第5回全国スイーツマラソンIN東京・お台場 
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2012/1/15
  岩崎 修 2012.1.18
お台場で燃えたガスストーリー

ゆりかもめでお台場に向かうランナーで新橋からのモノレール車内は混雑していた。
男性も多少いたが1人で乗りこんだサムはやや照れ臭さそうだった。
女性が多いのはお台場というロケーションもあるがどんなスイーツがあるか楽しみと話していた。
・・・この大会はフランスで行われているメドックマラソンが手本。

ワインを飲んで楽しむ大会があるならスイーツを食べて走る大会があってもと良いとの趣旨らしい。
今月末のハーフに備えて実践練習に来たサムだかいつもと違った空気に戸惑いが隠せなかった。

アナウンスがあり15分遅れの9時15分に10km1部のランナー約250人が集合した。
少し前にリレー競技(42.195km)がスタートしたが最後尾はまだ近くを走っている!
「スタート30秒前」のコール。さすがに1月、東京湾からの海風で芯まで冷える早く走らせて!
東京ガスストリー「ひとし君頑張って、きっと大丈夫だよ。速そうな人は少ないみたいだよ。優勝できるよ」
「サングラスしてるあの人とその人をマークして行くよ」と
小さくささやく声が背後で聞こえた。

どうやらカップルの男性の方は入賞狙いのようだ。
サングラスをしていたサムはさりげなく振り返り二人を見た。
水色のユニホームで妻夫木君似のイケメンがいた。
スタート最前列の一番インにいたので大会会長のピストルが目の前だった。
「パーン」とピストルの合図で飛び出す。3人のランナーが思いっきり飛び出した。
先ほどのひとし君もその中の1人だった。結構やるじゃん!最後まで頑張れよ妻夫木!
先導の自転車を追いかけ3人が行く。あっという間に差が開いた。
私は2番手グループで5〜7番手あたりにいた。少し行くとリレーマラソンの後方のランナーが山のように現れた。
人をかきわけ走るのはトレイルランのようでもあり、人にぶつかってしまうと非常に危険だと思った。
自由の女神像をすぎると10kmの選手だけになり視界が開けた。前のランナーがやっと確認できた。
少し離されてるなと思った時、3人の大学生らしきランナーに追い付かれた。
ギョ!その中にいたしんごちゃん似のランナーの走り方が気に入らなかった。
両手を羽のようにバタバタさせ走っていた。 鳥じゃねーぞふざけるな。
二十歳ぐらいだが、瞬間こいつには負けたくないと思った。
1周目は20分ジャスト通過。コースも呑み込めたので2周目はどこかでしかけたいと思うが果たしてもつかどうか。
リレーランナーの人ゴミの中を鳥を見失わぬよう走った。3人のスピードが鈍ってきたようで私が前に出るはめになった。
引っ張るつもりが彼らは1人ずつ離れて行った。千代田では皆このぐらいじゃあきらめね~。そう言ってやりたかった。
そしてあろうことか前方にあの水色のユニホームが見えるではないか!あのひろし君がいる。
最初に飛ばしたからか?俄然やる気が出たサム、残り3kmでついに追い付き一気に引き離した。
10mは離れたと思ったが足音が付いてきた、そして再び並びかけてきた。
「スタートの時にいたこっちを見た変なサングラスのおっさんに2周目に抜かれちゃったよ!」
明らかにスピードが上がっている。こちらも少しキツイが負けじと並走した。彼女の顔が目に浮かぶ。
鳥たちより手ごたえがあった。第三お台場をUターンしすれちがうとランナーにはどう見えたのだろう。
皆、妻夫木を応援しただろう。俺は東幹久か?火が付いたぞ〜
残り2kmあたりでリレーの選手が混じり始めたがスピードは落とせない。
人ゴミをぬうように走りゴール手前にある折り返しでひろし君との差は20m。
岩切さんに教わった「出し切りましょう」の言葉を思い出す。
太陽の広場のゴールはすごい人だかりだったが10kmのゴールは閑散としていて寂しかった。
リレーマラソンがメインの大会のようだ。1部10km男の部タイム40:05 で順位は5位。
(感想)コースも?距離も?リレーマラソンのランナーをかき分けて2kmも走らせる大会なんて?考えられない。
良かったのはゴール後の栃木のとちおとめ、大粒でうまかった。小さいがケーキやチョコレートがたくさん食べられた。
お土産にスイーツ物産展でロバの穴とハピネスとパティスリーSAKURAのスイーツを買って帰った。
応援の彼女づれが多い大会には参加しないようにしようと思う。

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