南米三大絶景を観る旅
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2008/6/25〜7/4
  町谷 芳郎、幸子
2008.8.10
 はじめに
 春! 風車とチューリップの花を見ながら走ろうと、ロッテルダムマラソンのツアーを申し込んでいたところ、なぜか今年は参加者が集まらず直近になってツアー不成立。その時点で真夏の大会を探す気力も失せ、観光旅行でも体力がないと難しそうな南米に行こうと方向転換!。
 南米世界遺産が3つ見られるという欲張り企画に参加してきました。
アンデス、アマゾン、インカ帝国、ナスカの地上絵、どれも独立した断片的知識として、頭の中にあるものの、それらが何がどのようにつながっているかさえ考えたことがありませんでした。
 申し込み後すぐ、ブラジルのビザがいる・・との連絡、「ん?、何で?」俺はどこへ行くの?
それから、パンフレット見て行き先研究、まさに泥縄の状態でのスタートでした。

 旅程6/25(水)〜7/4(土)10日間
1日目〜2日目の日程をダラダラと書きます。将来行ってみようと参考にされる方以外は、飛ばして読んでください。

6月25日 AM11:00自宅を出て12:00のリムジンで箱崎から成田へ・・・
* ツアー人員21名(名古屋、関西からの人を含み多地域からのメンバーだった)
* 17:25 定刻:成田をスタート長い旅の始まりである、
  約10時間ロスアンゼルス着航空機乗り継ぎ(2時間)
* 現地時間6/25(同日)13:20発8時間半のフライトでリマ(ペルー)23:55着、さらに乗り継ぎ
* 1:25発の便でブエノスアイレスへは4時間余。
* 現地時間26日朝7:00霧のブエノスアイレス国際空港から国内空港へとバスで移動。
* ブエノスアイレス発11:50 イグアスへと向かう。 イグアス空港(14:00)からバスで
  国境を越えアルゼンチン側からブラジルへ(入国審査を経て)
* ホテル着26日15;45.。(ブラジル領イグアス、ブルボンカタラスH)
  この間の国々での時差は;ロス(-16H)、ペルー(-14H)、アルゼンチン(-12H)
* 家を出てから40時間余、飛行機を4回乗り継ぎ、機内食5食に、軽食2回、
  機内で2泊はいくら座っているだけといってもそれなりに大変!でした。
  明日からどんな旅が。・・・

3日目 6/27(金)<世界三大瀑布のひとつイグアスの滝 観光>
吹き上げる霧が
レンズにかからないよう
シャッタを切ったらすぐに収納を!
防水カメラが必要?・・
悪魔ののど笛と呼ばれる滝の上部
* AM7:00ホテル出発 天候が今ひとつ、バスが走り始めてしばらくしてスコールとなる。
ガイドさん曰く神様にお祈りしておいたから、滝に着く頃にはやむでしょう・・本当かいな?
* ガイドさん&添乗員さんの相談でAMブラジル側。PMアルゼンチン側の観光ルートになるとの説明を聞 きながら滝の入り口へ。
ここで全員雨具を着てバスから降りる。
雨はガイドさんのお祈りのせいか上がっているのだが、滝を見るには雨具が必需品とか、傘の類は役に立たないとの説明は受けたものの実感は伴わず見学ルートへと脚を進める。
川沿いの道を進むにつれ、対岸に何十条もの滝の姿が木立の切れ間に見えるようになった。

しばらく進むと、想像もしなかったことに滝の見物ルートとはイグアス川の流れの中に設置された遊歩道(?)のような所を通り行き止まりのところまで行ったところが絶景ポイントとの説明を受けいざ出発!
絶景!には違いない。
滝つぼから吹き上げてくる風!
舞い上がる水滴(霧などという半端なものではない)
体に覆いかぶさるように響き渡る水音、とても写真で記録できるようなものではなかった。
しかしそのすさまじい状況の中30分以上そこに留まり、虹のかかるのを見たというつわものもいた。

