sumi-Cノート <excerpt> 耳かきを使って耳の掃除をすると、ぼくの外耳から出てくる耳あかは、ウエットである。 … 不思議なのである。 … 続き
(33)今週の出来事 2013年 5月~8月
[カトラリー] '13.8.29
[尾頭付き] '13.8.28
[線香] '13.8.23
[あまちゃん] '13.8.19
[ウグイス(鶯)] '13.8.13
[耳あか2] '13.7.28
[耳あか1] '13.7.27
[ひょうきの件] '13.7.12
[アンダーソックス] '13.7.8
[ゴルフレッスン8] '13.6.22
[ゴルフレッスン7] '13.6.13
[ゴルフレッスン6] '13.6.7
[ゴルフレッスン5-3] '13.5.30
[ゴルフレッスン5-2] '13.5.9
[ゴルフレッスン5-1] '13.5.6
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[カトラリー] '13.8.29
料理の本のつづき。前回は料理の話だったが、今回は食事の話である。そして、ぼくは、ふたたび知識の無さを露呈してしまった。
「カトラリー」という言葉を知らなかったのである。洋食で、テーブルに着いて食事をするときに使われそうな用語なのだが、… さて、君は知っていただろうか? カトラリー。
[尾頭付き] '13.8.28
料理の本を読んでいたのだが、愕然とすることがあった。オカシラツキという言葉にである。
ぼくはこれまで、オカシラツキを『御頭付き』だと思っていたのである。ところが、正しくは『尾頭付き』だった。
… オカシラツキを耳にすることがあっても、文字として、あるいは漢字として目にしたことがなかった。しかも、オカシラツキは、おめでたい席に饗されるものなので、「頭付き」に「御」が付いたものと、てっきり、思っていたのである。
[線香] '13.8.23
忘れないうちにお盆のときの反省を書いておこう。
ぼくの住んでいる地域では、お盆は、迎え火が8月13日、送り火が16日である。我が家では、14日と15日を使って親戚を訪れ、親戚のご先祖様に線香の焼香をさせてもらうのである。訪問する親戚は7件ばかりある。
ある親戚に行ったときのことである。
盆棚の前にいき、線香に火をつけたのだ。それから出ている炎(ほのお)を消そうと思ったのだが、… ? 消えない! … 最初、線香をすうーっと下へおろしてみた。消えない。… このとき消えてくれるとかっこいいのだが、… つぎに、手の平を扇がわりにしてあおいでみた。やはり消えない。そのつぎは、線香を細かく振ってみたのである。やはり消えなかった。しかたなく、フッと息で消してしまったのである。
あとで思い出したのだが、線香から出ている炎は吹き消すべきではなかったのである。その行為は「汚(けが)れる」 とされているらしい。 しきたりは難しいのだ。
[あまちゃん] '13.8.19
先日の夜のこと、布団に寝そべってテレビをみていたら、そのまま寝てしまった。
… とにかく、8月に入ってからは、掛け布団のようなものは要らないのである。明け方まで熱帯夜なので、体を冷やすことがないのだ。
夜中に目が覚めたのだが、つけっぱなしのテレビを見ると、「あまちゃん」の、特別の再放送(第1~8週)をやっていた。「あまちゃん」というのは、NHKの連続テレビ小説で、朝と昼に毎日やっているやつである。
… ぼくは、この連続テレビドラマをみていなかった。
ちょうどやっていたのは、第2週の話だった。海女になる最初の条件は、『水中で1分間息を止められること』というものだった。主人公の女の子が挑戦しているのを見ると、ぼくも挑戦したくなった。… 実際ぼく自身、1分間もつか不安になったのだ。最近、息を止めることがなかったからである。
布団に寝そべったかたちで息を止めてみた。45秒あたりで息が苦しくなり、肺に溜めた空気を少しづつ吐き出し始めてしまったのである。しかし、どーにか1分間止めることが出来た。 … よかった。いざとなれば、ぼくも海女になれる!
さすが宮藤官九郎(くどうかんくろう=作者)である。面白い。第二話の途中からだったが、録画したくなってしまった。
[ウグイス(鶯)] '13.8.13
時期はずれに思われるだろうが、 … ウグイス(鶯)の話である。
このホームページは、作者がどこに住んでいるかなど、具体的に紹介しているものではない。だから、学術的な価値は生じないのだが、記録だけはしておきたくなったのである。
ぼくの住んでいるところを大まかに説明すれば、武蔵野台地に住んでいる。武蔵野台地とは、多摩川と荒川に挟まれた、台地形状の地のことである。
今年の桜の開花は早かった。その桜が咲き終わった頃からだろうか?ウグイスが鳴き出したのは、
4月~7月あたりは、うるさいほど鳴いていたのだが、気がついてみると8月も鳴いているのである。… 8月も鳴いたっけ?
