☆ 2003年ちさちゃん日記☆
6月 〜 

 今日はブルーノートでロッカペラのライヴがある日。ロッカペラは、アメリカの アカペラグループで、あたしはこの6年の間で3度行ったの。初めて行った6年前は一人で見に行ったの。
 初めて行ったブルーノートは一人で行ったものだから、いろいろドキドキしたものでした。でも、その時の ブルーノートはホテルみたいな、なんか行き届いた感じがしてて、とても感じ良かったし、その時、 お隣の席になったおばさんも親切で結構、快適でした。
 その後は一人で行くこともなかったのだけど、今回は随分なやんで、一人で行くことにした。 何年か前に友達と行ったブルーノートは、丁寧だけど、なあーんか、あんまし感じよくなかったから。 何故だかわかんないけど、そう感じたことがあった。多分、初めて行った時の好印象が強すぎなのだろうけどね。 まっ、いいかあ。どっちにしても話のネタにもなるし、何よりもロッカペラの人達に会いたいもんっ。
 チケットを電話で予約したのは、当日のお昼の2時。(そうそう、初めて行った時も夕方4時に電話して行ったっけ。) 電話予約のお姉さんは感じが良かったから、きっと今日は良いことがあるに違いないっ♪ CDにサインしてもらった時に写真とってもらおうと、最近、押入れにつっこみっぱなしのデッカイカメラを引っ張り出してきた。 で、5時には電車に乗らなきゃって、お家を出たのが、4時ぐらい。いつものようにバスに乗り、目的の駅で降りようとしたら、バスの 運転手さんが、「気をつけて、前にバイクとか置いてあるから。そうそう、もう少し前で歩道だから」と、 教えてくれた。おおーっ、この運転手さん特別に親切っ。ってことは、今日はラッキーな日なんだよおー、きっと。 出だしが好調だもんねっ。
さて、まずは、カメラにフイルム入れとかなきゃねっ。センター街のコヤマカメラに行ってフイルム買って、中に入れてもらった。 このお店は結構、親切なのでっす。
 それから電車に乗って大阪へ。実を言うと、ドキドキしながら電車に乗ってた。 一昨年はニューヨークテロできっと、ロッカペラの人は来てなかったのかもしれないし、 去年は気がついたら、もうロッカペラのライヴは終わっていたから。だから、ブルーノートへは3年ぶりぐらい。 だいたいの行き方は覚えているはずなんだけど、やっぱ、少しだけ不安。これが、今回、随分なやんだ要因の一つでもあります。 まっ、どうにかなるかっ?あたしは今日はついているはずだもんっ!
 ブルーノートは桜橋口から出た方が行きやすいので新快速の一番後ろに乗っていた。桜橋口は、たしか西だからね。 で、電車降りて、えと、階段ってどこだあー?と少しキョロキョロしたら、「お客様、車掌です。どちらへ?」とか声がした。 へっ?今、車掌さんって言ったよねー?だって、あたしはもうホームに降りてて・・??
「えと、この近くに階段あると思うんですけど・・」「あ、こちらです。」と、すぐ近くにある階段の降り口まで連れていってくれた。 「ここで大丈夫ですか?」「はいっ、ありがとうございます。」と、あたしはドキドキしながらお礼を言った。だって、新快速はもうそろそろ、 発車するというアナウンスがしてるもん。この人、乗り遅れない?・・去っていく車掌さんは、やっぱり、 今乗ってた新快速の車掌さんだったみたい。その人が電車に帰ったあと、ドアの確認があって、電車が 発車した模様。あー、いつも文句ばっか書いてしまうけどねー、今日はトップタイトルにしても良いぐらいに 親切な車掌さんだったよおー。そうっ、こういうのって、人柄なんだよね?ただの業務で事務的か、それとも、業務プラスアルファーで親切か? 規則がらめのJRには怒られてしまうぐらい、親切だったっ♪
 改札口を出て、確か左に進んだら、横断歩道があって、渡ったとこが中央郵便局。そこを左へ進んで、また信号わたって、あとは、 ほとんどまっすぐで広めの歩道を歩いていくとやがて大きな道路に出て、そこをわたって、右へすすんだら、ブルーノートに着く。 あたしの記憶では、こんな感じだった。でも、3年も経っていると、やはり状況は変わっているらしい。
