sumi-Cノート <excerpt> 洗濯機のコーナーの前に来たときのことだ。ふと、説明書きに目が止まった。「ヒーター付き全自動乾燥洗濯機」。 … 続き
(13)今週の出来事 2006年 9月~12月
[ボストン?] '06.12.24
[眼科2] '06.12.21
[キャスターの女の子] '06.12.18
[眼科] '06.12.15
[ノートパソコン] '06.12.5
[ジーンズ] '06.11.27
[バレーとテレビの中継] '06.11.21
[女心のつかみ方?] '06.11.15
[おあいそ] '06.11.12
[清掃車] '06.11.7
[質の高いHP2] '06.11.2
[質の高いHP1] '06.10.27
[幻聴] '06.10.20
[ヱビスビール] '06.10.17
[花の画像] '06.10.10
[全自動洗濯機] '06.10.6
[電灯の紐] '06.9.23
[トラウマ] '06.9.16
[美人の定義2] '06.9.9
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[ボストン?] '06.12.24
さて、君に問題を出します。松坂大輔のフェンウェイパークでの初登板が楽しみですが、レッドソックスの本拠地ボストンは、A~Lのうちどこでしょうか?
実は、ぼく自身よく知らなかったのだ。
[眼科2] '06.12.21
12月15日の「眼科」のところで、「白内障」、「緑内障」、と病名を書いたが、眼科の知識のまったくなっかったぼくは、あぶなく白内症、緑内症と書くところだった。
パソコンに打ち込むときに、「障」の字に変換されたので、おかしいと思って調べてみると、… 有名病院のHPにアクセスしてみると、どうやら「障」の字が正しかったみたいだ。君は知ってた?
結局、若いときにはあまり縁がないので、知らないわけだ。
[キャスターの女の子] '06.12.19
久しぶりに「日経ネット」にアクセスしてみる。新しいノートパソコンを使ってだ。
日経ネットの中に、「日経ブロードバンドニュース」というのがある。そこに出ているキャスターを見たかったのだ。今までのWindows98デスクトップパソコンでは、キャスターの女の子の口元が、コマ送りのようにしか動かなかった。音声のあとに映像がついてきた。
今度のパソコンでは、キャスターの町田裕美さんの、ちゃんとした画が見られるかも知れない、と思ったのだ。
見てみた。
もともと、サイトのウインドウの中に小さく作られた画面なので、完璧ではないが、以前とはぜんぜん違う。良くなっている。さすがに今のパソコンである。98デスクの方は、2000年の暮れから使い出したものだが、新ノートは、メモリなど、それの4倍になっている。増設すれば8倍とか12倍になる。ハードディスクは、初めから10倍の容量だ。
町田裕美さんは? … 出ていない!
すでに別の女の子に代わってしまっている。残念だ。しかし、新しい女の子も、新鮮でよいものだ。
ちなみに、パソコンのディスプレイのことだが、だんぜんブラウン管の方が見やすい! 液晶は、ちょっと見る角度を変えただけで、色彩が薄くなったり、暗くなったりしてしまう。それは意外で残念なことだった。
[眼科] '06.12.15
先月の25日はゴルフコースにいた。暖かく、風も無く、ゴルフをするには、文句のつけようがない日だった。が、ぼくの体調は悪かった。寝不足である。
寝不足なので、やけに光線がまぶしい。
午前中のラウンドの最後の方に来たときのことだ。ドライバーを使ってティーショットを打とうとすると、帽子のつばからハナグモ(クモの仲間)が下がっている。邪魔だと思って手で払ったのだが、うまく払えない。仕方なく帽子を取って除こうとすると、こんどはクモの姿がない。また帽子をかぶると出現した。
この奇妙な現象の原因は、さほど時間をおかずに判った。… 眼の異変だった。右目の。
ゴルフの翌日もやはり、 いる。
その眼球の中に漂うゴミが、うまく目の組織に吸収されてしまえばと期待して、今まで様子を観ていたのだが、やはり変化がない。
そこで今日(12日のこと)、眼科に行ってきた。眼科へ行くのはうまれて初めてのことである。
(もし大変な病気だったらどうしようか!)