ここブラジル側の展望台からは、滝の6〜8割が見られるが、午後からトロッコ列車に乗って行くアルゼンチン側ではイグアスの滝最大の見所といわれる場所に
トロッコ列車

アルゼンチン側では川中に1100mに渡って設置された遊歩橋(下は工事用の鉄板状:金網の親分)を進むと“悪魔ののど笛”と呼ばれる滝の上部に出る。
この上流の放牧地から流されてきた牛が、この滝つぼに落ちると原型を留めずミンチになって浮き上がることから名付けられたという、その滝は落差90m滝つぼの深さ25mあるといわれるが、真上から覗くとき地球の中心に吸い込まれていきそうな感覚を覚える。
 気がつくとすでに夕方、1つの滝を見るだけで1日があっという間に過ぎた。改めてこの滝の大きさを認識させられた。かってこの滝を見たアメリカの大統領夫人が「私のナイアガラが可哀相」と呟いたという逸話も納得できるものでした。

今日の締めくくりは・・・・。
ブラジル*アルゼンチン*パラグ アイの3国の国境が接する地点(パラナ川とイグアス川が合 流地点)で記念写真取る。


T字型の川の右手(建物が見える)がブラジル。

川の左岸がパラグアイ

そして立っている場所がアルゼンチン

18:20ホテル帰着


4日目 6/28(土)
AM7:00 ホテルのあるブラジルから国境を越えアルゼンチンのイグアス空港(ガイドさん曰く:イグアス空港というのは幾つかの国にあるので、このあたりでイグアス空港とだけ行き先を言うとどこの国のイグアス空港に行くかわからないょ!・・・だそうです)から空路ブエノスアイレスへ。
ラプラタ川沿いのレストランで昼食、その後バスで市内観光へ、大西洋に注ぐこのラプラタ川は川
幅40kmを超え河口部の最大幅は200km以上・・・・(話として聞くのみ実感伴わず)。

タンゴ発祥の地といわれる、ボカ地区でフリータイム。
カミニートとは(スペイン語で小道という意味だそう
ですが)
その昔船の塗料の残りを使って塗ったのが
始まりとか非常にカラフルな家々が並ぶ小道を散策。


  カミニート通り入り口→

小道の中のバーなのか
レストランなのかは?ですが店前の路上でプロのダンサーが踊っていました


 半日の観光後、アルゼンチンに別れを告げ次なる目的地リマ(ペルー)へと5時間ほどの空の旅をして、日付けの変わる直前(PM11:45)ホテル到着。

5日目 6/29(日)
 9:25 今日はゆっくりの出発。リマからクスコへ1時間ちょっとの移動ですが、搭乗前に注意が・・・
*リマは標高150m。 これから行くクスコは標高3,360m、富士山の頂上と同じ高さへ1時間で行くということは、高山病の危険性がかなりあるので、あわてずに何事もユックリと、アルコールも控えめに・・・等々、大丈夫かな???
*クスコ空港からホテルへ直行、昼食(控えめにビール1本:330ml?)&しばらく休憩後市街観光に、インカ帝国時代“太陽の神殿”と呼ばれていた神殿を破壊しその上にスペイン人が立てたサント・ドミンゴ教会・サクサイワマン城壁などを見学の後、街はずれの丘にある聖なる泉:タンボマチャイへ此処は年間を通じて湧き水が出ていてその水源は今でも判っていないという。

      泉への入り口付近に立てられた表示板に
      3765mの文字が・目的地はここから
      ゆっくりと10分ほど登ったところ。

      聖なる泉の標高は富士山頂3776mとほぼ同じ位!







 聖なる泉




丘の上から見たクスコの街
アンデス山脈の中、標高3600mの位置にある街!
私の頭の中にあったイメージの街;石つくりの
小さな家が並ぶ小集落のはずが・・・・
 ここはなんと人口50万の都市だという!。
夕暮れのアルマス広場など巡ってホテルに帰着。
<ちょっぴり休憩の後>
その広場の近くのレストランで民族音楽とショーを楽しみながらの夕食 (ここでも控えめにビール1本)
明日から強行軍ですよ・・の添乗員さんの話を聞きながらホテルへ(21:15)
夜半、目覚める。控えめのアルコールのはずなのに二日酔い状態、飲んで3時間で二日酔いはないだろうなどと思いながら、熟睡できぬまま朝を!

