名機零戦/2
>99(=95ですよね?)
ご自分の主張と矛盾した事を書かれているのですが・・・
>>下手な機動は速度を低下させ、それはすぐに命取りとなります。
ですから格闘戦は高い技量や判断が要求され難しいと主張なさる方が
多いのですけど(私もです)
それに比してまだ一撃離脱の方が要求される技量は低いと思います。
高Gでの機動を伴わない格闘戦と言うのがあれば見てみたいもんです。
>95.99
空戦の真髄とは敵に発見される前に有効な射弾を送れる位置につき敵に
気づかれる前に撃墜するのが基本であります。従ってくるくる回りの格闘戦
は戦術としては下です。ハルトマン少佐やボング少佐は一撃離脱専門です。
とくにボング少佐はニューギニア、フィリピンで一撃離脱戦法で戦い、アメリカの
No1エースになりました。
格闘戦は自分の攻撃の失敗、敵の射弾の回避により発生したケースが多いようです。
格闘戦に持ち込まずに一撃離脱を繰り返す戦法が一番撃墜率が高かったようです。
エースと言われるパイロットは戦術眼が優れていたため敵を確実にしとめる方法を考え
て損害少なく、戦果を多く挙げる体制を作ることを心がけていました。
また零戦のパイロットでも一撃離脱が得意な岩本徹三中尉のような人もいます。
なんか本題とずれましたがこのへんで終了させて下さい。
> 格闘戦は自分の攻撃の失敗、敵の射弾の回避により発生したケースが多いようです。
格闘戦に持ち込まずに一撃離脱を繰り返す戦法が一番撃墜率が高かったようです。
米空軍の場合、レーダーで敵編隊の距離方位高度数を先に探知して優秀な電波艤装と空中電話で
編隊空戦にもちこんで日本機に攻撃をしかけた。機体性能以上にそれをサポートする
運用や装備が優秀だったのが、一撃離脱にもちこめた要因。
日本機の場合、一撃されてからの反撃機動や上からかぶられた場合の回避において格闘戦能力が必要だった。
ろくに連携できない戦闘を余儀なくされた日本機の場合、一撃離脱したら
空戦エリアに戻れなくなりそう。
別に矛盾はしていませんよ。
一撃離脱戦法は、身軽さに欠ける戦闘機が、ロールやターンよりも
速度で逃げ切ろうという戦法なわけですから、エネルギーを浪費して
速度と高度を失い、格闘戦に持ち込まれてしまうのは致命的です。
そのためには格闘戦時よりもエネルギーの保持に気をつけなければ
ならず、それには高い技量が必要である、ということです。
瞬時の判断と敏捷な機動を格闘戦は必要とする
高度なエネルギー管理能力を一撃離脱戦法は必要とする
つまりはどちらも優秀な技量を必要とする以上、格闘戦のみを職人芸と
呼ぶのはいかがなものか、ということです。
こう考えると確かにだんだん零戦論からずれてきましたね。
申し訳ありません。
一撃離脱はカタログ飛行性能上では零戦に劣ったF4F@`P-39@`P40でも
有効に戦闘できた理由。ちなみにP-40は300マイル・時以上では
ロール率が高く回避機動で零戦を振り切れる。足が短くて小さい燃料タンクに
防弾板も完備。
零戦の足の長さは攻撃力であるとともに、重量と被弾対策へのしわ寄せをもたらした。
これは悲劇。しかしFW190もMe109も防弾板があっても死ぬときは死んでいる。
日本軍の場合、空戦による死亡より、航法ミスによる損失>無線封鎖、無線電話、レーダーの不備も大きいぞ。
WBで飛んでるけど、零戦だと機銃弾一発で落ちちゃう時もある。
B-17に立ち向かうのはまさに自殺行為。
20mmは当たらないし、7.7mmではかすり傷。
一発も命中弾を与えられないまま落とされることもしばしば。
実機のパイロットたちはよく落とせたなあ。
B-29となればなおさらだ。
13.2mm機銃4門であれば最高だったのだろうか?
でもそうすると3式13mm機銃が出現するまでは、、、、、、?
「零戦は2流戦闘機」派のかたに質問するが
昭和14年に局地戦闘機の開発を昭和14−15年次期艦上戦闘機の開発に振り替えるとして
どんなスペックや装備が実現可能だったんだ?