眼科の知識が無いので不安だ。例えば糖尿病などからくる合併症だったりしたらどうしようか! 白内障、緑内障、あげく、ぼくのつぶらな瞳が、失明!? 黒い眼帯。海賊。いやだ!
眼科では、先生が眼底の様子を診てくれた。その前の準備が興味深い。看護師さんが、
『瞳孔を開く薬をさします』
と言って、目薬をつけてくれた。20分待つように言われたが、だんだん右目が霞んできた。どうやら瞳孔が開ききっているらしい。
さて、診断である。
「ああ、大丈夫ですね。『飛蚊症です。』このまま放って置いて大丈夫です。」
どうやら、重大な病気ではなかったようだ。
しかし、先生はそう言うが、ぼくにとっては大丈夫ではない!これから毎日ハナグモに目の前をウロチョロされることになるのだ。
『硝子体剥離』
眼球の中は、粘性のある透明な液体が詰まっている。その硝子体と網膜がはがれてしまうと、そこが混濁してしまうという。老化が一つの原因だそうだ。『老化』聞きたくなかった説明だ。
結局、薬とかは無しだった。若干ぼやけた景色を見ながら運転して帰宅したが、家で自分の右目を見てみると、瞳孔が開ききってしまっていた。気持ち悪い。あの薬を両目にさしたら、死人の演技が完璧に出来そうだ。
[ノートパソコン] '06.12.5
ようやく、ここへ来て、ノートパソコンを手に入れた。
家の中でモバイルしやすいようにと、ボディーの小さめのやつにした。14.1型ワイド。
女の子向けの製品だったかもしれない。白くて可愛いやつである。しかし、必要なものは装備されていたので、購入に迷うことはなかった。
忙しくて、リカバリーに使うDVDディスクなど買いに行く暇がないので、本格的に使うのは先になってしまいそうだが、とりあえず、セットアップだけはすることにした。
このノートパソコンを置いてある座卓の反対側に、今まで使っていたデスクトップのパソコンがある。そこから音楽を流しながら、セットアップをはじめた。
セットアップウイザードは、はじめに、パソコンに名前をつけるように求めてきた。背中のパソコンの名前は、ただの『 a 』だった。ちょっと可哀想だったかも知れない。
ちょうど流れていた曲が、ドラゴンアッシュ ― few lights till night ― だったので、… そこで、新しいのには、『 White ash 』と名付けてやった。正確には、半角英数で、スペースがだめみたいなので、whiteash だが。
[ジーンズ] '06.11.27
ぼくの外出着はブルー・ジーンズである。いつも、ジーンズにその他の衣服を合わせるかたちだ。
ジーンズは、一回穿(は)くごとに洗ったりしないので、一本持っていれば十分に用が足りる。
そのジーンズだが、ついに寿命が来てしまった。膝の部分に穴があいていて、穿くごとに大きくなっていく。生地の限界だった。
そこで最近、新しいジーンズを買った。
買っただけなら「今週の出来事」に載せることはないのだが、なぜ載せる気になったかといえば、ウエストのサイズをダウンできたからである。
あまり自慢にもならないサイズだが、32インチから31インチにできたのだ。痩せた訳ではない。前回、たっぷりしたのにしようと、ワンサイズ大きいのにしたら、どこかしっくりいかなかったのである。そこで、また、これまで通りにしたという訳だ。
しかしながら、サイズのダウンは、悪い気持ちはしなかった。
[バレーとテレビの中継] '06.11.21
今、テレビで『世界バレー』をやっている。日本チームは、男女共にがんばっているのだが、メダルにはほど遠いい。
ぼくは、ママさんバレーのチームと一緒に、一応バレーボールをやっているので、後学のために出来るだけ中継を観(み)ようと思っている。
そして実際に観ていると、どうもフラストレーションがたまって来てしまうのである。競技そのものが原因ではない。中継の仕方に不満を感じてしまうのだ。
どーいうことかというと、
映し出される範囲があまりにも狭すぎるのだ。簡単に言えば、ボールに直接かかわっている選手のファインプレーと、選手の顔のアップばかりなのである。
例えば、サーブを打った選手が、直後にコートのどの位置を守るのか? などが画面から消えてしまう。主審のハンドシグナルも映してくれない。
↑主旨とは裏腹に、
選手を可愛いと思ってしまうのだが、
バレーボールをやっている小・中学生などに、教材となる映像を提供してもらいたいのである。それが5年、10年先のオリンピック選手を育てるのに役に立つと思うからだ。
意外と、球技などで肝腎なことは、直接ボールと関係していない選手が、どのポジションを取るか、などと言うことである。
昔は、テレビの画面が小さく、解像度も低かった。テレビドラマなどは、顔のアップを多用して、つまり、役者に顔で演技をさせていた。しかし、今はテレビの性能がまったく違う。
真横、バックライン、そして天井から、それぞれコートは両面を映し出し、それらのカメラは固定しておけばよいではないか!
