sumi-Cノート <excerpt> さて、君に質問です。… 君だったら最後の食事に何を食べたいと思いますか? … 続き

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(14)今週の出来事 2007年 1月~ 4月

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[タクシーのサービス] '07.4.28
[おひまち6] '07.4.23
[おひまち5] '07.4.20
[おひまち4] '07.4.18
[おひまち3] '07.4.17
[4月のアゲハチョウ] '07.4.15
[おひまち2] '07.4.13
[おひまち1] '07.4.10
[黄砂] '07.4.2
[石灰] '07.3.23
[最後の食事3] '07.3.17
[最後の食事2] '07.3.12
[3月のアゲハチョウ] '07.3.11
[最後の食事1] '07.3.8
[木村カエラ] '07.3.5
[カラス2] '07.2.27
[カラス1] '07.2.26
[古い携帯] '07.2.22
[ソフトサラダ] '07.2.15
[赤坂のクラブ] '07.2.7
[ウォッカマティーニ2] '07.1.31
[ウォッカマティーニ1] '07.1.30
[カラオケパブ] '07.1.20
[ポカリスエット2] '07.1.15
[ポカリスエット1] '07.1.11
[ベジタブル] '07.1.6
[薪割り] '07.1.1

〓∞*∞〓∞*∞〓∞*∞〓∞*∞〓


[タクシーのサービス] '07.4.28

タクシーに乗ったら、運転手さんからキャンデーをもらった、という話を聞いたことがある。長距離だったりしたら、それはうれしいに違いない。

ぼくがタクシーの運転手だったら … 、お客に、温かい緑茶と、ぬか漬けのお新香を出してあげたい。ちゃんと楊枝(ようじ)もつけてだ。それはうれしいに違いない。温度管理さえできれば、ぬか床をトランクルームに置くこともできるし。



[おひまち6] '07.4.23

再び農作物の「作柄占い」のことだが、すみし雑記帳の性格からすれば、作柄占いが、いつ、どこで、誰によって、どのような方法で行われるのか?などを克明に報告するところである。しかし、あえてそれはしない。それを知り得るのは、信仰している者だけの特権だからだ。

情報の公開。世の中なんでもOpenばやりである。しかし、隠しておくことが有益な場合もある。

作柄占いは、おそらく、まだ暗いうちに神主のみが集まり、密かに行われる小さな祭事だろう。そのシーンは公開せずに秘密にしておくことが大切である。公開すればたちまち文化的精神的価値が消失してしまう。

「神秘的」という現代人にとっての宝物は、隠すことにより保持できる。

ぼくは、ときとしてタブーは必要だと思っている。

占いの方法は具体的に報告できないが、辞書等で「卜(ぼく)」とか「兆」とかを調べてもらいたい。すると、戸隠神社の占いとそれほど遠くない占いの方法が説明されているはずだ。



[おひまち5] '07.4.20

もしかすると、気象庁のホームページに「お天気占い」のコーナーがあるかも知れないと見てみたが、… たとえば、履いている下駄を放り投げて占いをするとか。 残念! なかった。

農水省や気象庁は、戸隠神社の占いなどに頼らず、独自に占いをやっているかも知れない。

平安京とその時代には、魑魅魍魎が跋扈していた、などと小説によく書かれているが、

たとえば安倍清明。彼の呪術的なファイルやコードが、現代の世の、宮内庁や神社庁(宗教法人)の奥深いところに正確に伝承されている、などとしても、おかしくはないではないか。そして、各省庁のアンダーグランドでは、霊的なネットワークが張られているとか、

防衛省では、諸葛亮孔明が行った天候を操る祈祷を、スーパーコンピュータなどを用いて、未だに解析したりしているかも知れない。… むっ ? 飛躍しすぎか。



[おひまち4] '07.4.18

戸隠神社の講に入っていると、1月に、御神籤(おみくじ)と、「種兆」と書かれた農作物の作柄占いが送られてくる。よく当たると評判である。

神主さんも、自分の家に届けられた御神籤を開くときには、どきどきするそうである。

作柄占いであるが、作物の出来不出来が10段階で評価されている。それに、1月から12月までの天気も占われている。ありがたい!

