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長野 | 2011.10.13 | М氏同行 | マイカー | 天狗岩 三等三角点 |
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××× | 林道ゲート(7.00)−−−登山口(7.35)−−−分岐・左へ進む(8.10)−−−休憩(8.15-8.20)−−−金松寺山の巻道分岐(8.45)−−−休憩(9.15-9.20)−−−天狗岩(10.05-10.30)−−−金松寺山(11.20-11.25)−−−登山口(12.20)−−−林道ゲート(12.50) |
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朝ドラ(お陽さま)のおかげでさらに名の知れた安曇野、その西方には飛騨山脈=北アルプスの連嶺が屏風のように聳えている。北アルプスの前衛的存在の山が安曇野には数多くある。その中の有明山、雨引山に最近登り、今回は金松寺山〜天狗岩へ登った。 同行はМ氏、登山口は松本市梓(旧梓川村)の金松寺。アプローチはややこしくて説明しにくいが、上高地へ向かう国道158号線を波田町役場付近で北へ入る。梓川橋を渡るとすぐだ。その付近で聞くのが手っ取り早い。カーナビならお寺まで誘導してくれる。 金松寺の手前広場に駐車できるが、その先ダートの細い林道を奥へと進入、ゲート手前の3台ほど駐車可能のスペースに車を止めた。 ゲートを抜けてつま先上がりの林道を30数分進むと登山口となる。
登山コースは送電鉄塔巡視路路で黄色の標識がある。登山道へ入ると間もなくジグザグの急登がつづく。急登ではあるが道はよく踏み込まれ、段差もほとんどない素直な道で歩きいい。 本日の高低差は約1100メートル、針葉樹林帯の中を、急がずペースを抑えて登っていく。鹿の食害防止用金網の戸を何回か潜り抜けて行く。 3つ目の金網戸を抜けた先だっただろうか、分岐を左に進む。さらに次の分岐は右へ。 登山口から1時間10分、分岐となる。左は金松寺山、右は金松寺山ピークを通らずに天狗岩へ向かう巻道。金松寺山は帰りに立ち寄ることにして、巻道から天狗岩を目ざす。 巻道の途中に「水場」の表示あるも飲めそうな水は見えない。鹿や猪のヌタ場のようだ。 巻道が終わり、金松寺山からのコースが合流したあたりから落葉樹林の紅葉が目に染みるようになる。紅葉・黄葉が上に行くほど鮮やかになってくる。 緩やかに登った小ピークから天狗岩の山頂が見えてきた。意外に近く感じたが勾配の方はなかなかきつい。 コースが合流してから登山道は草がかぶってきたが、歩くのに支障があるほどではない。ここは巡視路とは関係ないということもあるのだろう。
鍋冠山方面が間近に確認できる。一方紅葉の方はさらに色彩を増し、何回もカメラのシャッターを切る。島が浮かぶように、雲上には藍色の嶺が遠望できる。 急登をあえいで紅葉樹林帯を抜け出ると眼前が開けて天狗岩到着だ。東方が180度開けた展望台、その50メートルほど先が三角点のある山頂だった。三等三角点と展望案内盤が設置されている。 しばらく山座同定を楽しむ。
西方樹林の狭間からは穂高連峰や常念岳が近々と見えている。
ぐるりと開けた東方は乗鞍、御嶽、中ア、北岳、仙丈、塩見、八ケ岳、鉢盛山、美ケ原・・・山頂に立って山名を指呼する喜びは例えようのない喜びだ。眼下には安曇野平の一角と思われる秋色の田園風景が広がっていた。また、片隅には、自然石に“蚕玉神社”、“昭和八年御開嶽明霊神”と彫られた石碑があった。このような岩峰の山は、古来信仰の対象になることが多い。ここもその一つだろう。 期待外れの曇天ではあったが、山岳展望の得られたことに満足して山頂を後にする。 帰りは金松寺山の山頂を経由、ここは顕著なピークとは言えず、天狗岩から東南東に派生する尾根の小突起にしか過ぎない。山名表示板一つない淋しさ。このようや山こそ私製の山名プレートでもつければいいのに・・・・と言うのは人頼
み根性だ。ベンチと≪主三角点≫と彫られた頭の丸い標石があるのみ。樹林に閉ざされて展望も皆無。(主三角点というのは林野庁が設置したもので、国地院の三角点とは別物と言うことです) 「けっこうきつい登りだったんだね」などと話しながら同じ道を下って行った。
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