sumi-Cノート <excerpt> [伊勢神宮2] … ぼくは思った。神様の使いが現れたと。 … 続き

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(36)今週の出来事 2014年 5月~8月

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[ロリン・マゼール] '14.8.30
[カラオケ王9-3] '14.8.26
[カラオケ王9-2] '14.8.25
[カラオケ王9-1] '14.8.17
[カラオケ王8] '14.8.9
[カラオケ王7] '14.8.1
[カラオケ王(キング)6] '14.7.24
[すみしメモ] '14.7.19
[カラオケ王(キング)5] '14.7.8
[カラオケ王(キング)4] '14.7.6
[カラオケ王(キング)3] '14.7.4
[カラオケ王(キング)2] '14.7.2
[カラオケ王(キング)1] '14.6.30
[虫垂は必要な器官] '14.6.13
[文庫本の1Q84] '14.6.2
[消費税とバスの運賃] '14.5.25
[伊勢神宮3] '14.5.15
[伊勢神宮2] '14.5.2

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[ロリン・マゼール] '14.8.30

ロリン・マゼール氏が亡くなったそうである。知らなかった。7月13日のことで、84歳。

ロリン・マゼール。特別好きな指揮者という訳ではないが、『ホルストの惑星』のことはよく覚えている。


ボイジャー1号、2号が打ち上げられたのが1977年のことである。

1979年に木星に接近し観測することに成功した。それから、2機の宇宙探査機は、スイングバイと呼ばれる重力アシスト技術を使って土星に向かったのだった。1981年に土星に接近した。1号はタイタンを観測した。2号の方は、土星で再びスイングバイを行って天王星と海王星に向かった。

上記のニュースは、まだ若かったぼくに、とんでもない刺激を与えたのだった。


そんなときに、テレビやラジオから流れたのがホルストの惑星だった。このタイミングでロリン・マゼール指揮、フランス国立管弦楽団の演奏が録音され、発売されたのだ。

記憶が曖昧だが、『発売された』作品の記録媒体は、レコード盤とCD両方だったかも知れない。当時、まだ、ぼくにとってはレコード盤の時代だったが、このレコードを欲しくて仕方がなかったのだ。しかし、高価すぎて手が出なかった。3,800円とかしたかも知れない。

… ホルストの惑星は聴きたかったので、ずいぶん経ってからズービン・メータのを買った。安かったからだ。以後、メータが好きになってしまったが、


ロリン・マゼール氏に話を戻すが、少し前まで、ニューイヤーコンサートということでウイーンフィルを指揮していたのを思い出す。新年にNHKの2chでやっていたのだ。それは華やかでよかった。



[カラオケ王9-3] '14.8.26


上図の、五線譜に書かれた音符を表現するのに、前回、ぼくはこのように書いた。『五線譜の5本の線があるが、五線譜から外れたすぐ下に、ごく短い線(加線)があって、そこに音符が書かれている。それが「ド」ということになる。』… これでは、特定の音を人に伝えるのにずいぶんと骨が折れる。

調べてみると、… たとえば、ピアノの鍵盤は88鍵あるが、全ての鍵に、つまり全ての音に名前があるそうである。文字どーり「音名」というのがある。
各国で違うのだが、上図の位置の音符は、日本では「ハ」であり、ドイツでは「C(ツェー)」と決められている。

オクターブ上がると、日本では「ハ・ (ハの上に一つ点を書く)」、ドイツでは「c1 (小文字の c に、1は乗数のように上に書く)」。… ドレミもイタリアの音名なのだが、表記的には好んで使われないようである。オクターブが変わると難しい言い方になってしまったりするのかも知れない。 その他、わかりやすい国際式(おそらく英、米式)というのもある。

上の音名表記の ド ハ C C4 は、ピアノの鍵盤でいけば、ちょうど中央の位置になるようである。


音名表記を覚えたなら、… 会話を交わす両者が理解していれば、… 『C は私にとって一番気持ちの良い声が出る高さです』などという会話が成立するのである。



[カラオケ王9-2] '14.8.25

五線譜。たとえば、五線譜の5本の線があるが、五線譜から外れたすぐ下に、ごく短い線(加線)があって、そこに音符が書かれていると、それが「ド」ということになる。

さて、それからレミファソという具合に上に上がっていくと、再び高い方の「ド」が出てくるわけだが、なんと、そのドは五線譜の線と線の間に出てくるのだ。下のドは線の上に卦かっているのだが、1オクターブ高いドは線と線の間にある。… 下のドが線に卦かっているのなら、上のドも線に卦かっていてもよさそうではないか? 分かりやすいし。… こんな発見をしたのも、このソフトの効用である。