稲、蚕、桑、この3つがひときわ大きな文字で書かれている。最後に綿の出来も占われている。蚕、桑、綿あたりは、現代では、基幹の作物ではない。逆に歴史を感じて、厳かな気分になる。

稲については、ワセ、中テ、オクと、詳しく占われている。例えば、ワセ九分、中テ八分、オク六分だったら、オクテの収穫時期に台風が来るかな?とか、予測が出来るのだ。全部悪かったら、夏場の天候不良などが考えられる。天気の占いと合わせれば、より精度が高くなるというものだ。

占いに書かれているその他の作物は、大麦、小麦、大豆、小豆、雑穀、…。

ぼくは思うのだ。農水省や気象庁のお役人も、戸隠講に入っているに違いない。そして、1月になると、送られてくる占いをみて、今年の予測を立てのである。 … もちろん極秘にだ。



[おひまち3] '07.4.17

宮司さん、つまり神主さん。神主さんをおひまちで我々の村にお呼びするのだが、村人が旅費を捻出して、黒塗りのハイヤーを手配する、とかいう訳けではない。神主さん一人で、自ら車を運転して来てくださるのだ。神主さんはぼくより齢は若い。

彼が乗っている車は、ボルボのステーションワゴンだ。戸隠は雪深いところなので、四駆の車は必要だ。ただ、神主なのだから、日本車が似合うような気がするが、… たとえばレガシーとか。

もっとも、神主の装束(しょうぞく)のまま車に乗る訳ではないし、ボルボのディーラーのスウェーデン人が、日本の神様を信心(しんじん)しているかも知れない。だから、神主さんにあえて意見はしなかった。


戸隠神社。天岩戸(あまのいわと)に絡む伝説でも有名だが、なぜ戸隠神社なのか? 農業に欠かせない水の神様が祭られているからである。竜神様である。

「九頭龍(くずりゅう)」と呼ばれる九つの頭を持つ竜である。水の神、雨乞いの神、なぜか虫歯の神でもある。九頭龍社という社(やしろ)がある。

ぼくが小さいころ、祖父や村人が、雨乞いの儀式をやったのを覚えている。たしか、ふんどし一丁で水を掛け合っていた。きっとひどい旱魃だったのだろう。儀式に使う御水を戸隠へもらいに行ったという話だ。



[4月のアゲハチョウ] '07.4.15


庭先で、またもやアゲハチョウに出会ってしまった。


[おひまち2] '07.4.13

[おひまち1]では、何も解説しなかったので、ここでする。

「お日待ち」。 実は、その意味をぼく自身、よく解っていない。一般に正月、五月、九月の吉日を選んで行う行事のようである。年寄りに聞いても、ただの「お祭り」としか理解していないようだ。伝統行事とはそんなものだろう。

宮司さんにはまだ聞いてないし、ネットで検索してみてもよく解らない。一応、一定の日に村人が集まり、夜なかじゅう宴をしながら日の出を待ち、そして日が出て来たら拝む。そんな儀式だったようだ。

ぼくが参加したお日待ちは、朝の10時が集合時間だった。

午前中から始まるというのが、その名残(なごり)なのかも知れない。会場は、となり村の料亭だった。自分たちの村が会場だと、講中の村人全員に声をかけるのだが、となり村だと「世話人」という代表だけが出席すればよい。ぼくがその世話人である。お昼前に祭典は終わり、数時間宴会をし、代表して講中の人たちの御神札(おみふだ・ごしんぷ)をもらって帰って来る。

いくつかの村で当番制で会場を回している。

昔は大変だったようだ。世話人の長を「講元(こうもと)」というのだが、祭典の会場が、昔は講元の自宅だったり、世話人の自宅だったりしたそうである。しかも、自宅を宮司さんの宿として提供しなくてはならなかった。

