sumi-Cノート <excerpt> シビエといえば車のヘッドライトやフォグランプで有名な会社だが、さて、君は『ジビエ』という言葉を知っているだろうか? … 続き
(34)今週の出来事 2013年 9月~12月
[マラソン大会5] '13.12.31
[マラソン大会4] '13.12.30
[マラソン大会3] '13.12.29
[マラソン大会2] '13.12.28
[マラソン大会1] '13.12.26
[目に毒なオレンジ色のチラシ] '13.12.14
[ジビエ8] '13.11.23
[ジビエ7] '13.11.16
[ジビエ6-2] '13.11.15
[ジビエ6-1] '13.11.10
[ジビエ5] '13.11.4
[ジビエ5] '13.11.4
[ジビエ4-3] '13.10.24
[ジビエ4-2] '13.10.16
[ジビエ4-1] '13.10.13
[ジビエ3] '13.10.4
[庭の強烈な陰影2] '13.9.24
[庭の強烈な陰影] '13.9.22
[ジビエ2] '13.9.19
[ジビエ1] '13.9.17
[華春榮報道官] '13.9.9
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[マラソン大会5] '13.12.31
嫌がるぼくをマラソン大会に誘ってくれたのは、最近も [出来事] に登場しているケイスケとエイキチである。この二人がマラソン大会に参加している目的は、走ることよりも、大会のあと地元に帰ってからやる「打ち上げ」の方にある。
まあ、彼らに感謝しなくてはならないだろう。マラソンを通じて人との輪が広がった。意外な人物がマラソンについての知識が深かったりするのである。その人の話では …
たとえば、競技会で5キロを走るとなると、その練習として毎回5キロを走ろうとするだろう。それが普通である。ところが、もうひとつの練習法があるという。自分が5キロ30分だったら、距離でなく、『時間を練習する』というのである。… なるほど … 30分走ったら終わりにする。気楽に走ると6キロ7キロと長くなるだろう。距離ではなく時間を走る。こんな練習法もあるというのだ。
[マラソン大会4] '13.12.30
さて、今年のマラソン大会のぼくの記録、タイムだが、グロスで 30分47秒 だった。… 30分を切れなかったのである。… やることはやったので、悔しくはないのだが、残念だったのである。
毎年、体が温まるまで、ゆっくりとしたペースで集団の後方から走り出すのだが、今回は最初からペースを上げて走ったのである。… にもかかわらず及ばなかった。47秒オーバー。… あと、どのようにすればタイムを縮められるのだろうか? これを克服するには、かなりシビアな考えや練習が必要になってくるだろう。
… 実は、今年の大会も100%の力では走っていないのである。走れない理由があるのだ。これから先もそうするだろう。今回も75~80%の力で走ったのである。
なぜかといえば、ゴール付近には大勢の応援がいるが、報道陣もまた多いのである。カメラだけでなく、動画の撮影もしている。カメラは多くが望遠レンズをつけているし、動画の方は、まるでテレビ局のような機材を持ち込んでいたりもする。そんななかで、ゴール前で力尽きてしまったら、… 想像しただけでも恐ろしい。… 力を使い果たし、顔面は蒼白で、視点は定まらずに白目を剥いている。まるでバイオハザードに出てくるゾンビのようになってしまっている。走るというよりふらふら歩いている。
… ゴール付近でそんな状態になるのだけは避けたいのである。… 走る目的からして、
[マラソン大会3] '13.12.29
今回の書き込みは、個人的なメモである。読んで面白くないだろう。
マラソン練習第1日目 11月始めのことなので、短パンで走り出す。白いキャップをかぶった。車に存在を知らせるためである。