ひと番(つがい)、ふた番の数ではない感じである。長日にわたって、毎朝、ウグイスの囀(さえず)りを聞きながら起床することが出来たのはよかったのだが、
ウグイスとウグイスの鳴き声に、特別に関心があったわけではないので、昨年はというと、こんなにも長い期間、ウグイスが囀(さえず)っていたという記憶が無いのである。それ以前もだ。 … もちろん、5月頃の一時期、毎年、鳴き声を聞いている、という記憶はある。
囀りの期間の長さと、個体数の多さについて、『もしかしたら、今年からの現象かもしれない。』と思ったのが、この書き込みの動機である。
ウグイスは、他の小鳥とは違い、姿を見せてくれない。だから、ちゃんとした個体数が確認できないのである。
… ちなみに、花の咲いている桜の木によく来ている鳥は、ウグイスではなく、メジロである。メジロは桜の花の蜜を吸うという。ウグイスではないのだ。
5月の終わりに、青梅市の御岳山(みたけさん)に行って来たのだが、やはり、ウグイスは鳴いていた。耳元で鳴かれて、耳が痛かったぐらいである。 … つまり、標高900mの山から、ぼくの住んでいる標高40~80mまでの広いエリアに、ウグイスの生息地はあるということなのである。
先ほども書いたが、驚くべきは、現在(8月10日)もホーホケキョと鳴いているということである。昨日の気象庁発表の、ぼくの住んでいる所の気温は37℃である。実際にはもっと高いだろう。 … ウグイスは、涼しいところを好む小鳥のような気がしていたのだが、… つまり、夏場は標高の高い山の方へ移るのだろうと、
ウグイスは同じ場所に住み続けているのだろうか? … 留鳥? … もっとも、ホーホケキョは繁殖のための囀りである。繁殖時期を外れて、鳴くことがなくなれば、同じ地に留まっていても、姿が見えないのだからわからないのである。… 冬場も、囀りをしないだけで、この地で生活をしているのかも知れない。
[耳あか2] '13.7.28
ついでに、耳あかの「色」のことを書いておこう。なぜ耳あかの色は黄色味を帯びているのだろうか?
ぼくは思った。この色はきっと、タバコを吸うと、その煙が耳からも出ていて、… もくもくと、… そのヤニの色だろうと思っていたのである。 … ところが、タバコをほとんど吸わなくなってから2年程度がたつが、やはり、耳あかの色は黄色だったのである。それで、ようやく、耳あか本来の色であることが分かったのだ。
[耳あか1] '13.7.27
耳かきを使って耳の掃除をすると、ぼくの外耳から出てくる耳あか(耳垢)は、ウエットである。 … 不思議なのである。10代のときの耳あかは乾燥していたのだ。皮が剥がれるような耳あかだった。
ご存知のように、ウエット(湿性)な耳あかは縄文人の性質を受け継いでいるといわれている。反対に、ドライ(乾性)なものは弥生人の性質を受け継いでいる。
ぼくの耳あかが、乾性から湿性に変わったのは、ヘッケルの反復説ではないが、受け継いだ遺伝形質を再現していたということなのだろうか?
そういえば、以前、出来事で、 [進化について4-(縄文人)] '11.10.10 というのを書いたことがある。そこでは、いきさつはともあれ、縄文人は僻地へ追いやられてしまったと書いた。… しかし、おそらく、現実的には、縄文人と弥生人とで混血が進んで現在に至っているということなのだろう。そしてぼくも、縄文人と弥生人の血を受け継いでいるので、両方の性質が出て来ている?
[ひょうきの件] '13.7.12
先日、ぼくの携帯に、後輩からメールが届いた。件名のことを「表記」として、『表記の件について、… よろしくお願いします。』と送信してきたのである。 意味は通じるから問題はないのだが、「表記の件」について、ぼくは、もうひとつ別の「ひょうきの件」が頭に浮かんで来たのだった。「標記の件」である。 … さて、表記と標記、どっちが適当なのだろうか?
