前橋渋川シティマラソンの大会報告
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2015年4月19日
  三輪 芳和

2015年4月19日、第2回前橋・渋川シティマラソンに参加してきました。申し込みは抽選なしの先着順。同日かすみがうら・長野マラソンというビックレースに重なっていたせいか、ネットからすんなりエントリーできました。

結果
18位/1614人(総合)
9位/386人(種目別:30代男性)
2時間48分06秒(グロス)
2時間48分04秒(ネット)
このマラソンにエントリーした動機は、まず陸連公認コースのフルマラソン完走記録がほしかったこと。また、これまでフルは1万人以上のビッグレースにしか出たことがなく、スタート直後の渋滞に辟易していたため、規模の小さいレースに出て、シーズンを締めくくりたいと考えたためです。その点、前橋・渋川のフル定員は2,000人。マップや高低差を見て、アップダウンのあるコースだとは思ったのですが、2014年までの京都マラソンを経験していたので、あまり気にしていませんでした。走るまでは…

ゼッケン、チップともに事前に送られてくるため、前日・当日のエントリーは必要ありません。前日、お昼過ぎに前橋入り、駅前にあった温泉に寄り、会場近くのビジネスホテルに泊まりました。余談ですが、前橋駅前にある『天然温泉ゆ〜ゆ』は、温泉好きの方には特におすすめです。一見、スーパー銭湯風なのですが、泉質が抜群に良い!気づけば、次の日走るということも忘れ、2時間以上長湯してしまいました。ここに入るだけでも、前橋に行く価値はあるかと思います!すみません。話が逸れました…。

当日は、気温の上がりそうな快晴。ホテルが、会場から徒歩5分のところに位置していたため、7時過ぎにチェックアウト。スタート地点の前橋公園はすでにかなりの人で賑わっていました。更衣室・荷物預かりは公園から道路一本隔てたグリーンドーム前橋という施設の中にありますが、それほど混雑しておらずスムーズに預けられます。スタート地点前のトイレも激スキで、5分も並べばスッと入ることができました。

スタート地点は会場からほど近く、陸連登録者は先頭ゾーンに並ぶことができます。その他の場合も、自分の目標タイムに応じて、3時間から15分刻みの表示がある地点に自由に位置どりできます。8時のスタートもスムーズで、ネットとグロスのタイム差はわずか2秒でした。

コースは、シティマラソン(?)というほど、市街地コースが多いようには感じられず、ほとんど利根川の堤防沿いやバイパスを走っている印象。上り基調のコースが28kmまで続きます。サブスリー勢のなかでも、28km近辺の渋川市役所折り返しに向けた登りで脚が切れているランナーが数人みられました。昨年出場された岩崎さん(サム)からのアドバイス通り、ここまでいかに体力を温存できるかが、コース攻略の肝だと思います。

後半戦は、遊歩道やサイクリングロード中心の狭いコースで、バイパス沿いの歩道に上ったり、農道に下りたりといった細かくて急なアップダウンが続いて、意外に脚が削られます。また、下りの後に急カーブ、トンネルを曲がって急に登りといったうれしい(?)サプライズも用意されていて、なかなか一定のスピードに乗ることができません。

話が前後しますが、一番のサプライズは15km付近の第5エイドにありました。「次のエイドまで300m」の表示の後、エイドに着くと、まだ給水が用意されていません…。後から考えると、前半だからまだ良かったものの、この”肩すかし”感はなかなか精神的にキツイものがありました。

加えて、この大会に出ているサブスリー勢、陸連登録者の割合が多いためか、なかなか肉食系の走りをしてきます。脚が切れてスピードが落ちたランナーを、労いの言葉をかけて抜かしても、必死に追いかけられたり、フォーメーションに囲まれたりすることもありました。

周囲のランナーにペースを乱されないようにするのに苦心した一方、彼らとの競り合いがあったからこそ、今回自己ベストを更新することができたかもしれません。いろいろな意味で、”飽きないレース展開でしたが、一方で周りでは「自己最低記録だった」という声も聞こえました。完走証はゴール後すぐに、タイムラグなくプリントアウトしてもらえ、発行手数料200円を支払えば、専用棟の中で陸連の証明書も受け取れます。

ビッグレースの混雑が嫌で、細かいこと(?)を気にせず、アップダウンが好きな人にとっては、、地域密着で、手作り感あふれる良い大会だと思います。特に、人が少ないことの恩恵をいろいろな場面で感じられます。ゴールした後、公園の芝生に手足を思い切り伸ばして寝転がることができます。豚汁も少し並べばすぐもらえますし、美味しいB級グルメの屋台もそれほど込み合いません。スタッフの方も気軽に写真を撮ってくれ、健闘を称えてくださいます。

余談ですが、参加記念としてTシャツのほかに『前橋温泉クラ・イ・テルメ』という温泉施設の無料入浴券がもらえます。私は、あえてそこには行かず、電車とバスを乗り継ぎ、その日のうちに伊香保温泉に行ってきました。重い足を引きずり、伊香保の365段の石段をさらに上った、源泉露天風呂に浸かってきました。そのおかげか、不思議なことに翌日以降筋肉痛がありませんでした。というわけで、前橋・渋川の後には伊香保温泉がおすすめです!
(結局、走っているよりも、温泉に入っている時間の方が長かった三輪でした)

以上
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