(2002年一人暮し日記より 4月 9日「阪神電車」を抜粋。)
この頃、一週間に一度、大阪に出る用事がある。今日もその日で、帰りは阪神電車にしようと心に決めていた。
世間では「星野タイガース」が絶好調でグッズなんかも結構売れてるらしいし、今日はシーズン初の甲子園ゲーム。
こりゃ、阪神電車に乗るしかないでしょ?面白いことありそうじゃん?だーいぶ前に阪神が調子良いころに阪神電車に乗ったことがあって、
その時は駅の人が運転手さんか車掌さんに「今なあー」と試合経過を伝令してるのを見かけたことあったから。
いつも阪神電車の改札あたりで親切な人が声をかけてくれて駅員さんに託されるのです。今日も
改札あたりをウロウロしてたら、おばちゃんに声をかけられ、「いつもは駅員さんいるのに」と駅長室に連れてかれそうに
なって、そんなのメンドーだから、一人で改札はいろうとしたら、駅員さんがやってきた。その人に「三宮にも連絡しときます」と言われた。
別に大丈夫なんだけどなあー、とか思いながら電車に乗りこむ。
阪神電車は始発駅だから、いつも座れるので楽チン。でも、寝てしまうから、
寝ぼけ眼で、三宮に下りるのです。今日も目をこすりながら降りようとしたら、妙な車内放送。
「三宮はドアが両方あきますが、三宮で降りる方は左がわに降りてください。白い杖の人は右側に」
えっ?今へんなのが聞こえた気がしたけど、気のせい?まさかねぇー、寝ぼけてるんだわー、とか
思って他のお客さんと同じように左側に降りたら、しばらくして駅員さんに探された・・・やっぱ、あたしのことか???
改札まで連れていってくれた駅員さんに「今日は今シーズン始めての甲子園ですよねー、どうですか、阪神?」と聞いたら
「5点とってるから、もう大丈夫や」との言葉。ごめんな、おっちゃん、試合の途中で迎えにきてくれて。
そう心の中で呟いたあたしであった。おじさんは改札から出たエスカレーターの場所まで連れていってくれた。結構、特徴のある喋り方の
人だったから、また会えたらわかるかも?さて、阪神タイガース、今日は無事、勝ったのかしらん?