「講」あるいは「講中」とは、おおよそ村を単位とした信仰集団のことだ。

「祝詞」は、のりと、と読む。

「玉串奉奠」これは、たまぐしほうてん、と読む。玉串とは榊(さかき)の小枝に紙垂(しで)をつけたもの。玉串に自分の心をのせて神にささげる。

「紙垂」とは、しめ縄につけてある、和紙で出来たペーパークラフトのことだ。雷の形という。

「直会」これを、なおらい、と読む。

直会(なおらい)。簡単に言えば、君も好きな酒宴のことだ。

儀式をしていると、トランス状態(神がかり)になってしまことがあるという。それを直すにはどうしたらよいのか? 儀式が終わったあと、神様にお供えした食物を下げて、食べればよいという。本来はそんな意味があったらしい。

ぼくの場合、直会をすると、酔っ払ってしまい、かえってトランス状態になってしまう。



[おひまち1] '07.4.10

今日は、戸隠神社の「お日待ち」だった。

お日待ちには、戸隠神社の宮司さんが、信州は戸隠の山奥から、遥々(はるばる)と、ぼくらの村へ下りて来て下さるのだ。講に入っている人たちの為に御神札を携えてである。

神聖な儀式なので、講元や世話人はネクタイを締めて祭典に望む。

会場には祭壇が設けられ、宮司さんにお払いをして頂き、祝詞を挙げてもらう。信者の代表が玉串奉奠、つまり榊を祭壇に供える。代表に合わせて全員二礼二拍手一礼をする。お日待ち祭が終わると、あとは、うやうやしく直会に入る。

太古の昔から連綿と続けられてきた、洗練された、間違いのない精神文化の世界である。とりあえず信じて、そこに身を置いてみる。すると、なんとも言えず清清(すがすが)しい気分になるのだ。



[黄砂] '07.4.2

庭先で、レガシーを洗車してやった。お彼岸に洗車したのだが、すでに思いっきり埃を被っていたのだ。

洗車し終わると、ボディーに付いている水滴を布でふき取ってやってやる。

その、ふき取り作業をしているときのことだ。拭いているそばから何やら黄色い粒子がボディーに付いていく。

… ? 黄砂だ。 かなりひどい。

車が紺色なのでよく見える!

夕方、霧雨の落ちているなか、レガシーで少し出かけた。

帰宅して車を見てみると、黄砂と小雨で、ワイパーをかけた痕とか、洗車する前より汚くなっていた。

かなしい。



[石灰] '07.3.23

近くに、それほど規模の大きくない養鶏場がある。そこで販売している卵は栄養価が高いので知られている。殻を割ってみると、黄身は高く盛り上がり、黄色でなく赤に近いオレンジ色をしている。ブランド品の卵を生産しているのである。

その養鶏場は、鶏舎が道路から見える。先日気が付いたのだが、鶏舎の周りが白くなっている。
鳥インフルエンザの予防策を講じているのだ。白いのは石灰だ。ウイルスにアルカリ分が殺菌効果を発揮するらしい。

東国原英夫知事のいる宮崎県で、鳥インフルエンザの発生があったが、それが終息し、マスコミも取り上げなくなると、鳥インフルエンザへの関心は、すぐに薄らいでしまった。まだ2月のことだというのに。

しかし、養鶏場の関係者は、今もなお、現実的な不安と向き合っていたのである。



[最後の食事3] '07.3.17

[最後の食事1] のつづきである。これから摂る食事が「最後の食事」になるとしたら、何を食べたいか? という質問だった。

ぼくはというと、手打ちうどんに仕様と思う。

自宅でお袋が作るものだ。うどん粉は、お袋の同級生が、腰がでるやつを毎年持ってきてくれる。

したじ(下地、つゆのこと、濃い口醤油に鰹だしでつくる)は、南蛮風にしたい。豚肉を長ねぎや椎茸などと炒めておき、したじに加える。だからしたじには若干油が浮く。

もちろん、かて(糧)には、茹でたほうれん草。薬味には、長ねぎのきざみと、七味唐辛子が絶対必要だ。ほうれん草、長ねぎは、自宅で採れたもの。七味唐辛子は、親父の友達が自分で作って毎年持ってきてくれるものである。

