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《野反湖々周の山》

2016.11.04  三壁山ー高沢山ー大高山(1965P)ーえび山
2011.11.03   八間山
2010.11.05   三壁山―高沢山―えび山―八間山―弁天山

三壁山(1974m)—大高山(1965mピーク)—高沢山(1906m)―えび山(1744m)
群馬 2016.11.04
М氏同行  マイカー 地図 野反湖  大高山 二等三角点
野反湖北端のキャンプ場(8.50)---三壁山手前(10.00—10.05)---三壁山---高沢山分岐(10.40)---かもしか平---大高山手前1965mピーク(11.30-11.40)---かもしか平---高沢山(12.35)---えび山(13.10)---野反湖北端のキャンプ場(14.10)
【えび山・群馬百名山】

目標は長野・群馬県境の大高山、群馬県白砂渓谷奥の野反湖から登るルートと、長野県志賀高原から登るルートの二つが考えられたが、同行М氏の提案の野反湖ルートで出かけた。

 
三壁山付近・霧氷 白砂渓谷紅葉 

過去3回、野反湖へつながる白砂渓谷を車で走っているが、3回とも11月第一週、紅葉の時期。まだ渓谷には陽が届かず紅葉鑑賞の楽しみは帰路。野反湖が近づくと路面に白いもが…雪。凍結しているようだ。慎重・低速で進み、登山口のキャンプ場着は9時直前。登山にしては遅い時間だが、この程度の山なら問題なかろう・・・(ちょっと甘い判断だった)

気温は勿論マイナス、落葉の上に薄く積もった雪を踏み、バンガローの立ち並ぶ斜面から登山道へと入る。これという展望のない道を黙々と足を運ぶ。水場を過ぎ、1時間余で少憩。そこから数分で最初の目標三壁山のピーク。5年前に歩いているが、これという印象は残っていない。小さなコルを経て登って行くと高沢山への分岐。左高沢山への分岐を見送って右手の歩道から大高山方面へ。ここからは初めて歩くルート、大高山を越えて志賀高原へと続く。樹林を抜けると一面笹に覆われた広闊とした風景が目に飛び込んでくる。その先には大高山への尾根が見通せる。

笹原の先に大高山への尾根

せっかく稼いだ高度が勿体ないような下り道で、笹原ど真ん中のコルへと降り立つ。近くに水場もあり、この付近で幕営も可能なようだ。下った分、登り返しがしんどい。笹の道を登り、樹林へ入ってもまだ登りは続く。このルートを歩く登山者も多いようだ、踏み跡はしっかりしている。一つ小さいピークを越え、二つ目のピーク。これが大高山直前のピークか、熊の齧り跡の残る標柱に1965mのマジック書き。地図に照らすと直前のピークはもう少し先。時計を見ながら下山時間を計算。日の短いこの時期、午後3時を過ぎると山は日暮れ模様になってくる。万一足元がはっきり見えなくなったら一大事。相談の結果ここで引き返すことに決断。この小ピークは国地院地図には観測点として「1965」と記されている。大高山2080mとの高低差は100m、時間にしたら30分程度、この1965mピークが大高山の一端であることには相違ない。残念ではあったが引き返すことも勇気、ここまで登れたことに満足して1965mピークから引き返すこととした。

帰りは高沢山ピークを経由し、さらに群馬百名山のえび山山頂でコバルトブルーの野反湖を眼下に、八間山、白砂山、さらに佐武流山?などの展望を楽しんでからキャンプ場へと一気に下った。

(登山口の標高約1550m、大高山標高点1956mの差はわずか400m。しかし何回ものアップダウンが続き、往復では800mほどの高低差を登ったことになる。それなりに歩でのある山だった)