誉は昭和15年Y-20だけの特典だよ。三菱に選択できるエンジンからして大変。
当時の三菱の大馬力発動機は13試へ号(火星)か14試り号(ハ42)
R-2800を越える大型発動機は後者、でも航本はウンと言わないだろーな
>R-2800を越える大型発動機は後者、でも航本はウンと言わないだろーな
ハ42・・・、確かにアレなら間違い無い(^^;。なにせ54lで1900
馬力なんだから、でかくても確実に2000馬力というとコレしか無い
のかも。
>104
一撃離脱戦法って何かホントに分かってます?
>111
高度の優位から敵の死角に向かって降下、攻撃後はすぐ上昇に移るか、
そのまま降下し速度で敵を振り切ってから上昇に移る。
上昇して高度の優位を回復した後、旋回して再び攻撃を繰り返す。
出来る限り高速を維持することが大切であり、敵と同高度で
旋回してはならない。また、編隊空戦では大きな威力を発揮する。
以上です。
職人芸がどうのはともかく零戦はその特性を生かせるようになるまで
には時間がかかる機体であったのは事実でしょう。
単純に飛ばせるようになるという意味での習熟までの必要時間が
短くてもあまり意味はない。戦闘機である限り戦力といえるまでに
習熟する必要がある。つまり敵を撃墜できるほど上達しないといけな
い。
その点で格闘戦用機の場合搭乗員は当然のことながら格闘戦において
自力で敵を撃墜できるレベルまで技術を上げないと戦力とはいえない。
それに対して、一撃離脱用機の場合戦場で「編隊として」戦えるので
ベテランパイロットと組めばそこそこの人でも戦力となりえる。
たしかに、どういう特性の機体であれエース級になるには才能と時間
が必要でしょう。ただ、格闘戦の場合新米はエース級の人についていく
ことすらできない。一撃離脱戦ならば新米はエースについていけば
なんとかなる。
そういう意味で零戦は習熟するのに時間がかかる機体であったという
のは間違ってないと思いますよ。
そういえば信長はヤリを長くして戦力増強したそうですね。
ところが、一対一で達人同士ならヤリよりも刀の方が強い
そうです。そして、達人同士なら刀よりも十手の方が強いと
聞いたこともあります。これは長さが短いほど小回りが効く
からだそうです。
しかし、そこそこの腕の人間が集団戦をするならば信長が
見きったように長い方が強いわけです。
それと、似たようなことなんじゃないですかね。
ある雑誌で、横の運動性(旋回)を最重視したのが零戦で、
縦の運動性(ロール率)を最重視したのがFW190と書いた人がいたが
なるほど、と思った。
逆じゃないのか?>横の運動性はロール率を重視したエルロンにる運動
縦の運動性はズーム上昇かた垂直旋回につなげるエレベーターを用いた運動
のような気がする
WWW1で地中海で海上護衛戦を体験したり、日露戦争で輸送ルートを攻撃される目にさんざん遭っているのに
なぜWW2の日本海軍はあんなに対潜護衛戦でダメダメなんだ?
????
別スレッドの書き込みミスか?>117
WW1は地中海では主体じゃなかったし、深刻さがちがったのかも。
日露戦の海上決戦で敵主力を消滅させたのを忘れられなかったのが
最大の原因だろうけど。
アメリカの鹵獲零戦のレポートでは、
「ゼロはマイナスGの状態ではエンジンがストールする」
とありますよね?
でも坂井三郎は、自分の経験ではそのようなことは一度も無かった、
きっと分解運搬後の再組立ての際、部品が欠落したのだろう、と
述べています。
しかしまた、柳田国男の「零戦燃ゆ」では、零戦搭乗員の話として
マイナスGでのエンジンストールのことが述べられています。
いったいどういうことなのでしょうか。機体毎に差があったのでしょうか。
120さん、坂井三郎の著書「零戦の真実」には、
たしか、初期の零戦にはエンジンストールがあった
けど、すぐに改良されたと書かれていました。
とあったと思ったけど。
>121さん
「零戦の真実」は私も持っています。
120の坂井氏の意見は、同書のp.390に載っていたものです。
また、エンジンストールの問題は昭和10年頃には解決していた、と
どこかのHPで読んだ憶えがあります。
ベーパーロックは有名な問題でしたね。
結局、燃料冷却器なしで解決したのか?