「何を食べたいか?」という質問に、メニューを一種類にする。という制約はない。

あと、ころもを少しつけた天ぷらがほしい。ぼくは人参が好きだ。さつまいも、ごぼう、春菊。椎茸、舞茸。しし唐なども揚げたい。人参は自宅で採れる。最後なので、ウインナーも揚げて添えようか!

かてや薬味を入れたお椀の中へ天ぷらを浸せば、うどんも天ぷらも、この上なく絶妙な味になる。

これで完璧だ! 死ぬにしても、明日への活力が湧いて来るというものだ! … ?


ぼくはまだ手打ちうどんの作り方を知らない。そろそろ、我が家の伝統を覚えておかなければいけないと思っている。



[最後の食事2] '07.3.12

3月8日に [最後の食事1] を「出来事」に載せたのだが、その数日前から書きたいと思っていた。ようやくその時間ができて、8日の21時ちょうどにパソコンに向かえたのである。

その前にテレビをつけた。BGM的に聞こうと。なにかの映画が始まったようだった。しかし、それを視ることなくパソコンに向かった。

[最後の食事] は短い書き込みだったが、文を整えるのに手間取って、1時間近くかかってしまった。そしてアップロードしたのである。


今度は、パソコンの電源を切らずに、テレビを視ることにした。

今やっている映画は … ? オカルト系 … ? 悪魔と神の、人間を通した代理戦争を描いているものらしかった。

どうやらメシアは少女らしい。その少女が、悪魔崇拝教団のボスに捕まってしまったようである。ボスの隠れ家で、少女も交えての食事シーンが映し出されていた。ボスが少女に、悪魔の側につけと説得しているのである。

「おや!家出娘のご帰還だ」

「最後の晩餐には間に合った」

「明日はいよいよ復活祭だ」

「今夜中に決めなさい」

「どうする?悪魔の子として復活するか、神の子として死ぬか?」

「コーディー。君が頼れるのは、この、ぼくだけだ。ぼくにはあの方がついている」

「最後にもう一度聞くから決めるんだよ!いいね。われわれの仲間になるんだ。仲間に」

「さもないと死ぬことになるよ!」


『最後の晩餐には間に合った』のセリフを聞いて、ぼくは驚いてしまった。ゾ、ゾ、ゾ、となったのである。たった今「最後の食事」というタイトルの書き込みをアップロードしたばかりだったのだ。しかも、数日前から考えていたタイトルが「最後の晩餐」なのである。タイミングがよすぎるではないか。

番組表を見てみると、映画の題名は「ブレス・ザ・チャイルド」だった。ぼくにはたまに、このような、偶然にしてはあまりにも符号しすぎることが起こるのである。



[3月のアゲハチョウ] '07.3.11


早すぎるよ、出てくるの。
寒波の北風が強く吹いているというのに!


この写真はやらせだ!
庭に沈丁花の花が咲いていたので、
とまってもらった。 
沈丁花の隣にある、
ゆずの木から羽化したものだったので、

撮影したあとのアゲハチョウだが、飛べそうもないので、我が家の庭で最も暖かいところに移動してやった。



[最後の食事1] '07.3.8

さて、君に質問です。

突然ですが、ぼくも君も、夜が明ける前に、死ななければなりません。

すでに陽は、山の向こうに落ちてしまいました。

そろそろ夕食の時間です。 君だったら最後の食事に何を食べたいと思いますか?



