sumi-Cノート <excerpt> [ゼレンスキー米国議会演説] … 今年初めての書き込みはこれにしようと考えていた。ゼレンスキー大統領があまりにもかっこよかったからである。 … 続き
(60)今週の出来事 2023年 1月~4月
[フィンランド、NATOに正式加盟する] '23.4.11
[スクリューキャップワイン] '23.4.6
[ユン・ソンニョル大統領] '23.3.23
[富雄丸山古墳・出土品] '23.3.11
[ゼレンスキー米国議会演説] '23.2.14
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[フィンランド、NATOに正式加盟する] '23.4.11
4月5日のことだ。フィンランドがNATOに正式加盟した、というニュースが入ってきた。
ベルギーのブリュッセルにNATO本部はあるが、ストルテンベルグ事務総長だけでなくブリンケンさんなども来ていて、4日に加盟手続きが完了したというのである。… よかった。ともかく権威主義国家や専制主義国家から民主主義を守らなくてはならない。
あとはスウェーデンだ。スウェーデンと、加盟に反対するトルコ、ハンガリーとで、うまく折り合いをつけてもらいたいものである。
昨年の4月13日にNATO加盟の件でストックホルムにおいてアンデション首相とマリン首相が共同記者会見を開いたことは、この Cノートにも書いた(Cノート='22.5.24)。そのマリン首相だが、総選挙で政党が敗れたので辞表を提出した。すでにスウェーデンのアンデション首相も変わっている。これまで軍事的に中立だった2国だが、政治的な動きは目まぐるしい。しかし、政権が変わってもNATO=西側に付く意思は変わらないようだ。
[スクリューキャップワイン] '23.4.6
月に1本程度だろうか、ワイン、もちろんデイリーワインだが、スーパーで買ってきて飲むのである。
昨年あたりからだが、買ってくるワイン全て、蓋が硬くて開かなくなってしまったのだ。
コルク栓のワインのことではない。スクリューキャップ、つまり金属の蓋になっているワインのことである。… 以前は難なく開けられたのだが、
使った切り出しナイフだ。
金属を切ったために
微妙に刃の切っ先が痛んでしまった。
まあ、0(レイ)コンマ 0(レイ)何ミリのことで、
紙やすりで研ぐと、すぐに元に戻ったが、
ぼくの握力は、それほどあるわけではないが、女子よりはある。それでも開かなかった。仕方ないので切り出しナイフを使ってキャップのミシン目のところの、くっついている部分を切っていった。それで開けた。
ナイフで切ったところは剥け(さかむけ)て、なんだか手を怪我しそうな感じになった。
よく考えてみると、「硬くて開かない」そんな商品を販売するはずがなかった。そこでネットで調べてみたのである。
… 初めて知ったのだが、スクリューキャップの開け方は、ちゃんとあった。… スーパーマーケットのワイン売り場に「スクリューキャップの開け方」の説明など書いてあっただろうか? 気がつかなかったのである。
キャップのミシン目の下の金属部分を握る。
上の図のように、キャップのミシン目の下の金属部分を握って、反対の手でワインの瓶=ボディー、または底の方を掴んで、時計まわりに回す、のだそうである。… すると、普通の力で蓋が外れることになる。
[ユン・ソンニョル大統領] '23.3.23
3月21日の日経電子版である。
16日、17日とユン・ソンニョル大統領は来日して、そして自国へ帰って行った。帰国後の閣議での発言が新聞に掲載されていた。
あえて内容は書かないが、日本人のぼくが読んでいて、まったく違和感がなく、同感する内容だった。
日本として、ユン政権をバックアップしたいものである。しかし、日本が応援すると、反日感情を持つ韓国の人たちは、逆恨みを増幅させて、「亡国外交」「屈辱的外交」などと反発することになりそうだ。…
日本がユン政権を応援すると、もっと支持率が下がってしまいそうである。… 悲しい。
