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 薬師山(438m)女山(513m)天城山=てしろ(695m)鞍骨山(798m)

長野 2011.11.17
単独 マイカー   薬師山 4等三角点
天城山 三等三角点
××× 古大穴神社付近(6.55)−−−薬師山(7.10)−−−斎場山・妻女山(7.20)−−−天城山(7.55)−−−鞍骨山(8.20-8.25)−−−天城山(8.45)−−−斎場山・妻女山−−−古大穴神社(9.30)

遅れていた冬が一気にやってきたような寒さ。とは言えこれで平年並みの気候らしい。

島槍槍、五竜岳望見

晴れあがった初冬のこの日、小さな里山へ登ってきた。きっと雪化粧した北アルプスが美しいことだろう。

長野ICを下りて403号線(谷街道と呼ばれる)を更埴市方面へ。上信自動車道薬師トンネルの西出口地点あたりで左折、上信自動車道の下をくぐり抜けると右手に手ごろな駐車スペースがあった。

(高速の下を潜り抜けて100mほど進むと、“土口将軍塚古墳入口”と“北山小路・妻女台入口”の案内表示がある。それにしだかって左折すると、古大穴神社の駐車場があり、ここから登るのが正規のルートらしい。)

車を止めた反対側に見え石段を上る。石段の先は道のような道ではないような斜面。しかしすぐに尾根に乗って明瞭な道となる(これが古大穴神社からの道)。わずか登ったところが四等三角点の薬師山、うっかりして三角点を確認しないまま通過してしまった。

足元には落葉が気持ちよく散り敷いている。車道のような広い道になったりして紅葉・黄葉を見ながら進む。瑠璃殿の社を過ぎて妻女山山頂となる。標柱には『妻女山山頂(斎場山山頂)』と書かれている。謙信・信玄による川中島合戦のおり、妻女山に本陣を張ったのが上杉謙信。しかし実際に陣を張ったのはここではなく、もう少し下ったあたりだろう。
『猪、熊,蝮注意』の物騒な看板が目につくが、そんな雰囲気はまったく感じ取れない山だ。

天城山の三等三角点

コースには「ハイキングコース」とか「登山道」などの道標、分岐にも明瞭な表示かあり、地図無しでも安心して歩ける。
一夜にして真っ白に雪化粧した北アルプスが、樹間から透かし見える。白馬、五竜、鹿島槍・・・。
現役の林道らしい道から山道に変わり、間もなく三等三角点の天城山。こんなに短時間でいいのかと思うほどあっけない到着。急な勾配がほとんどなかったせいだろう。
この先の鞍骨山は『天空の山城』という代名詞を持つ城跡だけに、途中防護用に造られた掘割をいくつか通過、それ以外は足場の悪いようなところはほとんどなく、園路を歩いているような感じだ。

天空の城「鞍骨山」山頂



落葉の終わった初冬の広葉樹林は実に気持ちがいい。この季節の明るい林の雰囲気には毎度のことながら癒される。

送電鉄塔を通過して、尾根下をトラバース気味に進むと鞍骨山らしいピークが目の前だ。そのピークへは右側から巻き込むようにして登っていくとすぐだった。

山頂には『天空の山城 鞍骨城跡』の立派な標柱。樹木が展望の邪魔をしているが、その隙間から白馬三山や五竜・鹿島槍ケ岳などを望見することができた。それは眩しく神々しいほどの新雪の姿だ。
眼下には千曲川の両岸に広がる川中島合戦場が、兵(つわもの)どもの歴史も感じさせない長閑さで広がっている。

高低差450メートル、登り1時間25分、下り1時間5分、汗もほとんどかかずに散歩気分の初冬山歩きだった。

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