それが、録画して後で観たときに、一番の役に立つ。
今のカメラワークでは、バレーボールの最高峰のプレーを、その多くの部分を記録せずに終わってしまっている。
番組の製作者に同情しない訳でもない。野球やサッカーに比べれば、バレーボールはマイナーなスポーツだ。それをゴールデンタイムに放送しようと言うのだから、視聴率のことを考えれば、狭いエリアのプレーと選手の顔の切り取りがベストということかもしれない。
現時点では、カメラワーク、演出等、一般視聴者向けにはベストだ、と言えない訳でもない。あとは、番組制作者の問題でなく、視聴者が、どこを面白いと感じるかの、視聴者の質の問題となるのかも知れない。
[女心のつかみ方?] '06.11.15
風呂から上がり、自分の部屋のテレビを点(つ)けた。すると、ナレーションが聞こえてきた。
『 … 女心のつかみ方 … 』
(なに!?)
洗った髪をタオルで拭きながらテレビの前へ正座した。気になったのだ。
画面に映されているのは、新入社員の歓迎式典だ。全員女の子である。リクルートスーツを着ている。
「かっこよくてぇ、優しい人だと思いすぅ」
「めちゃめちゃ素敵な人だと思いましたぁ」
社長に対する彼女達のコメントだ。
たまたまつけた番組は、「カンブリア宮殿」(11/13mon)。司会が、村上龍と小池栄子。そしてゲストは、サマンサタバサジャパンリミテッド社長 寺田和正氏だった。無国籍の東洋人といった感じの、30代前半に見える男が出演していた。実際は40歳だという。独身。
『サマンサタバサ』はバッグのブランドである。そのくらいは知っていた。以前パリス・ヒルトンがプロモーションのモデルをやっているのをテレビで見たことがある。番組の中でバッグを紹介していたが、押切もえや蛯原友里のファッションに似合いそうなデザインだ。
はたして、どの程度のブランド力なのだろうか?そこまではわからない。初めて知ったのだが、日本のブランドだった。そして、寺田氏が創業者である。バッグの縫製工場も全て国内にあるという。
ナレーションは続く。『寺田にしか出来ない女心のつかみ方』『女性社員も虜。女心をつかむ寺田の秘策』『女性社員をやる気にさせるまる秘テク』『従業員の大半は20代、年収一千万を稼ぐ店長(女性)も少なくない』
たしかに、店長を集めたブリーフィングを映していたが、寺田を見て、みんなうっとりとしている。
最後まで見てしまったので、おかげで湯冷めした。結局、猫にマタタビを与えたときのような(ほんとは、猫がどうなるかは知らない)、そんな『女心のつかみ方』は、ついに提示されなかった。寺田氏は、『社員(女性)に嘘をつかないこと』これが秘訣だとか言っていた。ふぅ~む、面白くない!すごいテクニックを期待していたのだが。
[おあいそ] '06.11.12
行き付けの『創作料理の店』の女の子が辞めるという。可愛い娘(こ)だったので残念でしかたない。
そう思ったのはぼくだけではなかった。その店の常連客が主催して、彼女のために送別会を開いたのだ。店の近くの居酒屋でだ。その席にぼくも呼ばれた。
主催者は、おやじ4~5人なのだが、辞める女の子をはじめ、送別会に顔を出した店の関係者は、みんな若い子ばっかりだ。男の子も女の子もいるが、ほぼ学生だ。店のOBやOGの子も呼ばれていたが、やはり20代である。全部で11人集まった。
宴も終わりに近づき、大学生の男の子が会計を任された。その男の子に、辞める女の子が話しかけていた。諭(さと)すように話しかけている。
その話に耳を傾けてみると、『おあいそ』の意味についてだった。それを聞いていた年長者のぼくだが、こちらもついでに諭されてしまった。
『おあいそ』は、本来、「愛想がなくて申し訳ありません」と店側が客に対してへりくだった意味で用いるものであり、たとえば、勘定書の用意を店員同士で伝達するときなどに使う言葉だというのである。