走るための筋肉など付いていないのでゆっくり走りたいのだが、ついスピードが出てしまった。
リュックサックを背負っている。リュックサックにはバレーボールシューズ、スポーツドリンク、携帯、財布などを詰め込んでいる。だからかなり重い。しかも、走っている最中、背中で上下左右に動くのである。… これにはまいった! しかたなく、固定するために、リュックの左右の肩ベルトを胸のあたりに引き寄せて、片手で絞るようにして持って走った。だから、片方の腕しか振れなかった。
体育館に着くと、腿(もも)の筋肉がピリピリした。ごく小規模の肉離れのようなものだろう。しかし、問題なくバレーの練習はできたし、帰りも走ることができた。
予想はしていたが、筋肉痛が2日続いた。まあ、全治2日だったら文句はないだろう。
第2日目 リュックサックを別のに替えた。旅行に使っている、少し大きめなやつだが、それには、リュックの左右の肩ベルトを体の前で止めるベルトが付いていた。これは快適だった。両腕が振れた。
第1日目のことだが、足音がパタパタとうるさかった。そこで、若干踵(かかと)から着地するようにした。そして、なめらかに土踏まず外側に体重を移動し、最後親指から抜くようにして走ってみた。すると、消音効果が出た。
… ぼくがマラソンの練習をしているのを知っている人は、バレーの選手だけにしたい。村人には知られたくないのである。しかし、ちょうど村の中心を走らなくてはならない。抜き足差し足で、目立たないように走りたいのである。
踵(かかと)から着地するように走ったのだが、それには、必要以上にアキレス腱を伸ばすような動きになってしまった。体育館に着くと、アキレス腱がピリピリした。ごく小規模の肉離れのようなものだろう。しかし、問題なくバレーの練習はできたし、帰りも走ることができた。
第3日目、第4日目 すばらしい。体育館へ行くまでの道路の、どこに凸凹があるとか、U字溝を塞いでいる金属製の網が、ここを踏むと音がするとか、細部までわかってくる。暗闇で神経が研ぎ澄まされてきた。
すでにこの頃は、筋肉痛からも開放されていた。
第5日目 信号待ちなどあるが、これまでの全日、2キロ16分かかっている。1キロ8分だ。… 遅いようだが、ぼくにとってはジョギングではなく、マラソンのペースである。これ以上ペースを上げることは出来ない。上げたらバレーの練習ができなくなってしまう。
実は5日目はバレーの練習が中止だった。そこで、通しで走ってみた。32分だった。5キロでなく4キロである。
今回は、チカチカ光るライトを腕に巻いて走った。振動すると光るようになっているランナー用のグッズである。ぼくも車を運転するので分かるのだが、夜間、目立たない人間が道路にいるのは少なからず運転しづらいのである。だからランナーグッズを急遽購入したのだった。
[マラソン大会2] '13.12.28
前回、『毎年同じようなタイムである。… すでに、この記録には飽きが来てしまっていた。』と書いた。
ぼくは、ママさんバレーの練習の手伝いをしている。中学校の体育館が夜間開放されていて、そこで週一回練習をやっているのだ。
中学校の体育館は、ぼくの家からちょうど2キロのところにある。車のトリップメーターで測ってみると、ちょうど2キロだったのだ。
… おいしい距離である。
これまでのマラソン大会は練習をしたことがない。ぶっつけ本番だった。
… ママさんバレーの練習の手伝いに行くのに、車でなく、走って行けたら、
… 実行は簡単そうに思えるかも知れない。だがしかし、一つだけ問題があった。
練習の日、バレーの選手たちは体育館まで車で行く。… ということは、走っているぼくを目に留めることになる。つまり、ぼくは、注目されながら走らなければないのだ。… この恥ずかしさを克服しなければならないのである。
ただ、どー考えてもそれ以外に練習する時間はつくれそうにない。ぼくは寝坊で朝はだめだし、バレーの練習に行く日以外は、夕方はかったるくて運動する気になれない。