ちなみに、ぼくが友達にメールするときは、どこか韻を踏んでいて面白いので、たまに、『件名の件ですが、』と打ってみるのである。
[アンダーソックス] '13.7.8
6月30日(日)のことだが、村落対抗のソフトボール大会があった。その日の朝、8時前、ぼくは大会に出場するようなので、自宅でユニフォームに着替え始めたのだった。
久しぶりにやるソフトボールのためか、ユニホームに袖を通すにも、なにやら神聖な気分になった。良いプレーをするために 、あるいは、怪我などをしないように。 … それはあたかも、神社の宮司さんが、神を祭る本殿を礼拝するために、白衣袴に着替えているときの気分といってよいだろう。
そのときである。とんでもないことが起きてしまったのだ。アンダーソックスを履こうとすると、
なんと! アンダーソックスに穴が開いてしまっていたのだ。
穴はちょうど親指のところなので、親指の爪を傷めそうである。
… なんで、前回使ったときに、穴の開いていることに気が付かなかったのだろうか? 几帳面なぼくとしてはあり得ないことである。… しかも、最近は頻繁にソフトボールをやらないので、替えのソックスは用意していないときている。
このホームページを訪れた人に心配を掛けてしまったかも知れないが、実は大丈夫だったのである。反対側の足に履けばよいことに気が付いたのだ。
そうすると、穴は、薬指あたりに来て、ソックスの中に砂が入る可能性はあるものの、靴擦れを起こすようなことはない。
このように使えば、まだ、当分は使えるのである。… よかった!
[ゴルフレッスン8] '13.6.22
[ゴルフレッスン] シリーズもようやく最終回になった。少し離れた所にある練習場の、そこにいるレッスンプロのことを書いて終わりにしようと思う。
その前に、リョウタのコースデビューでの成績のことだが、149だった。ただし、河川敷のコースで、渡し舟が出ないくらい、思いっきり風が吹いていて(暴風)、最悪のコンディションだったので、それで彼を評価するのは可哀想というものである。 … すでにリョウタは、2回目のゴルフコースを経験している。2回目は組こそ違うが、親父も参加していた。親子でゴルフとは、うらやましい限りである。そのときのリョウタのスコアは127だった。
さて、レッスンプロのことである。ぼくは彼に名刺をもらっていた。そこには、PGA 社団法人 日本プロゴルフ協会 ティーチング・プロ とあった。
君は『プラトー』という言葉を知っているだろうか?
プロからもらった名刺に、彼のホームページのアドレスが書いてあったので、さっそくアクセスしてみると、たまたま閲覧したページに、プラトーという心理学用語が出てきたのである。(おお!)と思って、必然、そのホームページ自体に興味を持たされてしまったのである。
紹介しておくので、ゴルフに興味がある人は訪れてみてほしい。
このホームページだが、細部の説明をするときに、どーしても発生してしまうエラー、たとえば、右を左と書き間違えてしまうようなこと。それかな?と思える記述もあったが、… 逆に、それだけ詳細に書き込まれている。… それを除けば、読みやすいし、難解な内容はごく少ないのである。 … 真摯に書かれていて、感動的だ。
『 心のゴルフ ~ Spiritual ascension of Golf ~ 』
「すみし雑記帳」もすばらしいホームページだが、こちらのホームページもすばらしい。なぜなら、ゴルフのことだけに特化して記述されているので、濃密である。それに対して、ぼくのホームページは、テーマが雑多なので、その濃密さは醸し出せていない。
彼のホームページで、「プラトー」が書かれているところは、2012年02月07日「伸び悩み」という表題のあるページである。
[ゴルフレッスン7] '13.6.13
[ゴルフレッスン4-2] で、元プロ野球選手の城島健司氏のバッティング理論に触れたが、その考え方について、もう少し詳しく書きたくなった。彼が、テレビ朝日のGET SPORTS という番組で語ったものである。
『バッティングにおいて、グリップとバットは、身体の近くを通るべきだ。』というものである。
昔、テレビの野球教室などで、バットのスイングについて、定説になっている教えがあった。それは、… バッターボックスで構えたとき、グリップは肩より高いところに位置させ、ピッチャーから投げられたボールに対して、そこからグリップとバットを直線的にミートポイントに持っていきなさい、というものだった。… 振り遅れの防止策である。
ところが、城島氏が言うには、上記のことは『手打ち』のスイングだ、というのである。
グリップとバットを、肩の上から直線的にミートポイントに持っていくには、腕の力を使うしかない。身体の回転では無理だという。… やってみればわかる。