ぼくは決めた! 君のイメージに影響が出てしまうといけないので、後日話すとするが、



[木村カエラ] '07.3.5

今夜は久しぶりに暇だった。… 木村カエラがひどく可愛いらしかったので、似顔絵を描いてみることにした。あまり似ているとは思えないが、


[カラス2] '07.2.27

… と思いきや。

([カラス1] のつづきである。)

今日の新聞のテレビ欄に目を通してみると … 、10ch 4:53[S]Jチャンネル ― “超暖冬”の影響か? 空覆う1万羽のカラス ― 積雪なくエサ取り放題 ― 巣作り産卵が早まって悪臭鳴き声に住民悲鳴 とある。

そのニュースを見なかったので、どこのことか分からないが、ぼくの住んでいるところにも、団塊の世代ジュニアが出現するかも知れない!

今日は、「確定申告」の書類を税務署に提出してきたのだが、陽気は春のものだった。税務署の敷地内の樹木で、カラスが騒がしく鳴いていた。場所は違うが、昨日の静けさとは逆である。カラスの繁殖期は3月頃から入るらしいが、そろそろ、それなのか!


追記。 26日のことだが、税金のことをやっていて、一句浮かんだので、したためておくことにする。

しんこくだ
所得がなくて
しんこくだ



[カラス1] '07.2.26

仕事にようやく切が付いたので、今日は午前中から税金のことをやった。確定申告だ。

申告用紙への記入は失敗が出来ないので、1ページ書き終わるとひと息つくようだった。 … 窓の外を眺めた。

外がやけに静かだ。

そう言えば「カラス」。最近、カラスの数が減ったかも知れない。

以前は、自宅の周囲でも、たくさんのカラスが飛び交い、鳴き声がうるさかったのだが、最近はうるさいほどではなくなった。

今は繁殖期の前で、活動的ではないのかも知れないが、しかし、それを割り引いても静かだ。

案外、カラスの世界も、団塊の世代が引退してしまったのかも知れない。



[古い携帯] '07.2.22

1月に携帯(電話)を新しくした。 ここで取り上げたいのは、古い携帯のほうのことだ。古い携帯を今まで手元に置いていたのだが、それをようやく処分することにしたのだ。

携帯電話の会社(ぼくの場合、ソフトバンク)のショップへ持って行くことにする。セキュリティー上、最も安全だからだ。


ショップへ入ると、受付は個々の客のために仕切がされていたが、その席へ案内された。席の対面には店の女の子がいた。

実際には契約のこととか複数用事があったのだが、ともかく、古い携帯の処分を頼んだ。

女の子が席を立って、でかいホチキスのようなものを持ってきた。そのホチキスの作用点の部分には釘が出ている。ぼくの携帯をそれに挟んだ。

ブスッ

女の子は無表情で作業を行った。作業を終えると、『このようになりました』と、携帯をぼくに見せてくれた。あたかも格さんが印籠を突き出しすようにである。

ボタン群の中央に深々と穴が開いていた。「絶命」ぼくの携帯の最期だった。

意外と、携帯の「死」は壮絶だった。



[ソフトサラダ] '07.2.15

下の写真を見てほしい。亀田製菓のせんべい、「ソフトサラダ」だ。どこのスーパーへ行っても必ず置いてある。正真正銘のヒット商品だ。


昨年の夏は、ビールのつまみにこのせんべいがマイ・ブームになっていた。さっぱりした塩味が飽きを来させない。それに、ポテトチップスのように、極端にあと引きでもない。


ある日、早めに仕事が終わって、自分の部屋でくつろいでいたのだが、小腹が減ってきてしまった。そこで、買い置きしてあった、マイ・ブームのソフトサラダを食べたのだった。

ソフトサラダは、透明な小袋に二枚づつ入っている。ぼくは、開封する前に二つあるいは四つに割り、それから開封して食べる。

サクッ。 口に入れて噛んだときである。

(おや?)

ぼくの口の動きが一瞬止まった。

いつも食べているソフトサラダだが、米以外の味がする。なぜかエビせんの味がするのだ!?