悩んだ末、実行することにした! … マラソン大会の5週前からである。週一回。
[マラソン大会1] '13.12.26
今月初めにマラソン大会があった。ぼくはマラソンを趣味にしていないのだが、… にもかかわらず走ってしまった。
マラソンといっても、ぼくが参加したのは5キロである。たいした距離ではない? このマラソン大会ではハーフが最長距離で、5キロ、それに子供やファミリー向けの距離の種目がある。
仲間に誘われて、すでに4年連続で参加している。ぼくの昨年までの記録は、… 順位は上位のランナー以外はあまり意味がない。選手の先頭は、スターターピストルの音がすると、すぐにスタートラインを踏めるが、後方の選手はスタートラインを踏めるまで30秒以上とか掛かってしまう。公平ではない。… 記録に関しては、グロス(個人記録)が重要になる。ぼくの昨年までの記録は、33分03秒、33分45秒、32分53秒である。
毎年同じようなタイムである。… すでに、この記録には飽きが来てしまっていた。そこで、今年マラソン大会に参加するのだったら、それを上回るタイムで走ろうと考えたのだった。どーせなら5キロ30分を切ろうと、
今年のマラソン大会のぼくの記録は後日発表することにする。… 誰も、ぼくの記録には関心はないだろうが、強制的に後日発表する。
[目に毒なオレンジ色のチラシ] '13.12.14
以前、ツアーに参加して旅行をしたのだが、そこの旅行会社から旅行案内の冊子が送られてきた。
透明ヒィルムの包装を解いて冊子を取り出してみると、それとは別にチラシが出てきた。たたまれているチラシはオレンジ色をしていたが、広げてみると、目に毒なものだった。
『北海道冬の味覚市 厳寒のオホーツクから海の恵みをお届けします』
毛ガニ、本タラバガニ、花咲ガニ、北海松葉ガニ、それらを一杯二杯と注文できるが、足だけとか、むき身だけとか、でも注文できる。… ほとんどがボイル冷凍もの … かえって生よりよい。
オレンジ色はそれだけではない。いくらの醤油漬け、冷凍生ウニ板折り、甘口たらこ、天然紅鮭切り身。
ああ、注文して、喰ってみたい。… しかし、安くない! たとえば、毛ガニボイル冷凍(2尾で約1キロ)9,800 円也。高すぎて注文は困難である。
… 注文できないでよかったかも知れない。財力に任せてこれらを簡単に取り寄せられる環境だったら、… 食べ過ぎてしまって、きっと健康を害しただろう。 つまり、貧乏でよかったのだ。
このチラシでは、蟹の数え方を1尾2尾と記してあった。一杯二杯ではない。「いっぱい」には「たくさん」の意味もある。蟹の数え方を知らない注文主(ぬし)に「いっぱい注文できる」と誤解を与えないようにだろう。ちなみに、食べ物としての蟹は一杯二杯。生き物としての蟹は一匹二匹。 また、タコやイカも一杯二杯。またまた、カニの足を切り落としてまとめたものは「肩」と数えるそうだ。
[ジビエ8] '13.11.23
ジビエと題した書き込みも、今回で終わりである。と、いいながら、… ジビエとは関係のないことを書くことになる。
ぼくの村には「みたけ講」というのがある。我が家でも「講」に入っていて、年に一度、村人みんなで、みたけ山(東京都青梅市にある標高929mの山)の神社まで行って参拝してくる。
みたけ山の神社は、正式には武蔵御嶽神社という。みたけ山の頂に鎮座していて、ケーブルカーを使ったとしても、境内へたどり着くには急な坂や石段があって、けっこうハードである。
神社の敷地内の話だが、石段を登って神社へ着くと拝殿が目に入る。拝殿の後ろには本殿がある。拝殿と本殿は中で、もちろんつながっている。拝殿と本殿の両脇には柵がしてあって中には入れないようになっている(現在は開放されている)。柵の中、つまり拝殿と本殿の後ろには八百万(やおろず)の神様が祭ってあるのである。それぞれの神様の社(やしろ)がいっぱい建っている。
さて、その八百万の神様の社の中で、一番奥の高い所に、何という神様が祭ってあるか知っているだろうか?