◆雲が広がったりしたものの、好天の下、霧氷を眺めたり、落葉して幹の白さが眼にまぶしいダケカンバ林に心癒され、帰路、白砂渓谷の中間あたりは、今や紅葉が真っ盛り。渓谷3回目の紅葉だが、断崖を彩って錦織りなす景観は、表現する言葉もない見事さ。目標の頂を踏めなかったものの満足した初冬の一日だった。


八間山(1935m) 
群馬 2011.11.03 妻同行  マイカー 地図 野反湖 三角点 八間山  二等三角点
野反峠休憩舎(10.00)---イカ岩の頭(10.45)---八間山(11.10-11.25)---イカ岩の頭---野反峠休憩舎(12.15)

落葉したダケカンバ林
白砂渓谷の紅葉見物が主目的、ついでに八間山へ登る。ちょうど1年ぶり。
昨秋は単独、45分で登ったコースを、今回は妻同行で1時間10分のゆっくりペース。

曇りがちながら展望はそこそこ楽しめる。
白砂山、佐武流山、鳥甲山、白根山、横手山、赤城山、武尊山、浅間山、四阿山、根子岳などの展望にひととき過ごしてから同じ道を下山。

下山後は今を盛りの白砂渓谷の紅葉を愛で、暮坂峠の牧水碑を見物し、尻焼温泉に浸かってから、花敷の湯に投宿した。

三壁山(1974m) 高沢山(1906m) えび山(1744m) 八間山(1935m) 弁天山(1653m) 
群馬 2011.11.05 単独  マイカー 地図 野反湖 三角点 八間山  二等三角点
野反湖北端のキャンプ場(6.30)---水場(6.45)---三壁山(7.20)---高沢山(?)---えび山(8.15)---キャンプ場(8.50)===(車で移動約5km)===野反峠休憩舎(9.05)---イカ岩の頭---八間山(9.50-9.55)---イカ岩の頭(10.10)---野反峠休憩舎(10.30)---弁天山(10.45)---野反峠休憩舎(10.55)
【 えび山・八間山・・群馬百名山 】

◆キャンプ場→三壁山→高沢山→えび山→キャンプ場 

野反湖
山友と皇海山へ行く予定にしていた。その山友が体調を崩して急遽キャンセル。すでに山行準備を整えていたので、簡単な山を独りで歩いてくることにする。
気になっていたその山は、以前から頭の片隅にあった野反湖周辺ハイキングコースだ。下調べをする時間はなかったが、幸い昭文社の“山と高原地図-志賀高原・草津”に掲載されていて、これがあれば問題なさそうだ。

未明4時、長野市を出発、菅平高原を越え、R145号を長野原へ向かって走る。長野原から白砂川に沿った292号を北上、野尻湖北端のキャンプ場に着いたのは6時半前。冷え込んでいて寒い。キャンプ場内は工事中で駐車場まで入れずに手前付近の空き地に駐車。
ただちに出発。バンがローの立ち並ぶ中を、三壁山への道標を確認して登り始める。笹は遊歩道並にきれいに刈り払われていて、足元が濡れることはない。背後には八間山と野反湖、その野反湖は次第に足下低くなっていく。このあたりは、すでにダケカンバが植生するほどの標高があるようだ。15分ほど歩くとパイプで引水された水場がある。気温が低く、手ですくって飲む気はおきない。
足元には霜柱、氷点下4、5度にはなっているだろう。差し込んだ朝陽にきらきらと輝く。塩を振りかけたほどの雪も見えるし、水たまりには氷が張っている。
平坦になったり、コメツガ林に入ったりしながら、50分ほどで三壁山山頂の標識に着く。高低差400メートル、所要時間40分はまずまずのペース。樹木に遮られて展望はないが、山頂から少し先へ進むと目前に広闊とした笹原が広がって展望が開けた。志賀の横手、白根、浅間、榛名、赤城、遥か霞に溶けいりそうな淡い影は秩父の山々だろうか。