6日目 6/30(月)
ウルトラマラソン並みの朝のスケジュール:4:30に朝食
5:45にはバスでスタート。この時間に出ないと関門ならぬ、予定の列車に乗れないということで夜明け前の出発となる。

  クスコ→   (バス)オリャンタイタンボ駅
  →   (列車:ペルーレール)アグアス・カリエンテス駅へ
  →ここから乗り合いバスで  →マチュピチュ へ

    アンケートでは常に
    行ってみたい世界遺産の上位に
    名前が出るというマチュピチュ


マチュピチュを一回りするだけでもかなりの道のり(石畳の上り下りもあり)のため、体力のあるうちでないと、老後の観光にはちょっと無理かも・・・
マチュピチュ見学後おなじルートをクスコへと戻る・
AM5:45〜PM8:15の15時間近くの大移動であった。
帰路、バスを止め星空見学“南十字星”“天の川”
そしてこのあたりだと北斗七星も見えたのだが、
デジカメでは写真撮影はできなかった残念!

  写真には写ってないが
  眼下はるかににインカ道があり、
  その一路はアマゾンへと続いているそうだ


         ペルーレールと

その列車窓から見た。アンデス山脈の高峰
雪を冠ったきれいな山の姿。

クスコ2泊目
野次馬だね!
指差しているのが銃弾跡

7日目 7/1(火)
* クスコ空港から再びリマへと戻る。
* リマ市街観光:もちろんここにも世界遺産が・・しかしここでの思い出は、何年前になるのか?“ペルーの日本大使公邸での人質救出(あのフジモリ大統領時代の)作戦での銃弾の跡というのを 記念撮影

* 現地ではじめて知った“天野博物館”(名前の通り日本の方です)
土器、織物の展示を含め、インカを含む歴史を説明してくれた素晴らしいところでした。
* 次の目的地ナスカへとバスの旅、世界一長いともいわれるアメリカンハイウエイで、走る走る・・・・
* 23:00ナスカのホテル着  今日もあさ6:00から17時間の行程でした。



8日目 7/2(水)
 ナスカの地上絵を見る、観光飛行の予約はどうやら電話、インターネットでの予約だけではだめで、客が飛行場カウンタに行って、はじめて飛行会社が乗る人と飛行機を決定するらしいのでした。そのため朝食をとるとすぐに飛行場へとバスを走らせたものの、途中で霧のため飛行機は飛べないとの情報が入る。 年間降雨量1mmに満たないという、雨とは無縁の地域(だから地上絵が消えずに残っているとのこと)にもかかわらず、霧のためセスナ機での観光ができずに帰るツアーも結構あるとのこと、しかしお天気ばかりはどうしようもなく、引き返したホテルでやきもきしながら待つこと3時間ほどAM11:30ごろ“GO”の連絡が入る。
・ ・・ 飛行場へ。

飛行場です 空港カウンタ われわれの搭乗機

*われわれは機長含め6人の機。(4人乗りと6人乗りあり:乗る機は航空会社が決める客に選択権無し)
* 搭乗に当たっての注意を受ける:二人横すわりなので、片側の窓しか見えない、
* 機は窓が下を向くよう傾いて旋回するので、自分の窓以外の反対側を見ないこと
  それを欲張ると飛行機酔いするのでやめるように・・・

* 確かに右、左の窓が交互に下を向くよう旋回してくれる。
  肉眼で見るのが大事なので、カメラは勘でシャッタを切るしかなかった。

 クレータ状の中央に
  小さく見える


   ハイウエイ横に立つ展望櫓
     
櫓の上で後方に手の形の地上絵がかなり大きく見えるのだが(写真ではちょっと無理のよう)
**絵は、高度が高いのでそれほど大きくは見えないが、絵そのものはかなりはっきりと見えました

*地上の櫓から同じものを見たら、改めてその大きさに納得!

*飛行証明書が発行されました。レースの完走証と同じで他の人には何の価値もないものですが、すごくうれしいものです。

*いっぱいの思い出を抱えてナスカを後にリマ、ロスを経て9、10日目の帰路に!
count: カウンター