… 『大口真神』である。 おおぐちまがみ、または、おおぐちのまがみ と読む。
大口真神の画(え)が描(か)いてある御神札(おふだ)が我が家にも貼ってあるが、村の年寄りは「お犬様のおふだ」と呼んでいる。
大口の山犬。… 大口のお犬様。… 大口の犬の神様。… これらイメージの帰着するところは、… 狼 オオカミ である。
昔は、関東平野を囲む山々にオオカミが棲んでいた。そして、人々は畏れ敬い神とした。
ようやくテーマにたどり着いた。 野生動物の数を適正に管理する方法のことだが、ぼくが最も注目するのは、それは、日本オオカミを遺伝子操作で蘇らせ、再び山に放つというアイディアのことである。食物連鎖のメカニズムを使って野生動物の数を管理しようという試みである。
日本オオカミが人に害を及ぼすようでは本末転倒だが、やはり、山にオオカミがいることは魅力的なのである。
[ジビエ7] '13.11.16
野生動物と接触することの危険性について触れておかなければならないだろう。
鴨などの渡り鳥は、インフルエンザを保菌しているかもしれない。キツネはエキノコックスなど寄生虫の宿主(しゅくしゅ)かもしれない。
「動物由来感染症」とか、「人と動物の共通感染症」などと呼ばれているものが多くある。狩猟をするには十分な知識を持たなければならないだろう。
おそらく地方ごとにそれぞれ、猟師たちは、捕獲した野生動物の、感染症の危険から身を守る知識(すべ)を身に着けているに違いない。それらを調べてみるのも面白いかも知れない。
[ジビエ6-2] '13.11.15
ずいぶん前のことだが、農業新聞(日本農業新聞)にこんな記事が出ていた。11月から首都圏で「信州ジビエ鹿肉バーガー」の販売を始めることになったと、
… 粗びき信州鹿肉ジビエバーガーだそうだ。JRの駅構内にショップを置くそうである。東京、埼玉、千葉、神奈川の、
うまいのだろうか?
そう思ったのがジビエに関心を持ったきっかけだった。… 野生動物の肉を、ただ焼いたり煮たりするだけでは、牛肉、豚肉、鶏肉に敵うまい。
西欧では、ジビエを食べるときには、下ごしらえをちゃんとするそうである。たとえば、鹿肉だったら、肉をブランデーにつけたあと、こんどは赤ワインで8時間煮る、などとやる。メインディッシュになる。これならうまそうである。(こちらも農業新聞の記事から、)
味や食感に「絶品」を感じなかったら、ジビエ料理の普及は難しいだろう。ひいては野生動物の数の適正化に寄与する、しないに関わってくる。
ちなみに、「信州ジビエ鹿肉バーガー」は、レストランシェフの監修のもと、焼いたマッシュルームとタマネギを挟み、ソースは鹿の骨と筋を赤ワインで煮出したものだそうだ。… あとは食べてみないと判らない。
[ジビエ6-1] '13.11.10
なぜ、今、ジビエと題した書き込みをしているのか? ようやくその理由を書くことができる。
我が家では、農業新聞を購読しているのだが、毎日のように鳥獣害とその対策の記事が出ているのである。『防護柵管理・協定で義務化』などという見出しが、社会面だけでなく一面を飾っているのだ。 … 反対していたTPPの参加が決定されてしまって、紙面が空いてしまったのだろうか? それだけではあるまい。
ぼくが農業を営んでいる地域は、都市近郊である。野生動物による被害が無い訳ではないが、カラス、タヌキ、ハクビシン、野うさぎ、モグラ、ネズミなどの被害はある。ただ、地理的に大型の野生動物が侵入してくることはない。それに対して、山が近くに迫る農地を持つ地方では、想像を超えた被害があるのかもしれない。だから新聞の一面にも載る。
そこで、ぼくも考えてみたのである。適正に野生動物の数を管理することを。… そのひとつのアイディアが、増えてしまった動物を、人間が食べさせてもらうことなのである。