「厳しい国際情勢を前にし、私も敵対的民族主義と反日感情を刺激し国内政治に利用しようとしたら、大統領としての責務を捨てることになると思った」【日経電子版から】 とにかく、ユン・ソンニョル大統領の勇気を賞賛したい。
[富雄丸山古墳・出土品] '23.3.11
1月25日のことである。考古学の分野で大発見があった、というニュースがぼくの耳に入ってきた。新聞でもなくテレビでもなく you tube からだった。… なんとも、時代は変わった。
奈良市に富雄丸山古墳(とみおまるやまこふん)という円墳がある。そこから2メートルを超える鉄製の剣と盾形(たてがた)の銅鏡が発掘されたというのである。
すごい! ぼくの知識や記憶にまったく無かった代物である。
↑この2mを超える鉄製の剣はくねくねと
曲がっており、蛇行剣と呼ばれている。
* 上のイラストは写真を忠実にトレースしたのだが、
「蛇行」の説明には不十分のものになってしまった。
↓左下 = 盾形銅鏡。
墳墓中央からの出土ではなく、外側からの発見だという。つまり、この墳墓と埋葬者を守護する目的で安置されていたものである。
とにかく、謎に包まれた4世紀の大和王権(やまとおうけん)を知る重要な発見、ということになる。
余談のまた余談になるが、テレビだったか you tube だったか忘れたが、発掘された蛇行剣について、『アロンの杖に似ているのではないか?』と発言した者がいた。長さや材質は違うものの、相似形の要素があるかもしれない。それに、考えてみると、盾形銅鏡のほうも、モーセの石板と形状が酷似しているようにも見える。
モーセの石板の上部が丸い形なのは、想像するに、時代が下ってから宗教画家らによって創作されたものに違いない。本物は長方形だろう。… ユダヤ教や古代キリスト教の聖遺物の、材質は無視されて、象徴的な形状のみが伝わった。… そのような関連性を考えるのは、少し現実的ではないような気がする。 ただ、耳にしたときは、ぞくっとさせられてしまったのだ。
[ゼレンスキー米国議会演説] '23.2.14
昨年12月21日のことである。ゼレンスキー大統領は米国を訪れ、首都ワシントンの連邦議会で上下両院の議員を前に演説を行った。
… 今年初めての書き込みはこれにしようと考えていた。ゼレンスキー大統領があまりにもかっこよかったからである。
… 彼のスピーチの内容はここでは取り上げない。
かっこよかったと感じたことはおもに2つあった。
ひとつは服装である。おそらくアメリカの議員たちの服装はオーダーメイドのスーツで、びしっと決めて出席していただろう。それに反してゼレンスキー大統領は軍用のセーターとズボン、それに靴というスタイルである。… セーターについては、普段ぼくが着ている丸首のモスグリーンのトレーナーに似ていた。… (まったく)、それがかっこいいのである。… びしっと決めているはずのアメリカの議員たちのスーツ姿がかすんで見えたのだ。
もうひとつは演説のときの仕草のことである。最近の各国の大統領や首相は、演説にスピーチプロンプターをよく使う。演説者は目線を下げることがないので印象をよくする。
ところがゼレンスキー大統領は用意した原稿に、ためらわずに目線を落としていた。しかも原稿に書かれている文字を指で追うようにしてスピーチしていたのである。… それがかっこよかったのだ。好感を持てた。
たとえば、日本の首相が原稿を棒読みにしていたら、マスコミは首相の資質を批判し始めるに違いない。原稿を見ずに発言したらしたで、表現や数字を誤ると、こちらもこちらで、また攻撃の材料になる。
さて、なぜ、ゼレンスキー大統領はかっこよかったのだろうか? 何といっても、多くの兵士、市民が毎日命を落としている。そのような状況を背負って訪米しているのである。かっこよく見せる綿密な演出があったとしても、それを超える現実の迫力が出ていた、ということかもしれない。あるいは、極限の状態は、ウォロディミル・ゼレンスキーという人間を覚醒させてしまったのかもしれない。そのようにも見える。
他国のリーダーが丸首のセーターを着て米国議会のステージに登壇して演説を行った。このことは、ぼくらは、おそらく長く語り継がれるような歴史的なシーンを目撃したのである。