 まず、郵便局側へ渡るために信号を探そうとしたけど、いまいち、よくわからない。あたしが思ったよりも左にあるのお? 人が沢山たまっていて、そんでもって、すい臓の何とか募金をしている子供らの声がしてる。ここらかしらん? おそるおそる止まっていると人が進み出す。だけど、溜まっていた人たちは、横断歩道から少しずれて 立ってたみたい?えと・・ここらかしらん?と渡り始めたら、ようやく、音で信号が青だと知らせるメロディーが流れてる。 ああー、募金の声がうるさくて、これ、ちゃんと聞こえなかったよお。なあーんて渡ってると、あたしの右肩にガンっ!!ってぶつかってくる人。 うーーん、やっぱ、大阪って嫌いだあー。普通、前から来たら白杖でよけるでしょうにっ。ふんっ!!って、思ってようやく信号を渡りきる。
 さて、左へ進もうっ、そう思った時、「どこまで行かれますか?」と声がした。「えと、ブルーノートまで」「じゃあ、行きましょうっ」と、 その人は一緒に並んで腕を貸してくれて歩き出した。「えと、同じ方向ですか?」「いえ、違いますが行きますよ」と、言ってくれたのはおじさんよりも若い男の人。 悪いなあー、無理させちゃあ、とか思ってたんだけど、あたしがイメージしてる道とは全然、雰囲気が変わっていた。ほとんどまっすぐでわりと歩きやすかった 道は、なんだか狭くて微妙に曲がりくねってるっ。「以前となんか雰囲気変わってますねぇー?」と言うと、「今、工事中で塀に囲まれてたりしてるんですよ」と、教えてくれた。 良かったあー、こんなんじゃ、辿り着いていないよおー。やっぱ、今日のあたしはついているっ♪
 その人は、「なかなか声を掛けるのが勇気がいるんです」って言ってたけど、あたしにはそんな風に聞こえなかったんだよお。 待ち行く人には勇気がたりなくて、声が小さくて気づかない時とか、遠慮しすぎてて、誰に声かけてるか、あたしにわかんない時あるもん。 この人のはすぐにわかったの。話を聞いてると、九州のみゆきちゃんっていう子のドキュメントを何度か見て、 感動したって言ってた。きっと、それを見たのがキッカケであたしに声を掛けてくれたんだね?みゆきちゃんに感謝っ。
 結局、その人はブルーノートに並んでる列まで連れて行ってくれて「これ一番後ろですか?」「いえ、 向こうです」ってとこまで連れて行ってくれた上に、一番後ろの人に「くれぐれもヨロシクお願いします」と、 丁寧に頼んでくれて去っていった。HP見てもらおうと思ってたけど、その人にあんまし心に余裕なかったみたいで、 それほどHPに興味示してなかったから、時間もなかったし、渡さなかった。
 「くれぐれも」頼まれたあたしの前の人達は何人かのおばさんたちだった。そのうちの一人は毎回来ているロッカペラの代ファンの人らしい。 時々、その人達の話に紛れ込みながら列に並んでた。ブルーノートの係の人が、並んでる人たちに予約の名前を聞いて行っている。蛇行して 並んでる列のあたしの右後ろ方向の人が係の人に名前を言っているのを聞いて、はっとした。何年も前に一緒にアカペラ見に行ってた友達の名前とおんなじっ。 声も小さかったけど、似てたっ!いつもニックネーム呼んでたけど、確かその友達とフルネームが一緒だったから本人だと思うんだけど。
 そうそう2度目に来たロッカペラはその友達と来たし、一度その子のうちに泊めてもらったこともあるの。あー、きっと、そうなんだけどなあー、声掛けてくれないかなあー? こんな目立つ形で入ってきたあたしだもん、きっと気づいてるはずなんだけどなあー。そんなふうに思いながら並んでたけど、やがて列は進み、ついに声は掛けてもらえなかった。 もし、こんな時、顔が見えてたら「やあっ」とか気軽に声を掛けれたかもしれない?まだまだ臆病者のあたしです。 でもね、顔が見えなくて表情がわかんなくて、こっちから声を掛けるのはやっぱり少しは勇気がいるんだよ。
 列に並んでる時、前のおばちゃんたちの会話で「バリが」とかいう言葉を聞いて、あたしが「バリーさんってベースの人ですよねぇー」とかって急に話に乱入したら、 「ううん、今話してるのは国のバリのことよ。で、バリーさんはね、やめちゃったらしいわ。HPに書いてあったから」と教えてくれた。 えーーっ、バリーさんも優しそうで、ほんでもって、3年ぐらい前に見に来た時に「ひさしぶりっ」とか言ってくれてたのにぃー。 ちょっとがっかり。・・・でも、いきなり人の会話に乱入してしまう森島のどこが「勇気」が足りないのでしょうねーっ(笑)でも、話しやすそうな人達だったんだよお。