だから逆に客の方から「おあいそして」と言うと、「こんな店には愛想が尽きたから清算してくれ」という意味になってしまうというのだ。客が言うべきセリフではなかったのである。
若い子が、接客とかにちょっとした向上心を示す。なかなか気持ちのよいものである。
[清掃車] '06.11.7
先日のことである。午前中、10時頃だったろうか? 畑でホウレン草を収穫していた。
腰を伸ばすために立ち上がると、近くの市道に清掃車が見えた。
定時のゴミの回収である。市の清掃車だ。作業員の方にはご苦労様と言いたい。が、しかし、その清掃車からは、午前中だというのに『夕焼け小焼け』の曲が流されていた。若干哀しくなってしまった。
[質の高いHP2] '06.11.2
ぼくが訪れてみて関心を持ったHPに、茂木健一郎の「クオリア日記」というのがある。
彼は、NHKの「プロフェショナル(仕事の流儀)の司会者をやっている。脳科学者だ。
彼のHPはブログ形式だが、もしかしたら、ぼくのHPよりシンプルかも知れない。しかし、内容は署名人との会話など、さりげなく知的なのである。
ぼくの方は、有名人なんかとは会ったこともないし、まして会話する機会など皆無だ。HPに載せようがない。
[質の高いHP1] '06.10.27
このホームページ(HP)のメッセージ欄で、「より質の高いHPをつくりたい。」と書いたが、そんなことを思っていると、深夜のテレビ「週刊アサ(秘)ジャーナル」で、世耕弘成氏が出演しているのが目に止まった。
「彼のHPが良く出来ている」と浅草キッドの2人が言っていた。
あとで見てみたが、確かに良く出来ている。参考にしたいと思った。内容より、外見のことだが。
ちなみに、世耕弘成は「せこうひろしげ」と読む。自民党の、マスコミ戦術のプロである。現在は、安部内閣の総理大臣補佐官だ。
… 補佐官というと、君は『左官屋さんの助手か?』と思うかも知れない。ちがう! 国のために働いているから、左官屋さんよりは若干偉い人なのだ。やはり広報担当である。
(彼のように、総理大臣と一緒に韓国や中国に随行できるなら、ぼくだって、もっと興味深いコラムを書けるのに … )
昨年9月11日の衆院選のとき、郵政民営化反対の議員に刺客を送って、大勝をした自民党と小泉総裁だが、自民党本部の会見室で、小泉、青木、武部氏に向かって、世耕氏は、
「絶対に笑わないで下さい」 と指示を出したそうである。
ここで浮かれると、無党派層はその瞬間から離れる。逆に、厳しい表情を造っていると、
「大勝に重圧を感じているのだろう」
などと、マスコミは好意的に書く、というのである。素人にもわかる演出だが、当事者には、その指示が必要だったのだろう。
小泉政権のとき世耕氏は、幹事長補佐官ということで、「コミュニケーション戦略の特命チーム」を仕切っていた。
別に彼を宣伝するわけではないが、… そのようなプロなら、どんなHPを作るのだろうかと関心を持ったのだ。
[幻聴] '06.10.20
特別スポーツに通じているという訳でもないぼくだが、地域の体育祭のとき、競技のスターターをやらされてしまった。
後悔していることがある。耳栓をしなかったことである。
ピストルの雷管から出る音を至近距離から一日じゅう聞いていたら、それが原因で、未だに耳に変調を来たしているのだ。
体育祭をやったのは9月だというのに、現在も、歩くたびに、右耳の中でコオロギが鳴いている。秋だから違和感は無いが。また、静寂の中では、キーンとかすかに高周波音がする。
幻聴も聞こえるようになってしまった。先日、仕事をしながらラジオを聞いていると、山での遭難のニースをやっていたのだが、アナウンサーがこんな風に原稿を読んだように聞こえてしまったのだ。
「遭難者は、無事遺体で発見されました」 !?
