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  温泉ケ岳=ゆせん(2333m)・金精山=こんせい(2244m) 

群馬。栃木県 2010.08.22 単独  マイカー 地図 男体山 温泉ケ岳 三等三角点

金精トンネル駐車場(5.33)---金精峠神社(5.58)---温泉ケ岳(6.43-6.50)---金精峠神社(7.22-7.25)---金精山(8.00-8.10)---金精峠神社(8.35)---金精トンネル駐車場(8.55)
金精峠と後方は完成山

(登山口から温泉ケ岳までの高低差 約500メートル)

用事で群馬県へ出かけたついでに、その翌日奥日光の温泉ケ岳と金精山へ登った。
東京在住時に日光周辺の山々は大半登ったつもりだが、まだ登り残した山がいくつか残されいる。温泉ケ岳と金精山もその中の一つだ。

高崎市のホテルを未明に出て、沼田経由日光方面へ向かう。金精トンネルを抜けると右側に広い駐車場がある。1台だけ止まっていて男性が出発するところだった。

登山口という道標から登山道へ入る。半分眠ったような脚にいきなりの急登である。丸太の階段など、かつては整備されていたらしい道も、その多くは崩れ果てほとんど役に立たない。足場を拾って胸を突くような急登で高度を上げていく。
勾配はほとんど緩むことなく25分、落葉樹の林を抜けると神社のある金精峠となる。金精山の笈吊岩が朝日に映えている。
下界の連日の猛暑が嘘のよう、吹く風が肌寒く感じるほどだ。
休まず温泉ケ岳を目指す。尾根を絡むようにしてじぐざぐが切られているので歩きやすい。樹相はコメツガが主体、奥秩父の雰囲気に似た感じがする。切り開きに出るとそこは展望台、奥白根山、男体山など日光を代表する山、眼下には湯の湖や戦場ケ原が俯瞰できる。先行の男性にここで追いついた。

温泉ケ岳山頂、右後方は尾瀬の燧ケ岳
温泉ケ岳への道標を見て、根名草山への道を見送り左の細道へ入る。
しばらく進むと笹が登山道に覆いかぶさっていて足元が見えない、おまけに夜露に濡れた笹でたちまち腰から下はびしょぬれになってしまった。
分岐から山頂までは10数分だっただろうか。展望の開けた2333メートルの温泉ケ岳の山頂到着。三角点標石が二つある。一つは比較的新しい。
尾瀬の燧ケ岳がはっきりと見える。奥白根山は目の前。そして武尊山と思れる突兀とした山巓、男体,如峰、大真名子、太郎などの日光連山、その先に見えるのは那須の山々か。北方遠く見えるのは飯豊連峰らしい。
しばらく展望を楽しんでから神社のある金精峠まで戻る。

峠から金精山へ向かう。
最初は歩きいいなだらかな道だ。日陰の路傍にはダイモンジソウが健気な花を見せていた。
じはらく進むと道は様相を変えて険しくなってきた。鉄ハシゴ、ロープ、木梯子が連続する。邪魔なストックはデポして両手を使えるようにする。
樹相はダケカンバが目立ってきた。眼下に菅沼、丸沼などが垣間見える。
険しい岩場が終わると再び普通の登山道となり、峠から35分で金精山々頂だった。男体山が見える側はすっぱりと切れ
金精山々頂
落ちていて、いかにも岩峰の上に立っているという感じだ。展望は男体山など日光連山と湯の湖などの俯瞰に限られていた。

山頂を後にして下りの岩場では、遅々としたおばちゃんグループ10人余に待たされたが、もっと多くの登山者があったときは待ち時間も結構大変だろう。このあとも駐車場へ降りるまで、登ってくる登山者に何人もすれちがった。

出あった登山者に教えられたのだが、登った2座とも栃木百名山とうことだった。金精山にはその表示があった。