 開場が始まり、列が少しずつ進んで行く。前のおばちゃんたちが誘導してくれた。お客さん立ちは年齢層幅広く、年配の人から若い人たちまでいろいろな人が来てるらしい。  やがて、前の人達は列を離れ、案内されていき、あたしは一人残された。でも、並んでる途中に、「お一人さまですか?階段は大丈夫ですか?」と聞かれたので、 一応、白杖一人ってのは認識されてるらしい。やがて、あたしも列を離れ、係の人の手から手に渡され、 やっと店内に入る。「しばらくお待ちください、担当の者が来ますから」と入り口でまた待つ。待つことには慣れてるし、 ブルーノートは何年か前にインディーズのアカペラグループのライヴでも何度か来ているから何となく雰囲気は予想がつく。
 しばらく待つと女の人がやってきた。「えと、今あたしの後方ってグッズとか売ってるとこですよねぇー? 席に行く前にCD買っておいた方が良いですよねぇー?後でサインとかしてもらいたいんで。」とお姉さんにお願いしてCDを先に買った。 それからいざ、席へ。ブルーノートは予約を入れてから当日並んで早いもの順なのです。「お客様、下のフロアーの真中あたりの席と、カウンター席がありますが、どちらがよろしいですか?」 「えと、音的には変わりませんよねぇー?」「そうですねぇー。カウンターだと始まるまで入り口のドアが近いから騒がしいですけど壁ぎわの方が落ち着きますよね?」 とお店の人はカウンターをすすめぎみ?うんっ、そうだよねぇー、その方がお店の人から見える場所だから、きっと管理しやすいのかも? でもね、せっかくのブルーノートだもん、ちょっとリッチな気分になりたいじゃん?「すみません、わがまま言っていいですか?フロアーに降りちゃいます」
 案内された席はフロアーの一番後ろの席で壁にももたれられたりするし、フロアーに降りると、入り口とかのざわめきも聞こえなくて何だか落ち着くっ。 少しリッチな気分になって、オレンジジュースとフライドポテトを頼んだ。あと45分もあるから、 少しつまんでいようっ。 開演までの時間、少しずつ人のざわめきが沢山になっていくのが面白い。始めは人が少ないけど、徐々にお客さんが増えてくるのが音や雰囲気でわかるみたい。このワクワクする感じ大好きっ♪
 オーダーを待っていたらお店の男の人がやってきて、「もし何かご用がありましたら、手をあげてくださいね」と言ってくれた。 おおーっ、何だか今日のブルーノートはいろいろ気を使ってくれてるね。3年前の時よりポイント高いよ。 やってきたフライドポテトは一人でつまむには山盛りすぎて・・・それから開演までの30分間、 ひたすらポテトを食べる森島であった。全部食べてやるんだもんっ、て一生懸命食べてて、開演の頃には 頭の中が「芋、いも、イモ・・・」でいっぱいになっていたっ!?
 やっと7時。ようやくライヴっ!と思ったらロッカペラではなく、日本のアカペラグループが前座で2曲歌った。 挨拶の声を聞いて「あ、知ってる子だ」とか思った。随分前におっかけてたアカペラグループのスタッフしてた女の子の声。 ふーん、頑張ってるんだねぇー?結構まとまってるけど、昔みたいにアカペラ聞いて心踊らないのは何故? 以前のようにワクワクしないのおー。2年ぐらいどっぷりアカペラを見てた時期があったから、飽きてしまったのかしら? それでも、以前、思いっきり関西のインディーズのアカペラグループを聞きまくってたことを懐かしく思い出していた。
 数分の休憩があって、いよいよ本命のロッカペラの登場♪もう、始まった瞬間からノリが違うっ。 さっすが本場の人達っ。最近、ライブの1曲目からこんなに心踊ることは少なくなってた気がする。 やっぱり、ロッカペラはいいよおー♪迷ったあげく、来た甲斐がありましたあー。1時間ほどのステージが あっというまに終わってしまった感じですっ。
 ロッカペラのライヴは回お約束のように、 毎回お客さんから一人女の人をステージに連れ出して、その人も巻きこんで♪Oh!Prety Woman を 歌ってくれる。6年前初めてみたステージにあげられたお客さんは、多分ロッカペラのライヴを何度も見ているお客さんだったのかなあー? ながーいショールをお洒落に着こなしてる女の人で、楽しそうにロッカペラの人達と踊ってたっ♪ いいなあー、あんな風にステージで楽しむのっ、て思ったものです。
 ライヴのアンコールには、マイクなしで2曲メドレーで歌ってくれるの。♪Up On The Roof と、 ♪What A Wonderful World という2曲はアカペラのスタンダードな曲です。 なかなか良いですよおー、マイクなしのアカペラ♪