もうひとつは、… このソフト本来の目的は、ピアノの初心者のレッスンなのだが、それをやってみたことである。

『バイエル』という用語が出てきた。

ウインナーソーセージの(アルト)バイエルンは知っているのだが、バイエルは普段耳にしたことが無かった。… バイエルとは、フェルディナント・バイエル、 人の名前である。ドイツの作曲家でピアニスト。「ピアノ奏法入門書」作品101(バイエル教則本)というのを作った。彼は、この教則本のみで有名みたいである。


… このソフトを使ってピアノの初心者のレッスンをやってみたのである。しかし、あまり報告するようなことはなかった。結局、やったのはパソコンのブラインドタッチの練習だったからだ。… キーボードに振り分けられている音を各指に覚えさせるだけで、レッスンはあっという間にクリアしてしまった。

それでも、パソコン画面で五線譜と音符を見続けたので、五線譜に書かれている音符がドレミの何の音なのかすぐ分かるようになったのである。



[カラオケ王9-1] '143.8.17

東京に用事があって、… 電車を使って行ったのだが、その帰りに池袋の電気量販店に寄ってみたのである。我が村の近くにある電気量販店とは規模が違うようだ。

その立ち寄った店で衝動買いをしてしまった。ピアノのレッスンのソフトである。ソフトの箱にはグランドピアノのイラストが描かれている。

どうやら、ぼくがイメージしていたパソコンソフトのようだった。パソコンの画面に鍵盤が表示されて、キーボードで操作できるというものである。


… 実際使ってみたのだが、あまり人に薦められるようなものではなかった。だから、ケースの写真のUPは控えることにした。

購入したソフトは、消費税込で4千円近くした。その割に、パソコンのディスプレイに表示される鍵の数が少なすぎた。なにも88鍵なくてもよいが、3オクターブくらいの鍵があってもよいではないか。このソフトは、1オクターブ半くらいなのである。つまり、五線譜と、五線譜ひとつ外にある加線の範囲ぐらいなのだ。
また、ピアノの音がしたが、音が小さすぎた。… つまり、コストパフォーマンスが低すぎたのである。… だから写真のUPはよした。


まったく役に立たなかった訳ではない。ぼくの高音の限界を、おおよそは知ることが出来た。おおよそと言ったのは、出る音が小さいのと、あと、声を出してみたが、叫ぶように高音を出したわけではないので、カラオケという実践での限界高音かは、判定できなかったのである。

ぼくの低音がどこまで出せるかは判らなかった。低音の方の鍵が無かったのである。


まったく役に立たなかった訳ではない その2 だが、このソフトを手に入れた効用はあった。ひとつは、… このソフトは、画面に鍵盤とともに五線譜が表示されるのだが、… 五線譜を生まれて初めて興味を持って眺められたことである。



[カラオケ王8] '14.8.9

鍵盤楽器を使って自分の声域を調べることについてだが、ともかく、鍵盤楽器が無いので手に入れなくてはならない。

ピアノかぁ、 …。

我が家にピアノの1台くらいあってもよいかも知れない。できればグランドピアノがよい。我が家でピアノを置ける場所といったら、床の間のある8畳の部屋しかないが、… グランドピアノを畳の上に置けるだろうか? 畳が可哀想な気がしないでもない。ペダルは素足で踏むことになる。

… ぼくがピアノを手に入れたなら、ショパンのノクターンやリストの超絶技巧練習曲などを弾けるようになるかも知れないが、しかし、ピアノを置くには最低限の部屋の環境が必要なようである。いろいろ考えて、残念だがピアノ購入はあきらめることにした。


次に、電子ピアノを検討してみることにした。近くの電気量販店へ行って電子ピアノをみてみたのである。特に価格が問題だったのだが、おおよそ4万円から上だった。ちょっと高すぎる。… 電子ピアノを考える場合は、中古を探すしかなさそうである。


