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有明山(552m)~五里ケ峰(1094m) 縦走 

長野 2010.12.20 M氏同行  マイカー 地図 信濃松代・            坂城 有明山   四等三角点
五里ケ峰 三等三角点   
屋代の森将軍塚古墳(8.20)---有明山(8.55)---三角点・大岩(9.25)---宮坂峠(10.00)---北山標識(10.25)---送電鉄塔(10.50)---商売池分岐(11.30)---五里ケ峰(11.50-12.15)---商売池---福井集落(13.15)
毎年恒例となった山友M氏との登り納め登山。
M氏のプランで東信の有明山から五里ケ峰への縦走ルートを歩いた。

有明山山頂
信濃鉄道屋代駅で待ち合わせ、駅から有明山登山口のある森将軍塚古墳へ車で向かう。M氏の車は下山予定の旧戸倉町福井集落にデポ済み。屋代駅から森将軍塚古墳手前まで車で10分弱の距離。

R392号線の森将軍塚古墳館から高台の古墳へ上がっていく。路肩の広がったところへ駐車、すぐに登山道に取り付くこともできるが、復元された古墳を見学していくことにする。古墳からは白馬岳方面の展望が実にすばしらい。吸い込まれそうな真っ青な空、まぶしいほどの純白の北アルプス、マッターホルンに似た高妻山など、しばらくその展望を楽しんでから古墳の先にある登山コースへ入る。

有明山までは高低差150メートル余、地図には歩道の記載はないがしっかりとした道が延びていて、あっという間に山頂に到着してしまった。冬枯れの雑木林に囲まれた山頂には山名表示と4等三角点があるのみ。

有明山からいよいよ南へ向かって長い稜線をたどっていくことになる。地図には登山道の記載はないが、忠実に稜線を拾っていけば問題はなさそうだ。

落葉した木々の樹間には白銀の北アルプスが望見でき、右下には戸倉の市街や千曲川が俯瞰される。足元には地面を覆う落ち葉が、カサカサという音とともに心地いい。有明山から小さなコブを二つほど過ぎると三等三角点の小ピークとなる。点名は『大岩』となっている。地元ではちゃんとした名前で呼ばれているのかもしれない。

五里ケ峰山頂
道標も丁寧に設置されていて、地図なしでも安心して歩けるほどだ。国地院地形図に歩道の記載があってもおかしくない道だ。

案じたのとは大ちがい、普通のハイキングコースと何ら変わらず、迷うようなところもほとんど見かけない。多少の藪こぎは覚悟していたが、まったくの杞憂だった。
小さなアップダウンのあと、下っていくと中間ポイントの宮坂峠となる。立派な舗装林道北山線が通っている。ここまで1時間40分、急いだわけではないが、予想タイムよりかなり早かった。

宮坂峠から再び縦走ルートへ入る。五里ケ峰まで約300メートルの登りだ。相変わらず道は明瞭、樹間越しの北アルプスも南部まで望めるようになってきた。
朝の気温はこの冬いちばんの寒さだったというが、歩いていると寒さは感じない。冬枯れの山歩きを堪能しながら順調に距離を延ばしていく。、

石仏が2基並ぶ大山祇神社の表示の前を通過、その先のピークには“北山山頂796m”と書かれた私製の古びた板切れが樹幹に取り付けられていた。

次のはっきりとしたピークは送電鉄塔の先、さらにまた一つピークを過ぎると五里ケ峰へ向けての急登が待っている。商売池への分岐を過ぎて、トラロープがフィックスされている急登を攀じる。山頂が近づくと霧氷が陽光にキラキラと輝いている。

突然眼前が開けると、そこが本日の縦走終点の五里ケ峰山頂。北西方向の切り開かれた開放感溢れる山頂からは、枯れススキの向こうに目の覚めるような頚城山塊と北アルプスの銀嶺、白馬から穂高、乗鞍まで、まさに圧巻の展望に見入った。

右から五竜、鹿島槍、爺とつづき左端が蓮華岳・・・五里ケ峰展望の一部
山頂からわずか南へ下ったところに商売池への分岐道標がある。道標にしたがって商売池経由で車をデポしてある福井集落へ約700メートルの高度を一気に下っていく。途中の商売池は縄文人の物々交換の場所という説明書きがあった。

分厚く散り敷いた落ち葉を踏み、蹴散らして一気に福井集落まで下った。そこには火の見やぐらと五里ケ峰登山口の表示があり、“これより5キロ”となっていた。

最後まで雲ひとつ見つからないほどの絶好の登リ納めとなり、M氏宅でひと休みさせてもらってから帰宅した。