 ライブのアンコールの拍手の最中、お店の人がやってきて、「お勘定はここでなさいますか?」と 聞いてきた。「あ、はい」と、あたしはアンコールの拍手を忙しくしながら答えた。 そして、ごっけげんでアンコールのラスト1曲、ノリの良い曲が始まった時、お店の姉ちゃんはやってきた。 「お客様・・大丈夫ですか?」と、手拍子しながら楽しんでるあたしの前に姉ちゃんはやってくる。 何だか少し無視したい気分だったけど、しょうがない、早くすませてあげようという店の配慮なのだろうから。 でもね、あたし、お勘定ぐらい待たされてもいいんだけど。ブルーノートにはライヴを楽しみに来てるんだけど。 そりゃ、手間なのはわかるんだけどねぇー。せっかくのライヴ、最後まで楽しませてよおー。急にお金払わせて現実に戻さないでよおー。 そんな気分で、ラスト1曲の後半を聞いた。今日はなかなかポイント高かったはずのブルーノートの対応が ここで、いっきに下がってしまった。このあと、もしサインで並ばなければ、何だか最後に不完全燃焼で帰路についたのでありましょう。
 ライヴが終わって迎えにきたお店のお姉さんに、「すみません、サインしてもらいたいんですよおー」と話した。 ここでCDを買うとロッカペラの人が後でサインをしてくれるのです。最近、彼らのCDはライヴでしか 買えないから、あたしは2度目に来た時からCDを買うことにしています。ついでにサインも、ねっ。 サインの列はいつもより、長居感じがした。とりあえず、カメラの説明をお店の人にして、しばらく かかるから、大人しく並んで待っていた。どうしようっ、英語で喋るために、家を出る前に弟に電話して いくつかの文章を教えてもらって来たのだ。だけど・・やっぱ、やめとこうかなあー。
 ドキドキして待って、ようやくあたしの番。おそるおそる、彼らの前に進み出ると、「おおーっ」 「久しぶりっ」とそれぞれが反応した。「ドゥユ リメンバーミー?」と、嬉しかったあたしは、練習してなかった 言葉が自然に出てきた。ロッカペラの人達はどうも、まだあたしを覚えていてくれてるらしい。 とっても嬉しくて、頑張って、英語で話すことにした・・と、言っても覚えた文章だけどねっ。 また会えて嬉しいっ。去年は来れなかったのが残念でした。とっても良いライヴでした。とっても楽しかったっ。 来年も会いたいです・・・こんなのをたどたどしい英語で一生懸命話した。それを優しい顔で彼らは 聞いていてくれたらしいと、あとでお店の人が教えてくれた。あたしが、何とか話し終わると、君に会ったことは 覚えているよっ、て英語で話してくれるメンバーの人がいたり、写真をみんなで撮ってもらう時に、 君の英語は上手だ、って、言ってくれた人もいたので、思わず「頑張ったっ」とか、日本語で答えてしまうあたし。 相手の言う意味は何となくわかるんだけど、なかなか自分の思ったことを英語で話せないものです。 来年はもっと話せるように頑張らなきゃ♪久々に英語を話せるようになりたいって思ったからねっ。 「See You Bye−bye」なあーんて上機嫌で彼らに手を振って、あたしはその場を後にした。
 大阪駅まで帰る道、何だかウキウキしながら進んで行くが、工事中の道にはばまれて四苦八苦っ。 でも、あんまし気にもせずに進んで行こうとしたら、声をかけてくれた人がいた。さっき、サインの 時にあたしの後ろにいた女の人たちだった。その人達が駅まで連れて行ってくれて、あたしは無事に電車に乗った。
 良い事があったのと、あと、やっぱライヴは良いですっ。まだ体の中にリズムがはねてる感じ。 あたしまで歌い出したい気分っ♪三宮に着き、鼻歌まじりに歩いてたら、おじさんが声をかけてくれて、改札まで 一緒に行ってくれた。いつも、降りる階段まで辿り着くのが手間取ってしまうので、助かるのですっ。 そのおじさんは、あたしと方向が同じだったみたいなんだけど、「まだ少し早いから飲んで帰るんだ。気をつけてねっ」と、あたしの行く方向の途中まで 連れて行ってくれて別れた。このおじさん、なかなか感じの良い人だったよ。最後も何だかラッキー♪って思わせてくれてありがとうっ。 あたしは上機嫌でお家に帰ったのであります。ほんと今日はとーーーっても、ついていたっ☆

何だか照れくさくて 
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