   
 三壁山山頂 高沢山頂 えび山頂上後方右に三壁山、左高沢山 












この先も樹林に閉ざされたり、また笹原へ出たりを繰り返し、同じ景色を何回も復習する。少し下ったあとわずかの登り返しで高沢山の標柱の立つピーク。ここも樹林の中でピークからの展望はない。写真だけ撮ってそのまま通過。
緩やかな下りがつづく。霜柱をザクザクと踏んで下っていく。大高山方面へのコースを右に分けて、えび山を目指す。樹林を出ると野反湖と、その対岸の八間山の眺めがいい。

えび山は芝生広場のような明るい山頂、寝ころがってのんびりしたいような雰囲気がある。ここから弁天山を経由して野反峠休憩舎まで一投足という感じだ。しかし車はキャンプ場にある。湖畔西岸に沿ったコースを湖面を見下ろしながら下っていく。キャンプ場からの周回所要時間は2時間20分だった。ガイド地図の3時間10分よりかなり早かった。

◆キャンプ場から野反峠駐車場へ車で移動 → 八間山→野反峠駐車場→弁天山→野反峠駐車場

        野反峠休憩舎(9.05)---イカ岩の頭---八間山(9.50-9.55)---イカ岩の頭(10.10)---野反峠休憩舎(10.30)
        ---弁天山(10.45)---野反峠休憩舎(10.55)

野反湖北端のキャンプ場から野反峠休憩舎へは車で移動、距離約5キロ。
八間山山頂背後は白砂山
駐車場から見えるピークが山頂ならあっという間の往復だが、その山頂はここからは見えない、その奥にあるのだ。
高木のまったくない見晴らしのいい斜面を登っていく。下からでもそのルートははっきりと見てとれる。この付近、どうやらコマクサの育成をしているらしい。そんな看板があった。本来生育していたものを保護しているのか、あるいは移植して繁殖させているのかはわからない。
丸太の階段がしばらくつづく。かなり早いピッチで足を運ぶ。体調は極めて良好、湖西の山々を周回してきたあとの疲労と言うものはまったく感じない。ぐんぐん足を運び、階段道で高度をかせぐ。眼下の野反湖、朝方歩いてきた西岸の山々、そして白根、浅間、榛名、赤城などの山々を眺め、緩くなった勾配を進むと立派な標柱あり。『イカ岩の頭』と書かれている。下から見るとそんな風に見えるのだろうか?

弁天山頂上
行く手、笹原の先には一段高くなった稜線、その右端あたりが八間山のピークだろうか。たいした距離はない。あっと言う間に単独の女性を追い越す。
いったん下ってから再び急な登りに入る。ペースは緩めずに、好調を保ってぐいぐいと登っていく。また一人男性を追い越す。すぐに後方へと離れていく。
イカ岩で見たより少し遠く感じながらも、疲れもなく八間山山頂へ到着。これまで見てきた山々に加えて、白砂山、佐武流山、そしてあれは鳥甲山だろうか・・・・。山頂には風雪に耐えてかろうじて踏ん張っている避難小屋がある。今にも倒れそうな老兵ぶりが絵になりそうな気がして、何枚か写真を撮ってきた。

同じ道を下山、ガイド地図では往復2時間20分のところ、実際の所要時間は1時間20分だった。
野反峠休憩舎から目の前の弁天山を往復し、これで野反湖周辺の山々を無事歩き終わった。

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下調べをきちんとしていれば、次のようなコースをとるべきだったが、八間山に北から登るコースのあるのに気付かず、南からのコースしか目に入っていなかった。今日歩いたのと時間、体力ともほとんど相違はないか、むしろ次のコースの方が楽だったいもしれない。
野反峠休憩舎→登り八間山南コース→下り八間山北コース→野反湖北端キャンプ場→三壁山→高沢山→えび山→弁天山→野反峠休憩舎
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国道292号線沿いの白砂川渓谷の紅葉がみごとでした。来年は紅葉狩だけを目的に再訪するのもいいと思う。