ピアノを手に入れることに関して、もう一つのアイディアがあった。それは、パソコンに鍵盤を表示できるソフトがないか? ということである。ディスプレイ上に鍵盤が表示され、それに関連づけられたキーボードを押すと音が出るというものだ。

インターネットでソフトがないか捜してみた。できれば無料なのがよい。… 検索の語句を「鍵盤ソフト」でやってみると、あまりぱっとしたものは見つからなかった。「作曲ソフト」で検索すると、今度はいろいろ出てきた。ただし、どれも音楽とコンピュータの用語が専門的過ぎて、ダウロードするには前もって下調べをしなければ実行に移せそうもなかった。

無料ソフトのなかには、好ましくない、余計な「もの」も一緒にダウンロードするようになっているのもあった。



[カラオケ王7] '14.8.1

わかっていたことだが、そう簡単に上達できるはずはない。

『カラオケ王(キング)』を読み始めると、すぐに質問が投げかけられてきた。この本からである。

その質問に対してぼくは、ぼくの前に、ロッククライミングの壁が出現したような気分になった。… もちろん、深刻なことではないので、イメージは、カラフルな、手や足をかける「ホールド」と呼ばれる突起物のある、人工の登攀(とうはん)ボードが目の前に現れた、そんな感じだ。


… あなたの音域はどこにありますか? このような質問だった。… 知らない! 自分の声の音域を計測したことはなかったのである。


ぼくはかつて「音楽」を趣味にしたことがなかった。


… たしかにそうだ! 自分の声の範囲を理解しないで、カラオケの世界を覗くことは出来そうにない。


このムック本は、楽器を手元に置くことを要求した。… 当然な要求ではある。鍵盤楽器、具体的にはピアノ。… 音域(声域)を調べてほしいというのである。



[カラオケ王(キング)6] '14.7.24

天気予報を聴いて、そのまま電源を切るのを忘れてたようである。テレビがつけっぱなしになっていた。昼間のことである。だいぶ時間が経っていて、番組はカラオケのレッスンをやっていた。

歌手の広瀬香美さんが講師で、生徒は女優の熊谷真美さん、ノルディックの選手だった荻原次晴さん、あと民法の女性アナウンサーの方だった。

ぼくはテレビを消そうとして、スイッチに人差し指を触れたような状態で、内容に聞き入ってしまった。


カラオケ装置に備わっている機能、キーの調整のことを話している。… たとえば、男が女性の歌を歌う場合、一見、キーを下げればよさそうだが、それでは、音楽が暗くなってしまう。… そうではなく、キーを4つ上げればよいというのでる。男性歌手のはオクターブ下げて歌う。


ぼくは『何かある!』と思った。


もしかすると、まったく歌えない曲というのは稀(まれ)で、テクニックをうまく行使すれば、かなりの楽曲が歌えるようになるのではないか、と。


そこで買ってしまったのだ。カラオケのムック本を。テレビでは途中から見ただけだったので、つまり、全部見たくなったのである。

『カラオケ上達の決定版「めざせ カラオケ王(キング)!」広瀬香美のボーカル・レッスン PART2』
というやつである。

この本を読んで、カラオケを完璧にマスターしてしまったら、どーしようか! かえって問題が起きるかも知れない、と心配になってしまう。

… カラオケスナックに入ると、ボックス席を占拠して、中年の女性たちが陽気に騒いでいた。
ぼくの番が来てカラオケを歌った。… あまりの上手(うま)さに女性客たちは感動してしまった。歓声を上げながら、あるいは涙を流しながらステージに寄ってくる。そして、千円札を縦に折ったものを競うようにしてぼくに渡そうとするのだ。ぼくは曲の間奏を使って丁重にお断りをする。… こんな風になったらどーしよう。やばいかも知れない!



