手術入院記(心房粗動)
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2014年11月20日
  大谷 真一

 心臓に大きな負担をかけるスポーツをしている人は興味があると思いますので掲載しました。専門家ではありませんので内容は違っているところもあるかも知れません。(ありましたらご指摘お願いします)

 10月12日「えちごくびき野100キロマラソン」に参加した時のこと、前半はいつもと同じ調子で写真を撮りながら走っていました。
 しかし50キロを超える頃から上り坂で息苦しくなり、歩いたり走ったりしながら60キロ辺りのエイドで座って休みました。
 そこへふーちゃんがやって来て少し補充しただけですぐにスタート、私も重い腰を上げて一緒に走りましたが、10分ほどで付いて行けず歩いてしまいました。
 その後67キロのエイドで座って休憩している間に、知っているランナーが次々と通り過ぎて行きました。
 こんなに呼吸が苦しいのは初めてのこと、大事をとってリタイアしました。
 大きな負荷がかからない時は全く平常で何が悪いのは判りませんでした。
 翌週の箱根合宿では湯本スタートに変更して、ゆっくり行くつもりで片山範子さんと1時間ほど早めにスタート、ゆっくりペースで6キロほどの寄木細工の手前から、くびき野の時と同じ息苦しさを感じ胸に手を当てると動悸がすごく大きい。その後歩くと治まるが走ると苦しい。
 まだ先は長いので急な上りは歩き、平坦と下りは普通に走りました。
 合宿から帰った翌日(10/27)に近所の病院で診てもらったところ、すぐに「心房粗動」だと言われ、○○病院を紹介され、そのまま○○病院へ行き、同じ診断結果でしたが、カテーテルを使うアブレーション手術がいいと薦められました。××大学病院を紹介され翌日(10/28)行きました。紹介状があるので、それ程待たされずに診察室へ、すぐにレントゲン、採血、心電図を撮り、先生の説明を受ける。
 丁寧に模型を使っての説明で良く解りました。
 私は決断が早いので、すぐに「やります」と答え、「それも早い方がいいです」と言うと、しばらくスケジュールを見て翌週の「11/5日入院、6日手術、7日退院でやりましょう」と、決めてくれ1週間後に入院することになりました。

5日  朝から食事抜き、9時半に到着し、前回と同じくレントゲン、採血、心電図。病室に入って着替えたりして午後3時半から心臓のエコーを撮るまでテレビでも観て待ちました。
 お腹のエコーは外からゼリーを塗ってモニターを見ながらやりますが、心臓のエコーは簡単ではありませんでした、それをするための食事抜きだったのです。心臓の後ろに食道が通っており食道の中から心臓内のエコーを撮ります。血栓があるかどうかの検査だそうです。
 まず喉に麻酔するので、どろっとした液体を喉にしばらく溜めてから吐出す。その後麻酔の注射をしてから気がついた時には終わっていました。
 終わってからお腹が空いて夕食まで待てずにコンビニのサンドイッチを食べて夕食を待ちました。

6日 手術は2番目で昼頃の予定。それまでのんびりと思っていたら、看護師が2人9時頃人やって来て、今から準備でT字帯(薄い布のフンドシ)をパンツの代わりに付け、他は手術着だけ。オシッコ出来ないので、膀胱に管を入れられ動きずらくなります。管を入れるのは聞いて知っておりましたが、思ったより太く看護師が入れる時に「こんな太いの入るの?」と思わず言ってしまいました。自転車のブレーキワイヤーの太さ位ありました。
 男性には前立腺があるのでそこを通る時は痛いよといいながら差し込むのですが痛くなかった。前立腺肥大してないのかな?と勝手に想像しておりますが?初体験ばかりです。いやな残尿感がいつもある感じで違和感ありました。看護師は美人ばかりで恥ずかしいなんて思っている暇がなかった、言われるままにしているだけでした。
 その後テレビ観たり、メールしたりして暇でしたが緊張はありませんでした。
 もちろん昼食は抜き、お腹が空くけどお水で我慢。
 午後1時頃に呼ばれ車いすに乗せられ手術室へ移動、テレビで良く観る風景だ。手術台があり上にはライト、横には大きなモニターがありました。周りには10名ほどのスタッフがいました。手術台は思ったより幅が狭く肩幅位しかありません。横になるとすぐに手術着は脱がされ足元から布を被されました。心電図を撮る時の電極を胸と背中も貼りました。顔の上には金具があり布は直接顔に触れず圧迫感はありません、声は聞こえるが何も見えません。
 麻酔で眠ってしまうのかと思っていたけど意識はあり、カテーテルを入れている感覚はありました。
 血管の中を何か通っているのでしょうが何も感じません。心房と心室間にある弁の辺りを高周波で焼くのですが、その時は痛かった。これが心臓の痛みなのか初めて感じる痛みでした。「ここで止めて」と聞こえた時に痛みは止まり「続けて」の後に痛みを感じました。終わってから何やら確認しているようでしたが(心電図を見ているのだろう?)、間もなくすると終わりですと言われ、いろいろな配線を外し、手術着に袖を通し横にあるタンカーにスライドして乗せられ終わりとなりました。手術室(13:30)に入ってから出るまで約1時間30分。病室に戻ってタンカーから横スライドでベッドへ、このまま6時間は右足を動かさないで、と言われました。
 傷口が塞がるまででしょうが、動かさないのは無理だよね・・・無意識に寝返りするし・・・
 21時頃看護師が傷口を観に来て、まだ出血があるようなので「このまま動かないでと・・・」その後1時間置きに様子を観に来てくれました。なかなか出血が止まらず何度も見にきます。すごい寝不足・・・

7日 5時頃に目が覚めたけど、売店へ食べ物を買いに行けず食事時間(8:00)までテレビでも観てジッと我慢でした。
 食事前にオシッコの管を外しに来ました、外す時は痛いと聞いていたので身構えておりましたが、痛くもなくあっという間に終わってしまいました。やっと自由になれる!嬉しかったね〜!
 食事を終え、検査に呼ばれるまで自由時間。テレビを観たりメールしたりして待ちました。
10時頃に呼ばれ、レントゲン、心電図を撮り、担当医から結果の報告です。
 心電図は正常な波形になっており、今後は2か月ほど血液をサラサラにする薬を飲む必要があり、運動は制限がありませんと言ってくれました。
 紹介していただいた先生宛ての結果が入っている封書を預かり、帰りに○○病院へ行きました。
 多くの患者が待っていたけど、すぐに呼ばれ結果と薬を40日間飲む必要がある説明を受け、薬をいただいてやっと家に帰ることができました。
短いようですが長い3日間でした。

治療費は・・・? ###万円
健康保険入って無かったら大変でした!

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