「零式戦闘機」(新潮文庫)は氏の他の作品とならんで(特に「戦
艦武蔵」)感動モノだった。牛車が三菱の工場から各務原飛行場ま
でノロノロと機体を運んでいくという、零戦をつくり出した「技
術」と当時の「帝国」の現実とのギャップがおかしくもあり、悲し
くもあった。このスレッドの諸氏にオススメ(もう御存知か?)。
ここのスレッドの諸氏には渡辺洋二氏の「零戦戦史」がお奨めです。
零戦に興味があるなら是非に読んで欲しいと思います。
(別に氏の著書を宣伝する訳じゃないのですが、ゼロ戦の俗説的な
イメージで固まってる人の頭をほぐすには良い本だと思うので)
確かにそういったことも有るとは思います。
二式戦とかは下手に97戦の経験があって横旋回を多用したがる
ベテランパイロットより、未経験の方が習熟しやすかったようです。
ただ、最大の要因は絶対的な訓練時間が短く、かつ戦力比が圧倒的
なので経験を積むひまも無く落とされてしまうことにあるのでは?。
多少乗りやすい、乗りにくいはさほど関係無いと思います。
五式戦では絶対不敗なり。でも必勝ではない。
攻撃をかわす事はできても反撃できない。
格闘戦は相手が応じてはじめて成立する戦法で
問答無用の一撃離脱の方が理にかなっていると思います。
やっぱエンジン好調時(末期には47戦隊以外希だったでしょうけど)の
疾風が日本では1番ですか。
エンジン好調時の先行量産/増加試作の100余機の疾風、と
但し書きするなら私も同感。
ほとんどハンドメイドであったこれらの機体を除く生産型の
四式は整備や修理ではどうにもならない、もはや別物の機体
と言っていい存在でした。
ゼロ戦は ジオンのザクと同じ!
開戦当初は優れた兵器であるが 戦争が深まるに連れて
その力は並以下となった。
赤く塗ったら3倍速、、、のわけない。
赤い零戦は練習機仕様
零戦は(隼もだが)はじめからまとまりすぎていて、どんどんエンジン
のパワーアップをはかっていける機体ではなかったことは確かだと思う。
ほぼ同期生のメッサーやスピットが次々とエンジンのパワーアップに
よって最後まで第一線機だったことを思えば、傑作機とは言い難い。
かろうじて(戦闘機ではないが)百式司偵のみがメッサーやスピットに
似ている。
メッサーやスピットは航続距離を犠牲にして得られた性能です。
(零戦の3分の1以下)
真に偉大なのはP51のみです。
P51は日本陸海軍のパイロットにとってもおそれられていました。
P51比べるとF6FやF4Uの海軍機。P47やP38は怖くなっかた
そうです。
>134
それは一部ベテランの評価です、大戦後半になるとP-51以外でも平均的技量な
パイロット同士(日米ではこの"平均的"って点でも差がありますが)で数が同数
であっても日本側の劣勢は免れません。
>134
それは一部ベテランの評価です、大戦後半になるとP-51以外でも平均的技量な
パイロット同士(日米ではこの"平均的"って点でも差がありますが)で数が同数
であっても日本側の劣勢は免れません。
零戦の「栄」の1500馬力版が出ていれば、
1944年ぐらいはなんとか、なったんじゃないでしょうか?
生産ラインの問題とかで、取り上げられなかったらしいけど
場合よりけりでは?
空戦では結局大した事無く、スピットファイアには勝てなかった。
安定性もさほど良くないので海軍は採用を断念。。
戦後のインドシナでは液冷機ゆえ対地攻撃任務で損失率が高く、
より鈍足のスカイレーダーの方が遥かにマシだった。
ただ坂井三郎の言う零戦の長所と同じく航続距離が長いのが良い。
高速なので補足が困難だし、空戦に巻き込まれても離脱が簡単。
パイロットの評価でも最も困難な相手とされています。
ただし勝った国の飛行機なので、悪い所は余り目立ちません。
その点を念頭に置くべきではないでしょうか。
やっぱ傑作エンジンのハ112−U(1500馬力、五式戦や新司偵3型)
をベースにした(1800〜2000馬力の)パワーアップエンジンを造らず、
誉に固執したことの罪は大きいと思う。
F6Fとほぼ互角の五式戦も液冷に固執しなければF6Fとほぼ同時期(1943年9月)
に登場可能だったことを思えば残念である。
12試作艦戦開発のときに近代空中戦を見越した柴田氏の主張どおりに、1に速度、2に航続距離、3に格闘戦と順位をつければよかったのにぃ。
エンジンよりも100オクタンの燃料(自然界に普通に在るわけではない)
の生産が先だったと思います。
ハイオク仕様の栄ならばマーリンから推察して1400〜1500馬力も
可能だったと思います。
艦載機なので必然的に旋回性能が高く、速度は遅くなります。
空母カタパルトの開発が遅れたのは痛くないか?>日本海軍
でも米海軍大本命のF4Uは671キロという高速で(公称で実際は640キロ
ぐらいだったらしいけど)は艦載機にしては旋回性は悪いと思いますが・・・
>137
だから栄のパワーアップ版が誉ですよ。
単純に言って栄の3割り増しの排気量で3割り増しの出力。
さらに高回転型にチューンすることで無理矢理1500から1600
馬力を絞り出したチューンドエンジン。
だから生産性も悪ければ扱いもややこしかった。
>139
3式戦の開発時期ですとハ112(金星)はまだ1500も出力出
せてないですよ。
でも確かに金星の18気筒型の開発は本来もっと早くには
じめておくべきものでしたね。
確か開発はされていたと思うんですが形式名とか覚えてな
いです、どなたか覚えておられないですか?