[すみしメモ] '14.7.19

都合で、今日から、このホームページの表題を替えることにした。「すみし雑記帳」から、よりシンプルにして「すみしメモ」である。

これを機に、「出来事」の方も、訪れてくれた方に訪れ損をさせないような内容にしていきたい。



[カラオケ王(キング)5] '14.7.8

[カラオケ王(キング)1] の終わりに、『その解らないこととは、… 』と書いた。ようやくその説明ができる。

『解らないこととは … 』は、一点だけではないが、たとえば、


せっかく練習して臨んだのに、カラオケの本番で高音が出なかったり、音を取ることが出来なかったりするのは、… いったい、どういうことなのだろうか? ということである。

ぼくが練習していく曲のほとんどがそーなのである。ぼくは過去に膨大な数の曲を練習している。そのほとんどの曲が、本番でうまく歌えないでお蔵入りになってしまっているのだ。

ぼくの声が相当の低音なのかも知れない。少なくともソプラノではないだろう。? … それは良い! しかし、曲の練習を始める前に、『この曲を歌うのは無理だ』と、判断がついてもよさそうではないか? … これまでは、本番で披露して、そして恥をかいてから『この曲を歌うのは無理だった』と判明するのである。それはつらい。

ぼくの聴力や音感に問題があるのだろうか?

YouTubu で練習しているのだが、そもそもその練習が、音程を外した練習になってしまっているのだろうか?

「自分の部屋で、部屋から漏れない程度のパソコンのボリュームと、自分の声で、」の練習だが、小さな音だと、オクターブのレベルで、誤って音を当ててしまっているのだろうか?


カラオケでうまく歌えるようになりたいとは、思わないのだが、… エンターテイメントの領域は別のところにあるから … 上記のようなことがなぜ起こるのか、その部分は理解をしておきたいのである。



[カラオケ王(キング)4] '14.7.6

ところが、… ところがである。


後日、高校のクラス会があって、その二次会で、斉藤和義を披露したのだった。… ぼくは調子に乗っていたといっても過言ではない。

結果は、… 散々なことになってしまった!

スピーカーから出る音のキーが高くて、声が出なかったのである。それに、まったく音が取れなかったのだ。オクターブ下げて声を出してみたが、そちらでも音が取れない。半音下げたりの操作は焼け石に水だった。… 二次会ということで、ほとんど誰もカラオケを聴いていなかった。それが救といえば救いだった。

クラス会が開かれたのは、ひどく田舎の、スーパー銭湯型の温浴施設だった。いわゆる「スパ」である。… spa 。そのスパの宴会場で一次会が開かれ、二次会も同じ施設内で、場所を移して行われた。

二次会の会場は何だか会議室みたいなところで、折りたたみ式のテーブルが並べられていて、その上に白いクロスが掛けられていた。さすがに椅子はパイプ椅子ではなく木製のものだったが、
部屋の隅に骨董品みたいなカラオケ装置が置かれていた。その装置から出てくる音は劣悪そのものだった。それでも斉藤和義の曲は入っていた。不運といえば不運である。


ぼくがうまく歌えなかったのはカラオケ装置のせいだと思った。

後日、再びカラオケに行く機会があった。スナックに2回ばかり行ったのだ。同じ店ではない。2件の店とも今度は最新の高音質カラオケマシーンが入っていた。

そこでもやはり、高音が出なかったし、音を取ることが出来なかったのだ。… 結論として、一番最初に歌ったカラオケボックスでうまくいったのが例外だったということになりそうなのである。



[カラオケ王(キング)3] '14.7.4

最近では、最近と言っても随分前のことだが、斉藤和義の曲を練習したことがあった。「やさしくなりたい」「ずっと好きだった」「歩いて帰ろう」この辺の曲である。けっこう自分なりによく練習をした。そして、カラオケに臨んだのだった。

行ったのはカラオケボックスだったが、そこではうまく歌えた。… 正確にいうと、斉藤和義を初めてカラオケで歌ったので、細部まではうまくいかなかったが、しかし好感を持って聴いてもらえたし、その歌で参加者を乗せることが出来た。だから「うまく歌えた」と自己評価したのだ。

ところが、… ところがである。



[カラオケ王(キング)2] '14.7.2

カラオケは趣味ではないが、これからもカラオケに参加することはわかっている。

… 参加した者は、好む好まざるとにかかわらず、最低限の、自分以外の参加者を楽しませる義務があるだろう。程度の差あれ、誰でも、エンターテイメントに関して努力する必要があるのである。

