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富山県 大倉山=おおくら(1443m) 

富山県 2010.05.22 8名  マイカー 地図 毛勝山 三等三角点
登山口(9.15)---大倉山(12.10-13.40)---登山口(15.35)・・・・・非常にゆっくりしたペース
山頂

毎年恒例になった東京、山梨などの山友たちとの初夏に訪れる富山県山行、面倒見の良いリーダーC子さんのおかげで今年もまた仲間8人が富山県の山で再会できた。

北陸自動車道立山ICの駐車場に8時半集合、今回は富山県のMさんお勧めの剣岳、毛勝三山展望の大倉山が対象。Mさんも案内かたがた同行してくれた。

早月川沿いの県道333号線を馬場島方面へ向かう。伊折の手前にある剣橋で早月川を右岸へ渡る。渡ったところで左にわずかに入ると広場があってここに駐車できる。2台に8名が分乗して登山口へ向かう。

剣橋のたもとから馬場島方面へ2~300メートル進むと左手に登り勾配の林道がある。舗装されたこの林道を進むと変形の四叉路となる。舗装された右方向と左方向と道の間に、未舗装の狭い林道があり、この林道の少し奥に登山口がある。この未舗装の道はかなりの悪路、四叉路付近の路肩に止めるか、剣橋たもとの広場に止めれば無難。

山頂からの展望・・・毛勝三山

四叉路から登山口までは歩いても5分くらいのものだから、無理してそこまで車で入る意味はあまりないが、我々は登山口まで車で入った。10台近くは駐車できるスペースがあり、登山口を示す標識も立っている。

山頂までの高低差は約900メートル、普通なら2時間コースというところか。

登山道はいきなりの急登からはじまる。高年グループにふさわしいゆっくりしたペースで登っていく。ときどき勾配の緩むところもあるが、ほとんどは急な登り一方だ。道は明瞭でごく普通のハイキングコース、急登ではあるが歩きやすい。2、3箇所の急登にはロープが垂らしてある。

“標高800メートル”という御影石の標高表示がある。このあとも100メートルごとに表示があって良い目安になる。スズタケの竹の子があった、コシアブラだ、などと言いながら高度を稼いでいく。チゴユリ、イワウチワ、ショウジョウバカマ、イワカガミなども目にする。白が目立つタムシバの花が満開、タムシバだらけという感じだ。

いつか勾配が緩んで脚も楽になってきた。登山道に少し雪のかぶったところがあらわれると、もう山頂は近い。軽アイゼンを携行したが出番はなく、残雪に覆われた山頂の一角に到着した。雪を踏んで広々とした山頂を進むと、三角点とともに『大倉山頂宮』と彫られた石祠があって、ここが山頂である。展望はその先まで進んだところ、残雪に立って目の前の山岳展望に見入る。早月尾根から天に向かって突き上げる剣岳、真っ白な大日、奥大日岳、立山、毛勝三山、駒ケ岳、僧ケ岳、遠くには薬師岳や後立山の山稜ものぞめる。

残雪の大倉山頂稜

先着していた地元登山者の、“おらが山を自慢し、褒め称える”その愛着心にはいやみがなく、耳を傾けて大倉山の素晴らしさを聞かせてもらった。

1時間半近い滞頂ののち、同じ道を下った。
もう少し残雪があるかと思ったが意外に少なく、残雪山行の気分は味わえなかったが、好天にも恵まれて山頂の展望は文句のない一級品、十分に満足できた。
下山後、馬場島荘に宿泊、風呂を浴び、1年ぶりの再会を祝してカンパイ、飲み、語り充実した一日を終わった