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三ツ岩岳みついわ(1032m) 

群馬県 2010.01.15 単独  マイカー 地図 十国峠 三等三角点
大仁田ダム(10.20)---<竜王大権現コース>---尾根上(10.50)---三ツ岩岳(11.30-11.35)---<尾根コース>---道標(11.45)---大仁田タ゜ム(12.20)
三ツ岩岳山頂


下仁田からR45号・93号を走り、郵便局のある雨沢を左折して大仁田ダムへ向かう。途中路面氷結ケ所もあり、特に日陰は注意しながら走行。前方に険岨な岩峰見える。三ツ岩岳だろうか。
着いた大仁田ダム堰堤下が三ツ岩岳登山口になっている。この先さらに進めば13年前に登った烏帽子岳登山口がある。

広い駐車スペース、トイレ、竜王の里宮などのある気持ちいい登山口だ。
道標にしたがって沢状の道を少し進んだところでコースは二分する。右の表示は“竜王大権現コース”、左は“尾根コース”となってる。下調べも不十分で判断材料はないが、とりあえず右の大権現コースから登り尾根コースを下ることにする。

沢を離れると勾配が一挙にきつくなる。砂礫状の踏ん張りの利かない急斜面を一歩一歩脚を運んでいく。汗をにじませ、30分近くかって尾根上に登りつく。地形図には登山道がしるされていないので確かなことはわからないが、そこはどうやら岩稜の東端にあたるようだ。正直なところこの山が岩稜の山とは思っていなかった。三ツ岩というから山頂付近に大岩がいくつかあるのだろうと勝手に思っていた。

登りついた岩稜を西方向へ登っていくと、いきなり岩壁に突き当たった。左右どちらかを巻くことになるようだがはっきりしない。何となく踏跡を感じる右を巻くことにする。岩壁の頭方向へざれた急斜面を、脚をとられながら踏ん張って適当に登っていく。ようやく岩頭の頂部へ登りつく。するとまた岩だ。規模は最初より小さい。今度はどっちを巻くか、踏跡を見て左を巻いて通過する。そして三つ目は右から楽に通過、そして四つ目は小さな普通の岩場を通過して岩稜部分は終わった。
ところで竜王大権現はどこにあったのだろうか?足元に気をとられて見落としたのか、それとも最初の大きな岩壁を左に巻けばその基部あたりにあったのだろうか。

登山道を立ちふさぐような岩壁

山頂手前のコルへの下りがちょっとした岩場になっていて慎重に対応、そのあと普通の稜線歩道を進むと三ツ岩岳山頂だった。
同じ名前の三岩岳(2026m)という山が福島県奥会津にある。こちらは会津駒ケ岳に隣接した素晴らしい山だが、それと比べるのはちょっと気の毒だが、岩稜歩きの楽しさはそこそこ味わうことができた。
山頂からは鹿岳など西上州の山々もちろん、榛名、妙義、赤城、谷川、武尊山そして群馬・長野県境の鼻曲山など、展望も十分だった。

下山は少し戻ったところから道標案内を確認して尾根コースへと入る。しばらく下ると固定ロープのある急斜面となる。この先もこうした状況だとかなり手ごわい。気持ちをひきしめる。頭の中の方向感が登山口と合致しない。途中から「この道でいいのだろうか?」という不安がよぎる。山頂から10分余り下ったところで道標が間違いないことを教えてくれた。ほっとしてそのままアップダウンの尾根道を下っていくと、やがて沢への下り道に変わり、針葉樹の暗い人工林へと樹相も変わっていった。
沢筋に降り立ち、あとは沢沿いに脚を進めると今朝ほどの二又分岐を過ぎ、無事登山口へと降り立った。ぴったり2時間の行程、適度に汗もかけた良い山歩きだった。