>141
ハイオクガスを活かせる設計であったかどうか、というの
もありますよ。
単にハイオクぶち込んだところで出力は変化しないわけだ
からハイオクを必要とする高回転にまで引っ張れるか、と
いうことです。高回転に持っていくために色々と無理した
エンジンが誉であることを考えると....。
ハイオクガスより先に誉を開発しようとしたのが本末転倒だったと
思います。ハイオクガスがあれば誉もあっさり2000馬力で回った
と思います。誉が無理な設計だったと言うよりも低オクタン燃料での
運転が無理だったと思っていますが。
構造的には誉は単なる栄の18気筒版だと思うのですが。
で、栄よりも高回転かつ高ブーストと言う運転条件の面でハイオク
燃料が必要だったと思います。
ハイオクが無理ならドイツみたいに直噴という手もありますが。
>146
「誉」は構造的に無理がありましたから性能低下や信頼性不足は燃料の質だけ
の問題ではないです。
それに「誉」開発にあたって、海軍はハイオク燃料供給を約束していました
からエンジンが先って訳でもないでしょう。
それから低圧燃料噴射の誉なら作られています、ただし、このエンジンの信頼性
不足の根本的な解決にはなりません。
とにかく、燃料とかプラグとかどれか一要素が良くなっただけで飛躍的に
性能が上がる程、当時の日本の航空エンジン事情は甘くは無いのです。
>146
アメリカで行われた疾風の試験時、誉には入念な整備が行われ
、なおかつオクタン140の特殊ガソリンを用いて、その時点で
離昇出力は2040ps でした。
あっさり2000馬力はどうかと....
低オクタンで高回転まで回そう、というのに無理があるのは事
実ですがそれ以前に高回転で回すことそれ自体による無理がそ
こかしこにあるエンジンだったということですね。
>147
低圧燃料噴射=普通の車のインジェクション
高圧燃料噴射=直噴エンジン(GDIとか)
低オクタンの燃料をきれいに燃やす為には高圧燃料噴射が
有利です。
>147
低圧燃料噴射=普通の車のインジェクション
高圧燃料噴射=直噴エンジン
低圧燃料噴射ではR−3350で燃料蒸気の分配が劣悪で
(たぶん誉の不調も同じ問題だったと思う)かなり問題に
なった様です。最後は直噴にしたそうです。
金星エンジンの実績を見ると、リッター45馬力程度までが安定して出せる
当時の日本の事情での航空機用発動機の限界だった気がしますけど。
(それも水メタ噴射してですからね)
世界の傑作機No79を見ると87オクタンでの
出力限界(多分論理値)が1200hpを切っています。
マーリンは栄と殆ど同じ排気量なので結構日本の
エンジンもスペック的にはいいところではないかと。
耐久性とかは怪しいですが。
ちなみに100オクタンの出力限界は1800hpです。
マーリンは28リットル程度で最終的に1470馬力(離昇)でなかった?