上記の義務を果たせるように、一応、ぼくもカラオケの練習をする。まったく歌えないと始まらないからだ。

気に入った曲があったら、自分がその曲を歌えそうだったら、練習してみる。よっぽど気に入った曲ならCDを買って来たりもするが、最近はもっぱら You Tubu を視聴しながらの練習となる。もちろん自分の部屋で、部屋から漏れない程度のパソコンのボリュームと、自分の声で、

曲によっても違うが、ともかく、自分が納得するまで練習する。結果、発表会でもあるのか? と思えるぐらい熱が入るときもある。



[カラオケ王(キング)1] '14.6.30

カラオケのことである。

ぼくは「カラオケ」を趣味にしてはいない。それでも年に何度かはカラオケに参加する機会がある。カラオケ装置のあるパブだかスナックだか分らないが、そのような店に2~3回、カラオケボックスに1~2回、それから観光バスの、薄い歌詞本から選曲するカラオケに1回。

そのような訳で、ぼくの場合、カラオケに参加したときは、いかにその場を無難にやり過ごせるかが主眼になる。

ぼくにとってのカラオケは、そんな位置づけなのだが、それにしても、どうもよく解らないことがあるのである。その解らないことだけは、いつか機会があったら理解しようと思っている。


その解らないこととは、…



[虫垂は必要な器官] '14.6.13

進化の過程で、昔は必要だったが、今は必要でなくなった。そのような器官がある。その器官は、現在も「なごり」として人間の身体(からだ)にくっついている。

「虫垂」がそれである。

その虫垂だが、これまで、何の役にも立っていない器官(=組織)であると言われてきた。おそらく医学者もそう語っていた。だからこそ、虫垂炎になった患者は、病院へ駆け込むと、ためらいなく切除したのだ。


ところが、最新の医学は、「虫垂」にも、必要なはたらきがあるようだと報告している。… もっともなことである。神様や自然の摂理は、必要でない「もの」を残しておくはずがない。… 人間の身体に、必要でない「もの」を残しておいてよいのならば、… 人間に、短い尻尾(しっぽ)ぐらい付いていてもおかしくないだろう。


虫垂のはたらきについては、【 竹田潔 虫垂 免疫 】この辺で検索してもらえば、解り易いホームページが見られる。= 『無用の長物と考えられていた虫垂の免疫学的意義を解明~炎症 ...』

上記の竹田潔氏は、大阪大学の教授で、免疫学をやっている。竹田氏の研究によれば、虫垂は腸に免疫細胞を供給しているという。その免疫細胞は腸内細菌のバランスを保つはたらきをする。



[文庫本の1Q84] '14.6.2

先日、書店に立ち寄ると、村上春樹の「1Q84」の文庫本が並べられていた。

読んでみようと思っていたのだが、単行本だと、どーも高価に感じてしまって、購入意欲が湧かなかったのである。

文庫本になったら読んでみようと考えていた。 … さっそく買うことにした。

本の後付けを見ると、平成24年4月と書いてあった。すでに一昨年には刊行されていたのだ。知らなかった。… いかに書店に出入りしていないかが判るというものである。


さて、村上春樹氏の作品だが、まだ「ノルウェーの森」しか読んだことが無かったので、もう一冊ぐらいは読んでみようか?と思っていたのである。

村上作品を久しぶりに読んでみると、… 譬(たと)えや比喩を、まあ、これでもかというぐらい使って、人間の心理や特徴や、顔の表情などを表現している。しかしそれは、乱用ではなく、適切に思えるから参ってしまう。… まだテーマなど解らないが、ともかく読まされてしまうのである。

1冊読んだだけだが、… 青豆やふかえりはこれからどーなっていくのだろうか? 今日2冊目を買って来た。



[消費税とバスの運賃] '14.5.25

先日のことだが、ぼくは自宅から一番近い停留所まで歩いていき、路線バスに乗った。昼過ぎのことである。

仕事関係の総会が開かれ、それに出席するためである。総会が終わると、そのあとに懇親会が待っている。だから車では行けないのだ。… この日は平日だった。またこの日は初夏の陽気だった。
総会では、ぼくに挨拶の依頼など無いので、ジャケットは着たのだがノーネクタイのラフな格好で出かけた。襟元は開放的になったが、それでも暑かった。


