悪婆山山頂

須坂市郊外、レンゲツツジの群生で知られる破風高原手前に“悪婆山（あくば）”というへんてこりんの名前の山がある。何のとりえもなく妙な名前だけが売りというところだろうか。

国地院の地図にもしっかりし山の名前が記載されている。ちょっと登りに行ってみるかという気楽さで出かけた。

須坂市内から３４６号線（五味池高原線）で五味池破風高原へ向かう。カーブの連続する結構きつい勾配の道、アクセルをぐっと踏み込んで上がっていく。

８０番のカーブ番号から始まり７９、７７と数が少なくなっていく。１１号カーブを過ぎてすぐ、左手に新しい林道がある。ここが悪婆山への入口。林道入口にはトラロープが張られている。

林道入口付近の道幅がやや広くなっていたのでここに駐車する。２台は無理かもしれない。

林道入口

林道造成工事が終わって間もないらしく、路面は赤土がむき出しで草も生えていない。林道へ入るとすぐに二又の感じになるが、しっかりとした左手の林道を進む。数十メートルはシラカバの道、その先はカラマツ林となる。

林道の脇にはところどころレンゲツツジ花が見られる。

林道はいったん緩く下り、再び上りになる。林道の最高点と思われる地点に『悪婆山登山口』の表示がある。ここからは道のない笹藪の中を分け入っていく。５分ほど笹を漕ぐとカラマツに囲まれた悪婆山山頂。ハイキングにもならほどあっけない行程だった。

笹と樹林の山頂は展望なし、わずかに見えている山も山名を指呼することはできない。

五味池破風高原へ遊びに行ったついでに、ちっょと立ち寄れば十分な山であった。