(そんなバカな)

と思い、全体を入れた袋の裏側の表示を見てみた。

「おお!」

これまで、ただの米菓だとばかり思っていたのだが、表示に[カツオエキスパウダー、カツオ節エキス]とあるではないか!

(エビではなったが、)


隠し味が施されていた?


それにしても面白い。最もあっさりした、最も癖のない味を創出するのに、カツオだしが必要だったとは。

普通企業は、食品を商品化する段になると、『りんごと蜂蜜入り』とか、本来隠し味にすべき部分を、臆面も無くパッケージに貼り付け宣伝する。

しかし、ソフトサラダを製造している亀田製菓は違った、カツオだしを入れてあるにも拘らず、まったく宣伝していない。久々に感じた企業の奥ゆかしさだった。

もっとも、魚介エキスのことを宣伝しない方が、この商品にとっては得策だと、企業は判断したのかもしれないが、『沖縄の塩シママースの焼き塩使用』とパッケージに謳っているし、


のちに亀田製菓のHPを見てみたが、ちなみに、ソフトサラダのサラダとは、サラダオイルのサラダだった。昭和60年代には、サラダオイルは高級だった。それに洋風のイメージを戦略に使ったというのだ。



[赤坂のクラブ] '07.2.7

久しぶりに千代田線に乗った。

霞ヶ関や国会議事堂前とかの駅がある地下鉄で、プラットホームへ行くには、エスカレーターで思いっきり深いところに降りなくてはならない。

ぼくとケイスケはクリヤマに誘われて、彼の行きつけの店に初めて行くことになったのだ。

ケイスケもクリヤマも、ぼくと同い年だ。また、クリヤマは、仕事は持っているのだが、別に作詞活動をしている。実際、カラオケボックスの曲目リストに、作詞で彼の名前が載っている。まだ無名だが。


2月3日(土)のこと、ぼくとケイスケは赤坂の駅に着く。外へ出るとあたりは暗くなっていた。ビルを見上げると、TBSのマークが目に入ってきた。昔この辺を歩いたことがあるが、変わってしまったのか、まったく記憶に無い。

クリヤマが用意しておいてくれた店は、クラブだった。LIVE HOUSE CLUB である。先にクリヤマが入店していて、出迎えてくれた。店の中へ入ったぼくとケイスケは、さすがに、きょろきょろしてしまった。

店のオーナーが女性歌手で、彼女の持ち歌にクリヤマが歌詞を提供していた。だから、店では「クリヤマ先生」と呼ばれている。

プロのミュージシャンがいて、時間が来ると、生演奏を始めた。店の女の子たちは、それほど若くはないが、歌手の卵だという。ドレスを着た彼女たちが同席してくれた。

店の好む音楽ジャンルとかは無いようだが、ひとりの女の子はジャズのナンバーを歌って聞かせてくれた。英語の発音は完璧だった。と、英語の話せないぼくは思った。


客も歌ったり演奏したりしてもよいそうである。しかし、「釣りバカ日誌」の浜ちゃんみたいに、ステージ上でそんなにうまく行くものではない。

ちょうど「節分」で、豆まきの余興などやっていたり、帰りの電車の時間とかを気にしなくてはならなかったので、ぼくとケイスケは、うまいこと生オケをすることは回避できた。

クリヤマは、スポットライトを浴びて、なれた感じで演歌をやっていた。

酒を飲みながら生演奏とプロの歌を聞ける。こんな贅沢な空間と時間はない。ぼくの感性の引き出しが、またひとつ増えた感じだ。クリヤマに感謝しなければならない。



[ウォッカマティーニ2] '07.1.31

ウォッカマティーニ。ぼくは、マティーニという名前自体、ウォッカと同じスピリッツ類とばかり思っていた。つまり、蒸留酒を2種類合わせたような強い酒かと思っていたのだ。バーテンダーに聞いて見ると、マティーニはカクテルの名前だった。