昼過ぎだったので、バスの乗客は少なかった。はたち前の女の子1人、同じく男の子1人、中年の女性1人、それとぼくの4人だった。

バスは乗客全員を終点の駅まで乗せて行った。ターミナルに到着すると、バスの前の方に座っていた中年の女性が先に下りた。ぼくは一番後ろの席に座っていたのだが、若干急いでいたので、通路をトトトと進み二番目に降りたのである。… ちゃんと小銭は用意していた。運転手さんのわきに据えられている精算機の投入口の中に整理券と料金を一緒に入れた。そしてバスを降りたのだった。そのときである。『お客さん!』とバスの中から声がした。… どーやらぼくに声が掛けられたようである。… バスのステップのところに戻ってみた。… その行動は降りようとしていた若い女の子と男の子の足を止めてしまったかたちになった。

「お客さん、いま幾ら入れた?」
運転手さんの質問だった。
「170円だけど」
ぼくは自信を持って言った。ちゃんとチェックしてポケットに小銭を入れていたのである。… 小銭を集めるには苦労したのだ。財布には160円しかなく、足らない10円は軽トラの中を探したらあって、ようやくつり銭がないように硬貨を揃えたのだった。

「180円です。消費税が上がって、」
「 … 」

料金の表示板がバスの車内、フロントガラスの上に設置されているのだが、ぼくはそれを見ていなかったのである。一番後ろの座席からはその表示板がよく見えなかったのだ。それが横着の原因だった。
「あっ、そーですか?! すいません」
あわててズボンのポケットから財布を出すと、ファスナーを開け10円を探した。無い! はなから無いのだ。… よかった100円があった。… 若い女の子と男の子はまだ立って待っていてくれる。ぼくの脇に降りられるスペースは十分あるのだが待っていてくれるのだ。… 今の若い子たちはひどくやさしい … 100円を両替機の中に入れ両替すると10円を精算機の投入口に入れた。ぼくはもう一度「すいませんでした」と運転手さんに言ってバスを改めて降りたのだった。

ぼくが「すいませんでした」と言うと、運転手さんは「はい」とさわやかに答えてくれたので、救われた感じになった。2人の若い乗客にも謝ればよかったのだが、焦っていたので、それは忘れてしまった。


… まったく、消費税アップの影響がこんなところに出るとは! 迷惑な話である。



[伊勢神宮3] '14.5.15

新年早々のことだったが、「二つの遷宮 伊勢と出雲のミステリー」という番組をテレビでやっていた。NHKスペシャルである。

伊勢神宮は20年で遷宮の年を迎える。出雲大社は60年を経て遷宮の年を迎える。昨年は伊勢と出雲、両方が遷宮の年になった。… ご神体が「お引越し」をするときの、その行列をテレビカメラは映していたのである。… 出雲大社の場合は仮住まいへお引越し、社殿が改修されるとまた戻ることになる。

伊勢でも出雲でもお引越しは夜行われるようである。… 伊勢の場合は夜8時、『ケーコー、ケーコー』?という神官の大きな声がして、… 鶏の鳴き声だというが、… 大勢の神官がご神体を取り囲むかたちで運んで行くのである。松明(たいまつ)で照らすなか、白い布で覆いをしたその中を、ご神体は運ばれて行く。… ぼくはそのシーンをテレビで見ていたのだが、頭の中には別の映像が鮮明に浮かび上がっていたのである。… それは、紀元前13世紀ごろの景色である。


モーセは奴隷状態だったヘブライ人(へぶらいびとor イスラエル人)をエジプトから救い出し、紅海を渡り、理想の地(カナンの地)を求めて東へ、あるいは北へ向かったのである。… 民族の大移動だ。… 途中、シナイ山があって、山頂でモーセは神様とコンタクトすることになった。そこで『十戒(じっかい)』を記した石版を授かることになる。
… 最初の石版は故(ゆえ)あってモーセが割ってしまったのだが、… その石版を入れた箱が「契約の箱」なり「聖櫃(せいひつ)」と呼ばれているものである。箱の蓋にはケルビムと呼ばれる翼のある天使?を模した立体の装飾が一対なされている。

