豚キムチとささみキムチとかがありますが」 「んーと、どっちが美味しい?っていうか、どっちも美味しいよねー?」ってマヌケなことをあたしが言うと、 「ササミキムチちぢみが結構、でますよ」とのお返事。「んじゃ、ササミの方で」とあたし。
 ちぢみが焼きあがるまで、ただボーッと待ってるのもイヤじゃん?だから、ついつい話かけてしまうあたし。 そのお店の人、結構、感じよさそうだしね。「ここって最近なんですか?」「そうですね、まだ半年ぐらいにもならないですね。 今から油ひきますね。」「あ、ホントだー、ごま油の匂いするっ。何でちぢみ屋さん、しようと思ったの?普通のお好み屋さんってのなら、 すぐ思いつくけど」「母が韓国の人だから昔からちぢみとか家でやってて」「そっか、なら、馴染みあるね」とあたし。
 話てるうちにも美味しそうな匂いがしてくる。目の前でちゃんと焼いてくれてるから、わくわくしてくるの。 「このお店って、何ていう名前なんですか?」「ゆくみです」「え、いくみ?」「いえ、ゆくみ。苗字なんです、僕の。」との答えに、 あたしはビックリ。「え?じゃあ、店長さん?でも、若いよね?」「え?そんなんわかるんですか?」 「うん、何となく」「いくつだと思います?」「え、えと、20代中ぐらいかなあ?」「あたり、26です。」との答え。 おおー、当りっ。いっつも当るえわけではないけど、今回はなんか、当ったねっ。
 そんな会話をしたりしてるから、ますます会話ははずんでく!?「こないだ、前とおったら、何か 食べ物屋さんができてる感じがしてたから気になってたの。」「そんなんわかるんですか?」 「前にからあげやさんがあったことがあって。久々に油の匂いがしたから、また何かお店ができてるって思ったの」 「すごいなー」「え、でも、あたしはまだまだなんだよ。中途失明だから、まだ勘が鈍いもん。だけど、 食べ物の嗅ぎ分けはできてきてるかも?でもね、匂いって、真横のが匂うのではなくて、一軒とおりすぎてから、とか、 一軒前から匂いがしたりするからね」なんて話もしてた。
 最近、少し停滞気味な気持ちが今日は久々に楽しい感じ。人と話してると結構、楽しくなるもんだったんだね。 実家に帰る道のり、ちぢみの美味しそうな匂いがしてて、何だか嬉しくなってくる。家に帰って、 食べたちぢみは、あったかくて、美味しくて♪また、明石帰ってきたら、あのお店に行かなきゃねっ。

 11月24日ご挨拶のページより抜粋。

 只今、11月24日のお昼ですっ。今、最近の日記を更新途中です。 ちなみに今現在の 日記更新最新情報です。11月17日「あたしの勘は正解っ」11月20日「おなべの中身は他人に聞くべしっ」 次、お昼食べてから昨日の23日の日記に取りかかります。今は、項目のみです。 ヒマな人は夜ぐらいにでも、また覗いてねっ。今日は番組も1本つくってしまうつもりで・・、 サボってた分、急ピッチで動きますですっ☆