幻聴だ! 実際は、生きて救出されたという話しだった。やはり耳鼻科へ行った方がよいかもしれない。
[ヱビスビール] '06.10.17
晩酌のことである。今年の夏は、喉の渇きを第三のビール only でしのいで来た。その効用がここへ来て現れた。
本物のビールを親戚から頂いて、それをご馳走になったのだ。ビールって、こんなにもうまいものだったのか!と再認識することが出来たのである。
頂いたビールは、缶入りのヱビスビールだった。グラスについで飲んでみた。なんだろう、麦芽、酵母?それら由来の芳醇な香りが口の中に広がった。またホップ由来の苦味が舌に感じられたが、しかし、コクときめの細かい泡が、苦がすぎるのを打ち消した。炭酸の効きもバランスが良い。
もちろん何度もヱビスビールは飲んでいる。だが、これほどの感動を覚えたのは初めてだった。やはり第三のビールのおかげに違いない。
ぼくの、ビールのスタンダードな味といえば、アサヒドライである。しかし、ドライは純粋なビールではない。米、とうもろこし、スターチ(澱粉)が副原料として添加されている。みるとヱビスは、麦芽、ホップのみで作られているようである。
スポーツのあとなどは、癖が無く炭酸の効いたドライだろうが、味わいとなるとヱビスと言うことになりそうだ。そう語りながらも、買い置きするビールは第三の … しか選択肢がない、 かなしい。
[花の画像] '06.10.10
葉っぱの無い花が咲いていた。
淡いバイオレットがきれいだったので、
撮影することにした。
[全自動洗濯機] '06.10.7
家庭用電化製品のことを、「白物家電」と言うらしい。
昨日、雨が降ってしまって仕事が出来いので、電気店へぶらりと行って来た。
VTRテープを買うためだ。(当分の間、DVDレコーダーは買えそうに無い)
店内を一回りして見た。ハイビジョンが見られる大画面の液晶テレビだとか、ビデオカメラだとか、我が家にとって、よだれものの製品が並んでいる。
洗濯機のコーナーの前に来たときのことだ。ふと、説明書きに目が止まった。「ヒーター付き全自動乾燥洗濯機」。その中の『全自動』という言葉に目が止まったのである。
全自動。何でもやってくれる?
案外、他の家電製品では『全自動』という言葉は使われていない。「全自動 IHジャー炊飯器」などと呼ばれるものは無い。米を釜の中に入れておけば、ちゃんと洗米をしてくれて、水の分量なども勝手にはかってくれて、炊き上げてくれる。そのような製品はまだ無い。
そう考えると、白物家電は、『全自動』の域に達するまでには、まだまだ改良の余地があるということである。… と言うことは、家電産業は当分のあいだ(改良の余地があるので、)廃(すた)れることは無いと言うことである。
本来、洗濯機も、全自動と銘を打つならば、以下のようでなくてはならないだろう。
例えば、ワイシャツを洗濯機の中に放り込めば、ワイシャツの繊維の種類、つまり綿とか化繊とかを識別して、洗剤や洗い方を選んでくれる。襟がひどく汚れていれば、そこを集中して漂白してくれる。
洗濯が終わり、続いて乾燥も終わると、今度はアイロンも掛けてくれ、そして丁寧に畳んでもくれる。
たとえば、天気が良ければ、洗濯機から歩行用の脚が出てきて、歩き出し、物干し竿まで移動して、洗濯物を干してくれる。パンパンと叩いてくれたりもする。高級な洗濯機になると、鼻歌まで歌う。乾くと取り込んでもくれる。こうならなければならない。
急に天気が変わり雨が降ってくると、洗濯機から歩行用の脚が出てきて、歩き出し、「ああ、忙しい、忙しい」と言いながら洗濯物を取り込んでくれる。… こうならなければならない。
[電灯の紐] '06.9.23