… 彼らが野営するときは、契約の箱を安置するために「会見の膜屋」というテントを設ける。神官はその中で神様のお告げを聞くことが出来た。… 今度は移動するときだが、そのイメージは日本の祭りで使われるお神輿(おみこし)みたいになる。もちろん、契約の箱を激しくゆすったりはしない。… 一度ではないと思うが、運んでいる途中、契約の箱を倒してしまったことがあった。すると、運んでいた者は雷に打たれて死んでしまった。


ぼくの頭の中には、その契約の箱を運んでいるヘブライ人の映像がはっきりと見えたのだった。

日本人の神官がご神体を運ぶのと、ヘブライ人の神官が契約の箱を運ぶのとが被って見えたのである。どちらも畏(おそれ)れを持って、慎重に行動している。

日本の神様を崇(あが)める様式は、… 神様は違っていても … 様式のルーツは西方(アフリカ北部やアジア西部)にあるのではないか?と感じられたのだった。あるいは、人間は神様の前では、同じような行動になってしまうということかも知れない。



[伊勢神宮2] '14.5.2

昨年の9月29日にぼくは伊勢神宮に参拝している。そのせいもあって、伊勢神宮のニュースをテレビで見たりすると、つい関心がいってしまうのだ。[伊勢神宮1]で天皇皇后両陛下が伊勢神宮を参詣したというニュースを取り上げたのは、そのためである。


昨年、伊勢神宮は式年遷宮の年だった。遷御の儀が行われたのは10月2日である。ぼくが伊勢神宮へ行ったのはその前だったので、参拝したのは古い社殿の方である。


ぼくの参拝は一般のものであり、正式参拝ではなかったが、そのとき、ちょっとした出来事があった。今でも覚えているくらいなので書いておくことにする。


正式参拝でない一般の参拝者は、… 社殿の敷地は「垣」と呼ばれる塀で囲まれている。その内側にもまた垣がある。内側の垣には茅葺(かやぶき)屋根のついた門があり、そこでお参りできるようになっている。… その門は、決して狭くはない石段を登ったところにある。しかし、そのときは違った景色になっていた。石段に屋根が架けられていたのである。結果、通り道が狭くなっていた。屋根も柱も白木で真新しい。その屋根は、新宮まで続いているようだった。ご神体がお引越しをするときの通り道になっているようである。… 新宮、つまり新しい社殿は、敷地的には古い社殿の隣にある。


さて、ちょっとした出来事のことだ。… ぼくが門の前で拝(おが)んで、後ろに並んでいる人の邪魔にならないように、横に移動して小さめの敷地に出たときのことである。

一番外側の垣は板塀になっているが、内側の垣は柵様になっていて、内側を覗き見ることができた。社殿の、少なくとも屋根が見える。… 目を凝らすと、社殿の屋根の向こうに、西日があたって金色に光っている別の屋根が小さく見えたのである。… 新宮だと思った。… 萱葺の屋根も、その上にのっている鰹木(かつおぎ)や千木(ちぎ)も全て新しいのでライトゴールドに光っている。

これは写真に撮らねば!と思った。

ぼくは垣の隙間から撮影を試みた。… そのときである。「撮影はやめてください!」と背後から声がかかったのだ。シャッターのボタンから指を離すなり後ろを振り返って見ると、そこには美しい娘さんが立っていた。

… どこかに撮影禁止の札が立っていたのだろう。気が付かなかったのだ。… 娘さんの声は、命令的成分のある毅然としたものだった。まわりの参拝客は一斉に彼女を見たに違いない。と同時に、ぼくの方も見ただろう。『あいつか、写真を撮ろうとした不届き者は、』という視線で、

その娘さんは黒色のリクルートスーツのようなスーツを着ていて、髪は後ろでひとつに束ねていた。きりっとした表情でこちらを見ている。「ああ、すみません、気が付きませんでした。」と言ってぼくはデジカメの電源をオフにした。ぼくは大きな声で謝った。確信犯でないことをまわりの参拝客に知らせるためである。

カメラの操作をしたあと再びその娘さんと目を合わせようとしたのだが、すでにそこにはいなかったのである。… まわりを見渡したが、参拝者が多くいて見つけるのは困難だった。


… ぼくは思った。神様の使いが現れたと。


実際は、おそらくその娘さんは、遷御の儀のときに何らかの仕事があって、その下見をしていたのだろう。



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