11月23日 ☆

 今日は一日に盛沢山な内容っ。タイトルをつけるとしたら、いっぱいあるかも? 「スーパーの焼き芋は美味しっ」「謎のおばちゃん絵葉書を渡す」それからそれから、 「サックスの発表会」「壊れ賭けの白杖で運試し」などなど。
 まずは前半。ブリキの生放送を終え、一旦、我が家へ帰る前にお昼ご飯を調達しようと近くのスーパーへ。 弁当売り場へ近づこうとしたら、「石焼き芋ー」のテープの音が聞こえた。おそるおそる近づいてみると、 お店のおばちゃんらしき気配。「すみません、あのー」「あ、手伝いましょうか?」「あ、えと、 石焼き芋のテープの音が」「ああ、ありますよ。大きいのから早いものがち。200円です。」 「じゃあ、それくださいっ」と、あたし。
 おばさんが入れてくれた焼き芋は、おっきなお芋でした。ほっかほかの♪あと、お弁当とを買って、 ほくほくしながら我が家へ向かう。途中、声をかけてくれたおばさんが居て、どことかの喫茶店は ライスカレーが美味しくて、マスターも可愛いおじさんだから、一度行ってみてごらん、って教えてくれた。 「お店の人ですか?」と尋ねると、「いいや、ただよく行くだけ。そこのマスタ一休さんみたいで可愛いよ」との答え。 そして、おばさんは、別れ際に「これ友達が書いたの。友達にでもあげて。」と絵葉書らしいものを あたしに手渡した。おばさんは何者?何となく「謎のおばちゃん」って感じだった。良い人だけど、何だか謎めいてたの。
 一旦、我が家へ帰ったあたしは、おっきな焼き芋を食べた。冷めてしまうともったいないから一生懸命食べたよ。 最近には珍しくデッカイお芋でしたっ。お腹いーっぱいでお弁当は晩のご飯にしようっと。
 今日は二時に元町で知り合いのおばちゃんと待ち合わせして、弟のサックスの発表会に行くの。 バスで行こうとしたら、連休のせいでメチャ渋滞してるらしく、いつも5分もかからない道のりが10分も 掛かってる。しょうがない。途中で降りて電車に乗り換えた。改札口の前での待ち合わせ。でも、 おばちゃんはきっと、あたしがバスで来ると思ってるだろうから、少しウロウロして探してもらうしかないね。
 元町駅の南側に出ようとしたら、そこで何とかグループかなんかが何とか運動してて、「ボランティアが」どうとかって、 言ってる。う、うーーん、そういう連中が立ってるとこを白杖でうろつくのは、少し苦手かも? 気が利かない人達だとムカツクし、かといって、大騒ぎされるのも迷惑だし・・。しゃーない、改札口で待っていよう。
 結局、おばちゃんに会えたのは30分後。やっぱり駅の南側で待っててくれたみたい。ごめんね、 やっぱり、うっとうしい団体を気にせずに、そっちにまわれば良かったね。ちょっと反省。
 サックスの発表会はタワーサイドホテルの横の上屋劇場とかであった。場所ちょっと迷いかけ、でも、 無事に着いた。弟の出番は最初の方。発表会は全部は見れなかったけど、1時間半ぐらいは眺めてた。 いろーんなジャンルの人がいて、講師の先生達のドラムやギターやピアノに合わせてサックスを生徒さんが演奏する。 ジャズもあれば、ポップスもあり、なつかしの洋楽や歌謡曲、ホント様々。そして、若い人だけじゃなく、 わりと年配ぎみなおじさんも居たりする。結構、面白い♪
 それでも、常に音楽の勉強。いかにリズムに乗ることが大切か?ってのも考えながら聞いている自分が、 ちょっと悲しい?常にリズムを感じて音楽を聴くこと。これが、あたしの課題なのです。 でも、それを感じながら聞いていると、緊張してて、どんどんリズムが早くなっていって、会わなくなってきた人に 会わせようとドラムの人が淡くって帳尻会わせようとしてるのが・・はは、わかっちゃった。でも、 羨ましいなー、あたしも失敗しても良いかr一度、こんなバンドで歌ってみたい。いつか、近いうちにきっとね。
 発表会の会場を出ようとしたら、何故か急に白杖が壊れかけてるのを発見っ。折りたたみの白杖が、合体させようとしたのに、 中のゴムがよれよれになって、バラバラになりそうっ。おばちゃんが何とか合体させてくれたけど・・これって、家に帰るまで持つだろうか?
 別に何もとラブルはなかったはずなのに、急に壊れてしまうと、普通はすっごくブルーになるはずなりそうじゃん? 「不吉だ」とか?だけどね、あたし、今日、待ち合わせの場所に向かう途中、ふと頭に「あ、今日、 白杖壊れるかも?」と一瞬、頭に浮かんだの。まさか、誰にもぶつかられてないのに、壊れるとは思わなかったけどね。 だから、「あー、やっぱ。あたしの勘あたっちゃったなー」程度にしか思わなかった。何故か、予知してたから。
 それでも、最寄の駅から我が家へ一人で歩いて帰るのに、果たしてこの杖は持つのだろうか?と、 少し不安になった。やっぱ、もう白杖がないと歩けないもん。あと、こんな時に鍵って目が痛くなる。 おまけにもう光も感じる力が弱くなってて、行き先の目印の光も見えないかも?
 う、うーん、しゃーない。運だめししてみようっ。もし、途中で白杖が完全に壊れてしまったら、 あたしの運もこれまで。でも、ちゃーんと無事に我が家へ辿り着いたなら、大丈夫、これからだって、運はついてるはず。
 目を閉じて、一歩一歩歩いていく。去年の今ごろは、ホント、者に当り倒して歩いてた。 痛さに鈍感になれるように。怖さや悲しみを感じなくなれるように。ホント自暴自棄で歩いてた時期があった。 去年の夏から今年に入った少しの間。その頃よりは歩くのも少しは慣れてきてるし、泣きながら帰ることも なくなってきたけど。
 結局、やっぱり、当然ながら、無事に我が家へ着いた。だけど、何だか涙が出てくるのさ。 見えている時よりも案外、見えなくなってきた方が、あたしって結構、器用かも? そう思わされる時もあるし、結構どうにかなるんだけど、それでも、やっぱり、「気持ちはしんどい」らしい。
今が一番の踏ん張り時。このしんどさをクリアーできれば、怖いものなしなんだけど・・・最近、情けない自分がいるのです。 ここを抜ければ、きっと目の前が開けるはずなのだけど・・ね。


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