栄も理論的には27リットルで1500馬力までいけた。
冷却に関しては液冷のほうが熱的負荷の限界まで許容できるから吉
v−1650−7:離昇1490hp/戦闘1720hp
P51Dのエンジンてす。これくらいないと700Km/h
はでないでしょう。
本家マーリン66:離昇1315hp/戦闘1705hp
なぜ離昇馬力がひくいのかしりませんが。
余裕をかましているのでしょうか。
リッター60馬力超えてますから日本側からするとタメ息が出る数字です。
(ただし5分間制限とかの緊急最大出力ですけど)
離昇出力が戦闘出力より低いのは、欧米だと水メタ噴射を使った高ブースト
状態は戦闘時用で、離陸時とかは使わないからです。
後は2段2速過給器も効いてますね。
P51は確かに高性能ですが戦勝国の常で少々オーバーな感じがします。
703キロという公式速度も機銃や弾丸を外し、燃料も半分程度だった様です。
実戦では686キロのFW190D−9(ドーラ)の方が優速だった様で、
P51が真に偉大だったのは生産数(15@`000機)と零戦と同じく「戦略戦闘機」
だった点だと思います。
>158
まあ、カタログ値って奴はあくまで目安であって実戦で発揮出来る性能値とは
異なる訳ですが、これは他の機体でも同じでP-51だけって訳でもないです。
P-51が偉大なのはその足の長さによる「戦略戦闘機」である点は同感ですね。
それにプラスして零戦と違って諸性能でバランスがとれてますから、この点が
まさに偉大です。
しかも安いんです、この機体。
P-47がF-15の値段ならP-51はF-16の値段です、生産数自体はB-24の生産機数
を考えたらアメリカの底力って奴ですが、値段が安いってのはこの機体のもう
一つ長所です。
生産性が良い、これは重要ですね。
もともと押えの飛行機だったので安価というのは必須だったのでしょう。
英国はバッタみたいな飛行機しかないので足の長いのが要るのも頷けます。
そうじゃないと採用されなかったと思います。
エンジン変えて性能も向上しましたし。
ただ、後から出てきた機体ですからいいのは当たり前です。
零戦はこの板で叩かれてますが、では1940年時点で乗るとしたら何に乗りますか?
私は零戦は二流の兵器であったと考えていますが、当時持っ
ていた戦力としての性能を過小評価するもではありません。
すばらしい旋回性能、長い航続距離、他国の高速機にもひけ
をとらない速度性能、未熟練兵にも扱える操縦性の高さ。
最大の性能上の欠点であった防弾性は(数が少なかったから
こそだが)それを無視してしまえるほどの練度のパイロット
たちに支えられ、当時零戦部隊は世界最強の戦闘機部隊だっ
たと考えています。
しかしながら...何とかの一つ覚えでチュードエンジン、
レーシングカーの例えを使うなら、その強さはチュードカ
ーにレーサーを乗せて他国の普通乗用車に乗った一般人に
勝ったと喜ぶようなものだった、と考えています。
限界まで性能を出したチューンドカーはそれ以上の性能が
出ませんしレーサーは一朝一夕には育ちません。
結果世界最強だった「零戦部隊」は消耗と共に急速に戦力
を失っていきます。
これではやはり零戦はその出現当初において「超一流の戦
闘機」であったことは疑いないものの、「兵器としては2流」
と断ずるほかない、という考えです。
>零戦はこの板で叩かれてますが、では1940年時点で乗る
としたら何に乗りますか?
やはり零戦でしょう、しかしながら他に使うものがないと
いう事実が零戦の価値を引き上げるものではないとも考え
ます。
その事実で浮き彫りになるのはむしろ「世界水準に追いつ
き追い越した」という考えのむなしさでしょう。
生産量の少なさも痛い。
零戦の総数はB-29より少ない。
戦闘機に限ったことではなく
5式戦も実性能以上に評価の高い感がありますが、未熟練者でも
たやすく乗りこなせる点は隼以上とも言われています。そこそこ
防弾装置もあり、上昇や降下も良好なので、5式戦は陸・海の違いは
あれ零戦の装備・性能アップ版の様に感じます。
4式戦がエンジントラブルもさることながら、高度な操縦を要する
ため敬遠されたのと対照的です。
>158
>>零戦はこの板で叩かれてますが、では1940年時点で乗るとしたら何に乗りますか?
足の短さを度外視していいなら同じ1940年生まれのFw190Aですね。
太平洋戦で足の長い機体が良いならP-38です、足も長いし、双発だから洋上飛行
でも安心感があります。
(P-38はもう少し評価されていい機体だと思います、この機体で格闘戦やる
なんてバカしない限り、本来は零戦では手も足も出ない機体です)
(162訂正)同じ1940年生まれ->同じ1939年生まれ
初飛行は
P-38 1939/1
零戦 1939/4
Fw190A 1939/6
ですね。(ここらへんが零戦の同世代機です)
P38は主翼が大きいので速度を落とした旋回は意外によかったという説
(疾風パイロット)説もあります。
>158
>>零戦はこの板で叩かれてますが、では1940年時点で乗るとしたら何に乗りますか?
