チャレンジ富士五湖100キロリタイア記
一覧へ戻る
2010/4/25
  鈴木康之 2010.7.25
 走る事を始めてから今年で3年目が経った。

 走る事を始める3ヶ月前位に、びまん性「神経線維腫1型」の手術を受けた。術後出血がひどく手のひら程の血腫ができた。傷口もある程度落ち着き、区の無料身体検査を受けた結果が、高血圧、コレステロール高め、体重増加など等、メタボ寸前の体型になっていた。始めはウォーキングだった。

 近所の公園にウォーキングへ行くと、ジョキングをしている人が目に入ってくる。

 自分もつられて、走ってみると、いきなりは走れるものではない。公園一周約1.3キロ、走っては歩きの繰り返しだったが、一周二周と出来るようになると、コースを変え、走れる距離が伸びるようになった。

 インターネットでマラソンの事を検索していると10キロの周回レースがあったので参加してみた。当日の気温は34度初心者が走れる様な気候ではない普段練習をしている人でも熱中症になる可能性がある。とにかく暑かった、2キロを5週走ったり歩いたり制限時間90分ギリギリでゴールした。

  その後、10キロ2回、ハーフ10数回、30キロ1回、フルマラソン5回と経験し、今年初めて、フルマラソン「42.195キロ」以上走るレース、チャレンジ小田原〜金時山〜足柄路60キロ、小田原アリーナから湯元、宮下、仙石原、箱根駅伝の5区を走りここから金時山登山口に入り、金時山頂上を目指す難コース、途中ゼッケンを付けている為、昇り降りの登山者は、道を譲ってくれる「頂上はもうすこし頑張れ・・・」と、普通のマラソン大会とは別の応援のされかたで、何とか頂上に着いた時は、心拍数も頂点に上がっていた。

チャレンジ小田原 スタート間もなく
 今度は、別コースからの下山、私は遅い為頂上からの下山ランナーは、殆どいなく前にも後ろにもいない状態、ひたすら走り続け足柄一般道へ出る手前駐車場のエイド「給水ポイント」では、野点の抹茶が待っていた。美味しかった「エイドでの抹茶は始めて」、足柄路は物凄い急勾配、膝足の指先が痛くなってくる。次のエイドではうどんが食べられるので頑張って走り、うどん屋に入った時、見慣れた千代田走友会メンバーのユニホームが見えホッとする。  ここからまだ18キロ残っている。合流出来たメンバーと途中まで走るが、着いて行く事が出来ない。最後のエイドでは、コーラを飲みサイクリングコース5キロを走ったり歩いたり、皇居一周と思った5キロが長く感じた。小田原アリーナにはギリギリの9時間でゴールできた。

 その二週間後、チャレンジ富士五湖100キロの部にエントリーした。
 かなり無謀だと思った。

 当日2時30分起き、スタートの準備をした後会場へ向かう。

山中湖にて
 富士北麓公園5時スタート、長い一日が始まる。富士山が目の前に見え気持ちがいいが、とにかく寒かった。5キロ10キロ走ってもなかなか身体が温まってこない。一番はじめは山中湖、既に足が痛くなっている。富士山は右左正面に見え最高に気持ちいい。しかし関門1の西浜小学校「約50キロ」が果てしなく遠い。それでも何とか小学校手前まで辿り着くと、これでもかと言う位の昇り坂が待っていた。ここまでの制限時間は7時間。辛うじて通過十数分後に関門が閉められた。次は野鳥の森公園のエイドここでは名物のうどんが待っている。  東京から応援に着てくれたOさんMさんKさんOさんからの差し入れもあり、ガス欠気味だった身体に燃料を補充する事ができた。しかし個人差があるようで、気持ち悪く食べられなくなる人、嘔吐している人もいた。応援メンバーKさんにムチを打たれ再スタート。西湖から富士五湖で一番小さい精進湖と言っても広い・・・。精進湖を出たエイドで関門2は間に合わないと告げられた。

河口湖にて
 しかしエイドでゼッケンをはずす「途中リタイア」より関門2ではずそうと思い。エイドから約3キロ地点の関門2でチャレンジ富士五湖は終わった。

 関門2までの距離70キロ20分以上の時間オーバー、10時間以上走り歩き続けた。収容バスに乗った時は、暖かくホッとした。このチャレンジを決意したのは去年の暮れで、練習を開始する期間が短かった。

 練習は、トレールラン2回30キロ、東京上野〜青梅52キロのマラニックこの日は、青梅マラソンがありゴールを応援する為、7時間かけて走って行った。

 今回、完走出来なかった反省点はいろいろある。終わってからの口実になってしまうが、2週間前のチャレンジ小田原〜金時山〜足柄路60キロの疲労がかなり残っていた。100キロ時間内完走「14時間」するには3ヶ月半の練習では全く足りない。

 チャレンジ富士五湖エントリー決意をしてから走った距離919キロ。

 終わった後は、気持ちのいい筋肉痛が残った。

 いい経験をした4ヶ月間だった。

count: カウンター