スピリッツであるジンと、リキュールである「ベルモット」を合わせたものが、本来のマティーニだった。そこにオリーブを飾る。ジンの分量が多いのが、ドライマティーニだ。

また、カクテルであるマティーニは、「ステア」して作るという。ステアというのは、バースプーンを用いて、氷と一緒にジンとベルモットをかき混ぜる方法である。

バーテンダーは、30代の男性だったが、ぼくが執拗に好奇心を示していると、リキュールであるベルモットだけショットグラスに注いで飲ませてくれた。舌の奥で若干ワインに似た感触があったが、葡萄ではなく、りんごとか複数の果実から作られていた。それほど甘くない。


さて、ジェームズ・ボンドが飲む、ウォッカマティーニについてだが、ジンの代わりにウォッカを使う。これがウォッカマティーニだった。ウオッカは最近、居酒屋などのサワー類などのベースに使われている。それだけ癖がないのである。

ジェーム・ズボンドのセリフには、『ステアでなく、シェークで』というのがあるらしい。007のウォッカマティーニは、シェークなのである。バーテンダーが言うには、シェークの方がより冷える。

それに、007のはシャンペングラスに注がれて出される。今回ぼくの前に出されたのも、シャンペングラスだった。かっこいい! オリーブを入れてあったが、007のは、レモンピール(レモンの皮?)を浮かべてあるらしい。

ウォッカマティーニ。大人の味だ。甘くない。癖のないウォッカを、控えめに主張するベルモットの味で飲む酒である。

軽やかなキックがあるので、カンガルーなどと呼ばれているらしい。が、しかし、そんな生易しいものではない。思いっきり効く! ぼくは、一杯飲んだだけで、完全に殺しのライセンスを剥奪されてしまった。


携帯で、シャンペングラスに注がれたウォッカマティーニの写真を撮ったのだが、機種変したばかりで、よく操作がわからなかった。のちに見てみると保存できていなかったのである。残念だ!けっこう雰囲気のいい画が撮れていたはずなのに。



[ウォッカマティーニ1] '07.1.30

行きつけのバーから年賀状をもらったのだが、まだ顔を出していないので付き合って欲しいと、後輩に頼まれてしまった。 

付き合うことにする。

後輩は、バーといっても、スピリッツ類を飲むわけではなく、少し高級な芋焼酎をキープしてあり、それの水割りを飲むだけだった。ぼくも、その芋焼酎をもらって飲んだ。やはり水割りで。

当然ぼくらはカウンターに座っている。酔いが回ってくると、ぼくは芋焼酎以外のものを飲みたくなった。

ふと、思い出したのだが、ジェームズ・ボンドがよくパーティーで頼む「ウォッカマティーニ」だった。まだ試したことがないので、飲んでみることにする。

いつ何どきジェームズ・ボンドみたいにタキシードを着る機会があるかも知れない。イブニングドレスを着た美女の前でウォッカマティーニでも注文できれば、かっこいいではないか。その前に、それがどんなものか、知っておかないといけないのだ。

バーへ行ったのは、1月26日のことだ。

次回へつづく。



[カラオケパブ] '07.1.20

ぼくは場末のカラオケパブにいる。さりげなく腕時計を見ると、22時になろうとしていた。

明るいうちからパーティーがあり、しめの挨拶が終わるとそそくさと会場からフェードアウトし、仲間うち5~6人でこの店に繰り出したのである。

飲み過ぎという訳ではなかったが、吸いつけないタバコをやったりしたので、気分が悪くなってきてしまった。仲間が歌っているカラオケも単なる騒音になってきた。

仲間より先に帰ることにした。

店の料金は、5千円も出せば十分そうだったので、隣にいたやつに渡した。そして間もなく店を出た。

「また来てねぇ!」

店のママが外まで出て来て見送ってくれた。彼女もだいぶ酔っているようで、掛けてくれる声にあまり上品さはなかった。

店の前の小道を渡ると、そこが駐車場になっている。ぼくは自分の車のところへ行った。ロックを解除し、運転席のドアーを開け、そして車に乗り込んだ。体重を支えきれずに、ドスンといった感じで、シートに座り込む。