バッターボックスでスタンスしたとき、グリップは高い位置に構えるのはよいが、しかし、ミートの前に、同じく後方(右打ちの場合は、右肩後方付近ということ)で、一度、肩より下にグリップを下げる動きが必要だと、城島氏は言うのである。
後方でグリップを肩より下に下げてからミートポイントへグリップを持っていく。それで初めて身体の回転でバットが振れるようになる。
長距離打者が、ボールを打つ前に、グリップとバットをこねるように、身体後方で無駄な動きをすることがある。それは、グリップを肩より下へ下げる、重要な動きだと言うのである。
補足だが、グリップを肩より高いところに構える。それは振り遅れ防止によいことなのだが、ただ、理解すべきは、このときスイング軌道が2つ存在している、ということである。
上の軌道から下の軌道へ移行するには、… たとえば人工衛星だったら、小型ロケットを噴射して軌道修正(軌道制御)しなくてはならない。その小型ロケットを使うことが、城島選手に言わせれば「手打ち」になる、ということだと思う。つまり、余計な作業にパワーを使ってしまっている。
ゴルフも同じである。以前、伊沢利光プロがそのことに気付いたとコメントしていた。 … ただ、伊沢プロは、指だったか? 故障してしまって、その成果の報告は聞けなくなってしまった。
[ゴルフレッスン6] '13.6.7
第三日目。
リョウタの家とぼくの家は近くにある。両者にとって、一番近くの練習場で練習できれば理想だが、ところが、改装工事が始まってしまい、休業になってしまった。
しかたなく、第二日目に行った、レッスンプロのいる(夜はいないが、)練習場へ行くことにした。少し離れたところにあるその練習場は、22時までは料金が高目だった。リョウタが学生であることを考えて、夜の10時から練習することにしたのである。千円で100球買えた。
ここ数日、強烈な寒波が来ていた。おそらく、ぼくらが練習を始めたころには氷点下になっていただろう。それほど冷え込んでいたのである。練習場は南に向かって打つようになっていたが、寒さを防ぐものではなかった。
通路のところどころに大型ストーブがあるのだが、ストーブの前の打席を取ることができたのが幸いだった。2月20日のことである。
ゴルフのうまいシュンスケを誘ったら、来てくれた。シュンスケは白い息を吐きながら、遅れてぼくらの前に現れたのだが、隣に女の子を連れていた。シュンスケの娘だった。
実は、シュンスケの娘は、リョウタと小、中、高と同じ学校へ通っている同級生である。リョウタの応援に来たというようりは、好奇心と、冷やかしに来たようである。
極寒の中、娘は素足にミニスカートをはいて来ているし。リョウタはリョウタで、フリースのようなものを着ただけで、へそを出しながらクラブを振っている。… ジェネレーションギャップ … 信じ難い光景である。ぼくは、ズボンの下にタイツを履くという重装備で来ているというのに、
リョウタは、同級生にろくに挨拶もせず、もくもくとボールを打っていた。
シュンスケはリョウタがアイアンで打っているのを見て、『だいぶ良くなったじゃないですか』と、感想を述べた。たしかに、スイングに抑制感が出ている。二日目のレッスンが効いたのかもしれない。
今夜の練習の目的は、ドライバーを打ってみることにあった。ドライバーの初打ちである。アイアンでウォーミングアップしたあと、さっそく打ってもらった。… 案の定、あらゆる種類のミスショットが出た。どうやら、最後までコツはつかめなかったようである。思ったとおりだ。
以前書いたが、あと1日あれば、仕上げの練習が出来たのだが、ぼくがみてあげられるのは、この日が最後になってしまった。
[ゴルフレッスン5-3] '13.5.30
リョウタがレッスンプロから受けた練習を、少し、具体的に記しておくことにしよう。
プロはリョウタに9番アイアンを持たせた。そして、ほとんどの時間をクォーターショットに費やさせたのである。スタンス幅が狭いのは言うまでもない。
簡単な練習だったが、リョウタにとっては簡単ではなかった。20~30ヤードを打つのに悪戦苦闘したのだった。
練習の始めには、リョウタの打席の後ろの通路で、ぼくも、プロの話を聞いていたのだが、『野球の練習にトスバッティングがありますが、ゴルフにもあります。それは重要です。』と言っていた。
プロは、結局、リョウタに、スイングの基本と、アプローチを教えたようである。だから、ウエッジに近い9番アイアンを持たせたのだ。
プロは、強めのリストターン(あるいは強めのフェースローテーション)を教えていたようである。強めのリストターンというと、丸山茂樹プロのスイングが、ぼくの記憶の中では最後だったか? … 再認識すべきかも知れない。飛距離を出す有力な方法として。