[ジビエ5] '13.11.4
『ぼくが数千エーカーという私有地を持っている大地主だったら』 またこの話だが、…
猟をするときは、クラシカルなファッションで身を包みたい。ブレザーの上にはカバートコートなり、インバネスコートをはおる。帽子もかぶる。帽子はハンチング(鳥打帽)とか、シャーロック・ホームズがかぶっているようなディアストーカー・ハット(鹿撃ち帽)である。靴は山野に入ってもいいようにハイカットの革靴なりブーツがよいだろう。もし、時代考証的に整合性があるならば、ニッカーボッカーズを履くのも格好が付くかも知れない。
話は変わるが、気付いたことがある。 [ジビエ] シリーズの書き込みのなかで、気心の知れた友人を招いて狩をしたいと書いたのだが、しかし、それは難しいことだと気付いたのである。どーいうことかというと、
ぼくの親しい仲間にケイスケとエイキチがいるが、二人を狩に招待するとなると、ケイスケはブレザーにジーパンという格好で来てくれるだろうが、だだし挨拶は『チョリ~ス』である。動物の命を奪うような企画にどーも似つかわしくないタイプである。エイキチにいたってはきっと、リーゼントのヘアスタイルにジャージでやって来るにちがいない。雰囲気を楽しみたいのだが、彼が来ると訳が分からなくなりそうである。… つまり、狩にふさわしい友人を、ぼくは持っていないことに気付いたのだ。
… というか、ケイスケとエイキチは、ぼくの狩の誘いに対して、彼らの方から断ってくるにちがいない。その理由を書いたのが [ジビエ4] である。動物性タンパク質が人類に必要なことは分かっていても、自ら動物の命を奪うことは避けたいと思うだろう。
日本人にとって狩猟が、いつしか、心情的に難しい環境を作って来てしまっている。教育機関もメディアも、動物愛護、命の大切さ、こちらの方だけを取り上げる。そのほうが、教育機関やスポンサーの企業にとって、バッシングを受けることはないし安直(あんちょく)なのである。
市民が、動物愛護の気持ちと、動物の命を奪うことの必要性を、どちらも自然に受け入れられるような環境。このような文化が出来て、何か、野生動物との付き合いが完成するように思えるのである。
[ジビエ4-3] '13.10.24
今回の書き込みは「ジビエ」とはあまり関係ないが、動物と関係した出来事がつい最近あったので書いておくことにする。
ぼくが家の2階にいると、お袋がぼくを呼ぶのである。
「猫が、ふらふらと玄関先まで歩いて来て、倒れて死んでしまった!」と、
「ええ! どーいうこと?」 ぼくは階下にむかって大きい声で質問したのだった。
説明を聞いてもらちが明かない。しかたなしに玄関の外へ出てみたのである。
すると、玄関の脇で、猫がうずくまっていたのである。黄色っぽいトラ猫だった。観察するまでもない。後ろ足の皮が剥けてしまっている。しかも、後ろ足全体がすでに壊疽をおこして、ハエがたかっていた。… 病気だか怪我だかわからないが、重症を負っていたのだった。
ただ、まだ生きていた。たまに頭を上げるのである。… お袋は、猫がひどい状態だったので、倒れると同時に死んでしまったと思ったのだろう。
むやみに猫に触ったりできなかった。野良猫なので、どのように反応するかわからなかったからだ。
ぼくの家ではペットを飼っていない。かかり付けの動物病院など無いし、知らなかった。だから、対処のしようがなかった。そこで、公共機関に頼むことにしたのである。保健所? … 動物との関係においてあまりイメージがよくない。そこで、市役所に電話してみることにしたのである。
電話に出てくれた市役所の受付に対して、「猫が、ふらふらと玄関先まで歩いて来て、倒れてしまった」「どーしましょ?」と話した。
