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群馬百名山2座
王城山(1123m) 高間山(1342m) 

群馬 2010.11.19 単独  マイカー 地図 長野原 三角点 王城山  三等三角点
      高間山  二等三角点    
林集落(6.30)---林道終点(6.57)---王城・高間分岐(7.00)---王城山(7.25-7.30)---車道吾嬬線(8.10)---高間山(8.35-8.40)---車道吾嬬線(8.50)---ルートを外してロスあり---王城・高間分岐(10.15)---林道終点---林集落(10.35)
ピーカン予報、家の中で絵なんか描いているのはもったいない。思い立って出かけたのは群馬百名山の2座。

王城山山頂
4時自宅発、気温はマイナス1度、寒い。
菅平高原を越えて144号、145号を東進、長野原町の下田踏切を渡り林集落へ入る。王城山への道標を追って車を進めると、『この先には駐車場所なし、車は王城山神社へ』という意味の立て札がある。王城神社の場所がわからない。その立札の付近の空き地に駐車して出発。

凛と引き締まった透明感のある今朝の空。いいハイキングになりそうだ。
道標に導かれて民家を過ぎ、護岸工事完成直後の舗装された車道をつま先上がりに上っていく。10分ほどで車道が終りここが登山口。
紅葉の時期には少し遅いが、それでもまだ落葉の終わっていない雑木林は秋の気配を色濃く残している。みかん畑などでよく見かける荷物運搬用の小型モノレールが敷設されている。このモノレールは山頂直下までつづいていた。

山道へ入ってしばらく登ると高間山・王城山の分岐、考えることもなく王城山への道へ入る。展望はないが静かな雑木林の雰囲気が心地よい。登山道は整備中で、その遊歩道づくりのためにモノレールが荷物運搬をしているようだ。丸太階段の間に木材チップを埋め込んで、まさに街中の公園作りを思わせる工事だ。各合目には“六合目炮碌岩”などとそれぞれの名前が書かれた御影石の表示がある。

ほどなく尾根の小さな鞍部に登りつく。小屋があって、右が古城、左が山頂という表示。古城は帰りに寄ることとして山頂へ。一投足の山頂には小さな石祠と山頂標柱、赤松や潅木が目かくしとなって展望はない。

つづけて高間山を目指す。いくつかのネットを見てみたが、はっきりとしたコースはなく、かなり大変そうな体験が書かれていた。一応それなりの心の準備をして踏跡らしき痕跡に足を踏み入れた。
しかしどうということはない。明瞭ではないがそれと判別できる踏跡らしきものは難なく拾っていける。多少アップダウンはあるが普通のハイキングコースを歩いているのと同じ感覚だ。

帰りのために「ここは」というところにだけ二つ三つ目印の赤布は残したが、それもかえって他の登山者には迷惑な話だったかもしれない。いつの間にかすっかり気を許していた。

コース途中から見た浅間山
突然笹原の明るい空間に出る。蒼穹の空に薄く冠雪した浅間山が美しい。そこには昔、車道でもあったらしい様子がうかがえる。笹のかぶったその車道跡らしきものを進むと立派な舗装道路道にとびだした。西方に端正な山が見える。頭の中に地図を描いてみるが判然としない。もしかすると四阿山かもしれなが、姿が端正すぎる気もする。
大きな道標が高間山・王城山のコースを指し示している。道標にしたがって高間山への登山道へ入る。最初は笹が少しうるさいが、ここも普通の登山道、ネットで得た先入観とはちがっていた。30分かからずに高間山山頂に達した。

ここは二等三角点のピークで、「群馬百名山高間山」の看板が立っている。落葉した樹木の隙間から榛名山、赤城山、遠く雪化粧した谷川連峰らしい姿もうかがえた。

下山は車道まで10分で降りてしまった。

このあとがいけなかった。
来た道を忠実に引き返すはずだったが・・・・
笹原の明るい空間まではどうということはなかった。しかしその先だ。右よりの尾根をとって王城山へと進まなくてはならないのに、誤ってというか、何にも考えずに左よりの尾根へ入ってしまったらしい。ネットで得た感じより、実際にはほとんど案ずるようなところがなかかったために、このあたりは完全に気を抜いて漫然と歩いていた、そのツケがここにあらわれてし
高間山山頂
まったということだろう。

どうしようもない断崖絶壁の縁へ出てしまい、少し戻ってから又別の支尾根を下ってみるがこれも断崖。ヤレヤレ、ここで少し緊張感を引き締めあたりの地形等を検討、いったん尾根上まで戻り、二つの選択肢の中から選んだ方向へ向かう。

しばらくするとはっきりとした道型が見つかる。『そうだ、高間山・王城山』の分岐を示す道標があった。この道はその高間山へのルートではないか・・・・。それを望みにあとは野となれ山となれで山腹をトラバースするようにしてなかり歩いた。なかなか分岐表示が出てこない。ヤバイかなあ・・・。なにしろ断崖絶壁の多い山、下手をしたら大ごとになる。ちょっぴり不安を感じたころ、その道標があらわれた。ヤレヤレ、気を抜いた代償は大きかった。多分ロスは30分か40分だっただろう。

結局双耳王城山の三角点のある古城ピークの方を踏むことはできなかった。



これで帰宅する予定だったがまだ時間がある。中之条町沢渡温泉付近に有笠山という群馬百名山がある。資料は持っていないが、1000メートル未満の簡単に登れる山という認識だけはある。