エンジンキーの鍵穴のそのわきに、直径3センチほどの大き目のボタンがある。それを長押しした。

ボタンの輪郭に青緑色の光がともる。しかし、それ以外何も起こらない。と思ったときだ。ダッシュボードのインストルメントパネルやセンタークラスタに光が連鎖するように点灯していった。

車内の静寂な光。

ポン。

低めのチャイム音がした。

「行き先をどうぞ」

… 女性の声がした。さっきのママとは違い、落ち着いたきれいな声である。

「気持ち悪りーッ!」

つい、ぼくはそう言ってしまった。

「もう一度どうぞ」

… 「自宅」

ほぼ同時にエンジンがかかった。静かなエンジン音だ。

駐車場の砂利を噛む音がする。車はゆっくりと動き出した。

「公道へ出ます。シートベルトをお締めください」

「おっと失礼」

言わなくてもよい一人ごとを言いながら、シートベルトを締めた。

小路を左折し、それから右折すると信号が見えてきた。その信号を左折するとそこは国道だった。背中をシートに押し付けられる。車が一気に加速したのだ。前方を走る車のテールランプの赤色や、対向車のヘッドライトの光を浴びているうちに、眠気が差してきてしまった。抗しきれずに、ぼくは腕組みしながら眠ってしまったのだ。
  ・
  ・
  ・
(こんな時代が早く来ないかなあ)と思いながら、待たせておいたタクシーに乗り込んだのだった。



[ポカリスエット2] '07.1.15

ポカリスエットの「お客様相談室」からの回答である。

女性が電話に出て応対してくれた。

簡単に要約すると、「ポカリスエットは、砂糖水と、塩水を合わせたような飲み物なので、沸騰させても何んの問題もありません」だった。

なんとなく期待を裏切られた回答だった。スポーツドリンクというのは、高度に成分調整などがされているので、飲み方にも、一定の制約があるのかと思っていたのだ。… とにかく、ごく安全な食品であることは理解できた。

それから、「沸騰させたり煮詰めたりすると、風味は損なわれる可能性があります」と、付け加えてくれた。

ポカリスエットの風味!? スポーツドリンクにも風味があったとは、言われるまで気付かなかったのだ。



[ポカリスエット] '07.1.11

冷蔵庫の奥に ポカリスエットがあった。きっと夏に入れたものだ。ちょうど喉が渇いていたので、開封した。

しかし、そのまま飲むには冷たすぎた。そこで、グラスに移し、電子レンジで温めて飲むことにした。ポカリスエットの熱燗だ。それをチビチビ飲んでいるうちに、ポカリスエットについて、疑問が沸いてきた。

『ポカリスエットを沸騰させたらどーなるだろうか?』と。

ドリンクに溶けているイオン化物質などが、熱により反応を起こして、飲料に適さなくなるかも知れない。そんな疑問だった。 (実際にやってみようとは思わないが)

そこで、翌日、ポカリスエットの「お客様相談室」へ電話して、聞いてみたのである。


… 電話の内容については、次回報告する。



[ベジタブル] '07.1.6

さて、君に問題を出します。 これから、一般的な野菜を書き出しますので、それを英語で言ってみてください。


ダイコン・・・ニンジン・・・ゴボウ。

カボチャ。

ハクサイ・・・キャベツ・・・レタス。

ホウレンソウ。

セロリ・・・チンゲンサイ。

キュウリ・・・ナス・・・トマト・・・ピーマン。

サツマイモ・・・ジャガイモ・・・サトイモ。

タマネギ・・・ニンニク。

シイタケ。



[薪割り] '07.1.1

寝正月返上で、元日から仕事をしてしまった。

と言っても薪(まき)割りだが、

生木ではないが、かすかに木の香もするし、薪から這い出してくるテッポウ虫を目当てに、小鳥たちが集まってくるのを観察することもできた。それに、腹ごなしにもなった。



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