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北信 信濃町 薬師岳=やくし(819m) 

長野県 2011.06.27 単独 マイカー 地図 信濃柏原(高田) 三角点なし
コース 林道入口(7.00)−−−薬師岳(7.25-7:30)−−−林道入口(7.50)
薬師岳山頂の薬師堂

通ならアプローチは18号線の信濃町古間あたりから登山口へと入って行くのだろうが、飯綱町の鼻見城山へ登ったあとということで目的地を設定、カーナビにお任せ。

峠を越えて信濃町へ入る。最初の集落が“舟岳”。舟岳を左に見て北へ向かうと林の中へと入って行く。すぐに右手に小さな石仏が見える。薬師岳山頂の真東の方向あたりだ。左手は駐車用としてだろうか少しだけ舗装した箇所があり、薬師岳山道という道標と石灯籠などがある。

さっそく山道へ取りつく。鬱蒼とした杉の人工林、その中を何回も折り返しながらジグザグに登って行く。歩きいい道だが、落葉樹林の優しさや森の豊かさはない。

この薬師岳へ登りに来たのには小さなわけがある。

上信自動車道はよく使う高速道だが、信濃町あたりで“薬師岳トンネル”というのがある。というとはここに薬師岳という山があるにちがいない。そう思いながら実際には調べることもないまま何年も過ぎてきた。

思い立って調べてみると確かに薬師岳という低山ながら独立峰的な地形の山があった。気になっていたことでもあり、近くの鼻見城山へ登ったついでに訪れたという次第。
何回ジグザグを繰り返したか、高低差200メートルほどを登ってわけなく山頂へ達する。

山頂は杉の人工林に囲まれ、建立がそれほど古くは見えない薬師堂が建っている。荘厳とは言い難い暗く落ち込むような雰囲気が漂う。ただそれだけ、あとは何にもなし。

地図を見ると山頂は北東から南西に細長くなっていて、標高819メートルの観測点は南西側にある。薬師堂があるのは北東の端だ。約250メートルの南西端まで踏跡もない藪をかき分けて行ってみた。途中木立の下草に埋もれた石祠が一つ目に入る。南西端は少し藪が切り払われ、すっきりしていたが境界杭らしいものがあっただけで、岩がいくつかごろごろ転がっているほかは、やはり何にもない。展望も皆無。

南西端まで往復15分、薬師堂まで戻り同じ道を下山した

 
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