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飯森山(1064m) 夕日山=(1049m)

 
長野 2011.10.17 単独 マイカー   飯森山 三等三角点
××× よませどんぐりの森公園駐車場(6.20)−−−藪の斜面への取付(7.10)−−−飯森山(8.00-8.10)−−−夕日山{8.15)−−−よませどんぐりの森公園駐車場(9.05)

これまで登山で腰痛を認識したことは一度もなかったが、4日前の金松寺山・天狗岩登山のおり、下山の終盤近くになって腰の違和感、そして鈍痛を感じたのは初めてのことだった。

6月以降、立ちくらみと思われる転倒2回、それにギックリ腰、浅間山での大転倒という度重なるアクシデントの影響なのかもしれない。今日はその腰の様子をみるための軽い山歩き・・・のつもりだった。

出かけた先は高社山の東山麓にある双耳の里山である。参考にしたのは信州山岳会サイト。まさにピクニック気分で歩いてくるつもりだった。

飯盛山山頂と高社山

403号線を木島平方面へ北上。夜間瀬スキー場入口の看板からさらに進むと左手に“よませどんぐりの森公園”の看板、そこに大きな駐車場がある。車を止めて出発。

駐車場のすぐ上には『夕日山林内歩道』の道標のある舗装道と、もう一つ『志賀高原カントリー倶楽部』の看板のある舗装道の2つがある。国地院2万5千図を見てゴルフ場への道へ入る。

勾配がやや急なのは最初だけであとは平坦に近い道、栗の実を拾ったり紅葉を眺めたりしがら進む。

地図によれば、双耳の飯盛山と夕日山とのコルへ突き上げる歩道があるはず。気をつけながら歩くものの、それらしい取付きは目につかない。そうこうするうちにゴルフ場に着いてしまった。見晴しのいいゴルフ場へ入ってあたりを見回す。ゴルフ場の先には大きな図体の高社山、対峙して目の前のこんもりとした膨らみが多分飯森山。

目的のコルへの取付きを気づかず通り過ぎてきたようだ。引き返し、取付を探すがそれらしいものは見つからない。樹間を透かすとコルらしい位置が確認できる。

こうなれば藪こぎだ。灌木を手で押し倒したりしながらの苦行。山ウルシの木がやたらと多い。ウルシアレルギーの身には恐怖の藪漕ぎとなってしまった。どこをかき分けてもウルシ。ウルシ・・・・。あっちに避け、こっちに回り込み、余計な体力消耗で汗びっしょり。

ときおり「これは道の形跡では?」と思われるところもあるが、そこにも灌木は根を張っている。コルとは関係なく、とにかく高い方を目ざして藪を分けること50分近く、立派な登山道にぶっつかった。これをたどること2分、北ピーク飯盛山の山頂だった。

標高差は、わずか200メートルほどだっただろう。それを何と50分・・・・。ああ疲れた、腰痛のことなどすっかり忘れていた。

夕日山山頂

山頂には3等三角点と“夕日山登山記念”の標柱、低灌木があるのみで展望すこぶる良好。正面には高社山、霞か雲か、遠望がきかないのが残念。確認できたのは志賀の笠ケ岳や横手山、竜王山、高標山、飯縄山など近くの山々だけだった。国地院の地図によればここは飯森山、標柱が“夕日山登山記念”となっているわけは?信州山岳会によれば、双耳の北ピークが飯盛山、南ピークは夕日山ということだ。

南ピーク“夕日山”へ向かう。

目にまばゆい紅葉を愛でながら、立派な登山道をコルへと下る。高低差は数十メートル、同じ高さを登り返すと夕日山のピーク。こちらは平坦な樹林帯、展望はなく飯盛山と同様に『夕日山登山記念』の標柱があるのみ。

ほとんど勾配を感じさせない、緩やかで良く整備された道を下って行く。道標や展望台の案内があり、今はこのルートが正しく、国地院の地形図は廃道となったものと思われる。とき

道標

どき立ち止まっては紅葉に見入ったりして、夕日山から30分で林道へ降り立った。そこには『夕日山林内歩道』の標柱、少し下ると国道へ出る。ここには夕日山への道標と赤坂除雪基地の大看板がある。

国道を1キロほど南へ下っていくと、どんぐりの森公園駐車場だった。

(信州山岳ガイド 飯盛山)


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