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雨引山=あまびき(1371m)

 
長野 2011.10.09 単独 マイカー   2等三角点
××× 登山口(8.05)−−−尾根上(8.25)−−−鉄塔(8.40)−−−下山道分岐−−−雨引山(9.15-9.20)−−−下山道分岐(9.35)−−−林道(9.40)−−−ゲート(10.05)−−−登山口(10.10)

雨引山山頂

雨引山は安曇野の北端あたりに位置して、北アルプス燕岳、餓鬼岳などの山麓に抱かれ存在感には乏しいが、その分静かな山でもある。

安曇野を南北に走る147号線を北上、ちひろ美術館を右手に見てからしばらく進むと、左手に馬羅尾高原への道標が立っている。道標にしたがって馬羅尾高原へ向かう。そのまま林道へ入って行くと有明山の大きな案内表示が目につき、その先に雨引山登山口の表示がある。この付近への駐車は4台分。

コース概略図の看板がある。それによると山道を登り、林道を下る周回コースで3時間〜4時間になっている。

登山道へ入るとすぐに急登へ取り付く。このルートは2万5千図には載っていないが整備は完璧。勾配は半端ではないが、高度稼ぎには効率がいい。登山口から山頂までの高低差は約500メートル。

急登を15分弱頑張る送電鉄塔。1か月ほど前に登った有明山が目の前、さらに数分、紅葉にはまだ早い雑木林の急登をがんばれば尾根上に登り着く。ところどころに登山道の道標があるが、一本道でその必要もないほどすっきりとしたコースだ、

小さな突起を越えるといきなり林道のような道へ出る。萩の花が目につく。この林道、前も後ろもつながっているようには見えない?右手樹林の中に建つ送電塔を通過、さらにもう一つ送電塔のすぐ先で下ったところが広場のような小さなコル、これも林道のような感じだが果たして?

広場から数段の階段を登って小突起を越えたりしながら進んだ先に小さな岩場がある。『熊の倉岩 滑落注意』の表示、岩を越えてもいいし、巻道を行ってもいい。岩越えも危険なものではない。岩の背後は急降下、ロープにつかまって下る。

雑木林を抜けて左方が伐採された尾根道となる。青空の下、植林されたヒノキもまだ幼木で視界を遮るものはなく、有明山などの展望がいい。そして真っ青な秋の空、実に快闊な気分だ。

小さな突起をいくつか越え、左斜面の崩壊した薙ぎの縁を慎重に通過すると“下山道”の道標がある。これを下ると林道歩きで登山口へ戻る道だ。

爺、鹿島槍の展望

北アルプス北部の展望をのぞめるようになる。冠雪はまだのようだ。見なれた方角と異なるせいか、山名が判然としない。見えているのは燕岳、蓮華、爺、鹿島槍などだろうか。

ピークへの最後の登りと思いこんで着いてみれば、まだ先に高みがある。これを登りきって雨引山山頂への到着。祠、朽ちかけた木製の鳥居、二等三角点などがある。展望は北東方面がわずかに望めるだけ、眼下は安曇野平野の北端あたり、その先に見えるのは戸隠山方面だろうか。木の間を透かしてうかがえる山影は鹿島槍方面か。

帰りは“下山道”の道標から急斜面をじぐざぐを切って下る。少し藪っぽく、露でたちまちズボンがびしょ濡れ。わずか数分の下りで林道へ降り立った。あとはただてくてくと足を運んでいくだけ。

20匹前後の猿の群れに遭遇、かなり近づいても逃げようとしない。じっとこちらの様子をうかがっいる。少し気味が悪い。でも10メートルほどのところで藪の中などに四散していった。

林道ゲートを出た先で登山口の林道と交わる。そこには道標があり、右へ行けば有明山、左が駐車した雨引山登山口。登山口までゲートから数分だった。

快晴に恵まれて往復2時5分(山頂の休憩込み)の軽いハイキングだった。


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