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長野 | 2010.11.21 | 単独 | マイカー | 地図 麻績 | 三等三角点 | ||||
草湯温泉(7.35)---尾根上(8.05)---頂稜西端(8.25)---大根場三角点(8.45-8.55)---頂稜西端(9.05)---草湯温泉(9.35) |
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明日は快晴、小春日和の予報。秋の深まったこんな好日をムダにはできない。 ネットで国地院地図を開き、長野市周辺で未登の山を探す。すでに登り尽くしてあまり残ってはいない。見つかったのは筑北村(旧坂北村)草湯温泉東方にある大根場という山。山頂には三等三角点もあるようだ。 山の名前には山、岳、丸、森、峰などの付いているのが普通だが、“日本国”などという山もあるし、この“大根場”もそうした意味では珍しいと言える。読み方も不明だが、ネットでは“おおこんば”となっていた。 国地院地形図には登山道も記されていない。こんな未知同様の里山は、キーワード検索しても多分ヒットしないだろうと思いつつ探してみると、私の山友MさんのHP(http://www5b.biglobe.ne.jp/~js30/newpage162.htm)に載っていた。冠着荘付近の庚申塔を登り口にするのがいいとの山行記録を頼りに、その庚申塔を目標としてマイカーで出発。
道がなくてもたかがこの程度の里山、藪を漕いでもさほど難儀することはないだろう。冠着荘の駐車場へ車を止めて出発する。 冠着荘敷地の左手奥にある石段を登って藪っぼい斜面を登り始めた。勾配はかなりきつい。赤松と落葉樹の混生林を藪の薄い歩きいいところを選んで登っていく。足元がザクザクした感じで踏ん張りが利かない。右手左手と潅木に掴まって上を目ざす。汗がしたたり落ちる。思いのほかエネルギーを消耗する。 30分ほど斜面を這うようにして登り、はっきりとした尾根上に出た。しかし踏跡はあるような無いような・・・けもの道かもしれない。この尾根も勾配はきついが、これまでの急斜面よりはずっと楽だ。尾根を外さないように気をつけて頂稜の西端らしいところへ出た。 ここからは一応道らしい踏跡が南へ向かって延びている。途中小さな凸部が一つあるが、ほぼ平坦に近い道だ。しばらく進むと三等三角点のあるピークに到達。 雑木林に囲まれて頭の角が欠けた三角点標石があるだけ。ほかには手製の山名表示一つない。いかにも侘しく展望も皆無。 冬木立の梢から、柔らかな日ざしがこぼれ落ち、散り敷いた枯葉の上に降りそそいでいる。風もなくしーんとした静寂が支配する山頂だった。 少しでも展望の利くところがないかと進んでみると、梢の隙間から北アルプスの白馬から後立山連峰の銀嶺をかろうじて望むことができた。 下山は、登ってきたルートを多少外すことは気にせず、気楽な気分で下ったが、ぴったり冠着荘へと降り立つことができた。 |