これですが、
「零戦はこの板で叩かれてますが、では1940年時点で艦上戦闘機に乗るとしたら何に
乗りますか?」
と記述した方がいいと思います。
零戦の偉さはこの「艦上戦闘機」って点も外せないので。
艦上戦闘機なのに同時代の陸上機の性能を上回っていたという点も凄い。
>160氏 細かいこといってすいません。
JS−U 約 3@`500両
97式中戦車 2@`123両、95式軽戦車 2@`387両 3式中戦車 約200両
計 約4@`700両です。最も97も95も戦時中生産のみに限定するなら
そのとおりかもしれません。
>156
帰りの燃料を満載した状態で、迎撃に上がってきた戦闘機
とやりあうので実戦ではFW190やMe109の方が速い
というのは本当の様です。
この無茶な戦術が成り立つ事を実証してみせたのが緒戦の
ゼロ戦です。
>162
えーFW190は個人的に好きなので、裏切っちゃいそうです(爆)
構造、空力などデザイン的には最も洗練されていると思うのですが。
#P51はB型がダサいので減点。
特にコックピットは素晴らしいと思います。コマンドゲラートは特筆に価します。
シートも座面とほぼ面一で耐Gにも良かったのではと想像します。
翼内タンクの無い主翼構造には賛否あると思いますが、航続距離より
生産性をとったのでしょう。P51と同じく押えの飛行機でしたしね。
作った時には長距離侵攻なんて考えてなかったでしょうし。
>162@`164
事実P38は低速でのロールレートは特筆すべき物があります。
#これも好きな機体です。星の王子様な少佐(でしたっけ)殿の最後の機体ですし。
土井武雄氏の著書に各機体の速度におけるロールレート比較が記載されていましたが、P38@`P47@`P51@`Spitfire@`FW190@`Me109の中では最良だったように記憶しています。
もちろん、速度の上昇とともに急激に悪化しますが。
かたや全然ダメダメなP47ですが、頑丈な機体を生かしてか700〜800km以上では最良です。
ただ一般的な速度の中ではやはりFW190が際立っています。
>166
そうですね「艦戦」という制約がありましたね!
俄然強気に。
>169
あ、かわりに何に乗るって、日本機に限らずなのか...
うーん、あ、でもやっぱり零戦かな。やっぱ飛び抜けてる。
将来性、という点ではその瞬間の性能という点ではやはり
どの機体も零戦に大きく水を空けられています(熟練パイロ
ットと込みの場合)
艦戦という制約をなしにしても当時ある中で先のことを考え
ずに選べといわれれば零戦しかないでしょう。
二流と呼び、こき下ろしながらも私はあの機体が大好きです。
当時の日本の技術力の限界を超えるべくあえて異形とも言え
るアンバランスな、先のことを考えない尖った設計は、それ
だからこそ惹きつけてやみません。
そういう意味で零戦とは私にとって「超一流の戦闘機、二流
の兵器、時代の徒花、日本の技術力の限界の象徴」にして何
より「名機」です。
私はどうもこの手の機体が好きで、速度命で発展性も柔軟性
も振り捨てたF-104、マッハ2級としては当時異様なまでの
運動性を備えたが機関銃での格闘戦に特化した結果ミサイル
運用能力やレーダー能力の発展に限界を見たF-8(これなんか
零戦に似てるよね、艦載機だし)とかの尖った機体が大好き
です。
欠点を着眼点として好きなので、勢い欠点並べるのにも熱が
入ります^^;;
>>将来性、という点ではその瞬間の〜
将来性、という点ではともかくその瞬間の
私も零戦ネタでなくてごめんなさい。
確かにタイガー1ではJS2型に分が悪かったでしょうけど、
キングタイガーならJS2型を完全に凌駕できました。・・・もっともたった
487両しか生産されませんでしたが・・・
私はP47が一番好きなんですが・・・12.7ミリなんと8丁に加え、
おそらくサバイバル性(防弾)はアメリカ1(ということは世界1)
だと思いますが・・・まさに空の竜騎兵ってかんじですか・・・。
龍騎兵ならFW190の方がふさわしいと思います。
装甲板で身を固めたFW190が爆撃機編隊の弾幕
に突入して30mm機関砲を射ちまくる。
突入前に敵戦闘機に食われない様に護衛の戦闘機に
守られて。
いやいや、龍騎兵はタイフーンに限る。たとえ、エンジンがよく爆発
しようとも、パワーダイブすると尾部がちぎれようとも、低空でこいつに
かなう機体はない。ナチの戦車なんてイチコロさ。
そりゃ、前面はほとんど無敵(装甲185ミリ)のタイガーUも
上面は(たしか)30ミリですから。
FW190 魚雷積んで大丈夫なんだもんね。主脚が丈夫だったんだなあー。
(まあ、雷撃しても全然あたらなかっただろうが。)
でもルフトヴァッフェのエースの間の評判では、圧倒的に
Bf109みたいです。中速での微妙なコントロールの良さが
抜群らしい。それに対して、FW190 は、がさつなんだと。
#零戦は最高。22型が一番好き。
P47って、一番被撃墜率の高いきたいじゃなかったっけ?
