☆ 2003年ちさちゃん日記☆
2月 〜 

 2月12日 ☆ いけない、いけないっ!反省モード

 2月5日の日記を見てくださった方からメールが来ました。 「最後まで 視覚障害者としか見てなかった」人の話が、耳の痛いことで・・」とありました。本当はマイナスなことは 公の場ではなるべく喋らないようにしようと心がけてる森島ですが、時々、少し歯もらしたくなることもあるのです。 だけどね、多分そんなに「主義主張」のつもりではないから、そんなに重く考えないでくださいね。 一応フォローのつもりのも書いておきますっ。
 ここ一年ぐらいかな?時々、街の通りすがりの人の言動で「なんだかなあー」と、うんざりしてしまうこととかが、結構あって、それが溜まってくると、 やっぱ世の中が嫌になることがあるんですよー。 前に日記に書いたことあるかもしれませんが、たとえば、知らないおばあさんに「あんたもなあー、目が開いてたら幸せに なれたのになあー」とか言われると、そりゃ、何かい?目が見えてないと幸せにはなれないってことかい? とか、なら、アルマやその友達は一生不幸せなのかい?とか、(自分のことより友達の事を侮辱された気分でいやだった) あと、「ほんとにねぇー、大変だけど、強く生きてね」と、知らない通りすがりの人に言われる。うっさいわいっ、あんたにいわれんでも、 勝手に図太く生きてるわいっ、とか?
言ってる通りすがりの本人に罪はないと思いながらも、きっとこれって、世間がそう思ってるわけ? そんな「目に見えない敵」みたいなものにうんざりするのですね。
でもね、「視覚障害者」というのはあきらかに事実だから、それを飛ばして認識してほしい、というのではないのですよ。 「視覚障害者」あと、なんだろ?それにプラスアルファーして、たとえば、あたしの場合、 「なんか面白い女」「楽しい」とか「お茶目」とか、いろいろな要素が加わって、あたし自身になってくわけじゃないですか? オリジナルな個性を持った女なのに、頭の硬い人は、あくまでも「視覚障害者」しかみなくて、 それから自分だけの固定したがちがちの先入観でしか考えてないって、やつ。 「貴方もツライだろうけど元気出してがんばって」って、いやいや、貴方の目の前に居る、今のあたしは、 ニコニコ沢山楽しいお話してんじゃん?貴方は何を見てるんだ?と。 そんな感じ?って、わかりますか??余計混乱してしまう??

 2月11日 ☆ ラジオドラマ♪

 あたしは実は高校生の頃から「声優」になりたいと思ってたの。でもね、自分の目が不良品だから、 初めて「やりたい」と自分で思った時が諦める時でした。(そんときはまだまだちゃんと視力もあったのにねっ) 台本を見て暗いトコで画面にあわせて台本見ながらアテレコとかなんてできないっ、て。そう諦めてたけど、 まだ高校の頃は友達んちで、ビデオで「アテレコごっこ」できたし、ちゃんと口パク合わせて台詞を 言えてたっ。あと、仲間内とかで台本作ってラジオドラマとかを趣味で作ってたこともあるし、 そういうラジオドラマサークルも何個か転がったこともあったなあー。地震のあと、魔がさしたのか、 見えなくなりかけてる目で「声優養成所」に通ったこともありました。結局たいしたことなくて、 お金をまきあげられるだけでしたが。(笑)でもね、読みにくくなってきた目で頑張るためには 一生懸命、短い時間で短いフレーズを覚えて授業に臨んでたあたしですが、普通に見えてる生徒さんが、 ちゃんと見えてるのに、あたしのできの悪い目よりもたどたどしく読んでるのを見て、 「もしかして、あたしって普通の人の倍ぐらいパワーを使ってるのかしらん?」とか低レベルで思ったこともあった。 ちゃんとリアルタイムでは読めないけど、少し歯間違ってたとしても台詞覚えて誰よりも気持ちを込めてやろう。 それは誰にも負けないっ、そんな風に思ったこともありました。でも、台詞の量や覚える時間の短さとかで、 アテレコの授業で目がついていけなかった時、「あ、これは物理的に無理か」と、諦めがつきました。 だって、どんなに頑張ってもやっぱ、台本読めないとできないもん、って。もっと落ち込むかと思ったら、 案外、気持ちがすっきりして諦められました。やっぱ、気が済むまでやったら、後はすっきり踏ん切りがつくものらしいです。
 あれから、何年たったでしょー?今では「自分のオリジナルキャラクター」で勝負していこうと(!?) 心は決ってるし、あんまり未練はなかったと思ってたのですが、縁があって「無限」という、 お芝居やラジオドラマをやってる所へ今年から顔を出すことになりました。みんな快く仲間に入れてくれようとしています。
 今日はその「無限」の練習日。読み合わせの練習を見学して、あたしにも役をくれようとしてくれます。 でも、何せ作品が長いので久々のあたしにはちょい自信ないかなあー?と練習を聞きながら考えていました。 あと あたし多分あんまり いろ〜んなキャラクターもってないよおー。声優養成所の演技の先生ふたりに別々の授業で「面白くない」と同じようなこと言 われたからー。「うーんとド下手か それとも うーんと上手か どっちかしかいらないって。真ん中はいらないって。」 今ではその意味がよくわかる気がするの。もうとっくに諦めてたから、今でも果たして役者がやりたいのか?自分でもわからなくなってたの。 あたし役者ケイではあるけど役者ではないんだって自覚してるから。でもねー今日の読み合わせきいてて この台詞はこういった感じで言ったほうが良いかも?とか 考えるのが好きな自分に気がついたの。自分でできるかはわかんないけど そんなふうに思いながら聞いてる自分がいたのー。やっぱ あたしや りたいんだろなあーって。 きっとねっ★だけど、もう台本を素読みできないあたしだし、台本をすらすら 読むほど、まだ点字も読むの発達してないし・・・どんな風にやっていくかは、「無限」の仲間たちと 試行錯誤で進んで行くしかないねっ。ほんと、目が不自由な女を自然に受け入れてくれる人達だから、 あたしもも一度やってみようかと思えたの。それにね・・少しだけ素敵なたくらみもあったりするの。 まだ内緒だけどねっ。とりあえず、新たなることにもチャレンジですっ。


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