すると、すぐに、たしか生活環境課と言ったと思ったが、そちらに繋いでくれた。生活環境課では、「すぐに引き取りに行くので、ダンボールの箱か何かに入れておいてくれ」というのである。それは無理だと伝えた。猫は、遠くへ逃げてしまう状態ではなさそうなので、見張っていると言い添えた。その役はおふくろに頼んだ。
もちろん市役所の仕事は市民の意向が反映される。しかしながら、ぼくは驚いてしまったのである。生活環境課の話だが、猫を引き取ったら、病院へ連れて行くというのである。昔だったらどーだろうか? きっと、殺処分にちがいない。… 病院へ連れて行くとは。… 賛同するが、野良猫にまで税金を使うのである。
また、ぼくにとって意外な同意を求められた。「治療して体内に薬剤のカプセルを埋め込んだら、また、もと居た場所に放しますが、それでよろしいですか?」と、 ぼくは、もちろんそれでよいですと答えたのだった。
時代は変わったものである。
30分もすると、市役所の人がトラックで来た。ダンボールの箱を組み立てるなり、玉網を出すなりしたのだが、そのあと、あっという間に猫を捕獲してしまった。
ぼくは見ていなかったのだが、お袋の話だと、猫はすすんで玉網に掴まってきたそうである。だから、あっという間にダンボールの中に入ってしまったのだ。
ダンボールに入った猫をトラックの荷台に移すと、役所の人とお袋、それにぼくの3人で、猫を観察した。
「ああ、もう腰まで怪我がいってしまっていますね。片方の目も潰れてしまっています。ほら。」役所の人はこの仕事が専門のようで、冷静にぼくらに説明してくれた。平気で猫に触っている。
「交通事故でしょう、きっと」
「治療はむずかしそうなので、死なせてやった方がいいですね。とりあえず動物病院へ運びますが、」
ぼくとお袋は、まるで我が家のペットのように、「よろしくお願いします」と言って、市役所の人に頼んだのだった。
[ジビエ4-2] '13.10.16
では、実際に猟銃を使って狩をする場合を考えてみよう。
それは、動物の命をもらい受けることである。経験していない者にとっては、狩は至難の業ということになる。
猟銃から放たれた弾丸はみごとに動物に当たった。鳥類、たとえば鴨にしよう。猟犬をすかさず放ち、捜索をさせる。川辺の葦の茂るエリアから遠くないところで犬が吠えている。行ってみると、獲物は草むらのそこにあった。歓喜! しかし、 … 獲物が動いた。… まだ生きていたのだ。… さて、息の根を止めなくてはならない。
こんな場合、ぼくは、どのようにして鳥を絞めるのか?知らないのだ。同時に「かわいそうだ」という感情も沸いてくるだろう。
つまり、狩猟に関して、あらゆる方面からの技術や「考え方」を習得しなくては、実行は難しいということなのである。
息の根を止めるとか、絞めるとか、表現したが、そのことを「とどめ刺し」というそうである。'13.11.7
[ジビエ4-1] '13.10.13
猟銃のことに触れよう。最近は見かけることがなくなったが、子供のころは、山の中に、… 山というのは、雑木林や竹林のことだが、散弾銃の空薬莢(からやっきょう)がよく落ちていたものである。
子供たちはそれを拾って集めたりしたが、ぼくもそれを拾って観察したことがあった。どんなふうに銃から弾が発射されるのか知りたかったからである。… ところが、原理はよく解らなかった。
空薬莢は、金色の金属部分と、プラスチックだろうか青や赤の筒状のものから出来ていた。… ともかく、子供たちにとっては、非日常的な、別世界の落し物だったのである。
空薬莢が落ちていたと書いたが、落ちていただけではない。 散弾銃の銃声がしたかと思うと、トタン屋根に散弾が降ってきてカラカラと音がしたりした。おっかなかったのだ! … 危険というより、そういうのが当たり前の環境だった。