#まあ、対地攻撃という任務柄当然なんだろうが。
ゼロ戦にもし、一枚の防弾板が付いていたらどんな評価になるの
かな。もっと本格的に防弾、防漏タンクと自動消火装置が付いて
いたらどんな評価になるのだろう。こっちは性能の低下が無視で
きないだろうけど。
ガダルカナル戦域でのF4FやP-40の活躍の原因として、
やはり被弾しても生還できる機体であったことが大きいでしょう。
撃たれても高速でロールして直ちに急降下で逃れた例も多いはず。
>178
その答えは52型丙だと思います。
52型丙が出現したときは、敵機がF6F、P-51、P47だから痛いよな。
52型はそもそも高速ロールで米軍機にかなわないし、速度、上昇力、空中電話能力が劣っていて
比較するのが可愛そう。
あと降下限界の低さも問題かな。
これがために一撃離脱を戦術として取り入れるのが不可能に
近かったわけですから...
>176
実際、そういう話はあるようですね。
「全備状態(笑)なら誰にも負けない」というのも有ったようです。
Bf109は零戦と同じく、母国と興亡を共にした機体で感慨深いです。
>177
ヤーボが主任務の高々度戦闘機というのは悲しいですね・・・
>178@`180@`181@`182
操縦系統における剛性低下方式が仇になった部分があるのでは
ないでしょうか? 高速域では殆ど舵が効かなかったと思います。
機体構造もさほど強くないようですし。
この軽量化重視で外版の板厚を薄くし、フレームを多く入れるのは
手間ばっかりかかって生産性も整備性も良くないですよね。
後期の機体ほど板厚を増して工数削減を図り生産性が向上しています。
その辺、空技廠とかは凝った設計が多かったようですが。
同じ事は船の方にも言えて、大和級より翔鶴級の方が建造工数が
ずっと多かったりします。
日本は多少コストがかかっても軍は予算を分捕り放題ですし、
人件費が安いのでなんとも思わなかったのでしょう。
そのツケが消耗戦になると如実に現れてきますね。
>180
52丙はあれは欲張りすぎですよね。
本来ならば発動機を換装し、武装も絞り込むべき。
無定見な航空機行政の典型の一つだと思います。
>183
>>52丙はあれは欲張りすぎですよね。
零戦の1100馬力級のパワーでは確かにそうなんですが、ただ本来は
あれぐらいの武装や防弾であってしかるべきなのです。
52型丙は飛行性能はともかく装備面ではようやくF4F世代並の戦闘機に
なったと言えます。
碇さんという人が、海軍に比べれば陸軍の方がずっと制約が少なかったたため
(エンジントラブルに泣いたとはいえ)隼以降五式戦まで、毎年新型戦闘機
を投入することができた点で陸軍の方がずっとすすんでいたと書かれて
います。100式司偵や飛竜もあてはまるでしょう。
零戦の後継機烈風に翼面荷重の指定までしたことなんて愚の骨頂でしょう。
零戦の格闘性の良さはその低翼面過重にある、という点は半分はあたって
いるでしょうが、翼面荷重の指定なんてバカ丸出しですね。
加速やロール率なんてのも重要な要素なのに・・・
P47の戦果発表はかなりシビアで信頼がおけるということが言える
かもしれませんよ。
F6Fなんて比率19:1なんていってますが、いかに日本航空部隊が後半
弱体化しても無理ですから。(すべてがマリアナの七面鳥刈りになって
しまう・・・)
>187
私はそんなもんじゃないかと思いますけど?>撃墜率
(あれは対戦闘機戦闘だけでの撃墜率ではないからです)
ただF6Fが空中で墜とせる日本機が5000機もいたかは疑問ですけど。
F6Fの場合、行方不明(いわゆるハッキリしない未帰還機)は
被撃墜数にカウントしていないとドイツ機マニアの友人が言ってましたが・・
>F6Fなんて比率19:1なんていってます
49:1だったのでは?