深夜、どうかすると、家の中が真っ暗になっているときがある。家族の誰もがスモールランプを点けるのを忘れる場合があるのである。
先日も居間に用事があり、真っ暗の中で居間の電灯を点けなくてはならなかった。
まず、すり足で中ほどへ進み、脛(すね)に座卓が触れるのを確認する。そして部屋の中央へ手を伸ばし、伸ばした手を上下左右に振って電灯のスイッチの紐(ひも)を探す。
5秒間探したが見つからない。すでにその位置には紐は存在しそうもなかった。しかし、なぜか? もう5秒間同じ位置を探してしまったのである。… もっと腕と手を大きく振って、捜索範囲を広げればよかったのに、である。
後者の5秒間は、自分の視覚以外の感覚を信じてみたかったからである。とにかく、もっと感覚を鍛えねば、フォースを得ることは叶わないだろう、と思ったのだった。
[トラウマ] '06.9.16
先日の夕方、野暮用で、同じく農家をやっている親戚のうちにお邪魔することがあった。旦那と奥さん、それに農業をやり始めた倅(せがれ)さんがちょうどいてくれた。
用事はすぐ済んで、薦められるままに居間に上がり込んでしまった。
お茶と、お茶請けにせんべいと梨を出してくれた。奥さんは盛んにせんべいや梨に箸を付けるように薦めてくれた。
しかし、 … 実は、ぼくは、梨や林檎が苦手なのだ。正確にいうと、すでに皮をむいてある果物(くだもの)が苦手なのである。
こう言うことだ。
ぼくがまだ幼児の頃の話だ。ぼくは扁桃腺を腫らしてしょっちゅう熱を出した。ぼくのお袋は、布団の中でうなされているぼくに、梨や林檎の皮をむいて食べさせてくれたのだった。溢れ出る母親の愛情だった。にもかかわらず、ぼくはお袋に抗議したのである。
「かあちゃんこの梨、ねぎの味がするぅ!」
お袋は農業をやっている。いわばキャリアウーマンだ。食品の細部まで気を使うことは考えていない。お袋は、中華料理のコックのように、菜っきり包丁を全ての料理に使う。果物の皮をむくのも例外ではない。
お袋がぼくに、
『悪かったねぇ。さっき切った長ネギの味が付いちゃったんだね。きっと。』
このように言ってくれれば、何も問題はなかったのだ。ところが、実際のお袋の返事は、
『そんなこと あるものかい!』だった。
それが一度や二度ではない。つまり、お袋の言葉を信じれば、ぼくの味覚が異常であるという事になってしまう。
それ以来、皮むきの果物を食べるときは、異質な味がするのではないかと、猜疑心に駆られてしまうのだ。だからと言って、自分の果物ナイフを使って、自分で皮をむいて食べる梨や林檎は、大好物である。
[美人の定義2] '06.9.9
最近ぼくも韓流にはまってしまったようだ。『チャングムの誓い』をつい観てしまうのだ。長い話しのドラマだが、ちょうど、チャングムとハンサングン様がチェジュド(ド=島)に謀反の罪で島流しにされたあたりから見出した。
それにしても、主人公のチャングム役のイ・ヨンエは美人だ。その日のドラマが終わってから、NHKのインタビューに答えているイ・ヨンエの映像が流されたのだが、恐ろしく美人だった。役柄も天才的な女官だったので、余計美人にみえた。
イ・ヨンエに初めて会ったとして、あとで思い出そうとしても、思い出せないに違いない。
このドラマの中に、カワイイと思える女優がいる。医女のヨリだ。35話あたりから登場する。悪女なのだが、実に可愛い。
そこで、ヨリ役の女優の名前を知っておこうと、NHKのホームページで調べてみたのだが、… 出て来ない。あんな魅力的な女優のプロフィールを紹介していないとは、 おかしい!
恋は盲目というが、別に恋はしていないが、悪女にもかかわらず、つい「ヨリがんばれ!」と応援してしまうのである。