最近は落ちている薬莢を目にすることはなくなった。同じく、散弾銃の銃声を聞くこともなくなった。可猟地域ではなくなったのだろう。あるいは、ぼくの住んでいる村も、森が減少して猟場では無くなったということだ。
散弾銃もそうだが、子供のころ空気銃を持たせてもらったことがあった。ずっしりと重かった。黒い銃身と磨き上げた木目のきれいな銃床(じゅうしょう)、子供のころだったから美術品という概念はなかったが、美術品のように美しくてかっこいいと思ったのを覚えているのだ。
[ジビエ3] '13.10.4
ぼくが数千エーカーという私有地を持っている大地主だったら、の話だが、
… 狩りとなると、猟犬も飼わなくてはならないだろう。どんな犬種が適当なのだろうか? トイプードルやチワワではあるまい。
ぼくは生来、時間にルーズな人間である。犬を飼うには散歩を日課にしなくてはならないし、つまり犬は飼いづらい。実際飼ってはいない。そんなことから犬の知識がまったく無いのである。
調べてみると、大雑把には、猟犬と、ハウンドという猟犬がいるようである。猟犬の方は、「散弾銃を使用するハンターによって、鳥猟や小動物・大物動物猟全般に使用される。」と Wikipedia に書かれている。
ハウンド(hound)の方は、「主に獣猟犬として用いられ、獲物を追跡する際や追い詰める際に用いられる。」と Wikipedia に書かれている。
猟犬=レトリバー セッター スパニエル ポインター ウォーター・ドック
ハウンド=視覚ハウンド 臭覚ハウンド ラーチャー
その他=ツリーイング・ドック テリア カー 日本犬
猟の種類によって適する犬も違うようである。しかも覚えきれないほどの犬種が存在している。こうなると、いろんな種類の犬を何匹も飼わなくてはいけなくなる!
以前、自転車で、深い雑木林の中の細い道を通って家に帰ろうとしたことがあった。すると、犬に出くわしてしまった。しかも吠えてきたのだ。… ぼくが優しい人間であることはすぐに分かりそうなものだが、… 闇雲に吠えてくるのである。噛みつかれてはたまらない。結局、引き返えすはめになってしまったのである。猟をしている飼い主とはぐれたみたいだった。
その犬は、飼い主だけに忠誠を誓っていることがすぐにわかった。とおせんぼされて頭にくるより、逆に、犬に魅力を感じてしまたのだった。白い毛並みに黒の斑点があるやつだった。セッターかダルメシアンだろう。… ダルメシアンは、猟犬には分類されておらず、馬車の伴走犬などの用途とされていたが、
[庭の強烈な陰影2] '13.9.24
子供のころ、学校の先生に、「影も色のうちだから、絵の具の黒は使わないようにしなさい」と注意されたことがあった。… それはずっと意識にあった。
地中海で写生をしたならば、きっと、対象物に青みがかった色の影が認められるかも知れない。日本でも、南国の方では影に色があるかも知れない。
しかし、上の写真の影は黒でよいような気がするのだ。… 日本は湿度も高いし、ルノワールの真似をしなくてもよいのではないかと思うのである。日本の影を表現するには黒を使うべきである。いわば、ジャパン・ブラックを使うべきだと。ぼくの住む関東では、出来る陰影は黒に思える。宇宙空間に浮かぶ宇宙ステーションには、太陽光の当たるところ以外には当然陰ができる。その陰の漆黒と、ぼくの住むところの影は同じではないかと思えるのだ。
[庭の強烈な陰影] '13.9.22
日が当たったところは暑いが、日陰は涼しい。
10月15日が十五夜だと思っていたのだが、ちゃんと暦を見ると、毎年、十五夜の日は変化していた。しかも、十五夜イコール満月でもなかった。
今年の十五夜、中秋の名月は9月の19日だった。しかも、望ましい満月。 … 残念ながら、月の写真はUPできない。ぼくの持っているデジカメでは、月が小さくなってしまったりと、うまく撮影できないのである。
さて、上の写真は、