270機の損失で5000機以上(!)の日本機を落としたといっています。
私の読んだ資料によると
「100機強の損失で5000機以上撃墜した」
とあり、コルセアやP38を上回る(どちらも交換率は大体20:1)という
結論が出されていました。
>188
丸2年間で5000機撃墜なら1日平均6機弱。
これも、そんなもんかって気もします。
F6Fが13機のドイツ機を落としているそうだけど
相手は戦闘機だったのだろうか。
落とされたF6Fは約270機だそうだけど、そのうち
ドイツ機に落とされたのは何機だろう。
いずれにしても空戦の戦果発表はどこも「大本営発表」でしょう。
たとえば有名な昭和20年2月16、7日の関東の大空戦では、日本側は78機の損失
で275機を落としたと発表し、アメリカ側は49機(一説には88機)
の損失で343機落としたと言っています。ちなみに343機落とすと、
関東で陸海航空部隊は全滅です。
F4Fが4機でBf109のG(だったかな?)と遭遇して
4機(だったと思う)全機落した、っていうのを
読んだことがあります。
#大戦後半のドイツ機の常で素人が操縦してたんでしょうけど、
#無惨じゃ。大戦末期のルフトバッフェの損耗率は我が帝国の
#特別攻撃隊のそれを上回る.......
そうですよね。帝国に5000機も飛べる飛行機があったか?
あ、零戦の話をかかないと。一撃離脱一撃離脱っていうけど、零戦でも岩本徹
三みたいに一撃離脱でP38をばたばた落していた人もいたし、それにほれ、零
戦には、世界最高の相手の上に舞い上がる「悪魔のような」上昇力があったわ
けで(軽量化のお蔭)P51だろうがなんだろうが零戦の前で上昇したらおしまい
だ、ってかいてて思い出したけど、サムライ坂井がUSのベテランとの会話で、
自分のダイブで逃亡するのを封じるやり方(追いかける時に少しダイブ気味に
してスピードを稼ぎ相手よりも少し低い高度で追い詰める。相手がダイブに入
ればそのまま目の前に来るのでオッケー。上昇して逃げようとすれば、これま
た零戦の餌食)を説明したらその相手が絶句して、それをされたら自分はやら
れていた、と言ったという話を書いていました。わりと最近(4、5年まえかな?)
の文章だったけど。
ゼロ相手で後ろを取られた時点でF6Fは決定的なミスをした
事になると思います。
ゼロが追いすがる間もなく駆け抜けないと。
オーストラリア空軍にゼロの落とし方を教えにいったRAFは
ゼロに格闘戦を挑んで面目まるつぶれだったそうです。
でも、その後、一撃離脱に徹したらゼロ恐ろるるに足らず。
一撃離脱ならどんな機体も恐れる必要は無いと思う。
やりやすい、やりにくいは有ると思うけどね。
高速(敵を補足しやすく、補足されにくい)
広い視界(発見しやすく、攻撃されにくい)
重武装(一撃で仕留めれる)
足が長い(何度も攻撃できる)
が重要かな。
零戦=格闘戦みたいな感じだけど、日本のエースでも格闘戦に拘った人は
そういないと思う。岩本徹三とかそうじゃん。
回避の手段としての意味合いが強かったんじゃないかな。
実際、運動性が高いと回避、離脱がしやすい。
内地でへろへろ飛んでる人は「何が何でも格闘戦」て思うかもしれないけど。
単機や少数機での空戦訓練しかやらないから分からないんだと思う。
一式戦と二式戦の模擬空線で二式戦が圧勝したことも有ったしね。
その辺はフライトシミュレーターで多数機での乱戦とかしてみると良く分かると思う。
のんきに格闘戦なんか出来ないよ。ぐるぐる回ってるうちに他の機体に撃たれちゃう。
常に警戒しながら、外れの空域から観察→カモを発見→すばやく捕捉→
一気に攻撃(この時が一番危ない)→さっさと離脱、といった感じ。
実際、撃墜された期待の2/3は自機のケツが吹き飛ばされて初めて
攻撃されている事に気づいた、との報告もある。