強めのリストターン、または
強めのフェースローテーション
のイメージ。もちろん、
実際は肩の回転等もともなう。
練習の最後に、プロが1球だけ、リョウタの9番アイアンを使って自ら打って見せた。高い弾道で140ヤードあたりにボールは落ちたのだった。… さすがである。初めて持つクラブで、しかもアベレージ用のもので、しかもレンジボールで正確なショットを打ってしまったのである。
レッスンは20分の契約だったが、かなり延長してやってくれた。
[ゴルフレッスン5-2] '13.5.9
[ゴルフレッスン1] で書いたことを、ようやく説明できる。
リョウタの練習第二日目、ぼくの車にリョウタを乗せて練習場へ向かったのだが、車中、リョウタにルールブックをプレゼントしたのだった。そのとき、[ゴルフレッスン1]
に書いたようなことをリョウタに話した。
昔のルールブックは、
ビニル製のハードカバー?の装丁になっていて
立派だったが、今回買ったのは、
やけにちゃっちくなっている。
自分のも、久しぶりに買った。
『ルールやマナーを頭に入れて、立派なゴルファーになりなさい』とぼくが教えを垂れたら、リョウタは、愛想笑いをしながら「はい」と答えたに違いない。そこで、ルールの必要性を別の角度から、… ルールを理解すれば、仲間よりゴルフが上手くなったり、楽しむことが出来る、というような趣旨の話をしたのだ。
[ゴルフレッスン5-1] '13.5.6
第二日目。
リョウタはこの日、贅沢な時間を過ごすことになった。なぜなら、ぼくがリョウタの練習に、昼間から付き合ってあげたからである。… もっとも2時間ばかりだったが、
それに、リョウタの練習にとって、この日が最も重要な日だった。… レッスンプロにみてもらう予定を入れていたのだ。
2日目の練習は、近所の練習場ではなく、少し離れた所にある練習場へ出かけて行った。しかも、夜はレッスンをやっていないので、昼間に行かざるを得なかったのだ。
午後の4時30分に予約を入れておいた。20分ばかりのレッスンである。… レッスン料2千円。レッスン料とリョウタのボール代は高校生のリョウタが出すので、出来るだけ料金は抑えなくてはならなかった。
練習場に到着すると、ホールの受付でレッスンの手続きをした。予約の時間ぎりぎりだったので、急いで打席を選んだ。2階席の方が150球千円と安かったので、2階席に決めた(1階席は150球2千円)。ぼくとリョウタ二人は、二階の打席でレッスンプロを待つことになった。
しまった!
ボール代が安いだけある。打席が練習客でいっぱいだった。リョウタの打席のうしろにぼくの打席を取ることができなかった。… ぼくは密かに企(たくら)んでいたのである。レッスンプロがどんな教え方をするのか、全部みせてもらおうと。ところが、その企(くわだ)ては、もろくも崩れ去ってしまった。ひどく残念だったのである。
現れたレッスンプロは、30代後半だろうか、むしろ社会人野球をやっていそうな、いかにも鍛えられた体つきをした人物だった。それに反するように、彼の顔からは、まじめさとやさしさがにじみ出ていた。
レッスンプロに挨拶したあと、ぼくは、リョウタが一回だけ練習したことを報告した。それから、「クラブの持ち方から教えてください」と頼んだのだった。
プロの方から、リョウタに、スポーツは何をやっていたのか質問があった。リョウタは野球をやっていたと答えた。するとプロは、「ぼくも野球をやっていました」と答えたのだった。
レッスンが始まった。
「一度、素振りをしてみてください」プロが、リョウタを促した。
リョウタは9番アイアンを持たされた。… この日、9番アイアン以外は使わなかった。… そして、素振りを一回だけしたのだった。… ぼくには、違和感のないスイングに見えた。
それを見て、プロは「はい」と言った。プロは、グリップの仕方から教え始めたのだった。
次に、プロは何に譬(たと)えたのか聞こえなかったのだが、肩口からクラブを振り下ろす動作をさせた。杵(きね)で餅でもつくイメージだろうか?クラブの使い方を教え始めたのだった。… ぼくはリョウタに、上段から剣道の竹刀(しない)を振り下ろすイメージで教えたのだが、肩口から振り下ろす譬えの方が良さそうである。あとでリョウタに聴いてみよう、何に譬えたのか。
プロは9番アイアンを持たせた。ぼくは最初、8番アイアンを持たせて教えた。… 昔は7番が基本だと言われたが、現在のアイアンは、ロフトが立って、7番だと、ほとんどミドルアイアンなのである。つまり、8番が適当だとぼくは考えたのだが、… プロがなぜ9番アイアンを持たせたのかは、理由がありそうだった。