中秋の名月の前日のことだが、昼少し前のこと、作業小屋で仕事をしていて、手を動かしながら庭を見ると、やけに眩しいのである。目が痛いほどである。庭は、日の当たったところと、日陰のところで、強烈なコントラストをつくっていたのだ。
ここ数日、昼間は30度前後の気温になったが、夜は冷えるようになって来ていた。台風18号が日本列島を通過してからである。
つい写真を撮ってしまった。… ただし、写真では、眩しさについては表現できていない。
[ジビエ2] '13.9.19
もしぼくが、数千エーカーという私有地を持っている大地主だったら、…
もちろん、その私有地には広大な森が広がっている。
当然、季節ごとに狩をするだろう。気心の知れた友人を招いて、… 鴨、ヤマドリ、野うさぎ、鹿、ときにはキツネ、などを狩る。
下働きをしてくれる人やコックさんを雇い入れて、仕留めた獲物は、伝統にのっとった方法で調理してもらう。
狩をした日の晩餐には、… その日の獲物の肉は出てこないかも知れない。肉は熟成が必要だからだ。だから、前に仕留めた動物の、最適な肉を食べることになる。
広大な森があると、他の食材も豊富に得られるだろう。ポルチーニ、モリーユ、ジロール、きのこ類だ。スグリなどのベリー類やクルミなどのナッツ類も獲れる。
もちろん、菜園には、野菜やハーブがつくってある。それらは肉料理にかかせない。
食卓にチーズも欲しいところだ。イタリアのパルミジャーノ・レッジャーノもよいが、スイスのスプリンツもよいだろう。… 近所のスパーマーケットには置いていそうもないので、チーズ専門店に注文することになる。
ぼくの家はちょっとした宮殿なのだが、家に来るまでに、3キロばかり、砂利道の私道を走ってもらうようなので、チーズ専門店の配達の人には気の毒なのである。
[ジビエ1] '13.9.17
シビエといえば車のヘッドライトやフォグランプで有名な会社だが、さて、君は『ジビエ』という言葉を知っているだろうか?
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そう、ジビエとは、「狩猟によって得られた、食材としての野生鳥獣のこと」である。あるいは、「野生鳥獣の肉のこと」である。
ジビエのことを考えると、日本人の肉に関する嗜好が、ひどく貧相であるのに気づかされる。牛肉、豚肉、鶏の肉の3種しかないのである。食文化としては寂しすぎるではないか。… 近くのスーパーマーケットへ行っても、羊の肉さえ見たことがない。
野生動物の肉を適切に調理して食す。… なんと贅沢なことだろうか。
野生動物の肉って、案外、かたかったり臭みが強かったりするのかも知れない。しかし、野生動物の肉を食することは、この上なく贅沢なことである。人間本来の、狩猟の、ワイルドな感覚を呼び覚ましてくれるではないか。同時に、野生動物の命をもらい受けるという意味でも贅沢(感謝の気持ち)である。ジビエ料理に合いそうな酒は、やはり赤ワインだろうか? それなら、重めのやつがよさそうである。
[華春榮報道官] '13.9.9
ぼくは中国のことをほとんど知らない。中国と取引などあれば、リアリティーをもって理解できるだろうが、まったく無いのである。
そこで、中国の、とりわけ中国の上層部のことを知ろうとする場合、ぼくの場合は、よくテレビに出てくる報道官を調べてみるのである。
最近よく登場する報道官は、女性で、華春榮(かしゅんえい)という人である。
習近平体制で就任した外交官、報道官。南京大学を卒業。江蘇省出身。43歳。1児の母。
この人の風貌からして、おそらく、私的な部分では、教養豊かで、しかも、おおらかな性格で、誰からも好かれるような人物なのだろうが、いったん公務となると、一党独裁のなかで、没個性的に、威圧的な言葉を使って、体制を守っていく態度をとる。